世田谷一家殺人事件再考その42
モナザイトの調査経過をメモして置く。
1)モナザイトの使用形態
砂状のものが輸入され,これをそのまま又は粉砕処理しパウダーにして,健康用品の原
材料として,業務用・家庭用の温泉浴素,塗料の原材料として使用している。また,含有
しているセリウム,ランタン,ネオジウム等のレアアースを分離して種々利用されている。
2)流通経路
今回入手した情報では大きく二つの場合があるようだ。
繊維に練り込む場合など、粉末に加工する場合と、現在の形状のまま使用する場合だね。
これで分かったのは、輸入時の形態が「砂の状態」なので、砂の状態のモナザイトに触れる可能性があるのはかなり限られてくると言う事。
ただし、製品の廃棄処理の場合にも砂のモナザイトに触れる可能性があるかな。
3)日本国内の放射性物質の保管場所
放射線障害防止法に基づいて放射性同位元素または放射線発生装置を利用している事業所の数は、放射線利用統計2001によれば、平成13年3月末で医療機関793、教育機関485、研究機関713、民間企業1927、その他の機関919、総数4837である。
一方、原子炉等規制法にかかる核燃料物質を扱う施設としては、平成14年3月末で、核燃料加工施設6、再処理施設2及び主要な核燃料使用施設48、計56の施設がある。また、原子力発電所は運転中52基、建設中3基、そのほかの原子炉、すなわち試験研究炉及び研究開発段階の原子炉は13基、臨界実験装置は6基である。
なんて事らしいが、モナザイトを核燃料として使用しているとは思えないので、核燃料物質を扱う施設には含まれないと思うんだけど・・・どうだろう?
放射性同位元素または放射線発生装置の方の総計が4837なんだけど、このうちのどのぐらいの場所がモナザイトを使用しているのかわからない(^_^;)
ただ、平成14年の放射線事故の報告書などを読むと、モナザイトによる事故はない。
かろうじて記載されていたのが、例のモナザイト事件の事だけだった。
それは、モナザイト自体が弱い放射線しか出さないので、放射線源として使う事はないのではないか?と言うのが私の推測です。
だから、モナザイトを原石の状態で保管しているようなのは、鉱物サンプルとして地質学などの方面じゃないかな?と思ったりする。
その場合は組織などがわかるようにある程度大きな形状じゃないかな?(つまり砂じゃないだろうと言う事)
さて、ここまでモナザイトについて調べてきたなかで感じた事は、モナザイト自体はやはり日本国内で扱う人間はかなり少ないのではないかな?って事。
そうならば、なぜ警察はモナザイトの方向から捜査していないのか?が少々疑問な所だね。
既に捜査して、ある程度範囲を絞ったのか?それとも、以外に国内での流通量が多くて犯人に繋がらないと考えたのか?
ちなみに、ここ2週ほど「週間現代」が世田谷事件の事を報道している。
今週の記事は事件の事をよく知らない人なら事件を知る上で参考になると思います。
事件現場の惨状や殺害方法などが書かれています。
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