« 山形民家襲撃事件の謎!その6 | トップページ | 秋田小1殺害事件の謎! »

2006/05/18

毒物事件の謎!その23

彼女が犯行を認めた事でこの事件も解決と言う事なんですが、私なりにこの事件をまとめてみようと思う。

事件発覚当初に状況証拠だけの事もあって、冤罪の可能性を指摘してみた。
あの松本サリン事件の事もあって、状況証拠だけで考えるのは危険だからね。
しかし、真犯人がいるとしたら、長期間に渡り犯行を繰り返すのは真犯人にとってリスクが高い為、やはり冤罪の可能性が低いと考えた。
そして、最大の疑問の動機については、証拠に対する無防備な状態から「実験」と考えたが、これはどうやら正解だったようだ。

しかし、その後、重篤な症状となってしまい証拠隠滅の為に殺害しようとして更にタリウムを飲ませた事については推理できなかったな。一応途中から犯罪としての意識が出てきた可能性は考えていたのだが、このあたりの心境の変化まで考えがいたらなかったのは反省点です。
細かな点については以前不明な点が多いけど、事件の大筋はそれほど間違ってはいなかったかな。

さて、それでもこの事件、まだ謎はあるよね。
・逮捕後の取り調べの様子で多重人格を連想させる報道があったが、この点はどうよ?
この為、警察は鑑定留置を行ったわけでしょ?
ところが、結果は少年審判にまわしているのだから、責任能力があると判断したわけだよね。
審判の判決理由にもこの点は触れられていない。「幼児期からの発達上の問題や後天的な人格のゆがみがあり・・・」この部分がメンタル面の事を語っているわけだけどね。

これは私の勝手な憶測だけど、もし、彼女がこのような行動を取っていないとしたら?この精神鑑定はもしや、警察の法廷戦略の一つだったのではないだろうか?
つまり、逮捕直後の段階では警察は彼女の犯行であると断定する証拠は何も無かった。
そこで、証拠固めの時間が必要だった。それで精神鑑定を行ったと言うのは考え過ぎかな?
結局最後まで、静岡県警は、同県内で過去5年間に個人でタリウムを購入したのが少女だけだったことなどを突き止め、「犯人は少女以外にあり得ない」と結論づけた。と言う状況証拠だけだったわけだからね。

逆にホントに彼女がそのような行動を取っていたとしたら?だけど、彼女はやはりパニクってたのかもしれない。取調べで奇妙な行動を取ればそれだけ不審度を増すばかりで彼女にとって有利に状況になるわけではないからね。
多重人格の内容の小説「絶望の世界」の中でなにか触発される内容でもあったのかもしれないけど、これは本人に聞かないとわからないな。

最後にこの事件を防ぐ事ができたのか?と言う事について考えてみたい。
正直この事件を事件の直前の段階で防ぐ事はできないだろうと思う。
なぜか?高校1年の少女が家族に毒物を飲ませるなんて事を想像する事ができるか?と言う面から見て、常識的に考えられないと思うからです。
つまり、「人に毒を飲ませるなよ!」なんて事を彼女に注意する事が出来る人間はいなかっただろうと言う事です。そんな事想像できないからね。

だから、もっと別の方向から彼女の考え方に注意を払う方法でしか、この事件は防ぐ事ができなかっただろうね。
その意味では時期的には二つしかないだろう。
一つは彼女が動物実験を始めたあたりだね。解剖などしていたようなので、この事実を家族や友人、教師が知っていたのであれば、「命の大切さ」と言う面から彼女にアプローチする事ができたと思う。
また、思春期の娘、妹の部屋に入るのは難しいかもしれないが、彼女が部屋で動物実験をしていた事を見れば、やはり家族としては何らかの反応は示したと思うけどな。
しかし、この点は微妙に難しい点で彼女が優秀なだけに、将来その方向に進む事、そして大成する事を期待してしまうと見落としてしまうかもしれない。

もう一つは彼女の中学校の卒業文集に「グレアムヤングを尊敬している事」を書いた時点。グレアムヤングが実在の毒殺魔と言う事に気づいていれば、彼女の考え方を深く知るチャンスだっただろうね。
その中でメンタルに問題があれば、カウンセリングなどを行う事ができたかもしれない。

いずれにしても、今だから言える事で彼女と日常を過ごしていた人間には「日常の事」としか認識できないかもしれない。

これから親や家族が子供とどう向き合っていくのか?考えなくてはならないって教訓なんだろうな。

|

« 山形民家襲撃事件の謎!その6 | トップページ | 秋田小1殺害事件の謎! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 山形民家襲撃事件の謎!その6 | トップページ | 秋田小1殺害事件の謎! »