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2005/09/15

世田谷一家殺人事件再考8

犯行日時 何気ない謎なんだけど、実は犯人の動機を大きく左右する実に大きな謎だったりする。

前回も少し書いたけど、午後11時30分頃、なぜ、犯人はこの時刻に犯行を実行したのだろうか?

警視庁発表の事件概要の中に

「午後11時前後に、被害者宅から「争う声」がしたのを近所の人が聞いています。」

とある。普通に考えれば、この「争う声」の相手が犯人だと考えるのが妥当でしょうね。

いや~まいった、まいった、事件概要をいい加減に読んでいたのがバレましたね(^^ゞ

ここで、重要なのは「争う声」がした点、そして、家人が起きていた点ですね。もしも、動機が窃盗だとしたら、家人が起きている家、つまり明かりの点いた家に盗みに入るだろうか?それでも、もし窃盗目的なら最初から「強盗」を計画していた事になる。

しかしだ、玄関に見知らぬ男が包丁を持って立っていれば、「誰だ?何の用だ?」ぐらいの怒声があってもおかしくないし、咄嗟に身構えるだろう?普通はさ。その場合はよほど体力や戦闘力に差がなければ、簡単に殺害されたりしないと思う。大きな声を出せば、近所の人が警察に通報する可能性だってカナリ高いだろう。

それともう一つ、この時間ならば、玄関の鍵は閉めていたはずだ。犯人はどうやって家に入ったのだろうか?玄関以外の場所からこっそり侵入して家人に発見された?ありえないよね。そんな事なら最初から侵入しないだろう。家人が起きているのがわかっているなら、そんなリスクをおかすはずがない。

この事から、犯人は玄関から堂々と入ったと思う。ノックをしてね。鍵を開けたのは家人だ。しかし、この時間に知らない人・・・多分男性がノックしたからと言って、ドアを開けるだろうか?用心深い人ならドアチェーンぐらいしていそうだし、インターフォンがあれば相手を確認しただろう。

と言う事は、犯人は顔見知りじゃないの?って事が推理できるよね。
犯人は凶器を準備して被害者に会いに家に行ったんだろう。ま~なんらかの話をした後、口論となって、その後持っていた、凶器で殺害した。

犯人が顔見知りだと言う根拠がもう一つある、それは凶器なんだけど、犯人の用意した凶器は最初に旦那を殺害した時に使えなくなっていた。それで、2人目を殺害する時には被害者宅の台所にあった包丁を持ち出して使用している。「言い争う」ような状態だから、2階の奥さんにも聞こえていたはずだ。何しろ「近所」まで聞こえたぐらいの声だからね。ゆっくりしていれば、奥さんが悲鳴を上げるとも限らない。犯人は迅速に台所から包丁を持ち出し、奥さんの寝ている2階に上がって、親子3人を殺害したと言う事になるが・・・

台所が何処にあるか?奥さんと子供は何処に寝ているのか知らない人には少し、難しいのではないだろうか?

こうなると、単純な金目当ての犯行ではなさそうな気がするね。

次回は犯行日がなぜ12月30日なのか?について考えよう( ..)φメモメモ

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