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2006/10/29

世田谷一家殺人事件再考その49

ヒップバッグからみ使った物質について、名探偵にゃんこさんの推理を私なりにまとめた形で紹介します。

ヒップバックから発見された
・チタン酸バリウム
・金属シリコン
・微細なガラス球
・モナザイト
これらの物質について、ある共通するキーワードがあるとの事。
それは「非破壊検査」と言う言葉。

「非破壊検査」
《材料内部の欠陥や表面の微小な欠陥を、被検査物を物理的に破壊することなく検出する検査方法のこと。外部から放射線や超音波などを照射したり、電流を流すなどの方法がある。》

「(微細な)ガラス球」は、実際の検査の場合に検出されるのではなく、検査機器の性能を試すために、微細な鉄球、ガラス球(直径0.5mm以下)の検出をやるそうです。
「チタン酸バリウム」「金属シリコン」は実際にそれらを検出する作業があるようです

補足
これは、材料の中に異物が混入している事をX線で検出する機能を検査する為のテストに金属球、ガラス球を検出テストに使用しているとの事です。

犯人が非破壊検査の作業に携わる人間だとすれば、発見された物質の説明ができる。
・チタン酸バリウム、金属シリコン、モナザイトは検査対象に関わる物。
・ガラス球は検査装置の性能テストに使用する物。

「モナザイト」のある現場を含めて、いくつかの現場で働いた犯人が、たとえば「手袋」などをヒップバックに入れていたため、複数種類の微細粉末が残ったということは考えてもおかしくないと思うのです。

また、にゃんこさんの犯人像の推理として、放射能に関係する仕事をしていると仮定して
「犯人は、放射能被爆による、白血病か、もしくは『自分は白血病に罹っている』という妄想にとりつかれている人物」

犯人が止血に使用した「黒いハンカチ」さらに「止血帯の破片」などが強く止血を意識したのではないか?と言う疑問

良く知られているように放射能被爆の影響で白血病に罹患すると、血液の凝固が頻繁におこります。その一方でこれを抑えるべく、血小板が大量に使われ、今度は逆に出血がとまらなくなります。現在の医学では出血死ということはほとんどないようですが、犯人はこうした危険をいささか異常な意識でとらえており、「止血」ということに対し、ハンカチで応急処置し、さらに止血帯まで持ちこんだとは考えられないでしょうか。

以上が迷探偵にゃんこさんの推理です。

白血病の妄想についてですが、私も犯人はメンタルに問題があるかも?と考えています。
そう言う意味ではこの「白血病の妄想」はアリだと思います。
そう言えば、大阪タクシー事件で犯人は「病気を治療する為に金が必要だった」と動機を語っていましたね。
その点では、犯人がお金を奪った事が説明できますね。

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コメント

ASKAさんご無沙汰してます。
全国新聞の記事とはいえ警察の総意かは分かりませんが、
この報道はご存知ですか?

犯人はアジア系か混血日本人? 世田谷一家殺害(10/17 02:21)
http://www.sankei.co.jp/news/061017/sha004.htm

最近の警察発表を総合すると・・・
「事件当時、京王線沿線に住んでいたアジア系外国人または混血の日本人で、金に困っていた18歳~35歳のスケートボーダー」

投稿: yuy | 2006/10/30 15:53

ASKAさんこんばんは
私の突飛な推理、取り上げてくれてありがとうございます。

今考えているのは他の「不思議な遺留品」に関する、別の一筋のラインです。でも、もしかしたら、それが一つになるかもしれません。

もちろん机上の空論ですが。
まとまったら、また書き込ませてください。

投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/10/30 20:25

ちょっと気になったことがあってまたwebで調べてみました。
今回は「別の遺留品」についてです。それも同じ「粒子」なんですが…

犯人の所持品から見つかった「砂」には2種類のものがありました。
1)ヒップバック、ジャンパーからみつかったカリフォリニア州の砂
2)ジャンパーポケットから見つかった三浦半島の砂
さらに
3)飼育用のエサを食べた鳥の糞
も発見されました。

1)2)に関しては従来、スケートボードやサーフィンとの関連から、犯人の
渡航経験を裏付けるものと言われてきましたが、私はちょっと別の見方をしてみます。それはどういうことかというと、

「カリフォルニアや三浦半島に行かなくても、砂のほうからこちらにくることもある」ということです。

「カリフォルニア」「三浦半島」はいずれも「観葉植物」の産地です。
(一応「砂」そのものの輸入についても調べてみましたが、砂の主な輸入先は中国のようです。)それらの観葉植物の世話を趣味、あるいは仕事とする場合、自然と園芸用具を無造作にポケットに入れ、砂が残留するということはありうる。さらに熱帯の「鳥」を飼育している場所、そんな場所はイメージできるはずです。

「様々な熱帯植物が陳列された、例えばサボテン園のような施設」

です。
さて、こうした場所を趣味で維持していると考えると無理があります。やはり仕事でかかわっていたと見るのが自然でしょう。では、犯人はそうした場所の管理維持に関わっていたのでしょうか。いや、先の「原発を含む非破壊検査業」という、「臨時雇いで現場の移動の多い」仕事との類縁性から考えて、私は

犯人は「造園業」に関わったことのある人物

と思うのです。

投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/10/30 21:25

「造園業」の線について警察は当然調べていると思うのですが…

なぜなら、被害者宮澤さんは「造園」と深いかかわりのある人ですから…

以下は実在の企業や個人に関わることなのでぼかして書きます。

webでこまめに被害者宮澤さんの経歴について調べてみると、大学卒業後、短期ですがある「造園関係の研究所」に勤めていることがわかります。この研究所は大学の先生が、いわば、自分の活動拠点としてそう名乗っているようなもので(しかし、時には株式会社として紹介されていることもあります)小規模のもののようです。「造園」といっても伝統的な日本庭園ではなく、公共施設などの園庭を設計する立場です。「ランドスケープ」という概念を用いて心地良い空間を提供するというのがその研究所の目的であるようです。

研究機関ですから、もちろん実際の施工はできるはずもありません。ところがこの先生はある会社の理事を務めており、その会社が「造園業」をしています。実際の施工はここに依頼することが多かったのではないでしょうか。仮に「I社」としましょう。

私はこの「I社」で、あるいはその下請け会社で犯人は日雇い労働などをしていたのでは?と思うのです。

それはこの「I社」が、造園だけではなく、

「廃棄物の処理」をも業務としているからです。

投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/10/30 21:38

ちょっと話は戻って、被害者宮澤さんのコンサルタントという仕事ですが…

近年、構造不況と市場の自由化に伴って、注目されはじめた業種ですが、その実態はよく知られていないかもしれません。宮澤さんが手がけていた「CI」など代表的な業務ですが、こうした企画広告宣伝的な手法の一方で、リストラクチャリングやガバナンスの明確化、具体的には「人事問題」が重要な業務でもあり、そうしたところから、自ら覚えはなくとも「逆恨み」を買う可能性のある仕事と聞きます。

また、週刊誌などが明らかにしているように、「副業」という形で宮澤さんはいくつかの仕事を抱えていたという事実もあるようですが、これもよくある「できるコンサルタント」の特徴で、複数の業種にまたがって仕事をすればするほど、人的資源の交流が出来るというわけです。週刊新潮は大阪府警関係者の談話として、宮澤さんが「労働者の口入れのような仕事にもかかわっていた」と書いています。

不幸にしてなくなられる直前にも「空港のラウンジ」の設計という、どちらかといえば「土木畑」の仕事もこなしています。

私はそうした仕事のなかに、宮澤さんが大学卒業後すぐにかかわった「造園」関係の仕事も継続的に入っていた、と思うのです。

そして、そうした人的資源の交流として、「I社」ないしその関連の下請けに(それが安全で合法的なものであっても)廃棄物関連の仕事を依頼していたとしたら?宮澤さんにはまったく覚えなく、また事実無根であっても、「逆恨み」の原因ということになりかねないのでは?

投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/10/30 21:57

ちょっと長くなりすぎたので今日はこのくらいに…

私の論点の弱いところを最後に白状しておきます。

★「I社」は「放射性廃棄物の処理」なんてぶっそうなことまではしていません。(少なくとも表向きは)

しかし、こうした業種から、犯人は後に非破壊検査系の仕事に移行していったのかもしれませんし、「下請け会社の労働者」として別の親会社の依頼を受けたのかもしれません。

また、廃棄物処理に犯人が係わっていたかもしれない、という論拠には、例の「早朝のネットサーフィン」があります。犯人が見ていたHPは、「劇団四季」を別とすれば、

科学技術庁、化学会社、大学の研究所(!)

です。どうもこれは宮澤さんの「お気に入り」をたどったとしか思えない…もし犯人が自分で検索してみていたとしたら、それこそ、造園⇒廃棄物処理or非破壊検査ということになります。「お気に入り」を見ていたとしても、犯人は…

「自分と宮澤さんの接点を再確認し、痕跡が残っていれば消したい」

と思っていたか、

「(事実無根でも)宮澤さんが自分たちに不利な仕事をさせた証拠をさがしている」

の、どちらかではないでしょうか。

「風呂桶に書類をぶちまけての探し物」

も、同様の動機でしょう、きっと。

投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/10/30 22:08

YUYさん、にゃんこさん、こんばんは
YUYさんへ
その記事は見逃していました。ありがとうございます。本編に掲載しました。そう言えば、「実話ナックルズ」でもこの事件を特集してますね。
そちらは、モナザイトの方向から犯人を追っているようです。

にゃんこさんへ
長文お疲れさまです。整理して本編に掲載いたします。砂が向こうから来たと言うのや、被害者の経歴、I社の件などなかなか面白い推理だと思います。

投稿: ASKA | 2006/10/31 01:05

ASKAさん、ありがとうございます。

この事件、まだまだ語りたいことがあります。
ほんとうに不思議な事件ですね…

投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/10/31 01:26

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