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2006/01/12

世田谷一家殺人事件再考その21

さて、今回は年末年始に報道された、新事実を元にこの事件を再度考えてみたい。

まず、一番のポイントとしては
1)侵入口は2階の浴室の窓だった。

この点はかなり重要だと思っています。それはなぜか?
私は以前、侵入口は玄関で、犯人は最初から殺害するつもりではなかったと推理してましたが、今回の侵入口が2階の浴室の窓だった事で、大幅に修正しなくてはならなくなりました。

つまり、包丁を持って2階のまどからこっそり侵入し、2階で寝ていた子供を躊躇なく殺害している犯人は、金目当ての犯行だとしても、最初から殺害する事を考えた、強盗殺人を計画していたと言う事になる。
2階の階段を足音をたてないように降りるのも、1階に人がいる事を知っていて、殺害する為に忍び足で下りたわけでしょ?

こう考えると、犯人は侵入後に家人に見つかったら、仕方が無いので殺害するような消極的な動機ではなく、最初から家族全員を殺害するつもりで犯行に及んでいると思う。

しかも、食べたアイスのカップを2つきちんと積んでいる点や、犯行前に衣類をきちんと畳んでいる点などから、犯人は相当几帳面な性格のはずで、犯行もあらかじめ結構計画していたと思う。

しかし、緻密な計画と言うよりは、ちょっとアバウトな計画だと思うな。実際には、返り血を浴びた衣服を現場で着替えているし、犯行の途中で自分の手に怪我をして、決定的な証拠となる、指紋や血液(DNA)を残す事になっている。
かと言って、現場にあったビール(アルコール)を飲まないなど、以外な一面も見せている。

2番目のポイントは
犯行後、犯人はカードの暗証番号をハッキングしようとしている点だな。

この事件で大きな謎の一つが犯行後、10時間以上も現場に留まった犯人の意図なんだけど、ソファーにカードを並べて、暗証番号を推理していた時間と考えると。なかなか説得力があるよね。

そうすると、もう一つ、警察発表の犯人像の「お金に困った人」と言うのもうなずける。
本来なら、カードなんて足のつきやすい物には固執しないはずの窃盗犯が10時間も時間をかけて解読しようとしていたのは、相当お金に困っていたんだろうな。

多分、犯人は(犯人としては)多額の借金があるかもしれない。

しかし、意外に間の抜けた点がある、今回の犯行から、若年層の犯行である可能性も高いかもしれないね。

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コメント

進入経路が玄関からと言う説もあるのですが、実際のところはどちらなんですか。
現在私の推理中ですが、、目的がなかなか絞れません。
今後の推理楽しみにしています。

投稿: 通りすがりの者 | 2006/01/13 09:31

侵入経路については、現在警察が考えているのが2階の浴室からと言う事ですね。
根拠は足跡の泥の量が2階の物が一番多かったと言う事でした。
玄関から侵入したとしたら、1階の泥の量が一番多いはずですよね。
ただ、私としても玄関から侵入と考えた方が推理する上で説得力のある説になるんですけどね

投稿: ASKA | 2006/01/13 20:25

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