世田谷一家殺人事件再考その28
今回の新しい情報の中で犯人がソファーの上にカードを並べて、暗証番号を推理していたとの情報があったが、この件は意外に犯人の核心に迫る情報かもしれないと思っている。
まず、金目当てで他人の家に侵入したとして、貴方なら何を盗むだろう?
この犯人は家の中を相当荒らして、奪ったのが現金で約20万円といったところで、それ以外では、着替えにトレーナーを一着盗んでいる。
ここで、気になったのだが、暗証番号が必要なカードと言えば、銀行カードだよね。
しかし、暗証番号が分からない銀行カードなんて、現金化しにくい物になぜ犯人は固執したのだろうか?
また、被害者宅には金庫は無かったと思う。あれば、金庫をこじ開けようとしたなどの情報があるはずだし、現金20万円をそのままにしておくとも思えない。金庫があれば年末年始に必要な額を残して、金庫にしまうだろう。
家の中をさんざん家捜しして、現金を盗んだ犯人だが・・・
ここで想像して欲しいのだが、現金以外にも犯人は金目の物を見つけたのではないだろうか?
例えば、奥さんの婚約指輪や旦那の腕時計とか、またクレジットカードなどだね。
貴金属類なら、質屋での換金が可能だし、知り合いに売る事も可能だろう。
クレジットカードならば、更に換金の可能性が高い商品を購入し、転売する方法が可能で、暗証番号を推理するよりも確実だよね。
ここで重要なのは、犯人がこれらを発見したとして、なぜその場でポケットに入れなかったのか?と言う事です。
上で書いたように、比較的現金化しやすい物だし、小さいから金に困ったいた犯人がなぜ、それらをその場でポケットに入れなかったのが不思議でならない。
逆に、これらをあえて嫌ったとしか思えない。
銀行カードの方がより高額の現金を引き出せる可能性が高いけど、クレジットカードでも限度額にもよるけど、50万ぐらいは現金を作れるだろう?
それに、捜査の手が回り使えなくなったとしても、その時点で遺棄すれば良いわけで、奪わない理由が無いよね。
ここで、銀行カードとクレジットカードや貴金属の違いを考えよう。
私は現金化する仮定で対面する必要があるかどうか?の違いではないかと考えている。
つまり、銀行カードならば、ATMで誰にも顔を見られず、話をせずに現金を引き出す事が可能だ。
しかし、貴金属やクレジットカードではどうしても、店員と話をしなければならない。
犯人はこれを嫌ったのではないだろうか?
しかし、そう考えても少し妙だよね?
なぜか?指紋や血液を平気で残している犯人は、殆ど捜査について意識していないと思う。その犯人がなぜ、自分の人相や風体にこだわるのだろうか?
私はこう考える。犯人は自分が貴金属を質屋に持ち込んだり、クレジットカードを使用した場合、店員に怪しまれると自覚していたのではないだろうか?
ではそれは何だろう?思いつく物を列挙すると
1)外国人の場合
クレジットカードには日本人の名前が著名されているのに、外国人が使ったら怪しまれるだろうね。しかし、逆に貴金属を質屋に持ち込むには問題は無いだろう。
2)女性の場合
クレジットカードが男性名で女性が使うのは問題があるが、質屋には問題がない。
3)若年者の場合
犯人が見るからに中学生や高校生だとしたら?クレジットカードも質屋もそりゃ怪しむよね?
この中では若年者と言うのが妥当な所だろうか?
もし、犯人が若年者だとしたら、被害者との接点は相当狭い範囲になろうだろうな。
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コメント
私は若年層だと感じています.
しかも当時16から21ぐらいではないと思います.
あまり、他人と接することが苦手な自分の世界を持った人間ではないでしょうか.
投稿: 通りすがりの者 | 2006/01/26 12:35
訂正
当時16から21ぐらいではないかと思います。
投稿: 通りすがりの者 | 2006/01/26 22:29
犯人の年齢も謎ですね。若いと思うけど、決定的な情報が無いのがつらい所です。
投稿: ASKA | 2006/01/27 20:34