ASKAの事件簿へコメントされる方、引用される方へのお願い

 ASKAの事件簿を読んで頂いてありがとうございます。
始めは自分の考えを整理する為に始めたブログだったので、これほど多くの方に読んでいただけるようになるとは考えていませんでした。

 多くの方からコメントを頂くようになったのですが、このブログの趣旨を誤解された方も時折おられるようなので、コメントされる場合の注意事項を記載しておこうと思います。

ASKAの事件簿は誰かを傷つける事を望んでいません。その事を前提に以下の点についてお願いいたします。

1)逮捕以前に個人を特定できるような内容で犯人像を書く事はやめてください。
2)誰かを誹謗、中傷する書き込みはやめてください。
3)誰かに危害を加える事をうかがせる書き込みはやめてください。
4)被害者、遺族に関するコメントはその人達に対する配慮をお願いします。
(報道された情報は仕方がありませんが、報道されていない状態で憶測により、被害者や遺族が傷つくような事がない事を希望します。できれば犯人に対する誹謗、中傷も控えて欲しいと思います。)

この4つに該当する場合は無条件で削除、あるいは一部を編集訂正する事があります。

5)当サイトの画像、文章、URLについて、NAVERまとめ、及びhttp://sharetube.jp(シェアチューブ)に転載、引用、リンクすることを禁止します。

6)Aな人はB と言った因果関係的な表現をする場合は注意をお願いします。

まーぷるさんのコメントを引用
***ここから***
でも大事なコトを忘れていました。偏見が何故いけないかというと、やはり人が傷ついたり嫌な思いをするからですね。"Aな人はBである"に該当する人が嫌な思いをするだけでなく、傷つく人がいるコトに気付いた人も嫌な思いをする。
***ここまで***

詳しくは
コメントに対するASKAの考え方
こちらの2018年6月4日のまめさんのコメント、それに続く、ASKA、まーぷるさんのコメントを参照願います。

それから、ブレインストーミングのルールと同じでコメントの内容を否定するコメントはやめましょう。見当違いなコメントもあるかもしれませんが、否定してしまうと、次のアイディアが出てこなくなってしまう事もあるので、「その場合はこんな疑問もありますね」といった程度が良いかと思います。

 ASKAの事件簿は基本的に毎日起こっている事件の記録をする事を目的にしていますが、時々、事件の推理もしています。
ただ、実際の事件の推理で「誰が犯人か?」を推理する事は基本的に不可能だと考えています。
ASKAの事件簿で推理するのは「誰が犯人か?」ではなく「なぜ、犯人はそう行動したのか?」犯人の行動の理由です。

詳しくは私の推理方法推理の見えない落とし穴爆弾はもう一つあるかもしれない。を参照願います。
それから、特にレイプ事件についてのコメントについてはレイプ事件を考える時の注意点を参照願います。

18/06/05追記
6)の因果関係的表現についての注意項目を追加

17/07/07追記
http://sharetube.jp(シェアチューブ)への転載、引用、リンク禁止の項目を追加

16/12/12追記
NAVERまとめへの転載、引用、リンク禁止の項目を追加

16/08/16追記
コメントする時のハンドル名(HN)は基本的に自由ですが、以下のHNおよび類似のHNは禁止とします。
NOBU」、「nobu」、「のぶ
理由は「おわび」を参照願います。2010年の事で、この事を知らない人も多くなりましたので、追記いたします。

08/11/09追記
コメントに対するASKAの考え方も参照願います。
それと、このブログを犯人も読んでいる可能性がありますので、犯人に対して逃走や証拠隠滅を促すようなコメントも自粛してください。

08/11/21追記
ASKAの事件簿運営委員会も参照願います。
ASKAの事件簿へのご意見、問題点のご指摘はこちらへお願いします。

08/12/14追記
ASKAの事件簿管理ポリシーも参照願います。
コメントに対する管理方針です。コメントする場合はこちらも一読願います。

08/12/28追記
現在ドコモの携帯電話からの書込みの一部に対して書込み規制を実施しております。
この為、ドコモの携帯電話から書込みが出来ない事があります

10/01/05一部追記
犯人の行動の参考ページとして「爆弾はもう一つあるかもしれない」を追記

10/09/23一部追記
レイプ事件へのコメントの注意点として「レイプ事件を考えると時の注意点」を追記

10/10/21一部修正追記
誰かに危害を加える事をうかがせる書き込みについての注意を追記しました。

16/03/31 一部追記
4)被害者、遺族に関する・・・の項目を追記

16/08/16 一部追記
禁止HNについて追記しました。

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2023/09/23

福岡県田川市1歳男児エアガン虐待死事件その5(父親の控訴審判決まで)

判決は懲役16年(求刑:懲役16年)

***初公判(23年01月16日)***
1)起訴状などによると、福岡県田川市の無職・男性被告(27)は2018年11月、1歳だった三男に至近距離からエアガンで多数回撃って全身にけがをさせたほか、母親の女性受刑者(27)(保護責任者遺棄致死罪で懲役8年の判決が確定)と共謀し、三男が衰弱しているにもかかわらず、病院を受診させるなどの生存に必要な保護をせず、死亡させたとして、傷害と保護責任者遺棄致死罪に問われている。

2)被告は起訴内容について「違います」と否認しました。

3)検察側は冒頭陳述で「(三男は)腕や足など多数の骨折で患部が腫れ、痛みで食事も取れない状態で弾を多数撃ち込まれた」などと指摘したとのこと。

別の報道では
検察側は「衰弱して動くのもままならない被害者を標的にエアガンを撃ちこんだ」「衰弱し呼吸困難などの異常が発症していたのは養育者なら容易に気がつくことができた」などと主張したとのこと。

更に別の報道では
当日、119番通報で駆け付けた消防隊員と救急搬送された病院の医師の供述調書を読み上げた。

消防隊員の証言より
「父親と母親は床に座ったまま消防隊の心臓マッサージの様子を見ていた」
「普通の親なら取り乱す場面だが、妙に落ち着いていて違和感を覚えた」

さらに検察側は、唯雅ちゃんが救急搬送された病院の医師の供述調書も読み上げ、唯雅ちゃんが虐待を受けていた可能性を示唆しました。

医師の証言より
「1歳4カ月の乳児は少しの落下で簡単に骨折するものではない」
「1歳4カ月で骨折がある時点で虐待が疑われる」
「背中の骨折は背中を踏み潰されたもの」
「大きな他人からの衝撃が複数回あったといえる」
「かなり痛がり泣いたはず」

4)証人尋問(押収したエアガンを検証した警察官)
服を着た大人が1メートルの距離から腕を撃たれた場合でも「円形の皮下出血が認められた」という。自身の太ももに撃った際には「ズボンの上からでもバチンと音がして、激しい痛みが伴った」と述べたとのこと。

5)弁護側は「被告は暴行を加えておらず、要保護状態を認識していなかった」などと無罪を主張したとのこと。

別の報道では
弁護側は、三男をエアガンで撃ったとされる傷害の罪については「暴行は加えていない」。育児を放棄したとされる保護責任者遺棄致死の罪については「衰弱した認識はなかった」などとして無罪を求めたとのこと。

***第?回公判(23年01月19日)***
証人尋問:被告の妻(受刑者)
検察側質問
Q:自宅にエアガンがあったのは知っている?
A:覚えていない。

Q:被告が家でエアガンを使用しBB弾を発射したのを見たことはある?
A:ないです。

***第5回公判(23年01月20日)***
被告人質問
1)被告は弁護側の質問に、「お話ししません」と20回以上繰り返して黙秘した。

2)裁判長が「話したいことを参考にしないことになるが、いいのか」と尋ねると「はい」と答え、検察側などの質問は行われなかったとのこと。

***論告求刑公判(23年01月25日)***
1)検察側は「エアガンの操作は複雑で、雅則被告以外の家族には使いこなせない」「常軌を逸した虐待行為」などとして、懲役16年を求刑した。

別の報道では
検察側は「苦しむ被害者に救いの手を差し伸べず、放置したのは極めて悪質で残虐」「被害者が感じた身体的、精神的苦痛は大きく痛ましい」などとして、被告に懲役16年を求刑したとのこと。

2)弁護側は証明に足る証拠が無いとして無罪を主張した。

***判決公判(23年02月09日)***
1)福岡地裁は9日、「被害者の肉体的苦痛やつらく悲しい気持ちは計り知れない」として求刑通り懲役16年の判決を言い渡したとのこと。

2)裁判長は判決理由で、三男が亡くなる3日ほど前までは救命できたのに治療を受けさせず、死亡前日ごろにもエアガンで20発以上撃つ虐待行為を続けたと指摘。保護責任者遺棄致死罪で既に懲役8年が確定した母親の女性受刑者(27)よりも責任は重いと判断したとのこと。

別の報道では
裁判長は、「被害者の人格と尊厳を無視した極めて残虐な犯行」と指摘。
その上で、「反省の言葉も被害者に対する謝罪もない。被告人には、主文の刑をもって臨む必要がある」として、被告に求刑通り懲役16年の実刑判決を言い渡したとのこと。

更に別の報道では
裁判長は、複雑なエアガンの操作は、家族の中で常慶被告にしかできなかったとして、被告による虐待を認定。「全身の骨折やエアガンによる傷を負った三男が要保護状態であることも、同居する親であれば認識できた。被害者の人格や尊厳を無視した極めて残酷な犯行だ。動機は判然としないが、愛情の希薄さにとどまらない、被害者への悪感情が見て取れる」と批判したとのこと。

更に別の報道では
裁判長「エアガンの大きさや重さから本件犯行に及んだのはほかならぬ被告人であったと認められる」「多発骨折の痛みなどで泣いたり、食事を十分に取ることも困難だった様子をみれば、同居の親が異常に気がつかないはずがない」と述べたとのこと。

更に別の報道では
裁判長「瀕死の状態にあった被害者になおも20発以上も撃つ虐待を続け、被害者の人格や尊厳を無視した極めて残酷な犯行」「本来頼ることができるはずの両親から保護を与えられなかったつらく悲しい気持ちは計り知れず、保護責任者遺棄致死事件の中で極めて重い部類に属する」と述べたとのこと。

更に別の報道では
瀕死の状態になっても医療措置を受けさせないばかりかエアガンで虐待。被害者への悪感情を見て取れる。虐待の発覚を恐れて医師に連れて行かなかった不保護を継続したことも見られる。11月28日(死亡3日前)までに医師の診察を受けさせていたら命を救えた可能性があった。本来頼るべき両親から、保護を受けられなかった辛く悲しい気持ちは、計り知れないと述べたとのこと。

***補足(遺体の状態)***
全身にはエアガンで撃たれた合計71カ所の弾の痕があり、両手両足や肋骨は23本、あわせて31カ所も折れていた。

22年12月1日付で法医学医が記した「死体検案書」には直接死因は「低栄養」が原因の「肺感染症」と書かれているとのこと。

***公判後の裁判員のコメント***
法廷で黙秘した被告。弁護側の質問では26回にわたって「お話ししません」と述べ、検察官や裁判官の質問は取りやめになった。証人として出廷し、三男死亡の経緯を知るはずの母親も「覚えていません」「忘れました」を80回以上繰り返した。判決後に記者会見した裁判員は「難しい判断だった」と語ったとのこと。

***控訴審判決(23年06月15日?)***
岡高裁は「わが子を1カ月近く保護していないことや、傷害が残酷な点から、一審の評価は正当」などとして控訴を棄却したとのこと。

こんなところですね。
懲役16年ですか・・・妥当と言えば妥当なところなのかな?
例え殺人罪でも死亡が1人なので無期懲役以下は確定なんですが、このケースは傷害と保護責任者遺棄致死罪なので、懲役16年と言うところなんでしょうね。
検察は殺意が立証できないので殺人罪は適用しなかったんでしょうね。

まー遺体の状況だけを見ても、もー犬猫以下の扱いでしょう。我が子と言う意識自体なかったんじゃないのかな?
さらにその状態ですら母親が子供を守ろうとしなかった。これも児童虐待事件ではよくあるケースですね。ただ、この事件では母親(受刑者)が公判で知的障害でIQが58、精神年齢は12歳と言う事が明らかにされています。なので、一家の大黒柱である父親が犯行を主導したなら、家庭内でそれを止められる人間はいなかったんでしょうね。しかも被告からDV被害も受けていたから、被告に逆らえなかったと言う可能性もありますね。
それで、公判での証言でも被告の意を汲んだ証言をしたとしても不思議ではないかもしれません。

実は、この夫婦は10代で知り合って妊娠を機に結婚したようですが、児童相談所は見守り対象にしていたようです。
事件前には長男に対する虐待の通報、三男についても匿名の通報があるなど、事件の予兆はあったのですが・・・・

以前の報道情報だと

福岡県田川市は8日、被害者となった三男が生まれて以降、子育てや福祉の担当職員が男性容疑者の自宅を16回訪問していたことを明らかにした。このうち、実際に成育状況を確認できたのは生後3カ月時の1回だけ。生後4カ月と8カ月の乳幼児健診も受けていなかったとのこと。

市によると、妊娠が分かって以降、市が母親の女性容疑者の携帯電話に連絡した36回のうち、会話できたのは8回。自宅などで面談できたのは9回だったとのこと。

昨年7月5日、市と田川児童相談所に「三男の泣き声がしない。姿を見かけない」と市民から相談があった際は、児相職員が自宅を訪ねたが不在だった。市は同6月25日に女性容疑者が市役所を訪れた際、三男にあざが見つからなかったことなどから、対応しなかった。母親が7月25日に来庁した際は、市職員の目視であざなどは見つからなかったという。

と言う事で見逃されてしまったと言うところなのかもしれません。
防ぐ方法は、家庭内からの通報は期待できないので、外から中の状態を垣間見るような何かが必要なのかもしれませんね。
やはり、健診が良い機会だと思うんですよね、受診者には現金かクーポン券でも支給して、受診させて、外の人の目に触れさせる仕組みを作るのも良いかと思います。
とは言え、それで完璧とは言えないのがつらいところですね。健診のタイミングをすり抜けた短期間に悪化する事案については対処できないんですよね。
そうすると、ご近所さんの目と言うのを頼らないとダメかな。これも難しいところではあるとは思います。

亡くなった男児のご冥福をお祈りします。

参考リンク
福岡県田川市1歳男児エアガン虐待死事件その4(母親の控訴審判決まで)

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2023/09/15

滋賀県大津市妹虐待死事件その3(母親の覚醒剤使用の一審判決)

判決は懲役2年4月(求刑懲役3年)

2年前の事件になります。
***補足***
6歳女児が同居の兄に虐待されて死亡した事件に絡んで、自宅の家宅捜索で違法薬物が見つかったことから、母親による薬物所持の疑いが浮上し、県警が母親を逮捕した事件です。
***ここまで***

21年夏に大津市の無職少年(18)が自宅で妹=当時(6)=を暴行し死亡させた事件に絡み、同居していた兄妹の40代の母親が事件当時、覚醒剤や大麻など複数の違法薬物を所持していた疑いが強まったとして、滋賀県警が覚醒剤取締法違反(所持)などの疑いで、母親を逮捕していた。(21年11月10日報道)

捜査関係者によると、母親は7月下旬~8月上旬ごろ、麻薬を使用した疑いが持たれている。県警が尿検査を実施して鑑定したところ、違法薬物の陽性反応が出たとのこと。

母親は8月上旬、大津市内の自宅で覚醒剤や大麻など複数の違法薬物を所持した疑いで、11月4日に逮捕された。母親は「自分の物ではない」と否認を続けているとのこと。(21年11月25日報道)

***初公判(22年02月03日)***
1)母親は「薬物が家にあるとは思っていませんでした。ケタミンは使っていません」と起訴内容を否認。

2)弁護側は無罪を主張した。

3)検察側は冒頭陳述で、母親の尿からケタミンが検出されたと指摘。自宅からは母親の血液や薬物が付着した注射器16本が見つかり、母親の指紋が付いた袋に薬物が入っていたと述べたとのこと。

4)起訴状によると、母親は21年8月初旬ごろ、ケタミンを所持・使用した他、大麻や覚醒剤を所持したとされるとのこと。

***再逮捕(22年02月12日)***
1)滋賀県警大津署などは12日、覚醒剤取締法違反(所持)などの疑いで、同居していた介護職の母親(41)=覚醒剤取締法違反などの罪で公判中=を再逮捕した。母親は「私のものではない」と容疑を否認しているとのこと。

2)再逮捕容疑は昨年11月5日、大阪市浪速区内で覚醒剤と大麻を所持した疑いとのこと。

***第?回公判(22年09月02日)***
保護処分となった少年は今年9月2日、母親の公判に証人として出廷し、「母親が違法薬物を持っているのは見たことがない」と証言したとのこと。

別の報道では
少年は自分の尿を避妊具に入れて母親に渡したなどと証言した。その上で「僕が妹を亡くしてしまったから、ごめんとしか言いようがない」と述べたとのこと。

***論告求刑公判(22年11月11日)***
1)検察側は論告で「薬物事件などで長期間服役したにもかかわらず性懲りもなく使用し、規範意識の鈍麻は顕著だ」と指摘した。検察は懲役3年を求刑したとのこと。

2)弁護側は「娘の死後に友人からもらった薬が違法薬物だったら遺体に会えなくなるので、息子の尿を隠し持って警察に任意提出した。(違法薬物が検出された)尿は被告のものではなく、自宅から見つかった薬物は出入りしていた第三者のものの可能性がある」と主張したとのこと。

***判決公判(22年12月12日)***
1)、大津地裁は「薬物との親和性が高い」として懲役2年4月(求刑・懲役3年)の実刑判決を言い渡したとのこと。

2)判決で裁判官は、少年は妹を暴行した事件の捜査段階ではそうした証言をしておらず、尿を手渡した前後のやりとりも覚えていないと指摘。「妹を亡くして申し訳ない気持ちから母親をかばう証言をする動機がある」として証言は信用できないとした。そのうえで、自宅から母親の血液と違法薬物が検出された注射器が複数見つかったことなどから、尿と違法薬物は母親のものと認定したとのこと。

***補足***
これは、9月2日の少年の証言の事を指していると思われます。

他に母親の知人の談
「5度の結婚歴があり、事件当時に結婚していた夫とはすでに離婚しています。事件当日も交際していた男性に会うために、長男に妹の面倒を見させていたと聞いています」

***控訴(22年12月14日)***
母親(42)が14日、懲役2年4月とした大津地裁判決を不服として、大阪高裁に控訴したとのこと。

こんな事件ですね。
元の兄(当時17歳)による6歳女児の虐待死事件です。
司法解剖の結果、ろっ骨が複数か所折れていて、全身におよそ100か所のあざが見つかった。
酷い事件だと思っていたのですが、事件当時同居の母親は外出が多く、兄が妹と同居を初めて実質的に約1ヶ月で事件が起きていました。
どうも、理由が母親が外出が多くて、わずかなお金を渡されて妹の面倒を見ていた兄がストレスに耐えられずに起こした事件だったと言う背景が出てきていたのですが・・・

なんと、母親は薬物乱用者だったと事のようですね。
***補足***
ケタミンは元々は安全性の高い麻酔薬のようです。ところが、乱用されるようになり日本では2007年から麻薬に指定された。半減期はおよそ3時間、医薬品インタビューフォームには、15%前後の者は麻酔からの覚醒時に「夢のような状態・幻覚・興奮・錯乱状態」などの症状が現れると記載されている。これで幻覚剤として乱用される事になったと言う事のようですね

事件当時、少年はいわゆるヤングケアラー状態だったのが、事件の遠因でしょう。

そこで、県の児童虐待事例検証部会が22年月15日、課題と改善策・提言をまとめた検証結果を知事に報告しています。

ざっくりと内容から事件の原因を要約すると(ASKAの解釈です)
A)もともと3人は同居していなかった。(母親の過去の薬物使用歴など)同居前に暮らしていた県外の児相との引き継ぎが不十分で妹のリスクを予測できなかった。

B)当初は夏休み期間中、母親は同居する予定だったが、母親が外出する事が多くなり、実際に7月21日深夜、兄と妹がコンビニで保護される事態となっているにもかかわらず、リスク評価を見直さず、母親の不在のリスクを過小評価した。

話を母親に戻して、ちょっと酷いと思ったのは、「証拠の尿が実は、息子の物でした」と言う主張ですね。
自分が無罪になる為の主張です。何しろ尿という決定的な物証が出ているので、これが自分の物と認めると、それは自分が使った事を認める事になるので、無罪を主張するなら否定するしかないわけです。
(違法薬物が検出された)尿は被告のものではなく、息子の尿を隠し持って警察に任意提出した。
自宅から見つかった薬物は出入りしていた第三者のものの可能性がある。

と言う主張ですね。ただ、結局、息子が薬物使ってましたよっていう主張ですよね。
娘は死亡、息子は少年院送致と言う状態だから、失う物は何も無いように思うけど、それでも無罪が欲しかったと言う事なんでしょうね。
母親をかばった息子の証言「僕が妹を亡くしてしまったから、ごめんとしか言いようがない」が泣かせますね。

もし、生まれた家が違っていたら、息子は好青年になっていたかもしれませんね。

結果には原因がある。事件が起きるにはそれなりの原因があったと言う事ですね。

参考リンク
滋賀県大津市妹虐待死事件その2(少年院送致まで)
薬物による凶悪事件

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2023/09/08

滋賀県愛荘町同居男性殺人事件その3(女性被告の一審判決)

一審判決は懲役24年(求刑:懲役24年)です。

ちょっと補足
裁判は傷害致死などの罪が分離され、先に男性3人に暴行を加えるなどして大けがをさせた傷害の罪についての審理が始まったとのこと。

***(傷害罪)初公判(22年09月20日)***
1)起訴状などによりますと、女性被告(57)は2011年から2018年にかけて、愛荘町の自宅で同居していた男性らと共謀し、別の複数の同居男性に暴行を加え、大けがをさせたり死亡させたりしたとして、傷害致死や傷害の罪などに問われている。

2)被告は起訴内容について認否を問われると、涙を流し言葉を詰まらせながら「私はやってません。共謀したこともありません」と述べ、起訴内容を否認したとのこと。

3)弁護側も、被告が暴行を加えたことはなく共謀もなかったとして、無罪を主張したとのこと。

4)検察側は冒頭陳述で「逃げれば暴力団組員が危害を加えると脅し、被害者の男性が自宅から逃げられないようにした」と指摘したとのこと。

***(傷害罪)部分判決公判(23年01月19日)***
1)傷害罪の区分審理で大津地裁は、有罪とする部分判決を言い渡した。

2)公判で弁護側は、男性3人への暴行や食事制限を否定。和歌山県の男性が衰弱したのは、うつ病とパンを喉に詰まらせたことが原因だとして無罪を主張したとのこと。
判決で裁判長は、被害者や関係者の証言から全ての起訴内容を認定。和歌山県の男性の衰弱について、精神科医らの証言から、体重の減少がうつ病の程度と合致しないほど激しいとして、被告らの食事制限などが衰弱の原因だとしたとのこと。

3)判決によると、女性被告は17年、同居の元少年(21)=傷害致死罪などで懲役11年の実刑判決、控訴中=と共謀。同居していた和歌山県の男性を暴行し、十分な食事を与えず衰弱させ、脳に後遺症を伴う重傷を負わせたとのこと。また11、12両年にも別の同居男性2人を暴行し、骨折や内臓損傷などの重傷を負わせたとのこと。

***初公判(23年02月06日)***
1)滋賀県愛荘町の無職・女性被告(57)は2019年、息子の元少年(21)と共謀して、同居していた男性Oさん(当時25)に十分な食事を与えず暴行して死亡させた罪などに問われている。

2)被告は起訴内容を否認し、弁護側も「殴ることはあったが食事制限はしておらず死亡との因果関係はない」と無罪を主張したとのこと。

別の報道では
被告は「金属の棒で足を叩いたり、足で尻を蹴ったりしたことはあったが、けがをさせたことはありません」と起訴内容を否認し、弁護側は男性の死亡と暴行は無関係だと主張したとのこと。

更に別の報道では
弁護側は、被告はOさんの脚をたたくなどしたがけがをさせるほどではなく、食事制限の事実もないと反論した。被告、Oさんとも精神的な不調があり、被告は食事を用意できず、Oさんも食べることができなかったと主張したとのこと。

3)検察側は冒頭陳述で、パチンコで負けた時などに暴行し、食事も与えなかったと指摘。18年7月に172センチで51・6キロだったOさんの体重が死後の解剖時は36・8キロまで減少していたとし「暴行と食事制限が複合的に作用して死亡した」と述べたとのこと。

別の報道では
検察は「周囲から被害者の生命に危険が及んでいることを忠告されているにも関わらず犯行を継続している」と指摘したとのこと。

更に別の報道では
検察側はOさんに多数の皮下出血があり、体重が36.8キロだったと指摘し、「ヤクザの存在を示して意のままに従わざるを得ない状態にした。日常的な暴行によるけがと食事制限が複合的に作用し死亡した」と主張したとのこと。

更に別の報道では
検察はOさんが死亡した時の体重は36キロほどしかなかったとした上で、「被告は、暴行や食事制限を楽しんでいた」と指摘したとのこと。

***論告求刑公判(23年03月08日)***
1)検察側は「無慈悲で残酷な犯行」と懲役24年を求刑した。
検察側は部分判決の有罪分も含めて求刑した。

2)論告で検察官は「動機は常人には理解し難い。被害者を遊び道具、ストレスのはけ口にしていた。長期間弄び、家族にとってかけがえのない存在であるOさんはいたぶられ死亡した。あまりにも冷酷。反省や改悟は微塵もない」と非難したとのこと。

3)被告の最終意見陳述
「暴力・・・振るったこと、反省してます。Oさんにわざと食事制限したことはありません。ちゃんと準備してなかった・・・。恐喝などはしていません・・・!(嗚咽)、一生忘れることなく反省します・・・本当に申し訳ありませんでした」と述べたとのこと。
(ただし、、閉廷後に、傍聴席側に振り返った被告の目には、涙が全く見えなかったとのこと。)

***判決公判(23年03月24日)***
1)大津地裁は求刑通り懲役24年の判決を言い渡したとのこと。

2)判決で大津地裁は、被告らによる暴行と食事制限によって、Oさんが死亡したと認定。
「卑劣極まりない犯行」として、別の同居男性3人に対する傷害罪も合わせて、求刑通り懲役24年を言い渡したとのこと。

別の報道では
裁判長は複数の目撃者の証言から、男性への日常的な暴行や食事制限があったと認定。自身のストレスのはけ口として男性を虐待し、精神的・肉体的に追い詰めたとして「残酷で卑劣極まりない態様だ」と非難したとのこと。

更に別の報道では
判決で裁判所は「いずれの事件も被告人は首謀者の立場」であると認め「ストレスのはけ口として被害者らを弄び、虐待を続け、歪んだ欲望を満たそうとした。身勝手な動機や経緯に汲むべき点はない」と指摘したとのこと。

以下は時期がはっきりませんが、おそらく判決公判の情報です。
裁判長談
「被告人の供述はことごとく他の証人の証言と食い違う。関係者から尋ねられるたびに供述を変えており、自己の刑責を免れるために虚偽の供述をしているのは明らか。信用できない」

裁判所はOさんの全身に皮下出血や表皮剥奪などがあったのは「転んでできるケガではなく、真新しい傷もあり、事件直前に暴力を振るったのは被告人と共犯者しかありえない」と断定したとのこと。その上で、被告が無罪を主張していることについて、「その場しのぎの弁解に終始し、反省も見られず、更生も期待できない」と断じたとのこと。

裁判長談
「被害者を精神的に支配し、憂さ晴らしとして暴行を重ね、食事制限は被告人が主導したと認められる。人を人として扱わない卑劣極まりない犯行であり、被害者の苦痛や飢餓感、無念さは計り知れない。ストレスのはけ口として各被害者を弄び、自己の歪んだ欲望を満たそうとした。犯情は際立って悪質であり、同種事案の中でも格段に重く処罰されなければならない」

こんなところですね。
公判の報道が驚くほど少なくて、どちらかと言うと週刊誌さんの方が詳しく報道しています。
裁判長が断じている通り、普通の人だと気分が悪くなるぐらい壮絶な虐待が行われています。また、この公判には関係ないのですが、元々、女性被告には4人(男2名、女2名)の子供が居て長男は自殺、次男は事件の共犯、女2人も援交を強制されていたなど、身内に対しても非道な虐待をしてたようです。詳しくは週刊誌などを参照してください。

この事件を見ていて、思い出した事件が2012年12月に発覚した兵庫県尼崎市連続6人変死事件です。
こちらも壮絶な虐待をしてましたが、それらを支えるのが「暴力装置」なんですよね。
暴力によって支配していたんですよね。そして主犯にはおよそ、順法精神とか、あるいは正義とかそういった観念が欠如している点が共通してますね。
最近おきている、闇バイトの事件で実行役になっている人達も結局、脅されて指示に従っている状況なんですよ。
基本的な構図は同じです。

このあたりから考えると、教訓としては
「暴力によって支配しようとする人」「暴力で問題を解決しようとする人」には例えそれが、身内であったとしても、早急に縁を切って離れるべきだと言う事でしょうか。
この事件の被害者にしても、実は娘の交際相手だったり、自分がマッチグアプリで交際したりした人間なんですよね。
こういう人達を救うシェルターなどが必要ですね。他には脅されて闇バイトの実行役になりそうな人達を救うシェルターも必要かな。

本筋とは離れるけど、ネットリテラシーとして小中学校から教育しておく必要がありそうですね。
ネットが便利になっていて、実際に自分が足を運ばなくても、いろいろな手続きができるようになっている事は良い事だけど、それを悪用する人間が沢山いるわけです。
日本の社会は性善説では成り立たないのが現実です。そのあたりをよーく考えて、ネットを利用した方が良いと思います。ネットを含めて世の中には悪人が沢山いると認識して間違いありません。
もちろん、善人もいるので、信頼できる人を見極める事が大切なんでしょうね。

話を元に戻して、この事件を防ぐにはと言う事については、正直なところちょっと無理なのではないか?と感じています。
理由としては、「反社会性人格障害は治療できない」と言う点に尽きますね。
もっとも、実際にはそういった診断がでているわけではないので、私の印象に過ぎませんが、数々の犯罪と虐待を繰り返し、人を人とも思わないところは、そう感じてしまいます。

なので、幼少期の生活環境とか教育を変えるしか方法が無いのではないか?と考えています。
その意味では改めて「教育は重要」と言う事ですよね。

参考リンク
滋賀県愛荘町同居男性殺人事件その2(元少年の一審判決)

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2023/09/01

とりあえず、一区切りです。

夏休みの宿題状態で8月中にできるだけ過去記事の続報を書いたのですが、8月も終わったので、一区切りとして、更新ペースを落とします。
年内はペースを落として更新、年明けからは再度、無期限休養状態に入る予定です。

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埼玉件戸田市中学校襲撃事件その1(家裁送致まで)

埼玉県戸田市美女木5の市立美笹中学校(生徒数299人)の教員から「ナイフのようなものを持った者が入ってきて、けが人がいる」と110番する事件が起きている。

県警によると、侵入したのはさいたま市浦和区の男子高校生(17)とのこと。
校舎3階の廊下で教員らに取り押さえられた後、駆け付けた警察官に引き渡されて殺人未遂容疑で現行犯逮捕されたとのこと。

生徒らは避難して無事だったが、取り押さえようとした男性教員(60)が切られた。けがの程度は不明だが、命に別条はないとのこと。

少年は「人を切りつけたことは間違いない」と容疑を認め、「誰でもいいから人を殺したいと思った」とも供述しているとのこと。

逮捕容疑は1日午後0時20分ごろ、校舎内で男性教員を刃物のようなもので切りつけ、けがをさせたとしている。男性教員は上半身に複数箇所、けがをした。現場で少年が使ったとみられるナイフ1本が見つかり、県警が押収したとのこと。

県警によると、切られた教員は校舎3階の教室の後方で試験に立ち会っていた。その際、教室内に入ろうとした少年に気づき、教室前の廊下で取り押さえようとしたところ、切りつけられたとのこと。一緒に取り押さえた教員3人にけがはなかったとのこと。

当時、教室では期末テストが行われていましたが、そこに刃物を持った男が侵入してきたとのこと。

逮捕された高校生は「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述しているとのこと。
さらに「ネコを殺した」とも話しているとのこと。

県警の発表では、高校生は戸田市の北にあるさいたま市浦和区に住んでいる。美笹中の卒業生ではなく、男性教員との面識もなかった。調べに対し、「誰でもいいから人を殺したかった」などと供述しているとのこと。

猫の死骸が見つかったのは、美笹中から北に3~10キロの範囲の計4か所。

最初に見つかったのは13日朝で、南区の公園のベンチに前足とみられる部分が置かれていたとのこと。

16日昼には、同じ公園の雑木林で胴部分が発見された。公園から東に約1キロの市立小学校校庭では翌17日、鉄棒に顎とみられる部分がひもでつるされていたとのこと。

26日には桜区の住宅街の畑で土に一部埋まった下半身が、南に約300メートル離れた市道では上半身が、それぞれ見つかった。両区で計2匹の猫が被害に遭ったとみられているとのこと。

少年は先月、さいたま市の公園などで猫の死骸が相次いで見つかった事件についても関与をほのめかしているということで、警察は関連について調べているとのこと。

高校生が、現場で押収されたナイフ以外にも刃物を複数所持していたとのこと。さらに、自宅からは別のナイフ1本が押収されたとのこと。

捜査関係者によると、少年は同校まで自転車で移動し、1日午後0時20分ごろに校舎3階の教室で事件を起こしたとされる。自転車は同校正門から約30メートル離れた路上にとめられていたとのこと。少年は「門から入りました」と説明しており、防犯カメラには少年とみられる人物が正門から侵入する姿が映っていたとのこと。

少年にナイフで切りつけられた男性教員は腹など上半身に複数の傷を負い重傷。治療に数カ月かかる見込みとのこと。腕には切りつけられるのを防ごうとした際にできた傷もあったとのこと。

戸田市教育委員会によると、美笹中では2日、生徒のカウンセリングを行った。一部の生徒は事件のショックから登校できなかったとのこと。2日に予定していた試験は3日に実施する方針だったが、生徒の心情を踏まえて来週以降に延期することにしたとのこと。

逮捕された高校生の少年(17)=さいたま市浦和区=少年(17)が「無差別殺人に興味があった」「人を殺したらどうなるか、見てみたかった」との趣旨の供述をしているとのこと。

県警は高校生の自宅を捜索した際、ナイフ以外にタブレット端末なども押収した。高校生は通信制の学校に在籍しているとのこと。

少年は正門から学校に侵入した後、3階に向かいましたが、捜査関係者によりますと、3階に向かった理由について「1年生の教室を狙った」などと話しているとのこと。

少年は犯行時、手に持った刃物の他にかばんにも凶器を入れていたとのこと。

残虐な内容の動画を見ているうちにエスカレートしたとの趣旨の供述をしているとのこと。

少年には、小学6年生の頃から不登校の気が見られるようになる。そして、進学先の地元の市立中学校で、いよいよ本格的な不登校に陥っていくとのこと。

中学の同級生談:「基本的に学校には来ておらず、学年ごとに撮る集合写真も毎回、別枠で顔写真を載せられていました。

さいたま地検は少年の刑事責任能力を調べるため、3月20日から6月5日まで鑑定留置を行うと明らかにしたとのこと。

さいたま地検は6月6日、少年をさいたま家裁に送致した。地検は送致罪名を明らかにしていない。家裁は同日から6月19日までの観護措置を決定した。

一部の報道では
姉は成績優秀。少年も有名進中学校を目指して勉強したが成績が伸びずに不登校気味になったとの情報あり。

時系列(ASKAの推定している部分は年齢、年を間違っているかもしれません)
2017年(ASKAの推定12歳)成績が伸びずに不登校気味になる。
2018年(ASKAの推定13歳)有名進学中学を目指すが失敗して市立中学へ進む
その後、不登校になる。
2021年(ASKAの推定15歳)中学を卒業
その後、通信制の高校に進学
2023年
02月13日 さいたま市の公園で猫の前足が発見
02月16日 同じ公園の雑木林で胴部分が発見
02月17日 市立小学校の鉄棒に猫の顎が吊される
02月26日 住宅街の畑で埋められた上半身と下半身が発見
03月01日
12時25分頃 事件発生、110番通報される
その後、教員に取り押さえられ、駆けつけた警官に現行犯逮捕された。

03月20日 鑑定留置(6月5日まで)

こんなところですね。
少年事件のせいか、情報が断片的です。結局、猫の虐待事件との関連も不透明なままですね。

とりあえず、情報を整理します。
1)少年は無差別殺人に興味があった、人を殺したらどうなるか?知りたい、誰でもいいから殺したかった供述している。
2)猫の虐待事件についても関与をほのめかしている。
3)残虐な内容の動画を見ているうちにエスカレートしたと供述している。
4)複数の凶器を準備して侵入している。
5)確実に人のいる場所と時間を狙ったと供述している。(当日は定期試験の真っ最中)
6)3階の1年生の部屋を狙ったと供述している。

ここからはASKAの推定(推測)
7)「残虐の動画を見てエスカレートした」の経緯は動画>猫の虐待>今回の襲撃事件という事と思われる。

動機はともかく、4)、5)、6)の行動は論理的、合理的な思考ができているので、責任能力はありそうです。

通院歴や病歴の情報などは無いので、精神鑑定の理由がよく分かりません。もしかすると動物虐待からエスカレートしたと言うあたり、少年Aとの類似性などを疑ったと言うあたりなのかな?

今の段階では、事件の原因がなんとも言えない部分なのですが・・・少年事件なので審判の結果なども報道は期待できないので、とりあえず防ぐ方法を考えると・・・

正直なところ難しいと思います。理由はおそらく、思春期の子供との会話が難しいからと言うのが基本的な部分ですね。
報道されている情報が正確か分からないけど、もし、進学に失敗して挫折と言う事があるのであれば、そのあたりで両親との確執などもあるかもしれません。本人が自発的に有名進学校を希望していたのであれば、確執やわだかまりは無いかもしれないけど、結果的に受験に失敗して落ち込んでいる子供なので、親としては気を遣ってしまうと思うんですよね。

この為、本音で語り合うような会話ができないと思うわけです。さらに、今どきなので、高校生ならスマフォを持っているでしょ?つまり、子供が自分のスマフォで何を見ているか?と言う監視が出来ないと思います。

子供のスマフォの閲覧履歴を確認するとか微妙な気がしますね。そもそも、パスコードを教えてもらえるか?と言うところの問題もあります。

なので、やろうとすると、早い時期(中学1年頃)にスマフォを渡して、スマフォ利用する時のルールを決める。
その中にパスコードを教えると言うのと、管理用アプリを入れる事を決めておけば、高校になってもそのルールを建前に監視する事ができるかもしれません。

GoogleのFamily Linkと言うアプリだと、使用できる時間帯、一日の使用時間、インストールするアプリや閲覧するサイトの制限などもできますね。

とは言え、抜け道はいくらでもあるので、どんな動画を見るか?と言うのは縛れないと思います。
(欧米だとテレビの時代から視聴年齢制限機能が標準装備されて規制が厳しく意識が高いのですが、日本は緩いですね)

他に刃物の購入と言うのも、ネット購入ならその履歴を調べる事ができるかもしれないけど、街の店舗で現金購入だと調べる方法が無いですね。これについては都会なら現金を渡さずに、スイカみたいなカードを渡して買い物をさせるのであれば、購入履歴を調べる事ができるかもしれませんが、使える場所が限られると不便になりますね。

なので、やはり思春期の子供が何をしているのか?何を考えているのか?を知るのは普段の会話が無いとちょっと無理な気がしますね。前提条件としては良好な親子関係が成立しているのが条件だと思います。

この時期が一番子育てが難しい時期なんだと思います。

だとすると対処療法しかないと言う事になるのかな?
(このあたりは専門家の意見を伺いたいです)
受験についての考え方を変えると言うのが一番効果があるかもしれません。
結局、中学も高校も大学もそれは、人生の通過点でしかない、ゴールに辿り着く道はいくつもある。
今回は希望の学校に合格する事はできなかったけど、それはコースが少し変わっただけで目指すコールは変わらないと言う事が理解できれば、挫折から立ち直る事ができたかもしれませんね。
「ゴール自体を変えても良いんだよ」と言うのもありますね。

「答えは一つじゃない」って事ですね。

続報を待ちましょう。

参考リンク
爆弾はもう一つあるかもしれない。

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福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その11(Aの控訴審と刑確定)

***初公判(23年02月15日)***
1)検察は控訴棄却を求めたとのこと。

2)A堀被告の弁護側は、I受刑者の証言には信用性がなく、一審判決は事実誤認がある、として改めて無罪を主張したとのこと。また、有罪の場合でも懲役15年の判決は量刑不当だと訴えたとのこと。

3)裁判は即日結審した。

***判決公判(23年03月09日)***
1)福岡高裁は3月9日、懲役15年とした一審の判決を支持し控訴を退けた。

2)裁判長は事実誤認として無罪を求める弁護側の主張に対し、一審の判決理由となったI受刑者の証言に「不合理な点はなく信用性が高い」などとしてA被告の控訴を棄却した。

別の報道では
裁判長は9日の控訴審判決で、「A被告の行動こそが被害者の苦痛と死を招いた」として1審判決を支持し、控訴を退けた。

***刑確定(23年03月24日)***
1)保護責任者遺棄致死などの罪に問われたA被告(50)について、求刑通り懲役15年とした1審・福岡地裁の裁判員裁判と被告側の控訴を棄却した福岡高裁の判決が24日、確定した。被告側は無罪を主張していたが、期限の23日までに上告しなかったとのこと。

こんなところですね。
あっさりとした控訴審でしたね。
被告側の主張は一審のI被告(死亡した男児の母親)の証言の信憑性に疑いがあるので、その証言は事実ではないとして、無罪を主張していたと言う事ですね。
報道された情報だけでは、公判の内容の詳細が分からないけど・・・
一審で母親の証言が事実として認定されているので、それを覆すにはそれなりの根拠を示さないとダメだと思うのだけど、そのあたりで何か新しい情報を出す事はできなかったんでしょうね。

このあたり、上告しても同じ理由で棄却されると諦めたんでしょうね。

これで事件が終わったのか?と言うとそうでもないんですよね。
この事件では二つの家族が壊されている。I受刑者の方は刑期が5年で、年齢が41歳かな。
なので、多分、長くても44歳ぐらいで出所して、人生をやり直せば良いと思います。

問題はAの方で年齢が50歳で懲役15年、14年後ぐらいに出所すると、64歳ぐらいですね。
子供も夫もいるのですが、家族の方は相当な苦境に立たされているでしょうね。

この先の家族関係がどうなるのか?気になるところではありますね。

和歌山毒カレー事件の被告の孫は虐待死(母親が虐待したわけではない)、娘(孫の母親)は幼い子供を抱えて無理心中と言う例もあるので、不幸の連鎖と言うことにはなって欲しくないですね。

人を呪わば穴二つと言う言葉がありますが、事件を起こせば、被害者家族だけでなく、加害者家族側も地獄を見ることになると言う事を知って欲しいですね。
まーこのあたりは、闇バイトに参加している人達も一緒ですね。

参考リンク
福岡県篠栗町5歳児虐待死事件その10(母親の控訴審と刑確定)
加害者家族

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2023/08/30

東京都墨田区高3女子殺害事件その3(その後の一審判決までの続報)

一審判決は
男性被告懲役23年(求刑:懲役25年)
女性被告懲役18年(求刑:懲役22年)

21年10月11日報道
1)東京地検は11日、群馬県渋川市の無職男性(27)、妻の女性(28)両容疑者を殺人罪と銃刀法違反で東京地裁に起訴した。

21年10月12日報道
1)警視庁は12日、群馬県渋川市の無職男性(27)、妻の女性(28)両被告(殺人罪などで起訴)を未成年者略取誘拐容疑で再逮捕した。

発表によると、2人は8月28日夕、女子生徒に「10~15分で済む」と伝えて墨田区の駐車場に呼び出し、乗用車に乗せて連れ去った疑い。夫婦は当初、殺害を認める供述をしていたが、男性被告は「弁護士が来てから話します」とし、女性被告は黙秘に転じたとのこと。

女性容疑者は当初の取り調べ段階では、「夫が女子高校生とやり取りしているのを知り、嫉妬していた」などと話していたとのこと。

21年11月01日報道
東京地検は1日、女子高校生を連れ去ったとして営利目的等略取・誘拐罪で男性容疑者(27)=殺人罪などで起訴=と妻の女性容疑者(29)=同=を追起訴した。警視庁が最初の逮捕時に適用した死体遺棄容疑は不起訴処分とした。

時系列
2019年 女子高生と男性容疑者がSNSで知り合う
2021年
02月  女性容疑者を男性容疑者が女性容疑者の自宅に連れてくる
その後 女性容疑者が元夫と離婚
05月  男性容疑者と女性容疑者が結婚
06月頃 男性容疑者と女性容疑者が渋川市の自宅に戻る
07月  男性容疑者が女子高生と一度だけ会う
07月22日
未明  男性容疑者が実家から女性容疑者宅の渋川市の自宅へ夜逃げ
07月26日 無断欠勤の理由で男性容疑者が解雇された。
08月28日
午後   LINEで女子高生を墨田区内に呼び出す
15:30頃 女子高生が外出
その後   女子高生が墨田区内の駐車場で車に乗る姿が防カメに写る。
18:30頃 母親が女子高生が帰宅しないため110番通報
その後  渋川市の容疑者の自宅で3人は一晩過ごす。
08月30日
19:20頃 長野県内で女子高生が乗った車を発見。
その後、遺体遺棄を認める。
08月31日
02:00頃 女子高生の遺体を山梨県内の小屋で発見。
午前    妻と夫を死体遺棄容疑で逮捕
09月20日 両容疑者を殺人容疑で再逮捕
10月11日 両容疑者を殺人罪と銃刀法違反で起訴
10月12日 両被告を未成年者略取誘拐容疑で再逮捕
11月01日 両被告を営利目的等略取・誘拐罪で起訴

***初公判(23年06月02日)***
1)2人は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。

2)起訴状などによると、2人は2021年8月、都内の駐車場に生徒をおびき出し、乗用車の後部座席に乗せて連れ去ったうえ、山梨県早川町の小屋で生徒の首をロープで絞め、背中をナイフで複数回刺して殺したとのこと。

3)検察側は冒頭陳述で、男性被告は19年ごろ、ツイッター上で生徒と知り合ってネットで親密なやりとりを続けた一方、20年には女性被告とも知り合い、後に結婚したと説明した。その上で、男性被告は生徒との関係が悪化して逆恨みし、女性被告も嫉妬の感情を抱いていたと指摘。連れ去った後、いったんは帰すことも検討したが、連れ去りの発覚を防ぐ口封じ目的もあって殺害に至ったと主張した。

4)女性被告の弁護側は「当時、心神耗弱の状態で責任能力がなかった」と主張したとのこと。

5)男性被告の弁護人は、被害者へ思いがもつれた結果で「計画性はなかった」と訴え、量刑で争う姿勢を示したとのこと。

***補足***
事件の経緯を簡単にまとめると
(詳細は他の報道の方が詳しいのでそちらを参照ねがいます)

事件の2年前の19年、男性被告と被害者はSNSを介して知り合った。その後、性的な動画を送り合う関係に発展した。

男性被告は被害者とのSNS上での関係を継続しながら、20年にSNSで知り合った女性被告と結婚した。男性被告の結婚後、被害者は男性被告と距離を置くようになった。そして被害者には他に交際している男性もいた。

それから男性被告は被害者から裏切られたと考え、逆恨みするようになる。事件の1カ月前の21年7月末には、男性被告は話し合いを求めて被害者の住む東京都墨田区まで会いに行った。(この時が初対面)

その時、二人は肉体関係を持つ。同時にこれを最後に2度と連絡を取らないと約束したとのこと。
しかし、男性被告は被害者への憎悪を増していった。その結果、被害者にわいせつ行為で復讐しようと計画。女性被告にも協力を求めた。女性被告は被害者を疎ましく思っていて計画に同意し、計画を進める事になった。

8月25日、女性被告のアカウントから被害者に脅して1人で来るように呼び出すメッセージを送る。

8月28日、両被告は車で被害者の自宅付近で呼び出しに応じた被害者を拉致する。その後、自宅へ戻り被害者を監禁した。

8月29日、女性被告がアルバイトで留守にしている時に、被害者を暴行して計画を果たす。女性被告がアルバイトから戻ると被害者を車に乗せていったんは被害者を家に帰す為に、静岡県に向かった。

その後、事件の発覚を恐れた両被告は被害者の殺害を決意、偶然通りかかった山小屋で男性被告が被害者を暴行後に殺害した。

ロープで首を絞めて、サバイバルナイフで背中を4カ所刺して絶命させた。

その後は、報道の通りですね。

***第2回?公判(23年06月05日)***
被告人質問
1)女性被告は被害者や遺族について「取り返しのつかないことをしてしまったと、大変申し訳なく思っています」と謝罪したとのこと。

また、被害者を殺害した時の状況について、女性被告は「男性被告から『刺そうとして刺せなかったからかわってくれ』と伝えられたので、被害者の首をロープで絞めた」と供述したとのこと。

***論告求刑公判(23年06月12日)***
1)検察側は「殺害の態様は残虐かつ卑劣」として、男性被告に懲役25年、女性被告に同22年を求刑した。
検察側は論告で、「男性被告はゆがんだ独占欲を満足させるために殺害しており身勝手。主犯なのは明らかで、責任はより重い」と非難した。女性被告については「犯行を実行したのは本人の判断だった」として完全責任能力があったと述べたとのこと。

2)弁護側は男性被告が懲役17~19年、女性被告が同12年が相当と主張したとのこと。
弁護側は「誘拐当初から殺害を計画していたわけではない」と反論。「女性被告は依存性パーソナリティー障害の影響で男性被告の意図を最優先した」と述べ、心神耗弱状態だったと主張したとのこと。

3)最終意見陳述
両被告は「申し訳ない。どんな判決も受け入れる」などと陳述したとのこと。

***判決公判(23年06月20日)***
1)判決は、男性被告については懲役23年、女性被告については懲役18年とのこと。

2)東京地裁は判決理由で、「18歳という未来ある被害者の尊い命が奪われた結果が重大であることはいうまでもない」「一連の犯行により被害者が味わった恐怖や苦痛は想像を絶するものである」と指摘したとのこと。

その上で男性被告については、「一連の犯行に至る直接的要因は妻がいるにもかかわらず、被害者との関係を維持したいという身勝手極まりない動機にあった。犯行を主導しており刑事責任は非常に重い」としたとのこと。

一方、責任能力が争点になっていた女性被告については「男性被告の思いを被害者から自らに向けさせたいという自分自身の目的のもと、自ら判断して合理的な行動を選択している」などとして「障害の影響は限定的で完全責任能力があった」と認定したとのこと。

ただ量刑については「従属的な立場だった」ことなどを考慮したとのこと。

3)遺族のコメント
「被害者の命が軽く扱われすぎている。今の日本の司法は間違っている。娘は残虐かつ卑劣な殺人にあってしまった。それに対する量刑がたった20年足らずでは平等だとは思わない。公正であるべきである。この量刑は罪に対して見合わない。刑罰が軽すぎる。」とのこと。

こんなところですね。
公判の報道が少ないのか?私が見逃していたのか?ちょっと公判の情報が少ないですね。
事件発覚当初の報道内容よりも、実際にはもっと酷い事件ですね。

特に男性被告については、なんと形容するべきか言葉が難しいけど・・・自己中な獣といったところだろうか?
逆恨みしたあげく猥褻行為で復讐しようと考え、その上、殺害の直前にも暴行するあたり、思考回路がピンク色なのではないか?と思う。
女性被告はそれを知りながら、協力と言うのも理解できないですね。そんな男とは別れるべきですね。

男性被告については、欲望に飲まれた愚か者としかいいようがない。
拉致監禁して暴行して、事件の発覚が怖くて解放できないなんて、その頭は飾りですか?と聞いてみたい。

この事件を防ぐ方法を考えると
被告側はもう、事件以前の問題で、幼少期からの人間教育をもっとしっかりする以外に方法が無いと思います。

なので被害者側での方法を考えると・・・
A)ネットでの人間関係は割り切りが必要かと思う。
素性も分からない相手に、自分の秘密(弱み)を握らせるのは絶対にNGです。その結果、脅しのネタになり、要求に応じる事になる。

B)ネットで知り合った人間に会うには、時間を掛けて見極めてから、複数人か、公開の場で会うべき。
脅されたとは言え、1人で指定の場所に会いに行くのは危険ですね。それは罠かもしれないです。

C)脅されたら、相談しましょう。
警察でなくても良いので、相談しましょう。友達にでも相談していたら、展開は変わっていたと思います。

まー18歳の高校生ですから、性善説を信じていたかもしれないけれど・・・世の中には近寄ってはいけないタイプの人がいるので、常に注意を周囲に向けておくことが必要です。

参考にはASKAの事件簿を数年分読んでもらえば、こんな理由で人が殺されてしまうのか?という信じられない理不尽な事件がいくつも起きている事に気付いてもらう事ができると思います。

今だと、小学校からネットやSNSについての教育や指導は行われているけど・・・多分、子供達はそんな現実は知らないので、危機感とか緊張感は無いのかもしれませんね。
かといって、あまりショッキングな事例をだしても萎縮させるだけだろうし、さじ加減が難しいというのはあるのかもしれませんね。

亡くなった女子校生のご冥福をお祈りします。

参考リンク
東京都墨田区高3女子殺害事件その2(9月19日までの報道と妄想)

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2023/08/28

埼玉県川越市ネットカフェ人質立て籠もり事件 (送検まで)

2022年6月21日午後10時頃、埼玉県川越市のネットカフェで男(42)が女性店員(22)を人質に立てこもる事件が起きている。

男はおよそ5時間後、突入した警察に逮捕監禁の現行犯で逮捕されたとのこと。

逮捕された男性容疑者は2012年11月に愛知県豊川市豊川信金立てこもり事件を起こしていた。

容疑者は2012年に愛知県で人質立てこもり事件を起こして服役し、今年4月に出所したばかりだった。

容疑者は「自分の人生に嫌気が差した。事件を起こせば刑務所に戻れると思った」と供述。ネットカフェに立てこもった際、店員の女性に危害を加えるような発言をしたといい「死刑や無期懲役になりたかった」と話しているとのこと。

容疑者(42)が、6月に入り県内のネットカフェを転々としていたとのこと。

カッターナイフを持ち、カギの付いた個室に立てこもった40代の男。警察によると、午前中から店を利用していて、入店時には身分を表す会員カードを提示していたとのこと。

午前3時過ぎに捜査員が突入。容疑者は、逮捕された。人質の女性は病院に搬送されましたが軽傷とのこと。

現場は川越市にあるネットカフェ「快活CLUB 川越脇田新町店」で、捜査関係者によると、容疑者が立てこもったのは30部屋ある「鍵付き完全個室エリア」で、壁際にある部屋とのこと。

警察によると、21日午後10時過ぎ、客として入店した容疑者は、アルバイトの女性従業員(22)が清掃をしていた個室ブースに侵入し、女性を人質にとって立てこもった疑いがもたれています。部屋は2畳ほどの広さとのこと。

容疑者は21日午後10時ごろから約5時間、個室ドアを施錠し女性店員を人質にした。水や食べ物を要求し、県警が用意。容疑者がドアを開けて受け取ろうとした午前3時15分ごろ、死角で待機していた捜査員が突入し、逮捕監禁容疑で現行犯逮捕したとのこと。

容疑者は事件当日の午前に川越市の店に入店していたということですが、所持金は小銭程度で店の料金を支払えるほどではなかったとのこと。

容疑者の母親談:
「本人に対してはもう、罪を償ってと言うよりは、もう(刑務所に)入っててくださいって言いたくなっちゃう」とのこと。

出所後、県内で作業員として土木関連の仕事をしていたが、6月上旬に仕事先の宿舎から姿を消した。狭山市、蕨市など県内を中心とするネットカフェを転々としていたとのこと。

県警は23日、女性に軽い外傷があったとして容疑を逮捕監禁致傷に切り替え、容疑者をさいたま地検に送検した。

査関係者によると、今回の事件を起こした動機について「自分の人生に嫌気が差した。死刑や無期懲役になりたかった」と話しているとのこと。

さいたま地検は7月12日、逮捕監禁致傷などの罪で無職の被告(42)を起訴した。

時系列
2012年11月 愛知県豊川市豊川信金立てこもり事件
その後、服役(懲役9年)
2022年
04月01日 出所
その後、県内で土木関係の作業員として働く。
06月上旬 仕事先の宿舎から失踪
その後  埼玉県内のネットカフェを転々とする。
06月21日
午前中に容疑者が入店
22:00頃 110番通報、「女性従業員が客のいる個室に行ったが、戻ってこない」
06月22日
03:00過 警官が突入、容疑者現行犯逮捕
06月23日 逮捕監禁致傷で送検
07月12日 起訴

前回事件の公判情報
被告人質問では、以前に別の事件で刑務所に服役した経験に触れた上で「刑務による更生や、国の外交に不満があった」と述べたとのこと。
その上で、動機を「前科者で立場が弱く、社会への不満を発信する手段として「籠城」を考えた」と語ったとのこと。

名古屋地裁豊橋支部は、懲役9年の判決を言い渡した。判決理由では「支配欲や自己顕示欲を満たすための動機で、身勝手極まりない」と指摘している。判決は2013年に確定したとのこと。

服役中の情報
容疑者は模範囚でいた。2年間無事故(トラブルを起こしていない)でないと与えられない『赤バッジ』をつけていたとのこと。
容疑者は「ミシン工場の総班長だった」。総班長とは工場にいくつかある班を束ねる「事実上の工場ナンバー1」で、刑務官の「右腕的な存在だった」とのこと。

こんなところですね。
ASKAの事件簿としては、取り上げるほどの事件か?とも思うのですが、この容疑者が以前に起こした「愛知県豊川市豊川信金立てこもり事件」がASKAの事件簿で取り上げている為に、続報的な扱いで記事にする事にしました。

前回の事件の時も思ってましたが、刑務所に入りたい人なんですね。
本来なら誰もが嫌がる、自由の無い刑務所の中で、そこに適応とか順応とかしてしまったのか?あるいは、生まれつきの才能なのか?
一般社会では生きられなかった容疑者が、刑務所の中でこそ輝いてしまうと言う皮肉な現実ですね。
出所はしてみたが、結局、同じ事の繰り返しと言うよりは、もしかすると、容疑者の唯一の成功体験なんじゃないかな?
繰り返しと言うよりは、望んでそこに行きたいと言う状態なのかもしれません。

まー死者はでていないけれども、実際に監禁された若い女性にしてみれば、その恐怖は尋常な物じゃないでしょ?
普通に生活していれば、刃物で脅されて監禁される事なんて、まずないですからね。

なので、事件を起こさずに刑務所で働く方法があれば、容疑者もこんな事件を起こすことは無いと思うけど・・・

刑務所の中には累犯障害者が少なくないようなので、こちらの介護や指導などをする専門職を刑務所に住み込みで働く仕事を作ると言うのも有りだと思います。実際に累犯障害者の介護、指導を刑務官の方がやってるわけですよね?だとしたら、そちらの負担を減らして、更生の見込みの高い受刑者へのケアに労働力を回した方が建設的と言うか効率的な気がしますね。

それとも、受刑者と言う立場で無いと、刑務所の中でも生活できないのかな?

まー実際にこの手の人は一定数いて、時々事件を起こすわけですよね。
こんな理由で被害者が出てしまうのはなんとか防ぎたいですよね。
専門家の方には何か良い方法を考えて欲しいですね。

参考リンク
愛知県豊川市豊川信金立てこもり事件その2(続報)
累犯障害者 獄の中の不条理

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2023/08/26

大阪富田林市高1男子殺害事件その4(賠償不払い)

事件発生が2009年6月12日でした。
私立千代田高校1年生(15)の少年が富田林市の府立高校に通う3年の男子生徒(17)に殺害される事件でした。

事件から14年が過ぎました。
まさか続報が出るとは思いませんでしたが、予測されたニュースです。

犯人の少年は2011年2月10日の判決で懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡されました。

その後、本人と両親に対して損害賠償を求める民事裁判を被害者の両親が起こしました。
2014年8月28日大阪高裁で裁判長は元少年のみに計約1億800万円の賠償を命じた1審大阪地裁堺支部判決を支持。両親にも監督義務違反があったと主張する遺族側の控訴を棄却しました。

続報によると
元少年の両親は当時「一緒に賠償する」とし、元少年の受刑中は両親から毎月10万円程度の支払いがあった。ところが、元少年が出所した約3年前、両親が一方的に「元少年だけが支払う」旨を連絡してきた。以降、元少年からの支払いはほとんどない。弁護士を通じて抗議しても連絡さえ寄こさないとのことです。

3年前に出所と言う事は懲役は約10年ぐらいになったと言う事かな?

私は9年前の2014年の損害賠償の控訴審判決のニュースで書いてますが・・・・

「判決は妥当だとは思うけど・・・実際に支払われるのか?が問題でしょうね。」

結局、懸念は現実となってしまいました。

ただ、もう少し状況は整理する必要があるかもしれない。
「元少年の受刑中は両親から毎月10万円程度の支払いがあった。」と言う事は月10万で年間120万、10年で1200万ぐらいは元少年の両親が支払っていたと言う事だと思われます。

元少年の両親の経済状態が分からないのでなんとも言えない部分ではありますが・・・もし年収500万ぐらいの世帯なら平均月収の3割以上を賠償金に使っていたかもしれません。

・・・だから十分とは言えないのですが・・・どうなんでしょうね。
昔の「北の国から」と言うドラマで息子のせいで子供が産めない体になった交際相手の女性の父親に主人公の役名五郎の田中邦衛さんがお詫びに行くシーンがありました。その時、相手役の菅原文太さんが「誠意、誠意って何だろうね?」と問いかける台詞がありました。
その言葉を聞いた田中邦衛さんが意を決して、将来ログハウスを建てる為に用意していた丸太を全て売り払い、賠償金を用意したと言うエピソードを思い出しました。ほぼ全財産を売り払った状態ですね。

他には歌手の「さだまさし」さんの歌で「償い」と言う曲があります。
これは交通事故で死亡した夫の奥さんに毎月賠償金をわずかずつ郵送してきた加害者側との実話を歌詞にした曲でした。

民事裁判で支払い義務は無いとされた元少年の両親はともかく、元少年本人には「償い」を聞いてもらいたいですね。

参考リンク
大阪富田林市高1男子殺害事件その3

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北海道札幌市ススキノ首なし殺人事件その6(ASKAの妄想)

まずは続報です。
1)捜査関係者によりますと、24日付けで札幌地検が3人の刑事責任能力を調べるために、鑑定留置を請求したとのこと。
期間は8月28日から2024年2月28日までの約半年間で、札幌簡裁は24日に請求を認める決定をした。

2)両親の弁護人は決定を不服とし、札幌地裁に準抗告した。

こんなところですね。娘については小学校の頃から持病があるとの話なので、想定の範囲内と言うところでしょうか。逆に現役で仕事をしている両親の精神鑑定が請求されたのは予想外でしたね。

それでは、今回はひさしぶりに妄想チックに事件の事を考えてみようと思います。
まず、簡単に現状をまとめると
A)男性がホテルで殺害されて首を切断された遺体が発見された。
 切断された頭部や男性の遺留品は現場からは発見されていない。

B)事件当日に被害者男性とホテルに入出した人物が1名いて、その1名は顔を隠して手袋で指紋をかくしていた。その人物は事件発覚前に1人で退室している。

C)逮捕された3人の自宅から遺体の頭部と被害者の遺留品、他刃物が20本、ノコギリ4本が発見されている。

D)3人の内、両親の2名は当初、弁護士の指示で黙秘している。娘は否認している(と思われる)
これは、当初の報道で3人は黙秘または否認しているとの報道があった事で、黙秘しているのが両親だとすれば、残る娘が否認していると推定されるわけです。両親は共謀を否定している。

E)事件後に会った娘の友人は「普段と変わらず、普通。久しぶりに会って共通の話題で盛り上がって、何も変わっていない。だから怖い」と話したとのこと。

この状況を上手く説明する方法があるだろうか?と妄想チックに考えた時に仮説を一つ思いつきました。
ポイントは実行犯と思われるが娘が「否認」している点です。
「否認」と言うのは私が思うに、「罪状を認める」以外は全て「否認」になると思っています。

娘の供述内容は現在のところ全く出ていません。なので、否認にもいくつか種類があると思うわけです。
あ)自分はやってない。
い)知らない人(真犯人)がやった。
う)身に覚えが無い。記憶にない。

あ)と(う)は似てるようで違いますね。

さて、今回の前提は否認の内容が「う)」の「身に覚えが無い。」「記憶にない。」と言う場合です。

普通の人なら自分が体験した事で1ヶ月程度前のかなりショッキングな事なら普通は覚えています。なので、「覚えてない」となると、メンタルか身体面に何らかの問題がある可能性が疑われますね。
ただ、この「事件の記憶が無い」と言う状況は「E)事件後に何も変化が無かった」事を説明できるわけですね。自分が事件にはまったく関係ないなら、何か心境の変化などがあるはずがありません。

なので、もし、娘の犯行であるとするなら、「記憶が無い」ことをどう説明するのか?と言う事になります。
私がこれを説明する為に考えたのは娘は「解離性同一性障害」ではないか?これは、いわゆる「多重人格」のことです。

事件を計画、実行したのは娘の別の人格(仮に第二人格と呼びましょう。)だったとしたら、現在、罪状を否認しているのは主人格で事件の事を知らなかったと言う説明ができます。
だから、事件後に主人格と会った友人は「いつもと変わらない」と感じても不思議では無いわけです。

ではこの場合で事件の流れを考えると
1)第二人格と被害者が知り合い、交際に発展する。
2)主人格と被害者がトラブルとなる。これを両親もトラブルと認識する。
3)第二人格が殺人の計画と準備をする。
4)第二人格が被害者と待ち合わせをして、ホテルに入り、男性の隙をついて殺害、頭部を切断して、自宅に持ち帰る。
5)その後、別のススキノのダンスクラブへ遊びに行く(これが第二人格なのか?主人格かは分からない)
6)事件後、第二人格は現れずに証拠品は自宅に残されたままになる。(出現しても事件に関心が無いと言う事もあるのかな?)
7)主人格は逮捕されるが、事件の記憶が無い為、「身に覚えが無い」と否認する。

ただ、この流れの中でどうも解決できない問題が出てくるのが、準備段階です。
刃物を父親と購入しているけど、この時の娘は第二人格だったと思われるわけで、精神科医の父親がそれに気付かないの?と言うのが疑問ですね。

これについてはもう一つの可能性が考えられます。例えば、第二人格が主人格を手紙やメールなどで「脅す」場合ですね。
「ナイフをいつまでに購入しろ」とか、「ノコギリを買ってもらえ」とかね。

しかし、この場合だと、主人格が誰か分からない人物から脅迫されると言う事になって、主人格が警察や両親に相談してもおかしく無いですよね。
そんな話が出てない事を考えると、父親と一緒に買い物したのは第二人格と言う事になり、一緒にいる父親が異変に気付かないのだろうか?と言うわけです。

多重人格で有名な話はビリーミリガンです。24人の人格がいたと言われている人物ですね。(当初23人で最後に統合役の24人目が出現した)
年齢も性別も違う23人の人格が交代すると声や話し方はもちろん、顔の表情まで別人のようだったと言われてます。

なので、人格交代があれば、身近にいる父親や母親が気付かないのか?というのは大きな疑問ですね。

ただ、もう1件、日本でのケースとしては、宮崎勤事件があります。1988年頃に東京埼玉連続幼女誘拐殺人事件を起こした人物です。
最後の再鑑定の時に3人鑑定医による鑑定で、1人は統合失調症、2人は解離性同一性障害と鑑定してますね。

この宮崎勤については周囲から解離性同一性障害を疑われるような話は無かったと思います。
(ただ、宮崎は家族と疎遠だったようにも見えるのでこの事件とは比較できないかもしれません)

あくまで私の妄想です。
精神鑑定の結果を待ちましょう。

参考リンク
北海道札幌市ススキノ首なし殺人事件その5(弁護士のコメント)

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