徳山高専殺害事件の謎!その15
さて、今回は冤罪の可能性について考えてみよう。
最初に断ってしまうと、冤罪の可能性を考えるのは物事を2つの角度から見ようと言う意味です。同じ項目も違う角度からみるとまた違った見え方がするからね。
私としては、この事件の冤罪の可能性については否定的に考えています。
まず、容疑者が犯人であろうと推測される証拠を列挙してみる。
証言情報としては
1)事件当日、被害者は容疑者に呼び出されたと話している。
2)事件当日、事件現場の研究室に1人で居る容疑者が目撃されている。
3)事件当日、午前11時半ごろ、容疑者がバイクで学校を出るのを目撃されている。
物証としては
4)遺体の首に巻かれたビニールヒモから容疑者のDNAが検出された。
5)遺体の爪から容疑者の皮膚片が検出された。(DNAが一致した)
6)遺体から容疑者の毛髪が採取された。(DNAが一致した)
7)遺体から容疑者の体液が検出されたとの一部報道もある。(信憑性に難あり)
状況証拠としては
8)事件後に行方不明になっており、連絡も取れない状態であった。
9)事件後に死亡しており自殺している可能性が高い。
とこんな所だね。正直な所、これほど証拠が揃っていると冤罪を考えるのはかなりつらいな。
冤罪を考えるととりあえず二つの見方になるだろうね。
A)容疑者がまったく知らない所で真犯人が事件を起こしている場合。
B)容疑者が何らかの形で事件に関わっている場合。
とりあえず、A)について考えよう。
A)の場合は真犯人が容疑者を犯人に仕立てようとしている事になるね。
まず、事件前に物証であるDNAを容疑者から悟られずに採取する必要があるだろう。
この時、最大の問題になるのが体液だろうな。体液以外の採取はそれほど難しくないだろうね。
そして、事件の直前に容疑者に働きかけて、被害者を呼び出させる。
事件当日に容疑者を研究室に向かわせ、研究室にいる所を目撃させる。
事件直前に容疑者を自殺した場所に向かわせる。途中で量販店で荷造り用のヒモを購入させる。
容疑者と入れ替わりに研究室に入り、被害者を殺害、その遺体に容疑者のDNAを付着させ偽装工作をする。
その後、容疑者の居る自殺現場へ向かう。
自殺現場で容疑者を殺害、容疑者の遺体を首吊り自殺に偽装する。
とこう書くと計画としてはそれほど難しくないように見えるが、実現の可能性は低いな。
特に殺害現場を目撃されてしまう可能性が高く、目撃されれば即逮捕だ。
リスクが高すぎるだろう?
次に容疑者をそんなに簡単にコントロールできるのか?と言うのも疑問だね。
容疑者がバイクで事故でも起こして、逆に確かなアリバイなど作られたら、墓穴を掘りかねないね。
そして最後がボディビルで体を鍛えている容疑者を簡単に殺害できるのか?と言うのも疑問だ。
これほど手の込んだ事を考える真犯人が容疑者を直接殺害するか?苦労して被害者を殺害した罪を容疑者に被せているのに、容疑者を殺害した嫌疑が掛けられては意味がないだろう?
計画としては可能性はあるけど、こんなハイリスクな計画は実行できないだろうし、実現の可能性が低い計画なんて計画としても意味がないだろう?
結論としては冤罪の可能性は限りなくゼロに近いだろうね。
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