徳山高専殺害事件の謎!その9
さて、そろそろこの事件について一歩踏み込んで考えてみよう。
今回はこの事件の計画性と目的についてだ。
まず、目的は二つの見方がある。
1)殺害する事が目的の場合。
2)殺害以外が目的の場合。
そして計画性も同様に二つの場合がある。
A)計画的な犯行の場合。
B)無計画な犯行の場合。
そしてこれらの組み合わせは4通りになる。それぞれについて簡単に考えてみよう。
1-A)殺害が目的で計画的な犯行の場合。
登校後の早い時期に殺害し、言い争う事もなく、周囲の人間も気づかない。
こう考えると、この説も可能性があるように思う。
しかし、この場合、犯行現場の選定と実現の可能性と犯行後の行動が気になるね。
1-B)殺害が目的で無計画な犯行の場合。
この場合はそもそも、殺害する動機は何か?と言う事になるよね。
と言う事は突発的に感情が激して、殺害と言う事が考えられるが、それなら言い争いなどが無い事が不思議だね。
被害者の当日の行動から研究室に入る以前にトラブルとなっていたと言う事もなさそうだ。
この説は可能性が低いと思う。
2-A)別の目的があり、計画的な犯行の場合。
殺害以外の目的とは何か?と言う事になるが、現実として被害者は首を絞められている。この事から考えて、首を絞めたのは目的ではなく手段だったのではないか?
首を絞める事で別の目的を達成しようとしたと考えられる。
しかしこの場合でも、犯行現場と実現の可能性が気になるところだね。
2-B)別の目的で突発的な犯行の場合。
首を絞めたのは別の目的を達成する為だが、突発的、衝動的な犯行の場合と言う事になるね。
この場合だと研究室を犯行現場に選んだ事も説明できる。
とこんな所なんですが、さらに犯行現場の選定について考える。
あの研究室を犯行場所に選定するには少々問題があるね。
ア)壁を挟んだ隣の部屋、廊下を挟んだはす向かいの部屋に学生がいて周囲に犯行を察知される可能性が高い。
イ)研究室に所属する学生は5人で被害者以外にも4人の人間が研究室に訪れる可能性がある。また、夏休みである事から研究室に関係の無い人物が訪れる可能性もあり、犯行時に第三者が居合わせれば犯行は出来ない。また、犯行現場を目撃されてしまう可能性も高い。
ウ)研究室に遺体を放置すれば、かならず短時間の内に発見される事が予想できる。
夜になっても娘が帰らず、携帯にも出なければ捜索願いが出るだろう。そうすれば最初に捜索されるのは学校だろうね。かと言って遺体を移動するのも人目が多く目立ってしまう。
これらの事から犯行現場の選定について考えると犯行途中で事件が発覚する可能性や遺体を放置する事で必ず事件が発覚する事などを考えると、犯行現場の見方は二つになる。
カ)犯行目的さえ達成できればその後はどうなってもかまわないと考えた犯行。
キ)衝動的で後先考えない犯行。
次に犯行計画の実現の可能性を考える。
エ)夏休み中であり、被害者がかならず事件当日に登校する事を犯人は知っていたのか?
オ)イ)でも書いたが第三者が研究室を訪れる事が無い事を犯人は知っていたのか?
このような事から計画性を考えると。
殺害にしろそれ以外の犯罪行為が目的にしろ、犯罪を計画するには不確定要素が多いのではないかな?
と言うわけで総合的にこの事件は
殺害以外が目的で突発的衝動的な犯行だと私は考えています。
首を絞めた段階で予想以上に激しい抵抗にあった為、思わず絞め殺してしまったのではないだろうか?
とは言え殺害目的の計画的犯行と言うのも可能性はゼロではないだろうな。
この場合は殺害後に遺体を残して、現場を離れてしまっている点をどう考えるかが問題だ。(ゼロでは無いが可能性はかなり低いでしょう)
ちなみに、この推理は逃亡中の少年を犯人と仮定していません。他に真犯人がいる場合にも当てはまります。
他にもこの事件ではまだ謎が残されているんだよな。
そのあたりは時期を待って書く事にしよう。
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