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2005/09/19

世田谷一家殺人事件再考10

そろそろ、まとめようと思ったが最後に解かなければならない謎がある。

犯人は「何を探していたのか?」そしてそれは「見つける事ができたのか?」

まず、何を探していたのか?最も重要な謎なんだけど・・・これは簡単には解けないんだよな、何しろ手がかりが無い。警察すら被害者近辺にトラブルは無いと判断しているからな、それでも考えるわけだけど・・・やはり手がかりは犯人の行動にある。

犯人は最後に遺留品や遺体を一挙に処理する方法があった、それは「現場を燃やす事だ」残した指紋やその他遺留品を燃やし遺体も一時的に隠す事ができる。ま~検死で殺人とばれるけどさ。それでも時間稼ぎにはなる。

そこで、探し物は何かと考えるのだが、犯人がもし、探し物を見つけたのなら、証拠の隠滅の為に現場を燃やす方法はかなり有効だよな。しかし、犯人はそれをしていない。もちろん、火事騒ぎであたりが騒然となった状況を利用して逃げる方法もある。しかし、逆に目撃される危険性が高くなるとも考えられる。犯人が目撃される事を嫌がってこの方法を取らなかった場合もあるが、現場には決定的な証拠として指紋が残っているわけで、もし、目撃されるのを嫌がったのなら、指紋以上に目撃情報が犯人を特定する重要な手がかりになると言う事だな。

さらに別の見方もある、燃やしても燃えない物の場合、それが消防に発見されると、事件としてクローズアップされてしまう場合、犯人にとって非常に都合が悪い場合だ。この場合は非合法な物の可能性が高い。

ここは、犯人は「見つけていない」と考える方がよさそうだ。31日の朝は10時20分ごろまで現場に居たと言うのはそれまで、手がかりを探していたと考えるべきだろうな。もし見つけたのなら、とっとと逃げているはずだ。

さらに考えよう、もし、探し物が「他人の手に渡らなければ良い」と言う物ならば、見つからないなら、現場を燃やして、探し物も同時に処分すればよかったはずだ。しかし、燃やしていないのは、探し物は「燃えない物」かあるいは、「自分の手に入れなければならない物」かの二つの場合だろう。

この事件、警察は犯人の動機がわからない状態で、現場に書類を散乱させると言った象徴的な行動を犯人が行っているわけで、犯行現場は徹底的に調べたはずだ、拳銃や麻薬といった犯罪に関連するような物なら、とっくに見つけているはずだ。ま~そうなれば捜査の方向もカナリ変わったはずだけどね。

とは言え、「裏帳簿」と言った犯罪の証拠である可能性は否定できないけど、その場合は燃やせば良いわけで、やはり、その手の物では無いと考えるべきだろうな。

それでは何か?それ自体を「所有しなければ価値の無い物」と言うわけだ。

その場合、考えつくのは一つしかない「権利証」だろう。証券、契約書ってのもあるけどさ、再発行ができない物とか、しにくい物と考えると、「権利証」が一番可能性が高いと思うのだが、ちょっと自信なし(^^ゞ

そこで、探し物が見つからない犯人はPCで何をしていたのか?を考える。

権利証や証券、契約書といった「紙」がPCの中にあるはずが無いから、探し物の手がかりを探していたんだろう?

つまり、被害者が誰かに渡したのではないか?と言う事を調べるとしたら何をする?情報のやりとりをPCでするなら、「メール」だよな。

犯人は被害者のPCでメールの記録を調べた。そこで、探し物の行方が判明したかもしれないし、あるいは見つからずに諦めたのかもしれない。

次回はそろそろ、まとめましょう( ..)φメモメモ

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コメント

犯人がおバカな若者で世紀が変わる年越しに家に火を付ける積もりだったのではと思いました
全て燃やす予定だったので指紋もDNAも気にしなかった
二世帯住宅である事には気づいておらず大晦日に訪ねてくる者はいないと思っていたのかな
20世紀の最後に何かデカい事をやらかしたいと考えた少年の犯行を想像

投稿: にわか | 2019/11/05 11:45

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