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2005/08/30

世田谷一家殺人事件再考2

さて、今回は犯人の行動について、考えます。

犯行時間は30日午後11時半ごろ、そして、翌31日午前10時30分ごろまで現場にとどまっていた。なぜそんな事が判るかと言うと、パソコンの通信記録がその時刻まで残っていたからだ。

犯行手順は最初に旦那を殺害、その後奥さんを殺害、そして二人の子供を殺害している。これだけなら、1時間と掛からないと思う。しかし犯人は犯行後、約10時間も現場にとどまったってのはどうよ?私はこの事件の謎はこの点に集約されるのではないかと思ってたりする。(他にも謎はあるけどね)

殺人事件のセオリーとしては、犯行後、

1)すぐさま現場を離れる。

うっかり、現場を目撃されれば、それが最大の証拠になるからね、

2)とりあえず、現場の遺留品や証拠を隠滅してから逃げる。

ま~ちょっと、冷静な犯人ならこのぐらいの事は考えるだろうな。

3)遺体を隠して、犯行自体を隠滅する。つまり事件が発覚しなければ事件にもならないって事なんだよな。

そこから、この事件をみると、長時間現場に留まっていながら、指紋や遺留品はおろか、遺体を隠す事もしてないなのはなぜよ?(ーー;)

理由は二つ考えられる。絶対逮捕されないと思っているか?逆に逮捕されてもかまわないと思っているか?

あるいは・・・現場に留まったのは犯人の意思ではない場合、なんらかの理由で現場に留まらなければならない状況になってしまったって事も考えられるね。

そしてもう一つ、殺害後も遺体を執拗に損壊している点。

通常、被害者をめった刺しにするってのは強い憎しみによる物と思われるのだが・・・

捜査では被害者家族にはそのような事はなさそうだ。それでは犯人の動機は何?

次回は動機について考えてみよう。

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