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2005/11/18

マンション倒壊と戦艦転覆

建築士が構造計算書を偽造し、強度不足のマンションが震度5強の地震で倒壊する恐れがるとの事件が報道されている。

私はこの報道を聞いて、昭和9年3月12日に起きた、水雷艇「友鶴」の転覆事故の事を思い出しました。タイトルの戦艦とは分かりやすくする為に書いた物で、正確には水雷艇の事です。軍艦の一種で戦争で戦う為の船と思ってください。

この水雷艇「友鶴」が転覆した原因は実は「設計ミス」でした。軍艦とはそもそも、戦争で戦う為の船です。この為、その船を使う軍人さんは沢山武器をつけろと設計に要求するのは当然の事のように思います。

ところが、設計側としては、武器てんこ盛りの船を作ると、船の安定性が低くなり転覆する危険性が増えます。そこで、搭載する武器と安全性のバランスをとる事が設計側の最も重要な仕事になります。

もうお分かりのとおり、水雷艇「友鶴」は過重兵装により、訓練中に転覆してしまいました。事故当時、海は嵐で荒れていたとの事ですが、設計がきちんとしていれば、転覆する事はなかったでしょう。

今回の事件では、建築士はコストダウンのプレッシャーがあって、構造設計書を偽造したと言っているようですが、結局は施工主の意向を汲んだものでしょう。しかし、それは安全性を犠牲にした物である事は誰の目にも明らかでしょう。

分野は違いますが、私も技術畑に生きる人間の端くれとして、意見を言わせてもらえば、何かを作る仕事、最近は「物作り」と言われますが、物を作る技術者の人たちはとにかく「良い物」を作る事を最大の目的にしています。

それは、それを購入したユーザーに喜んでもらえる物を作る事なんですよ。「ああ買ってよかった」と思ってもらう事ができれば技術者としては幸せでしょう。

問題の建築士は喜んでもらう相手を間違えたんですよね。建物を使う人やそこに住む人の幸せを考えたのではなく、その建物を売る人間の幸せを第一に考えてしまったんですね。

もちろん、ユーザーが喜んでも、利益がなければビジネスにならないけどさ(^^ゞ

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