今回は犯行決行日の謎について考える。決行日をなぜ12月30日に決めたかと言うのは、実際にはちと推理が難しい(^_^;)だけど、そこを考えるには、やはり、犯人の動機を解明するしかないようだ。
とあれこれ、考えてみると、今までの推理が全部ひっくり返ってしまうのに気づいた。まったく恥ずかしい推理だったな(^^ゞ
それでは、本題に入ろう。前回も書いたが犯人は事前に凶器を用意し、被害者宅を訪問し、言い争った後に被害者を持参した凶器で殺害している。
ここで、注目は「言い争った」と言う点だね。なぜ言い争う必要が有ったのだろうか?言い争うとは普通、お互いに異なる意見を言い合うことだよな。例えば「返せ!返さない!」みたいな。
最初から殺害するつもりならば、言い争う必要なんてないよ、被害者の隙をみて、悲鳴も上げさせずに殺害する事だってできたろう。それが言い争う必要があったって事は、犯人は被害者と何か交渉をする必要があったって事だよね。これはつまり、犯人が用意した凶器は殺害する為では無いって事だろ?つまり何だ?と言えば、交渉が決裂した場合に犯人を殺害するか?それとも、凶器を持って犯人を脅そうと考えたか?のどちらかではないだろうか?
で、交渉が決裂したら殺害しようと言うなら、最初から殺害した方が確実だろ?となると、犯人が用意した凶器は殺害する為ではなく、脅す為に持参したと考えられる。
交渉して、結果決裂なら凶器で脅しても目的を達成したいと犯人は考えた事になる。
すると、犯人の交渉の目的は何か?と言う事になる。これは、殺害後の犯人の行動の中で家の中を物色し、現金を盗み、仕事の書類を散乱させた事にヒントがあるだろう。
犯罪の影に「女」と「金」と言うのが犯罪のセオリーだけど、それぞれの場合について考えよう。
1)異性問題
これは、旦那の不倫、あるいは奥さんの不倫などの男女問題が原因の場合だけど。この場合は相手が、その不倫の関係者と言う事になる。つまり「不倫をやめろ」と言う交渉になるわけだけど、それならば、殺害後の行動が説明できない。
2)金銭問題
これは広い意味がある。お金の貸し借りの問題や、ギャンブルの問題、仕事上のトラブルの問題、あるいは非合法な物などもあるだろう。
しかし、殺害後の行動の「家を荒らす」とは「何かを探していた」と言う事が考えられる。探していたのが「現金」は十分に考えられるけど、一般の家庭で巨額の現金を保管しているとは思えない。すると、現金以外の物を探していたと考えるのが普通だろうな。犯人にとっては脅しても、手に入れたい物、そして、多分、仕事の書類の中に入っているかもしれな物とは何だろう?
例えば金銭的な価値がある物としては、証券、手形、権利証のような物だろう。あるいは、犯罪に関わる物なら、「犯罪の証拠」と言った所かな。
そして、もう一つ、犯人はパソコンでインターネットを見ていたとされるが・・・パソコンはインターネットを見るだけの物じゃないよな、仕事に使う事の方が多いと考えるべきじゃないかな?被害者は仕事を持った、成人男性なのだから、仕事の書類やデータを自宅のPCに保存していても不思議じゃないだろう。特に日本人は家に持ち帰って仕事をする事の方が多いわけだからさ。
ずばり、犯人はインターネットを見る為にPCを使ったのではなく、自分の探し物かあるいはその手がかりがあると考えてPCを起動したのではないだろうか?インターネットを見たのは偶然、あるいは、息抜き、書類のデータにリンクがあったって事も考えられるかな。
いずれにしても、犯人は何かを被害者から渡してもらう、それが無理なら凶器で脅して奪う事を目的に現場に向かったと考えると、いろいろな点でつじつまがあう。
これを踏まえて、なぜ12月30日なのか?と言う事を考える。
これは2つの場合に分けよう。つまり理由がある場合と、理由が無い場合だな(^^ゞ
理由がある場合について考えよう。つまり犯人はこの12月30日の前後に犯行を行わなくてはならない理由がある場合だ。世間一般に12月30日とは年末年始でもう、多くの人はお正月気分だろ。公官庁や多くの企業は休みだし、逆に働いている人はサービス業や商店と言った所でしょう。急がしてく犯行どころではないはずだよね。
ところが、世間の多くが休みと言う事はやりたくても、出来ない事があると言う事だろ?例えば、名義書き換えや権利証や手形の現金化とかね。つまり、もし12月30日に理由があるとしたら、被害者が持っている、犯人にとっては重要で価値の高い物が処分されないと言う事ではないだろうか?
とりあえず、今回はこのあたりでね。
次はそろそろ、まとめようかな( ..)φメモメモ
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