ASKAの事件簿へコメントされる方、引用される方へのお願い

 ASKAの事件簿を読んで頂いてありがとうございます。
始めは自分の考えを整理する為に始めたブログだったので、これほど多くの方に読んでいただけるようになるとは考えていませんでした。

 多くの方からコメントを頂くようになったのですが、このブログの趣旨を誤解された方も時折おられるようなので、コメントされる場合の注意事項を記載しておこうと思います。

ASKAの事件簿は誰かを傷つける事を望んでいません。その事を前提に以下の点についてお願いいたします。

1)逮捕以前に個人を特定できるような内容で犯人像を書く事はやめてください。
2)誰かを誹謗、中傷する書き込みはやめてください。
3)誰かに危害を加える事をうかがせる書き込みはやめてください。
4)被害者、遺族に関するコメントはその人達に対する配慮をお願いします。
(報道された情報は仕方がありませんが、報道されていない状態で憶測により、被害者や遺族が傷つくような事がない事を希望します。できれば犯人に対する誹謗、中傷も控えて欲しいと思います。)

この4つに該当する場合は無条件で削除、あるいは一部を編集訂正する事があります。

5)当サイトの画像、文章、URLについて、NAVERまとめ、及びhttp://sharetube.jp(シェアチューブ)に転載、引用、リンクすることを禁止します。

6)Aな人はB と言った因果関係的な表現をする場合は注意をお願いします。

まーぷるさんのコメントを引用
***ここから***
でも大事なコトを忘れていました。偏見が何故いけないかというと、やはり人が傷ついたり嫌な思いをするからですね。"Aな人はBである"に該当する人が嫌な思いをするだけでなく、傷つく人がいるコトに気付いた人も嫌な思いをする。
***ここまで***

詳しくは
コメントに対するASKAの考え方
こちらの2018年6月4日のまめさんのコメント、それに続く、ASKA、まーぷるさんのコメントを参照願います。

それから、ブレインストーミングのルールと同じでコメントの内容を否定するコメントはやめましょう。見当違いなコメントもあるかもしれませんが、否定してしまうと、次のアイディアが出てこなくなってしまう事もあるので、「その場合はこんな疑問もありますね」といった程度が良いかと思います。

 ASKAの事件簿は基本的に毎日起こっている事件の記録をする事を目的にしていますが、時々、事件の推理もしています。
ただ、実際の事件の推理で「誰が犯人か?」を推理する事は基本的に不可能だと考えています。
ASKAの事件簿で推理するのは「誰が犯人か?」ではなく「なぜ、犯人はそう行動したのか?」犯人の行動の理由です。

詳しくは私の推理方法推理の見えない落とし穴爆弾はもう一つあるかもしれない。を参照願います。
それから、特にレイプ事件についてのコメントについてはレイプ事件を考える時の注意点を参照願います。

18/06/05追記
6)の因果関係的表現についての注意項目を追加

17/07/07追記
http://sharetube.jp(シェアチューブ)への転載、引用、リンク禁止の項目を追加

16/12/12追記
NAVERまとめへの転載、引用、リンク禁止の項目を追加

16/08/16追記
コメントする時のハンドル名(HN)は基本的に自由ですが、以下のHNおよび類似のHNは禁止とします。
NOBU」、「nobu」、「のぶ
理由は「おわび」を参照願います。2010年の事で、この事を知らない人も多くなりましたので、追記いたします。

08/11/09追記
コメントに対するASKAの考え方も参照願います。
それと、このブログを犯人も読んでいる可能性がありますので、犯人に対して逃走や証拠隠滅を促すようなコメントも自粛してください。

08/11/21追記
ASKAの事件簿運営委員会も参照願います。
ASKAの事件簿へのご意見、問題点のご指摘はこちらへお願いします。

08/12/14追記
ASKAの事件簿管理ポリシーも参照願います。
コメントに対する管理方針です。コメントする場合はこちらも一読願います。

08/12/28追記
現在ドコモの携帯電話からの書込みの一部に対して書込み規制を実施しております。
この為、ドコモの携帯電話から書込みが出来ない事があります

10/01/05一部追記
犯人の行動の参考ページとして「爆弾はもう一つあるかもしれない」を追記

10/09/23一部追記
レイプ事件へのコメントの注意点として「レイプ事件を考えると時の注意点」を追記

10/10/21一部修正追記
誰かに危害を加える事をうかがせる書き込みについての注意を追記しました。

16/03/31 一部追記
4)被害者、遺族に関する・・・の項目を追記

16/08/16 一部追記
禁止HNについて追記しました。

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2021/03/06

千葉県富津市保険金殺人事件その2(主犯の一審判決)

千葉県富津市の埠頭で2019年1月、保険金目当てに被害者男性=当時(23)=を海に突き落とし殺害したとして、殺人罪に問われた養父の男性被告(50)の一審です。
実行役とされた2人は、いずれも裁判で起訴内容を認め、1人(内装工51歳)は懲役10年が確定している。もう一人の彫り師(33)は公判中。

***初公判(2月4日)***
1)被告は「殺害の共謀の事実を認めない」と起訴内容を否認した。

2)検察側は冒頭陳述で、被告は被害者の保険金目当てに殺害を計画し、養子縁組したと指摘。保険金の総額は約5000万円に上り、同被告が実行犯に殺害を指示したと述べたとのこと。

検察側は「被害者を事故に装い殺害するように指示したり、殺害後に偽装工作もしていた」などとして被告が事件の首謀者だと主張したとのこと。

検察側は「被告と被害者が養子縁組を結んでから、半年もたたないうちの事件であり、保険金の受取人は被告となっていた。犯行を計画したのは被告で、事故で死亡したと見せかけるための偽装工作をした」と指摘したとのこと。

3)弁護側は「養子縁組は保険金目的でなく、被害者を保護するためだった」と主張。殺害を指示する発言も「本心でなかった」としたとのこと。

別の報道では
弁護側は、「共謀の男に殺すと話したことはあるが、本心ではない。事件後に保険金の請求もしていない」などと無罪を主張したとのこと。

4)起訴状によると、被告は19年1月27日、別の男(彫り師)と共謀し、富津市の埠頭の岸壁から被害者を海に突き落とし、殺害したとされるとのこと。

***第二回公判(2月19日)***
1)検察側は「被害者を突き落としたS被告には殺意を抱く事情はなく、被告の考えや計画のもと実行した。被害者を養子にするなど犯行準備を着々と進めた被告が首謀者であることは明らかだ」と指摘。
そのうえで「突然命を奪われた被害者の絶望や無念さは察するに余りある。合理性に欠ける被告の供述内容は信用できず、保険金を目的とした犯行態様は冷酷で悪質だ」と非難し、無期懲役を求刑したとのこと。

2)弁護側は「実行役が勝手に忖度して暴走した。殺害を共謀した事実はない」と、改めて無罪を主張したとのこと。

***判決公判(3月2日)***
裁判長は、「被告らは転落事故を装い保険金目的で殺害した。計画的な犯行で身勝手極まりない」と述べたうえで、「被告は首謀者として殺害を発案し、シナリオ通りに犯行を推し進めた。卑劣な犯行で実行犯よりも重い責任を負うべき」とし、被告に対し、無期懲役を言い渡したとのこと。

こんなところですね。
まー保険金殺人の首謀者ですから、無期懲役は妥当なところだと思います。
養父母による保険金殺人と言うのは昔からある手口なので、養子になる場合は相手の懐事情なども調べておかないと、安心できないかもしれませんね。

亡くなった男性のご冥福をお祈りします。

参考リンク
千葉県富津市保険金殺人事件

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新潟県柏崎市バラバラ殺人事件その4(一審判決)

***初公判(12月23日)***
被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

起訴状によると被告は2011年3月中旬ごろ、当時住んでいた柏崎市の自宅で同居していた兄が死亡しているのを確認したにも関わらず、転居先を含めて約9年半にわたり、遺体を放置した罪に問われている。

***論告求刑公判(2月12日)***
1)被告人質問
被告は、遺体を埋葬する義務について「犯罪だと思わなかった」と話したとのこと。
検察側から遺体を切断した理由を問われ、当時、住んでいた家が競売にかけられ、すべて処分しなければならないという思いだったと述べたとのこと。

検察がなぜ正しい行動をとれなかったのか質問すると
「パニックとショックだった」と答えたとのこと。

2)検察側は「兄は自殺したと推測され、埋葬をされないばかりか、死体を切断されるなど、不憫な状況が続いた心情は察するにあまりある」などとし、懲役2年を求刑。

3)弁護側は遺体を埋葬しないことが犯罪にあたるという認識がなかったことや、反省や謝罪をしているなどとして執行猶予付きの判決を求めた。

別の報道では
弁護側は突然起きた出来事に適切な対応ができなかったもので再犯の可能性も低いとして執行猶予付きの判決を求めたとのこと。

***判決公判(3月5日)***
1)新潟地裁は被告に対し懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡した。

2)裁判官は「兄の遺体を10年近くもの間、隠して放置し、死因が判断つかないほど腐敗させた上、切断したことは死者の尊厳を損なう悪質な犯行と言わざるを得ない」と指摘したとのこと。

一方で、「遺体を遺棄した動機は生活が困窮し埋葬費用がなかったことや、他の親族と疎遠で相談できなかったことで、同情の余地がないとは言えない」と述べ、被告が自ら警察署に出頭し、反省の態度を見せていることなどを考慮して執行猶予付きの判決を言い渡したとのこと。

3)弁護側は控訴しない方針とのこと。

こんなところですね。
地味な事件だったせいか、報道情報が少ないです。
初公判から論告求刑公判までの間に公判が無かったのかもわかりません。

知識不足で犯罪となってしまった事や、そもそも生活に困窮していた事で埋葬費用が無かったと言うのは同情できる部分ではありますが・・・
アパートの家賃は支払っていたので、まとまったお金を用意する事ができなかったのかな?
実際には埋葬するお墓をどうするか?なんて事もありますし。
こういう場合どうしたら良いのでしょうね?
生活保護を受けているのであれば、葬祭扶助制度を利用する事ができるらしいですが・・・
割安な市民葬などを利用しても、相場は50万円以内と言うことなので、困窮者には難しいですね。

なので、国や地方自治体レベルで、困窮者に代わり埋葬を行うような制度が無いと、この先も同種の事件が起きますね。

よくお年寄りが「葬式代だけは用意しておくから」と言うのは残された家族に迷惑を掛けない為なんですね。

参考リンク
新潟県柏崎市バラバラ殺人事件その3(11/13までの報道)

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2021/03/05

世田谷一家殺害事件再考その206(20年末特番まとめ5「複数犯説」)

未解決事件SP
世田谷一家殺人事件
20年目のスクープ
~3つの影を持つ男~

***初めに(ASKAのコメント)***
番組内容には主要な5項目があります。
§1.物取り犯説
§2.怨恨説
§3.外国人説
§4.複数犯説(実行犯は反社会性人格障害)
§5.犯人の父親のDNAについて

今回は複数犯説について取り上げます。
取材メモについては、別記事で解説しています。
番組を実際に見てください。この番組はかなり詳細に事件を再現しています。
事件簿の記事ではそれらを全て書き出す事はできません。
実際に番組を視聴して、参考に事件簿の記事を読んだいただいた方が理解が深まると思います。

長文注意です。
********************

事件から3年後、警察に頼まれ5人の精神科医が現場で犯人像の推定を行った。これに参加精神科医の一人が、身元を明かさない事を条件に当時警察に話した事を今回初めてメディアの前で明かしたとのこと。

現場に入った医師は当時まず注目したのは犯行後の行動だった。
医師談:
ある意味で自分の欲求が抑制されていない。いわゆる反社会性であったりサイコパスと言われるようなものに近しいような印象がある。

精神科医による分析①
自らの欲求を抑制できない人物(複数のアイスクリームを食べている状況等から)

精神科医による分析②
サイコパス(反社会性人格障害)に近い

そして医師がもっとも気になったのは、殺害方法の違いだった。

医師談:
男の子(礼君)に関する手口が他の家族に対するものと違う事(礼君だけが絞殺だった)

医師談:
犯人は男の子に「共感と言うかシンパシー」を感じる部分がどこかあったんじゃないか。それに対して、逆にそのお母さんやお姉さんに対しては執拗なまでに損壊をしているので犯人の中の母親であったりとか女きょうだいとかに対する、恨みが手口の違いにあらわれたんじゃないか。

医師談:
動機の面での犯人と(その人物に)託されて、いろんな証拠を残しても別に足がつくわけでもないという実行犯、犯人が2人いてもいいのかなと

一家とは何の接点もない犯人は大量の痕跡を残したのではないか。
だとすると、一家に殺意を持つ指示役が実行犯とは別にいたのではないかと指摘する。

事件が起きた時刻近くに宮澤さん宅前の小道から飛び出してきた男(飛び出しマン)
犯行を見届け逃走した指示役だったとしたら辻褄が合う。(ナレーション)

こんなところですね。
番組のサブタイトルが「~3つの影を持つ男~」となっていて、この3つの顔とは
§1.物取り犯説
§2.怨恨説
§3.外国人説
の事を指します。

その意味では、この複数犯説は変化球的な意味あいなのですが・・・実はASKAの事件簿も初期に複数犯人説を推してました。
とは言え、初期の頃は情報も断片的な物だけを頼りに考えていたので、翌日逃亡説を軸に10時間滞在の説明として複数犯説を導入していたと言うあたりなんですけどね。
(15年前の記事を読むと・・・けっこう、ハズイです。)

複数犯説が支持しにくい理由は「証拠が無い」と言うその1点だけだと思う。
つまりA型男性の実行犯の指紋、血液、DNA以外の不審な指紋、血液、DNAの情報が報道されていないからなんですよね。

私もその点はそうだなと思うのですが・・・・けれど、それは複数犯を否定する材料にはならないと言うことにも気づきました。
現場は宮澤さんの個人宅ではあるのですが、家族以外の人間の出入りが全くない場所では無いはずです。

ご近所さんや、友人知人、セールスマンや、泰子さんの塾関係者などの出入りがあっても不思議では無いんですよ。
ただ、そういった指紋やDNAは当然、誰の物か?と捜査本部は調べるのですが、誰の物かわからない指紋やDNAが一つぐらい出ても不思議ではありません。

そういった持ち主不明の指紋やDNAが発見されても、それが「報道されていないだけ」と言う可能性がありますね。

なので、共犯者の痕跡の報道が無いからと言って、それが決定的な否定材料にはならないわけです。

更に言うと、指紋は手袋をしていたから、DNAは、それが付着する前に「短時間で現場から離れたから痕跡が残らない」と言う説明もできるわけです。
(そもそも、主犯(指示役)は現場に入っていないと言うのも有りです)

さて、番組の都合なのか、「サイコパス」と言う言葉が強調されていますが、重要な説明が抜けています。
1)なぜ、サイコパスと考えられるのか?
2)なぜサイコパスだと、複数犯が考えられるのか?

ここからは、私の勝手な推測です。私は専門家では無いので、もし間違っている場合はご指摘をお願いいたします。
まず、サイコパスだとする理由ですが・・・番組の中で紹介されている分析は二つ

精神科医による分析①
自らの欲求を抑制できない人物(複数のアイスクリームを食べている状況等から)

精神科医による分析②
サイコパス(反社会性人格障害)に近い

ここの表現に誤りがあるのではないか?と考えています。
分析①は分析②を判断する為の理由で、自らの要求を抑制できない人物だから、サイコパスではないか?(サイコパスである)と言うことなのではないかと私は解釈しています。

その理由なのですが、
サイコパスの特徴としてはDSM5の診断基準では(DSM5にはサイコパスの定義が無く、反社会性人格障害として定義されている)
以下の7点の中から3点以上が合致するのが条件です。。

A)法律にかなって規範に従うことができない、逮捕に値する行動

B)自己の利益のために人を騙す

C)衝動的で計画性がない

D)喧嘩や暴力を伴う易刺激性

E)自分や他人の安全を考えることができない

F)責任感がない

G)良心の呵責がない

実はDSM5の他にPCL-Rと言うサイコパスの診断基準があります。そちらには
「行動のコントロールができない」と言う項目があります。
これがそのまま、分析①の「自らの欲求を抑制できない人物」と一致しています。
多分、DSM5だとC)の「衝動的」と言う言葉に含まれてしまう部分かもしれません。

で、結果、DSM5の診断基準の中の
犯罪を実行している点でA)
分析①からC)
過剰な攻撃の点でD)
子供二人を殺害している点でG)

これら4つが該当するのではないか。
その結果、精神科医はサイコパスの可能性があると判断したのだろうと考えています。
(実際には15歳以前に素行障害が発症している事が診断条件にあるので、これだけではサイコパスとは診断できない)

次にサイコパスの場合、なぜ複数犯が考えられるのか?
これは逆に言うと「サイコパスにはこの犯行はできない」と言い換える事ができます。

そう考えた場合、サイコパスにこの犯行ができない理由としては
「サイコパスは計画的な犯行ができない。」と言う1点につきるのではないか?と私は考えています。

番組で紹介した「物取り説」「怨恨説」「外国人説」はそれぞれ、計画的な犯行に見えます。

この為、犯行の計画を別の共犯者(指示者)が考えて、その指示に従って犯行を行った実行犯がサイコパスだと言う見立てが、この精神科医の言う
「動機の面での犯人と(その人物に)託されて、いろんな証拠を残しても別に足がつくわけでもないという実行犯、犯人が2人いてもいいのかなと」
と言う言葉になるのかな?と解釈しています。

そうすると、サイコパスによる「物取り説」「怨恨説」「外国人説」も成立する事になります。

ただ、本当にサイコパスが実行犯で、別に指示した主犯がいるとすると・・・別の見方もできます。
サイコパスは基本的に治療ができない(認知療法が有効だと言われているようです)この為、放っておくと、次の事件を起こします。
これは主犯にとって都合が悪いので、主犯が逮捕されない為の次の一手は、この実行犯の口を塞ぐ事になるわけです。
あるいは、外国に逃がした、そもそも実行犯が外国人だったと言う場合もあるかもしれません。

そうすると、日本国内でいくら探しても、見つからないと言う現状を説明できるかもしれませんね。

なので、前回の「外国人説」と並んで、現状を説明する事ができる魅力的な説になります。

で、番組の中で紹介された「飛び出しマン」が主犯(指示役)なのか?と言う点については、ちょっと微妙な気がします。
理由としては
「主犯は自分が逮捕されない為に、殺し屋を雇っているのに、現場近くまで行って目撃されるようなリスクを冒すとは思えない。」

指示するだけなら、携帯電話で連絡する事ができたはずです。
例外があるとしたら、言葉では説明できないような物を探している場合や、主犯自身も姿形を知らない物を探している場合ですね。

そうすると、風呂場で窓越しに主犯に実物を確認させながら、探していた場合で、「目的の物で無いから浴槽に捨てた」浴槽の中がいろんな物で溢れていたのはこの作業の結果として説明できますね。

ただ、長時間、風呂の窓越しに、主犯と実行犯がやりとりすると言うのは実際に無理じゃないかな?

もう一つの可能性としては、知人の玄関侵入説の場合、訪問した人物は実行犯一人とは限らない可能性があります。
つまり、玄関から実行犯と主犯が二人が侵入し、実行犯の犯行開始に合わせて、主犯は風呂窓から逃亡した、それが「飛び出しマン」だったとしたら説明できるかもしれません。

しかし、この場合も主犯が現場に入るリスクを冒している点は同じですが・・・主犯が最初にみきおさんの物(奪取したい物)を確認して、その場で実行犯に指示したと言う事なら有りかもしれませんね。(さっき見た「アレ」を全員を殺害してから持ってこいと言う感じですね)

ただし、風呂窓逃亡説の最大の問題の「繊維痕が無い事」は説明できないんですよね。
強いて考えれば「主犯は実行犯よりも小柄で細身、服も薄着で繊維痕を残さない。靴は履く前に泥を落として足跡は残さなかった、指紋は手袋で残さない」と言う説明ができますね。この場合は番組の怨恨説と同様に主犯も靴を隠し持ってリビングに入っている事になります。

と言う感じでこの複数犯説も、深掘りすると再現ビデオができそうなぐらい濃い内容になります。
まー番組の放送時間の関係で省略されてしまったのかもしれませんね。
できれば、この複数犯について、件の精神科医の先生に詳細な説明をしていただく番組を作ってほしいですね。

最後にもし、実行犯がサイコパスであるなら、手がかりは周辺の少年の非行記録にあるかもしれません。
サイコパスは15歳以前に素行障害を起こしているので、以前に何か事件を起こしている可能性があります。

次回に続く

参考リンク
世田谷一家殺害事件再考その202(20年末特番まとめ1「取材メモ」)
世田谷一家殺害事件再考その203(20年末特番まとめ2「物取り犯説」)
世田谷一家殺害事件再考その204(20年末特番まとめ3「怨恨説」)
世田谷一家殺害事件再考その205(20年末特番まとめ4「外国人説」)

事件簿の仮説としては
複数犯人説
異常者説

参考書籍としては
サイコパス
人格障害かもしれない

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宮城県仙台市太白区母親遺体損壊事件その3(一審判決)

2020年7月、母親の遺体を燃やしたなどとして死体損壊と遺棄の罪に問われている22歳男性の一審公判。
判決は懲役2年4ヶ月(求刑懲役3年)

***初公判(1月19日)***
1)起訴状によりますと、被告は2020年7月、母親(当時55)の遺体を自宅から車で名取市内の公園に運び、バーベキュー用のかまどで灯油を使って燃やした後、遺体の一部を袋に入れ、太白区内のごみ集積所に投棄したとされている。

2)被告は「間違いない」と起訴内容を認めました。

3)冒頭陳述で検察側は「被告は2019年から、オンラインカジノで遊ぶようになり、母親の口座から無断で数百万円を引き出し、口論になっていた」と指摘、「母親が死亡したのは自分の行動が起因すると思い、遺体を公園で焼却し、捨てることを決意した」と主張したとのこと。

別の報道では
被告は、インターネット上のカジノで遊ぶために母親の口座から340万円を引き出したことが犯行当日に母親に知られ、口論となっていたとのこと。

検察側は、被告が警察に対し、「母親と口論になり、リビングで押したら動かなくなった。1時間、部屋でゲームをして、リビングに戻ると目を開けたまま死んでいた」と供述していたことを明らかにしたとのこと。

別の報道では
事件後に警察署を訪れた際に「リビングで(淑さんを)突き飛ばした。ゲームをしてから戻ると、目を開けて死んでいた」と話したとする父親の供述調書も読み上げられた。

===ASKAのコメント===
母親の死の部分の供述は父親が被告から聞いた話の父親の供述と言うことのようで、ここは注意が必要ですね。
===============

4)被告の父親の証人尋問
「母親(妻)がどうして亡くなったのか、なぜ遺体を燃やして捨てなければならなかったのかを明確にしてほしい」と話したとのこと。

別の報道では
「罪を償った後は(被告の)面倒をみたいと思っている。事実を話してもらいたい」と語ったとのこと。

***論告求刑公判(2月3日)***
1)検察側は、男に懲役3年を求刑した。
検察側は、「ごみ袋や灯油などを遺体とともに車に積むなど犯行は計画的」などとして、懲役3年を求刑した。

別の報道では
検察側は「生前の姿を残さないほど、遺体を損壊するなど、残忍な犯行」と指摘し、懲役3年を求刑した。

2)弁護側は「出頭当初から警察に経緯を説明し、反省している」として寛大な判決を求めたとのこと。

3)被告人質問
被告は、「怒っている母を手で押した。2階に行き、友達と通話した後リビングに戻ると、母があおむけで倒れていた」と話しました。

遺体を焼いた理由について「警察につかまりたくなかった。ごみに出すのが最も見つかりにくいと思い、、ごみ袋に入れるため、遺体を焼き小さくしようと思った」と述べたとのこと。

検察側から「首を絞めて殺したのではないか」、「遺体の痕跡を隠そうとしたのではないか」と問われると「いいえ」と否定した。

また、弁護側から同じような犯行を繰り返さないか問われると、これまでも家族のお金を盗むことを繰り返してきたことに触れ「自信がない」と述べたとのこと。

===ASKAのコメント===
第一回公判での母親の死亡の件は被告人質問で自ら答えていますね。
===============

***判決公判(2月26日)***
1)仙台地方裁判所は、懲役2年4か月の判決を言い渡した。

2)裁判官は、「亡くなった人の尊厳を踏みにじる残虐な犯行」と指摘した上で、「母親の死亡が自分の行為によるものと考え、隠ぺいを図ろうとした動機は強い非難に値する」などとして、懲役2年4カ月の実刑判決を言い渡したとのこと。。

こんなところですね。
仙台地検は、傷害致死容疑について、勾留期限となる11月18日に処分を保留し、捜査を続けてきましたが、「犯罪事実を認めるに足りる証拠が確保できなかった」として、12月9日付で不起訴処分としたとのこと。

この為、死体損壊と遺棄の罪の公判になったわけです。

被告人質問での回答も、警察へ出頭した際の供述と一致しているので、嘘では無いのでしょうが、その通りだとすると、なんとも不幸な事件ですね。
犯行のきっかけはネットカジノで多額の浪費をした事、公判では340万と金額が出ています。

母親は美容室経営と言うことなので、口座に多額の預金があったのか?あるいは経営資金だった可能性もありますね。

一時ゲーム課金でと報道があったので、課金で短期間に数百万円を使うのか?とちょっと疑問だったのですが、ネットカジノでの負けだったようですね。
どうして、母親の口座から引き出す事ができたのか?と言うのもちょっと疑問ではありますが、同居しているので、通帳と印鑑で引き出す事は可能かもしれません。ただ・・・窓口で女性名義の通帳から男性が引き出している事に疑問が持たれる可能性はありますね。
他には、暗証番号を知っていしてカードで引き出している可能性もありますね。

ちなみに、インターネットカジノで外国の合法的な物でも、日本国内では「違法」なので注意が必要です。

340万もカジノで負けて、苦労して稼いだお金をドブに捨てるようなまねをされては、さすがに母親もキレるでしょうね。
しかも、被告人質問の内容から、これまでも家族のお金を盗んでいて、「繰り返さない自信が無い」と言っているあたり、正直なんでしょうが、ギャンブル依存症の可能性もありますね。

話がそれましたが、母親とトラブルになるのは当然の結果です。
で、母親を突き飛ばして、1時間後に死んでいたと・・・・この突き飛ばした事と死亡との因果関係が証明できないので、傷害致死は不起訴になったんでしょう。もし、遺体が焼かれずに、そのまま残っていれば、検視や司法解剖の結果、死因が特定できて、傷害致死が立証された可能性もありますが、まーたらればですね。

で、死亡している母親を見つけて、自分のせいで死亡したので、遺体を隠して失踪した事にしようとした。
遺体の処分の為に遺体を焼き、残りをゴミに出して処分したと言うことですね。

死因がわからないのですが、心臓の発作とか、脳出血とか疑われるけど、もし、即死で無いのであれば、1分後に戻って、救命処置をしていれば、助かったかもしれません。あるいは、同居人が他にいればとか・・・これも、たらればですが・・・

パニクって遺体を隠そうとした、徹夜で遺体を焼いて処理したけど、結局、冷静になったら良心の呵責に耐えられないとか、自首した理由はわかりませんが、そんなところなのかな。

と考えれば、ネットカジノが原因で母親が死亡して、その遺体を遺棄して罪人になってしまったと言う事件ですね。
人生、何が理由で道を踏み外すかわかりませんね。

これが無ければ、被告人が何の専門学校に行っているのかわかりませんが、母親の後を継いで、美容室の経営者と言う未来が手の届くところにあったのではないのかな?

人生はちゃんと生きないと、一瞬で壊れると言う見本のような事件ですね。

参考リンク
宮城県仙台市太白区母親遺体損壊事件その2(続報)

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2021/02/28

サイコパス

 

いつものように書店でタイトル買いして、そのまま、半年以上、枕元に積んで置いた本です。
これまでも、サイコパスを含めて、メンタル医療的な本は何冊か読んでいましたが、サイコパスが脳科学的に説明される時代になった事にちょっと驚きました。

目次
はじめに 脳科学が明らかにする「あなたの隣のサイコパス」
第1章 サイコパスの心理的・身体的特徴
 1)サイコパス事件簿
 2)サイコパスの心理的・身体的特徴とわ?
第2章 サイコパスの脳
 1)サイコパスの脳の知覚能力、学習能力
 2)「勝ち組サイコパス」と「負け組サイコパス」
第3章 サイコパスはいかにして発見されいたか
第4章 サイコパスと進化
第5章 現代に生きるサイコパス
第6章 サイコパスかもしれないあなたへ

第1章は過去にサイコパスが起こした事件の簡単な紹介ですね。
サイコパスを書いた本なら必ず書かれる部分です。

で第2章がサイコパスを脳科学的に説明した部分
医療の発展によってこんな事までわかるようになったのかと、驚きました。

そして、3,4,5,6章へと続きます。

この本の良いところは、サイコパスを科学者の目で捉えているところかなと思います。
(著者の中野信子さんは脳科学者なんですね)
サイコパスが必ずしも事件を起こす人間ばかりでは無い、それぞれで輝ける場所があると書いています。

サイコパスが起こした事件の詳細を解説するような本では無いので、事件簿の読者の中には物足りないと思う人もいるかもしれません。
ただ、そういった事件の記録を一通り読み終えて、サイコパスについて広い視野で考えたいと言う人にはお勧めです。

年末の世田谷事件の特番の中で犯人を「サイコパス」と疑う精神科医の証言があったので、参考になりました。

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2021/02/22

神奈川県座間市9名バラバラ事件その13(一審公判2)

審理は、9人の被害者を殺害順に3組に分けて行われる。
(1)2017年8月の3人
(2)同9月の4人
(3)同10月の2人
中間論告や弁論もグループごとに行う。

殺害順
2017年
8月23日Aさん(女性当時21)
8月28日ごろBさん(女性当時15)
8月30日ごろCさん(男性当時20、Aさんの知人)
9月
Dさん(女性当時19)
Eさん(女性当時26)
Fさん(女性当時17)
Gさん(女性当時17)
10月
Hさん(女性当時25)
Iさん(女性当時23)

***第六回公判(10月12日)***
2人目の被害者Bについての被告人質問

1)弁護側の質問に対して回答を拒否した。

2)検察側の質問に対し、「1人目の被害者に対して行った殺害の方法が楽だったので、同じ方法でやろうと思いました」と述べ、2人目の被害者にSNS上で接触したと話した。

被害者と公園で会った時のことについて、「主に悩みを聞いたり外見をほめて口説こうとしましたが失敗して、『やっぱり帰ります』と言われました」「家出願望を利用して、『私のうちに来ないか。私がしばらく養ってあげる』などと言って誘い出しました」と述べ、「財産や収入がないことや、まだ若いことなどから、殺してレイプすることにしました」と話したとのこと。

家では、「悩みを聞きながら『これを飲めば気分が楽になるよ』と言ってお酒や安定剤を飲ませて、効いてきたところでおそいました」と説明し、検察側から「被害者に自殺の気持ちがあったと思いますか」と問われると「なかったと思います」と答えたとのこと。

女子高校生は被告と会った後、「いろいろ考えた結果生きていこうと思います」とのメッセージを送ってきたとし、「自殺する気もなく、殺害を承諾しているとは思わなかった」と供述。殺害後に奪った現金数千円は、「食事や次の犯罪の資金に使った」と話したとのこと。

被告は「通報されてしまうので、生きて帰さないと決めていた」とも話したとのこと。

3人目の被害者Cの証拠調べ
検察官が男性の両親の供述調書などを読み上げた。父親は「息子はかけがえのない存在だった。ひどい殺し方をしてゴミ同様に捨てたことは、言葉では例えられない憤りを感じる」と厳しい処罰を求めたとのこと。

***第七回公判(10月14日)***
3人目の被害者Cについての被告人質問

1)検察側の質問に、8月28日に男性と無料通信アプリ「LINE(ライン)」でやり取りした際、男性に女性の母親から連絡があったことを知ると、男性の自殺を手伝う名目で会う約束をしたと説明。「男性の口から、女性の遺族へ私の情報が入らないよう、証拠隠滅をしようと思った」などと語った。所持金を奪う目的もあったと述べたとのこと。

翌29日、会って悩みを聞くうちに男性は自殺の意思を撤回して別れ、「これからはちゃんと生きていきます」とメッセージを送って帰ろうとしたため、食事に誘って引き留めたとした。自室に招き入れると、失踪を勧めながら数時間酒を飲み、30日未明に背後から首を絞めて、抵抗を抑え込んで殺害したといい、男性は殺害への同意は「なかった」と答えたとのこと。

検察側は被告人質問で、被告が犯行直前に男性とLINE(ライン)のやりとりで「給料入りましたか」「手持ちは1万円くらいありますか」などと何度も尋ねていたと指摘。理由を聞かれた被告は「遺体の処分に使うポリ袋や、ペット用のトイレシーツの購入に5千円ほどかかった」と説明した。

また被告は、自殺を思いとどまり、いったん別れた男性を自宅へ連れ込み、「行方をくらませてホストやスカウトをやってみないか」などと説得して失踪を偽装するよう指示したことも明かしたとのこと。

検察官から、「男性は殺害される時に『死にたい』や『殺してくれ』と言っていたか」と問われると、「ありませんでした。承諾もしていなかったと思います」と改めて「承諾殺人」を否定したとのこと。

女性を殺害した後に、女性の母親から男性に電話があったことを知り、事件発覚を恐れて男性の殺害を決めたという。「生かしておくとリスクが高い。証拠隠滅のため」と述べたとのこと。

2)この日も弁護側の質問への回答を拒否した。

***第八回公判(10月15日)***
AからCについての被告人質問

1)被告は弁護側からの質問に公判を通じて初めて応え、最初に殺害した女性(21)について、「執行猶予中だったため、恐喝や暴行で捕まると実刑になってしまうと思い、確実に証拠隠滅した方が良いと思った」と述べました。また、殺害の承諾については、「部屋の家具で何を買うかという話が出ていたので、(女性は)私と住むつもりだったと思います」として、「『殺して下さい』『死なせて下さい』という言動はなかった」と述べたとのこと。

また、3人目に殺害した男性については当初、「まとまったお金が手に入るなら殺そうかな、くらいに考えていた」とし、証拠隠滅の必要に迫られると、「どういう形であれ、死亡に追い込もうとした」と述べました。これに対し裁判長から、「まとまったお金のイメージとはどのくらいか」と問われると、「イメージとしては25~50万円以上持っていれば、自殺幇助や殺人をしようと思っていた」と説明したとのこと。

裁判員から「男性に失踪の偽装を指示した際に、疑問を持たれなかったのか」と問われると、「『なぜそんなことをしなきゃいけないんですか』とストレートに聞かれた」とした上で、「会社やバンドからすぐ飛んだら(逃げたら)、後を追われるのは嫌だよね」などと説得して納得させたと話したとのこと。

***第九回公判(10月19日)***
AからCについての中間論告

1)検察側は1人目の被害者について、「被告人が述べた殺害状況からしても殺害されることに承諾していなかったことに合理的な疑いを差し挟む余地は全くない」と述べたとのこと。

「自殺願望があったことと殺害行為を承諾していたかどうかは全く別問題」「弁護側の主張は被告人の罪を少しでも軽くするために被告人自らが語る具体的状況などにまるで目をそむけている」と指摘。そして、3人の被害者いずれについても「被告人に殺害されることを承諾していなかったのは明らか。被告人の行為は単なる殺害行為に他ならない」と述べたとのこと。

検察側は「3人は自殺の意思を明確に撤回し、殺害時も激しく抵抗していた」とし、「殺害を承諾していなかったことは明らかで、単なる殺人に他ならない」と指摘したとのこと。

各事件で、殺害の承諾はなかったとした被告の法廷での供述は、客観的な事実と符合するなどと指摘。「被告の供述は十分に信用できる」と訴えたとのこと。

被告の法廷での供述について(1)客観的な事実経過と符合(2)一貫性があり内容も詳細で合理的(3)記憶の有無や濃淡を区別して供述し虚偽の可能性もない――として「信用できるのは明らか。殺害の承諾はなく単なる殺人だ」と結論付けたとのこと。

2)弁護側は被害者の3人は被告に殺害方法を指定したり、わざわざ会いに来たりしていたと反論。被告が殺害の承諾はなかったと話しているのは、承諾殺人が認められることを諦めているためだと主張したとのこと。

別の報道では
弁護側は、被害者が被告に殺害を依頼するメッセージを送るなどしたほか、薬を飲んで首をつる方法について事前に話題になっていたことを踏まえ「単なる希死念慮ではなく被告に命を絶たれることを承諾し、薬を飲んだ状態で首をつられることをリアルに思い描いていた。当日は被告と2人きりで薬や酒を飲んでおり、想定した状況に近づいていた」と主張したとのこと。

また自殺の意思を撤回するメッセージを送信した後に、被害者らが遺書を書くなどしていたことを挙げ、「(自殺意思の撤回後に)希望を見いだしたわけではない」とした。殺害時の抵抗は「条件反射」と評価したとのこと。

被告は公判で、裁判官から「承諾があった人もいるのか」と問われ、「分からないというのが正直なところ」と答えていた。弁護人はこの点に触れ「黙示の承諾は被害者の内心のこと。(承諾の有無は)慎重に検討してほしい」と締めくくったとのこと。

こんなところですね。
ずっと弁護側の質問には回答を拒否していたのですが、回答する事もあったんですね。
構図としては、淡々と死刑に向けて進む検察側と被告人、死刑を阻止する為に承諾殺人を主張する弁護人と言う構図になってますね。
妙な構図ではあるのですが・・・弁護人まで死刑を主張するわけにはいかないわけで、殺人よりも罪の軽い承諾殺人を主張するのももっともな事だと思います。

被告人が罪を軽くする事を望んでいないのですが、全てを認めても9人を自分の身勝手な都合で殺害して酌量を求める材料などないでしょう?
そのあたりを考えると、被告人と対立しても、承諾殺人を主張する以外に弁護人として仕事をする方法が無かったのかな?と思わなくもないです。
(このあたりは専門家のご意見を伺いたいです。)

公判については、被告人の話が全てを物語っていると思いますね

次回に続く。

参考リンク
神奈川県座間市9名バラバラ事件その12(一審公判1)

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福井県東尋坊少年集団暴行殺人事件その4(4人目少年の一審判決)

4人目の少年(18)の一審公判です。
懲役6年以上12年以下(求刑懲役8年以上13年以下)の不定期刑

***初公判(1月18日)***
1)検察側は冒頭陳述で、少年は知人の長浜市の元少年(20)=殺人罪などで起訴=らに加担し、被害者に暴行を続けたと説明。

被害者を車に閉じ込めた際に周囲にいた上、東尋坊では崖の先端で取り囲んで飛び降りるよう迫り、「被害者は(車などから)脱出することが事実上不可能で、飛び降りるしかできない精神状態に陥った」とし、殺人、監禁罪の成立を強調したとのこと。

2)弁護側は、傷害罪などは認めた一方、殺人罪について「被害者は崖の淵まで抵抗せず自ら歩き、自殺した可能性は否定できない」などとし、自殺関与罪にとどまるなどと主張したとのこと。

3)起訴状によると、少年は元少年ら6人と共謀。19年10月17~18日、長浜市で被害者の脚を車でひくなどして車に閉じ込めて東尋坊に向かい、同18日夜、崖から飛び降りさせ死亡させた、などとしている。

***論告求刑公判(1月29日)***
1)検察側は懲役8年以上13年以下の不定期刑を求刑した。

2)検察側は、少年は共犯者らと被害者に激しい暴行を加えて抵抗する意思を奪い、東尋坊では飛び降りるよう直接迫っており、「殺意、共謀が認められる」と指摘。果たした役割は主導役とされるとび職元少年(20)=殺人罪などで起訴=らに次ぎ、「責任は重い」と強調したとのこと。

3)弁護側は、少年は東尋坊では脅すつもりで被害者を取り囲んだとし、自殺関与罪の適用を訴えた。傷害行為は認めた上で、「とび職元少年の圧力を感じて行ったことは否定できない」と情状酌量を求めたとのこと。

***判決公判(2月18日)***
1)裁判長は懲役6年以上12年以下(求刑懲役8年以上13年以下)を言い渡した。

2)弁護側は「少年に当時殺意はなかった」などと自殺関与罪の適用を主張したが、判決は、少年が激しい暴行で被害者が言いなりの状態にあると認識し、崖から落ちても助けようとしなかった点などを踏まえ、殺意を認定したとのこと。

その上で、少年が崖で被害者に「はよして」と直接、飛び降りるよう促したことなどを重視し、「殺人の場面で重要な役割を果たした」と強調。責任の重さは主導役とされるとび職元少年(20)=殺人罪などで起訴=らに次ぐ、としたとのこと。

こんなところですね。
犯人7名の判決状況は
(すいません、年齢は事件当時、判決時がバラバラになっています)
A)滋賀県長浜市神照町、とび職U容疑者(当時39)・・・公判前
B)アルバイト少年(判決時19)・・・一審判決、懲役10年以上15年以下
C)無職少年(判決時19)・・・・・・一審判決、懲役5年以上10年以下の不定期刑

D)大津市の少年(判決時18)・・・・一審判決、懲役5年以上9年6月以下の不定期刑

E)大津市の少年(判決時18)・・・・一審判決、懲役6年以上12年以下の不定期刑

その他、F、Gの少年が大津市内の男子高校生(当時17)2名ですね。

今回の少年E)は主犯格のアルバイト少年B)に次ぐ量刑となっています。判決理由も「殺人の場面で重要な役割を果たした」と言うことですね。

「はよして」この一言で、罪の重さが2番目の重さになってますからね。
口は災いの元と言うのかな?

年齢的にみて、一つ年齢が上のアルバイト少年B)と無職少年C)がグループ内での序列が上だったろうに、調子にのったこの一言で、量刑は上から2番目です。

この事件では、被害者が少年らに暴行を受けている事を知って、通報している知人がいます。
憶測ですが、この事件ではこの事件について、事件当時知っている人間は複数いたのではないでしょうか?

そして、その情報を知った人間の中で対応が3つに分かれた。
あ)暴行に参加した人間
い)暴行を知ったが、傍観した人間
う)暴行を知り、通報した人間

このあたりの、無邪気さと言うか、無思慮さが、暴行に参加した人間と、参加しなかった人間の差かもしれませんね。

東大阪の集団暴行殺人事件では、何をするのか知らずについて行って、殺人の片棒を担がされた人間もいましたね。

この事件でも、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的な意識が働いたのかもしれませんが、集団で行動するにも、「この集団は何をしようとしているのか?」と言うのを考えて、ついて行かないと、気がつけば殺人犯になってしまうと言うことがあるので、よく注意した方がよいでしょうね。

とは言え、そこを注意できるような人間なら「一緒に行かない」のでしょうね。

参考リンク
福井県東尋坊少年集団暴行殺人事件その3(3人目少年の一審判決)

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2021/02/21

広島県尾道市牛刀猫虐待事件

2月18日(木)、広島県尾道市で、刃物を所持していたとして26歳の男が逮捕される事件が起きている。
男は、「ネコを傷つけるため」と供述しているとのこと。

銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されたのは、自称・兵庫県の派遣社員。男性容疑者(26)。

警察によると、午前6時過ぎ、尾道市にある駅前交番に容疑者が自首したとのこと。
当時、警察官がいなかったため、交番にある電話から尾道警察署に「刃物を持っている」と自ら通報。
警察官が駆け付けたところ、容疑者が持っていたかばんの中から刃渡り18センチの牛刀が見つかったため、その場で現行犯逮捕したとのこと。

容疑者は、「ネコを傷つけるために牛刀を所持していました」と容疑を認めているとのこと。

警察は、容疑者が尾道で撮影したとみられるネコを傷つけている動画も把握していて、動物愛護法違反の疑いもあるとみて捜査をしているとのこと。

こんな事件ですね。
ちょっと微妙な印象のある事件なんですよね。
私としてはこの事件は4種類の見方ができるかも?と思っています。

本来、動物虐待事件と言うのは逮捕されにくい事件です。
ネットに動画をあげたり、虐待の現場を目撃されたりしなければ、なかなか逮捕するのが難しいわけです。
そんなところを考えると、あえて自分から自首すると言うのがちょっと不可解な部分なんですよね。
私が考える、幾つかの可能性としては

1)ストレスなどで突発的に猫を虐待してしまい、心底反省して自首した場合。

2)動画をネットに上げていて、逮捕されるのは時間の問題とみて、自首した場合。

3)猫を虐待する自分を制御できなくなり、自分が怖くなって自首した場合。

4)生活に行き詰まり、刑務所に入りたい場合。

4)については、初犯で自首ならば執行猶予や罰金刑など収監される可能性は低い事を考えると、ちょっと無いかな?
なので1)から3)のどれかと言うあたりだろうか?

このあたりは、供述を待つしかないですね。

続報を待ちましょう。

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2021/02/20

世田谷一家殺害事件再考その205(20年末特番まとめ4「外国人説」)

未解決事件SP
世田谷一家殺人事件
20年目のスクープ
~3つの影を持つ男~

***初めに(ASKAのコメント)***
番組内容には主要な5項目があります。
§1.物取り犯説
§2.怨恨説
§3.外国人説
§4.複数犯説(実行犯は反社会性人格障害)
§5.犯人の父親のDNAについて

今回は外国人説について取り上げます。
取材メモについては、別記事で解説しています。
番組を実際に見てください。この番組はかなり詳細に事件を再現しています。
事件簿の記事ではそれらを全て書き出す事はできません。
実際に番組を視聴して、参考に事件簿の記事を読んだいただいた方が理解が深まると思います。

長文注意です。
********************

成城警察署元署長
土田猛(73歳)
世田谷の事件で検視を担当。
2005年から事件を管轄する成城警察署の署長を務めた人物。

事件の捜査に携わり、遺族とも深く向き合ってきた人物。
時効制度の廃止や遺族の権利を守ることを目的に「宙の会」を結成(2009年)

外国人説
土田氏談:
同じ日本人が恨みが仮にあったとしてもここまで残酷になれるかなと思う。

「想定外の”外国人犯”説」
男はアジアのある国からやってきた若者、貧しいふるさとを出て夢と希望を胸に日本にやってきた。
戦後急速な成長を遂げアジア諸国の経済を牽引してきた日本。
豊かさを象徴する憧れの国でもあった。
しかし男がこの国で味わったのは苦しい暮らしと世間の理不尽、失望と挫折そして孤独。
やり場のない怒りはいつしか日本の社会全体に対するいびつな恨みとなって膨らんでいった。

そんな時、男が目にしたのが宮澤さん一家だった。
両親と小さな子供が二人。その光景は男の目に日本という豊かな国を象徴する典型的な家族に映った。
20世紀の終わり男は幸せの象徴を破壊して日本への復讐を果たし己の過去を清算した。
土田氏は血痕や指紋をはじめ、あらゆる遺留物を現場に残している点から見ても、犯人は身元が割れないと絶対的な自信を持つ人物、つまり外国人の可能性が高いと考えた。

土田氏談:
警察は俺に絶対迫ることができないと、今はさらば日本ということもありうるなと思う。

これまでの捜査でも外国との繋がりを感じさせる物証が複数見つかっている。
犯人は日本では珍しい韓国製の運動靴(スラセンジャー)を履き。
現場に残されたヒップバッグからはアメリカカリフォルニア州の砂も見つかっている。

そして今回犯人が外国人である可能性を科学的に示した文書があることを突き止めた。

2006年警察が極秘に行った世田谷一家殺人事件犯人のDNA鑑定の内部報告書がある。
当時、実際にDNA 鑑定を行った研究者に鑑定内容の詳細を語ってもらえることになった。

東海大学法医学教室客員教授水口清(72歳)
DNA の学会の元学会長。
水口氏談:
「(犯人の)血痕からDNAを抽出して調べました。」

鑑定を依頼されたのは、2005年8月、捜査に行き詰った警察が法医学と人類学の双方の観点からアプローチする水口氏の新たな研究に注目して依頼した。

分析したのはミトコンドリア DNA 。
母親からしか受け継ぐことのできない DNA でこれを調べれば母親の血筋がわかる。
ミトコンドリア DNA は大きく30のグループに分かれている、鑑定の結果犯人の DNA はその中のH系統に属し、さらに当時見つかったばかりの珍しい15番目のグループ H15型であることが判明した。

水口氏が当時集めることのできた全世界10686件のデータを調査した結果

水口氏談:
「見つかったのは、まずアジアの方ではインドで332人中1人、ヨーロッパで2917人中9人、日本人の中から H15型が見つからず」

当時見つかったのはこの10人だけだった。
水口氏談:
(犯人のDNAと)一番近いのはイタリアに一つ、あと検査範囲内ではボスニアにあるものは近いものが見つかっていると結論した、これは日本人に由来するもんじゃない。

水口氏は犯人の母親は日本人の系統には属さず最も可能性が高い起源はヨーロッパ系だと結論付けたとのこと。

同様に父親についても別の鑑定を行い日本、中国、韓国を含むアジア系という結論を導き出した。
水口氏がこの鑑定書を提出したのは2006年4月。
しかし警察は捜査に余談を挟むとして DNA 鑑定については公にしようとはせず非公表となった。

こんなところですね。
今回の要点は2つ
1)土田氏の外国人説
2)犯人のDNA鑑定の結果、母親はヨーロッパ系、父親はアジア系

1)の外国人説だけど、「土田氏の」と言うよりは、事件後の早い時期から言われている事だと思います。
理由は
A)「韓国製スラセンジャー」が日本国内で販売されていない事ですね。
警視庁のPDFによると
靴(スラセンジャー)、韓国製
日本サイズ27.5cm(韓国サイズ「280」)
平成10年10月から平成12年11月の間、韓国内で4,530足製造され、日本では4,000円前後で販売されたが、同サイズは日本で販売されていない

B)ヒップバッグの表面に外国製と見られる洗剤の成分がが検出された。(2005年報道)
これは硬水によく溶ける洗剤で、日本国内だとほぼ軟水と言う事で外国製と考えられていると言う事でしょうね。

C)ヒップバッグの中から発見された「砂」がカリフォルニア州の砂の可能性が高い。(2006年報道)
(三浦半島の砂はエアテックのポケットの砂ですね)

D)DNA鑑定の結果、母親はヨーロッパ系(2006年報道)

最近出てきた報道としては
E)例のハンカチの滑り止めの使い方が、中国で使われていた(2018年報道)

で、この番組の後半の目玉
F)フィリピンでもこのハンカチの使い方がされていた。

こんなところですね。
DNA鑑定については2006年報道の段階で
「過去に例がない捜査」(捜査幹部)で、かなりさかのぼった祖先が混血だった可能性も排除できない難点もあり、捜査幹部は「純粋な日本人の犯行の可能性も捨てず幅広く捜査する」としている。

と言う事です。

さて、外国人説が魅力的な点としては、現状を説明するのに都合が良い点があること。
国外逃亡していれば、現在にいたるまで警察が逮捕できない理由が説明できる事ですね。
(国内で指紋を採りまくっても、国外の犯人の指紋は見つける事ができないと言う事ですね。)

私としては「日本人がこんな残酷な犯行をできるはずがない」と言う事を裏付ける情報は無いと言う事を注意する必要があると考えています。
「日本人がこんな残酷な犯行をできるはずがない」と言うのは無意識の「正常性バイアス」が働いている可能性があります。

とは言え、DNA鑑定の結果、母親が欧州系と言うのは、この説の最大の根拠と言えますね。

概ね疑問の無い説ですが、1点だけ疑問があるとしたら「スリッパのDNA」(2011年報道)をどう説明するか?と言う事なんですよね。
この疑問は流しの窃盗犯説でも同じなんですが、土田氏の説でいくと、スリッパに犯人のDNAが付くタイミングが無いと思うんですよね。
顔見知りでないと、事件前に犯人が訪問する機会は無いと思います。
なので、流しの場合は、犯行時にスリッパを使い、その後にスリッパ置きに戻したと言う説明ぐらいしかできないと思います。

次回につづく

参考リンク
世田谷一家殺害事件再考その202(20年末特番まとめ1「取材メモ」)
世田谷一家殺害事件再考その203(20年末特番まとめ2「物取り犯説」)
世田谷一家殺害事件再考その204(20年末特番まとめ3「怨恨説」)

外国人関連情報
世田谷一家殺害事件再考その181 (警視庁HPハンカチ情報)
世田谷一家殺害事件再考その103(スリッパのDNA)
世田谷一家殺人事件再考その50(犯人の血液についてのDNA鑑定)
世田谷一家殺人事件再考その17(ヒップバックの洗剤)
世田谷一家殺人事件再考7(事件簿の初期の外国人説)


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2021/02/12

世田谷一家殺害事件再考その204(20年末特番まとめ3「怨恨説」)

未解決事件SP
世田谷一家殺人事件
20年目のスクープ
~3つの影を持つ男~

***初めに(ASKAのコメント)***
番組内容には主要な5項目があります。
§1.物取り犯説
§2.怨恨説
§3.外国人説
§4.複数犯説(実行犯は反社会性人格障害)
§5.犯人の父親のDNAについて

今回は怨恨説について取り上げます。
取材メモについては、別記事で解説しています。
番組を実際に見てください。この番組はかなり詳細に事件を再現しています。
事件簿の記事ではそれらを全て書き出す事はできません。
実際に番組を視聴して、参考に事件簿の記事を読んだいただいた方が理解が深まると思います。

長文注意です。
********************

警視庁捜査第一課
廣瀬泰教(72歳)元管理官

当時、捜査一課の管理官として指揮を執った、廣瀬氏の見立ては
(みきおさんに)「恨みをずっと持っている」「いつかやってやる」一方的な恨みによる怨恨が動機

「2000年12月30日」
男(犯人)は凶行を決意しては断念してを繰り返していた。
そして、この日、男は決意して宮澤さん宅を訪ねた。

顔見知りだった男は玄関から普通に靴を脱いで上がりこんだ。

男は年末の夜に訪ねられるぐらいの関係性を持っていた。
男は居間に招かれるとジャンパーを脱いで椅子に掛けマフラーを重ねて置いた。

そしてみきおさんは、やり残した仕事を片付けるため男を置いて1階の仕事場へ向かった。
みきおさんが1階にいくと男は隠し持っていた靴を履いた。玄関で脱いだふりをしながらみきおさんの目を盗み、懐に入れて密かに靴を持ち込んでいた。
靴を履いたのは万が一の際すぐに逃げるため。
そして土足の跡を残すことで玄関から入った顔見知りの犯行を隠す狙いがある。

男は2階の子供部屋へ向かう。
男は日ごろから礼君が夜遅くまで起きている事を知っていた。
男は礼君に騒がれないように、礼君の首を後ろから絞めて殺害する。

男は本当の目的であるみきおさんを確実に殺害するため準備に取り掛かる。

ハンカチを半分に折ると両端を結んで覆面のように顔を隠した。顔を知られているからこそ隠したい心理。
そしてあらかじめ穴を開けておいたもう一枚のハンカチで手が滑らないように包丁の柄を包む。(例の滑り止め)
ヒップバッグの底には包丁の先が貫いたとみられるたくさんの小さな穴が開いていた。

その頃1階ではみきおさんが作業を終え、男が待つ2階に上がろうとしていた、ところが遊んでいるはずの礼君がやけに静かな事が気になった、

そして2階へ上がろうとする瞬間、階段下で男にみきおさんは襲われる、

廣瀬氏曰く、そのためらいのない殺害方法からはみきおさんに最も強い恨みが感じられるとのこと。

次に男は自分の訪問を知る泰子さんの元へ向かう、そして容赦なく泰子さんとにいなちゃんを切りつける。

廣瀬氏曰く、何度も包丁を突き立てられた一家の遺体を見て単なる物取りの犯行ではないと確信したとのこと。

中二階の廊下には男が顔を隠すために使ったとみられるハンカチが両端がよじれた状態で落ちていた。

男は台所のタオルを傷にあてがい止血を試みた。

みきおさんに一方的な恨みを募らせた末、一家を惨殺した男。指紋や血の跡を躊躇することなくあちこちに残した。
男は自分に犯罪歴がなくそれらを元に身元を知られない確信があった。

絶対に捕まるわけにはいかない、男は自分の犯行を疑われないようにするための準備に取り掛かりながらアイスクリームを食べた。

男はみきおさんへの恨みを晴らすという殺害の動機を覆い隠すため物取りによる犯行を偽装しようとした。

男は2階の居間も荒らしたように見せかけ引き出しを浴室に運んだ。
一見すると理解不能で乱雑な行動、しかしその中に犯人のある性質が滲んでいた。

物取りの犯行に偽装する為、部屋中を荒らしまわる男。

引き出しを浴室へと運ぶ際、大きな引き出しはどうしても、梯子に引っかかり、中身は溢れたという、すると男はこぼれた物を全て、拾い上げ再び、浴槽へ投げ入れた。

男は粗暴で乱雑な物取りを装いながら、本来の几帳面な性格を隠し切れなかった。

顔見知りではなく物取りの犯行に見せかけた男。
捜査の目を撹乱するため次の行動に出る。

パソコンを起動させるとインターネットにアクセスした。

全てを終えた男は虚脱状態。
みきおさんの服に着替えると目の前にあるクッションに頭を預け少しの間休息した。

31日の未明。
男は玄関ではなく浴室の窓から逃走した。

逃走時すでに靴底に泥は付いておらずまた着替えて薄着だったことから窓に繊維痕もつかなかったと考えられる。

廣瀬氏の怨恨説の流れはこんな感じですね。
番組本編では要所要所で説明があるのですが、この記事はでは流れを優先して、説明を省いています。
で、ここからがその説明です。(一部文章については、読みやすくする為にASKAが編集しています)

風呂窓侵入説には問題がある。
廣瀬元管理官への取材メモ
浴室のどこにも、「土足痕」がなかった。
窓枠からも、「繊維痕」は検出されていない。

仮に浴室の窓から入ったとするならば靴は土や泥が付くはずでその痕跡が浴室のどこにもないのは不自然。
加えて浴室の窓枠には服などが擦れた際に通常であれば付着する繊維痕と呼ばれる形跡もない。

廣瀬氏談:
風呂窓侵入は自分の姿が人から見れなければやるだろう。
だけどあの公園は後ろは背中が丸見えの場所で、しかもヒップバッグには柳刃包丁を持って、ジャンバーを着込んで、雪だるまみたいな恰好になってる状態で、リスクを冒して風呂窓に登るのは疑問がある。

番組では実際にスタントマンの協力のもと、風呂窓からの侵入実験を行う。
「窓までの高さ:約3.3m 窓(1枚分):約60㎝×約40㎝」
宮澤さん宅の浴室側の壁面を精密に再現し検証を行うことにした。
「犯人とほぼ同じ服装で実験」

まずはフェンスを利用して壁際に飛び移る。
壁の電源コードに左足をかける。(ASKAのコメント:壁にある防水コンセント、風呂釜用か?)
強引に頭の方から、風呂窓へなだれ込むようにして、窓枠ギリギリ入り込む。
肝心の浴室内、果たして痕跡を残さず入ることはできるのか
最後、転がりこむようにして入った。

スタントマン談:浴室の床のタイルに足の裏をつける事なく入るのは、普通に考えて無理だと思う。
「直地するためには、どこかに足をつかないといけない」
「加えてこの窓枠かなりジャンパーが擦れていた、前面から横から全部擦りまくっていると思います」

廣瀬元管理官への取材メモ
浴室に侵入の痕跡が全くないため、犯人は玄関から入ったとしか考えられない。
つまり男は宮澤みきおさんとある程度、顔見知りだった。
年末の夜に訪ねられるほどの関係性はあった。

靴を隠して持ち込んだ理由
廣瀬氏談:
(玄関から)1階の床へ上がるところは高さがある。履いてきた靴は隠せる。本人も相当な計画をしているはず。

ヒップバッグの穴の理由
ヒップバッグの穴は逡巡し包丁を入れたまま長時間歩いたことを物語っているとのこと。
廣瀬氏談:
頭の中で、やっちゃだめなんだっていうのと、ちょっとしたことの恨みの復讐心で(葛藤した犯人が)現場の周りを歩いて行ったり来たいしている時に、ツンツンと刺してんのかなと思う。

動機が怨恨とする理由
廣瀬氏談:
(遺体の)傷口受傷の数、それからとどめを刺されてるみきおさんの方もほぼ即死に近い状態の受傷から行くと、どう見ても怨恨だと思う。

浴槽への書類の投げ入れの理由
廣瀬氏談:
そんなことは普通はしない、偽装以外に考えられない。

取材メモ
実際に廣瀬も、体格の違う複数の捜査員で検証したが、中身は必ずこぼれた。
犯人は、落とした物をわざわざ拾い、浴槽へ投げ入れた事になる。

実際に廣瀬氏も、体格の違う複数の捜査員で検証したが、中身は必ずこぼれたとのこと。
だが事件直後床には何も落ちていなかった。つまり犯人は落としたものをわざわざ浴槽へ投げ入れたことになる。

取材メモ
逃走時、すでに靴底に泥は付着していなかった。
取材メモ
着替えて薄着だったため、窓枠に「繊維痕」も付かなかった。

風呂窓逃亡の理由
廣瀬氏談:
深夜であってもあそこ(玄関)を出た瞬間に誰が見てるかわからない。そういう心理が犯人に働いたんだろうと思います。

こんなところですね。
怨恨説も当初からある説なのですが、その詳細が語られるのは、この番組が初だと思います。
そして、今回の廣瀬氏の見立てる事件のポイントは以下の4点。

1)玄関侵入
2)未明逃亡
3)物色は捜査攪乱の為の偽装
4)風呂窓逃亡

怨恨説は顔見知りでないと発生しないので、怨恨説イコール顔見知り説と言う事になります。
これまで怨恨説の詳細が出てこなかったのは、その説明がちょっと難しく、トリッキーになるからだと私は考えています。

侵入口を玄関とすると、土足の足跡が問題になります。いつ土足に履き替えるのか?
廣瀬氏の見立ては、靴を隠して持ち込んで、犯行前に履き替えたとする物ですね。
実際の犯行時には、足跡から靴を履いていた事が明らか(だと思う)なので、土足痕の泥の量が2階の方が多いと言う事を説明するにも、隠して持ち込み、2階で靴に履き替えたとする以外に説明する方法がありません。

そして、逃亡タイミングが未明と言うのは、翌日10時のネットワークアクセスは、「犯人の物ではない」と言う見立てです。
これは、動機が怨恨で、一家全員を殺害している段階で、犯人が目的を達成しているわけで、その後、長時間現場に留まる理由が無いからですね。

同じ理由で、部屋の物色も、犯人にとって目的外の行動なわけで、理由を動機の偽装、捜査の攪乱と説明しているわけです。

最後に、逃亡口は風呂窓と言うのは、犯人なら玄関から出にくいよね。と言う事なんですが・・・・
もう一つの理由として、「風呂窓下に落ち葉を踏みしめた跡が残っていた。」と言うこの情報を説明する為なのかな?と私は考えています。

「物取り犯説」の問題点(窓枠の繊維痕、浴室の足跡)などをうまく説明していると思うのですが・・・・私としてはそれでも、ちょっと違和感と言うか疑問な点があります。

番組の中で指紋、DNAを残しているのは「犯罪歴が無いので、指紋で逮捕される事はないから」と言う説明がされています。
私としては、これだけ計画的な犯行をしていて、最大の証拠になる「指紋」を残す計画を立てるのか?と言うのが疑問ではありますね。
それに、番組の中でも犯人が几帳面な性格として、落ちた引き出しの物を拾って浴槽に投げ入れている点が上げられていますよね。

もっとも、捜査の決め手が「指紋」と言うのは、日本国内での話で外国の場合はそうでも無い可能性はありますね。
日本の刑事ドラマだと、最後は指紋が一致で逮捕って言うのが、パターンになってます。刑事ドラマ好きなら、子供の頃から刷り込まれていると言っても過言では無いでしょう。

その意味では、外国人ならば、「指紋を残しても逮捕されない」と言う感覚は有りなのかもしれませんね。

しかし、もう1点、怨恨説は顔見知りである事が前提なんだけど、これまでの捜査で、交友のあった関係者からは当然、指紋を採っているはずです。
一時期、東京方面では通行人からも職質の際に世田谷事件を理由に指紋を採りまくっていたんですよね。

それなのに、犯人にたどり着けない理由は何なのか?
番組のニュアンスとしては、「それほど親しい仲ではない」と言いつつ「年末の夜に訪問できる間柄」と言っているのが微妙に矛盾しているような気もしますが・・・・

それは、置いとくとして、顔見知りなのに、捜査本部が犯人にたどり着けない理由は、捜査の手が犯人に伸びていないからですよね。
つまり、捜査本部が交友関係を追えていないところがあると言うことかな?

ただ、普通の表に出る交友関係なら捜査の手が伸びるでしょうが、そうでない場合としては、「ネットの中の交友関係」と言うことなのかもしれませんね。
みきおさんはインターネットのドメインを取得してますし、インターネット以前の「パソコン通信」の時代からパソコンを使っています。

当時は今ほど、ネット治安も悪くなくて(出会い系は結構、事件ありましたけどね)、ネットで知り合って、「オフ会」で会うって事が珍しくなかったから、そのノリで犯人を迎え入れたとしても、不思議では無いかもしれません。

ただ、メールなら履歴が残るし、携帯電話も通話履歴が残る。掲示板なんかも記録は残るので、記録が残らないところとしては、「オンラインチャット」あたりだろうか?
みきおさんが匿名(普通はハンドル名)でチャットしていて、記録に残っていなければ、そこは捜査の手が届かないかもしれませんね。

それと、気になったのがこの顔見知り怨恨説では「電話線が抜けた」理由が説明されていませんね。
強いて挙げれば、礼君、みきおさんを殺害後に、ロフトの泰子さんが通報するのを阻止する為かな?
実際には携帯電話があったようなので、携帯電話での通報は阻止できないけど・・・
あるいは、1階でみきおさんを格闘になった時に偶然抜けたと言うところか?
でも、ジャックには抜け防止があるから、「引っ張って抜けた」はちょっと無いような気がしますけど・・・

次回に続く

参考リンク
世田谷一家殺害事件再考その202(20年末特番まとめ1「取材メモ」)
世田谷一家殺害事件再考その203(20年末特番まとめ2「物取り犯説」)

以下にこれまでの情報での推理
色々な情報があったんですよね。
世田谷一家殺害事件再考その161(客人説の肯定材料)
世田谷一家殺害事件再考その159(客人説の問題点2)
世田谷一家殺害事件再考その158(客人説の問題点)
世田谷一家殺害事件再考その125(未明逃亡説急浮上)
世田谷一家殺害事件再考その117(日記と作業委託説)

以下はASKAの事件簿の有志による仮説です。(応募してくれた皆さんありがとうございました。)
今回は「顔見知り」、「怨恨」に関係しそうなところで
顔見知り1階進入説
顔見知り説と全偽装説
怨恨説
逆恨み説

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