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2006/07/17

秋田小1殺害事件の謎!その42

続報です。
・女児の殺害動機については「女児が邪魔になった」「疎ましかった」などと話しているらしい。
・「サクラマスを見せてあげる」と言って抱きかかえ、橋から落としたと供述しているらしい。

7/17 AM10時の弁護士の記者会見の内容
・女児の件については弁護士は守秘義務を解除されていない。
(この為、女児の件について弁護士は話せない)
・記者クラブの一社が実家に取材があり、約束が破られたと苦言。容疑者本人も怒っている。今後の記者会見は当面予定なし。
・弁護士への個別取材は困難。
・実家の弁では「今は何もお答えできません。そっとしておいて欲しい。」
・家族の中には体調を崩している人もいる。
・男児の殺害の動機については、以前の供述と変わっていない。
・警察から計画性を疑われていない。
・男児が女児と容疑者が事件前に出かけるのを見たと言う話は出ていない。
・保険金目的の殺害を容疑者は否定している。

とこんな所なんだけどね。
この事件で動機を考えても常識を元に推理するのはあまり意味が無いかもしれないと思い始めました。
それは容疑者の行動の方針とか判断基準が常識と、かけ離れているかもしれないからです。
むしろ容疑者の人物像から事件を見た方がより、真実に近い推理ができるかもしれないと思います。

さて私が考える容疑者の人物像
・将来を見通した行動ができない。(計画的な行動ができない)
・嘘と分かる嘘を言う。
・目的に対しての行動力はかなり高い。
・金銭感覚がルーズ(理由がはっきりしない借金で自己破産してますからね)
・異性関係についても疑問(悪い噂は多いのかな)
・現在は無職で生活保護で生活している。
(体調が悪いくて働けないのか、別に理由があるのかは不明)
・子供に対しての接し方には2面性がある。
(風呂に入れないとか、食事を作らないなど育児放棄に近い面と、753では豪華な服で女児を着飾ったりしていて、愛する面もある)
・供述は、供述に反する物証や目撃証言により簡単に覆す。
・マスコミへの露出には積極的
・子供の頃から「心霊写真」のあだ名がつくようにいじめられているようだ。高校の卒業文集(アルバム?)のクラスメートの書き込みは唖然とするぐらい酷い言葉が書かれている。
「いじめ」が彼女の人格や性格に与えた影響は大きいだろうね。

私が見た容疑者の特徴はこんな所かな。

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コメント

もっとも、昔はこういう事件がなかったか、というとそうでもなくて…
現在は絶版になってしまっている別役実の「犯罪症候群」というエッセイがあって、その中にこんな事件が紹介されています。
平凡なサラリーマンが自分の家族を全員殺してしまうんだけど、その動機というのが「会社の規定で社宅をでなきゃならない、でもお金がないわけではないのにズルズルと引き伸ばしている。家族にも『今日不動産家に行ったよ』とウソを付き続けているうちに、とうとう立ち退きの日になった。男はどうしようもなくなって家族全員を殺した」というのがある。
不条理劇の劇作家である別役氏はこの男の犯罪を指して「一連の行動が、何の心理的葛藤もなく、機械的に行なわれている。まことに奇妙な犯罪。」と述べている。
あたかも『自分の意志ではなく、ただ手続きに沿って』行なうかのごとく殺人を犯してしまう、そういうことがあるのかもしれません。
今回の事件も、容疑者の「ちょっとした未来への不安感、ちょっとした娘への憎しみ」が何の恐怖心も自制心なく殺人に発展し、さらにその行動がまるで「他人がやったかのよう」であったからこそ、警察に捜索の延期を強く訴えるという奇妙な行動につながったのかもしれません。
容疑者はある意味では不幸な人生を送ってきたように見えますが、その人生の中で、自分の力で自分を、あるいは周囲の世界を変えようと努力したことがなかったのではないでしょうか?
その結末として彼女自身の人生がそうであるように、彼女は自分の犯罪にたいしてもまるで「自分のものではない」かのように振舞わざるを得なかったのかもしれません。そして彼女は「犯罪でかわいい娘を奪われた不幸な母」でありたかった、それがこの犯罪の動機なのかもしれません。
容疑者を弁護する気は毛頭ありませんが、こうした犯罪が増えてゆくとしたら、それは、私達の社会が「自分で自分の人生を生きているという実感に乏しい人々に溢れた社会」であるからではないかと…ちょっと思いました。

投稿: 迷探偵にゃんこ | 2006/07/17 19:05

にゃんこさん、こんばんは
そうですね、一般人の常識の範疇では考えられないようなケースは数が少ないけどあるんでしょうね。
何か原因がわかれば防ぐ方法も見つかるかもしれませんが、原因の解明は難しいかもしれませんね。
まだ、この事件も全てを供述しているわけではないので、これからの供述には注目しています。
ただ、弁護士の守秘義務を彼女が解除しない方新に変わったので、警察の発表だけが情報源になってしまうのがちょっと残念ですね。
こうなると、裁判で新たな話を出したり、供述を変えたりするかもしれません。

投稿: ASKA | 2006/07/18 00:47

初めてコメントさせて頂きます。
昔からASKAさんのブログは、よく拝見しております。

今回のこの事件、そして「犯罪症候群」のエピソードもそうなのですが、この「わかりにくさ」というのは、一言で言ってしまえば「社会的文脈の欠如」ですよね?
「社会的文脈の欠如」で即座に思い出すのが、「発達障害」です。

豊川の主婦殺害事件、佐世保の同級生殺害事件、長崎の男児誘拐殺害事件、そしてタリウム少女・母親毒殺未遂事件、大阪寝屋川の教職員殺傷事件・・。
その他多くの「わけのわからない事件」には、根底に発達障害が関わっているようです。
直近の事件では、大阪の阪大生母親撲殺事件も個人的には疑っております。

投げ落とされた綾香ちゃんは、どんなお子さんだったのだろうか?
そのあたりの調査と報道を期待しています。
もし綾香ちゃんに自閉傾向があったなら、鈴香容疑者自身にも発達障害があるものと強く推定されるのですが・・。

これら全ての事件に共通して見られるのが、ある特定のことに対する、容疑者や加害者の「こだわり」です。
豊川の事件では、「殺人体験」へのこだわり。
佐世保事件では、オリジナリティーやルールへのこだわり。
長崎の誘拐殺害では、男性性器へのこだわり。
タリウム少女は、毒へのこだわりがありました。
そして阪大生は、ある時期からパチスロ台の構造に異常な関心を持ち始めた。

畠山容疑者なのですが、彼女の場合は携帯電話に異常なこだわりがあったようです。
生活保護を受けていたにも拘らず、携帯には月6万円も使っていた。
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20060605-41650.html

それから、大阪の姉妹殺害事件の山地悠紀夫被告(広汎性発達障害)は16歳の時に母親を撲殺していますが、その際の殺害動機が、「母親が邪魔だったから」だと自供しています。
娘を殺害した畠山容疑者、母親を撲殺した阪大生の自供も、やはり自供した動機が「邪魔だったから」です。

豊川の事件以来、マスコミも発達障害と事件との関連についての報道を自主規制しているようです。
コメントの出しにくい件かもしれませんが、ASKAさんはどんなご意見をお持ちでしょうか?

投稿: | 2006/07/21 02:00

上記コメント、私の名前(荒野)が抜けていました。
申し訳ありません。

投稿: 荒野 | 2006/07/21 02:03

荒野さん、こんばんは
犯罪の原因を発達障害とするお考えですね。
実際この部分は犯罪を考える場合、一番難しい部分になると思います。実際の事件では容疑者にメンタル面の問題が明確にあるとなった場合、警察や報道はこの点の報道をしませんからね。
実際に、川崎男児転落事件では、容疑者の病名は大手報道各社は全く報道しませんでした。

それでも、いくつかは精神障害などを持った容疑者の事件についての報道もありますけどね。
それらを見ると、最近になってそれらの事件が増えたと言うわけでもないのかな?と思います。昔から少ないけどそんな事件もありましたから。

そこで,私は最近のわけの分からない犯罪が多い理由は、発達障害も含むかもしれませんが、それ以上にストレスの問題と家庭環境の問題があるのではないかと考えています。
ストレスは生活形態の変化や格差社会、学歴社会などの弊害が根底にあるかもしれません。
家庭環境の変化はAC(アダルトチルドレン)のように、家庭機能が破綻した家庭で育った子供にメンタル面の問題が発生する事が程度の差はあるにせよ、多くの家庭で起きているのではないか?と考えています。

そして、このストレスの問題と家庭環境の問題は密接に関係していて、ストレスによって家庭環境の悪化に繋がるなどそれぞれが、他方に強く影響していると思います。

犯罪を減らすには、社会環境や家庭の有り方などを考え直す必要があると考えています。
ただ、外国人犯罪には当てはまらないのですが。

投稿: ASKA | 2006/07/22 20:50

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