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2006/07/03

高崎女児殺害事件再考

過去の事件から現在、未来の事件を考える。今回は近年の女児殺害事件の先駆けとなった、高崎女児殺害事件をまとめてみよう。

事件の概要
2004年3月11日午後、群馬県高崎市北久保町の38歳会社員の長女で市立豊岡小学校1年の女児7歳が殺害された事件で、殺人の疑いで逮捕された26歳会社員は「肩に手をかけたら騒がれたので家の中に引き込み、玄関で殺した」と供述していることがわかった。女児の遺体はいったん自室の押し入れに隠していたという。押し入れには女児の所持品が残っていた。県警は、事件を隠そうとする意図もあったと見ている。

また女児については「たまたま出くわした。同じ階の女の子というぐらいしかわからなかった」と供述している。12日、県警による遺体の司法解剖の結果、死因は窒息死とみられる。

関係者によると、容疑者は96年、県内の県立高校を卒業し、東京都内のアニメーション専門学校で1年間学んだ。
県警の調べでは、11日、容疑者は午後4時から翌日の午前1時までの勤務予定だった。仕事に行こうと県営住宅の家を出て、エレベーターを降りた女児を見つけたらしい。殺害後、自転車で出社。午後6時半ごろ、母親が仕事先に電話で「女の子がいなくなったらしいが、何か知らないか」と尋ねたら
「家に戻る」といい、午後7時20分ごろ帰宅。捜査員に「自分がやった」と認めた。

また、公判中の様子としては
被告人質問で、被告は殺害の動機を「性的な欲求はあったが、その欲求は職場のストレスがたまって生じた」と供述。女児を襲った上で、殺害することは、「(犯行の)二週間前から想定していた」とも述べた。

逮捕時に自宅から押収された「美少女フィギュア(人形)」について検察側に放棄を迫られた被告はこれまでの落胆したかのような態度をひょう変させ、「あの子たち(フィギュア)を処分することは、私の子供を殺すかのようなものだ」と激しい泣き声で訴えるなど、人形に対する異常な執着を見せた。

検察側の質問で、検察官に「被告の作った『フィギュア』を被害者の遺族は取り上げたいと言っている。放棄しますか」と迫られると、「端から見れば汚い人形だが、自分を支えてくれた大切なもの」と言って泣き出し、「遺族の気持ちも分かるが、私が(被害者を殺害)してしまったように、相手から大切なものを奪ったら後悔するだろう。そんなことしてほしくない」などと頭を抱えて叫んだ。このやりとりを傍聴していた被害女児の母親は、被告の態度に憤った様子で、傍聴席から駆け足で退出した。

最終的に人形の放棄を承諾した被告は「くそっ」と漏らしたままうつむきおえつした。閉廷直前、裁判長は「人が命を落とすことの重大性が分かりますか。その人はもう帰ってこないということです」と被告を諭した。

また、裁判中に犯人側から見た女児殺害事件についての手記を書いて裁判所に提出している。
1)犯罪者は子供が一人になる場所・時間を狙っている。
2)子供を狙う犯罪者は心が未熟である。だから狙った子供にはきはきと挨拶をされると躊躇う。
3)小学1年生が狙われるのは偶然ではない。小学1年生は他の学年とは授業の終わる時間すなわち帰宅時間が違うので狙いやすい。小学低学年が被っている黄色い帽子も目印になりやすい。

とこんな所ですね。人形の件につては犯人が偶然その趣味だったと言う事で深く考える事もないだろうね。
私が興味があるのは、以前から女児を狙っていたと言うのだが会社に行こうと言う、その時に女児を拉致し、騒がれて殺害している。
これはなんだ?
いくら、以前から目をつけていた女児とばったり会ったとしてもだ、その場で拉致してしてあげく殺害、その後、遺体を押し入れに隠したと言え、家族と同居している状況で仕事に出ている。
家族からの電話で白を切るかと思えば、そのまま自首している。

計画的とは言えないというか、欲望のままに行動しているよね。
自分自身を制御できていないよね。
それでいて、なにか他人事のように簡単に自首している。いずれ発覚する事は覚悟していたのかな。

07/02/20追記
Yahoo知恵袋をご覧のみなさんへ
この記事を引用して同じ質問が何度もされているので私の考えを書いておきます。
この事件からフィギュアと殺人事件を関連付けるには根拠が薄いと思います。
なぜなら、その後に起きている奈良女児殺害、広島女児殺害事件などでは犯人はフィギュアを愛好していたとの報道はありません。

さらに、その他の事件で犯人がフィギュア愛好家であると言う報道もありません。
これらの事から私はこの事件は特殊な事例であると考えています。
もし、フィギュアと事件を関連付けるのであれば、もっと多くの肯定するデータが必要だと思います。

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コメント

この事件は記憶に残ってます。
母が娘を見つけベランダから手を振ってから
いつまでたっても帰ってこないから通報したんですよね。
彼にとって小1女児は人形と同じ価値みたいですね。
女性を人権はないと考える男のエスカレートした形かなあ。

その割には自首してるんですよね。
お母さんに言われたからとかじゃなかったでしたっけ?

>検察側の質問で、検察官に「被告の作った『フィギュア』を被害者の遺族は取り上げたいと言っている。放棄しますか」

って裁判所でのやりとりとは思えないですね。。

投稿: コロ | 2006/07/04 02:35

コロさん、こんばんは
そうですね、お母さんから電話で子供がいなくなったけど、何かしらないか?と聞かれて自首しているようです。
この、フィギュアのやり取りがどうも、一部ネットでは大騒ぎになったようですが、何かを捨てろとか、やめろなんてやり取りは聞いた事がありませんね。

投稿: ASKA | 2006/07/05 00:15

http://chiebukuro.yahoo.co.jp/service/question_detail.php?queId=9582640
Y!知恵袋で、オタクに対する中傷目的でこのエントリーにリンクを張っている人がいます。

この事件は、地元で、しかも私の誕生日に起きたので物凄く心に引っかかっているのですが、
大谷昭夫の『報道』のように、こういったよろしくない風潮にも胃を痛めています。

投稿: すてぃんがー | 2006/10/07 18:30

すてぃんがーさん、こんばんは
Y!知恵袋の方は見たけど該当するページは削除されているようでした。
大谷昭夫さんの報道とは「フィギュア萌え族」の件かな?
(大谷昭宏さんの間違いだと思います)
私もあの報道はどうかな?と考えています。
この高崎事件について、フィギュアが話題になっているので、関連づけて考える方がいるのでしょうが、あのフィギュア萌え説が正しいとは思えません。

投稿: ASKA | 2006/10/08 21:54

遺族にしてみたらうちの娘は人形と同価値かそれ以下か! って思うでしょうね。しかし人形に罪はないですよね。処分するのは人形ではなくて 人間のカスの方でしょうね。 生きたまま焼却処分を望みます。

投稿: | 2010/02/17 16:17

どうもこんにちわ。この事件の娘と同じ学校に通っていたものです。クラスは違っていて、知り合いでもなかったのですが、あの日の事件は11年たった今でも忘れられません。今は海外で暮らしていまして、すごく治安が悪いのですが毎回日本はこんな国までには、なってもらいたくないと思うばかりです。

投稿: なおき | 2015/03/09 16:21

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