秋田4歳児変死事件の謎!その10
続報です。男児の司法解剖の結果を見逃してました。
1)司法解剖の結果、男児は頭部を骨折していた事が分かった。警察は容疑者の激しい暴行の裏付けだと見ているようだ。
2)司法解剖の結果、男児の肺から男児が発見された自宅近くの用水路のプランクトンとほぼ同様の構成のプランクトンが発見された。
これが、司法解剖の結果報道された事だね。
2)のプランクトンについては、死亡したのが用水路であると言う事の裏付けだね。
問題は1)なんだよな。
頭部の骨折がはたして、暴行による物なのか?それとも他に原因があるのか?
私は暴行の結果ではなく、用水路の橋の上から落ちた(落とされた)時に骨折した可能性はないだろうか?
根拠が薄いのですが、もし暴行時に骨折していたとしたら、死亡までに少なくとも、30分以上の時間があると思います。
これだけ時間が経過したら、相当に腫れ上がるのではないかと言うのが理由です。
救命士が見た時に一見して異常と分かる腫れだと思うんですよね、これがただの「こぶ」と話していると言うのが私として疑問です。
でこれは私の妄想ですが、男児は橋の上から落下した時に用水路の底に頭を打ちつけて骨折した。
その直後に水を肺に吸い込み、窒息死する。この為、骨折した部分が大きく腫れあがる事が無かったのではないか?と私は考えています。
それから、今回は男児の死亡推定時刻について私の考えを書いてみましょう。
警察が男児の死亡推定時刻を発表しないのは、発表しないのではなく、良く分からないからじゃないかな?
言うならば、「現在調査中」と言う所だと思います。
死亡推定時刻の判断材料としては以下の4点
A)体温
冬なら一時間に2度、春・秋なら1度、夏なら0.5度の割合で低下し、大体死後48時間で気温と同じになります。
厳密には子供や老人は早く体温低下する兆候が見られ、逆に女性は遅く下がります。
年齢や性別、死因によって差は出ますが、大体先にあげた割合で死亡推定時刻が出ます。
B)死斑
死後30分ほどから出現する死斑
C)死後硬直
2時間ほどで現れる死後硬直
D)胃の内容物
解剖して胃内容物の消化具合。
大体死亡推定時刻は2時間ほどの幅を取ります。何時から何時ごろの間、というふうになるようです。
で今回は男児が用水路の流水に漬かる形で発見されている為
A)の体温が判断材料となりません。
次にB)死斑は救急車で病院に搬送されていますが、この時うつ伏せで運んだとは思えませんね。仰向けになったとしたら、死斑は出ないか、消えてしまうでしょう。
C)死後硬直は報道されていません。救命士が話していませんから、多分無かったのではないかと思います。(報道されていないだけの可能性もありますね)
で最後がD)の胃の内容物の消化具合ですが、これが問題ですね。
これは、死後の時間を示すと言うよりは、食事の後、どのぐらい生存していたか?を示す物でしょう?
だから、死亡時刻は最後に食事をした時刻から逆算する事になりますね。
その意味で最後に食事をした時刻が何時かは2人の容疑者しか知らないのではないでしょうか?
(しかし、低体温状態で長時間生存していたとしたら、消化が止まってしまう為、正しい判断が出来ない可能性がありますね)
警察は容疑者の取り調べの中で男児の最後の食事の時間から死亡推定時刻の裏付けを取ろうとしている最中ではないかと私は考えています。
逆に、実は胃には何も無かったと言う可能性もありますけどね。
で最後にもう一つの可能性として、発表する意味が無いと言う事もありかもしれませんね。
通常の死亡推定時刻は2時間ほどの幅を持たせるのが普通のようです。
すると、最後の男児の目撃時刻16時頃から発見される19時まで間が3時間ですから、2時間の幅を持つ死亡推定時刻自体に意味が無いとも考えられますね。
このあたりは専門家のご意見を聞いてみたい所ですね。
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コメント
ASKAさんこんにちは。恋人でなく保護者ですか、、少なくとも高校生時代は全くそんな感じはなく、夢見る乙女でしたが、相手の男性が40,50歳代となると、十数年の間に状況が変わったのかも知れませんね。それとお金へのどん欲さや執着心はかけらもない女でしたので、経済的な理由はないと思います。それと彼女の姉ですが、不良だかヤンキーだか忘れましたが、長い間家を出たまま、消息不明だと、当時彼女が言っていましたので、とにかく荒れた家庭だった事は確かで、彼女も高校卒業したら、家を出たがっていました。そして、私が初めて彼女の母親と話した時の印象は、この母親、まともじゃないってすぐに分かるような人でした。今回の事件も家庭環境の問題が事の始まりなのでしょうね。
投稿: ダイソー | 2006/11/18 01:34
ダイソーさん、こんばんは。
なるほど、貴重な情報ですね。私は今回の事件で彼女の家庭に何らかの問題があったと考えていました。
しかし、そこで一つ確認しなければならない事がありました。
別の凶悪事件の裁判で被告人の育った家庭が酷い家庭だった事を理由に被告人の情状酌量を主張した裁判がありました。
その事件で裁判長は、「同じ境遇で育った兄弟が立派に生活している事から家庭の問題ではない」と情状酌量を認めなかったのです。
今回の事件で弁護人が減刑というか、情状酌量を訴えるならこのポイント押さえておかなければなりません。
そこで、「姉はどうだったのか?」と言う事に非常に興味があったのですが、思わず情報が得られて助かりました。
後で本文の方でも書こうと思いますが、家庭に問題があったとして、何が悪いか?となると結構難しいですね。
アダルトチルドレンなどの問題やキッチンドランカーなどの問題では問題行動を起こしている子供や妻ではなく、一見して問題に関係のないように見える夫に原因がある場合があります。
家庭の何が問題なのか?と言う所は彼女がカウンセリングや自助グループなどの会合を通して時間を掛けて自分で見つけていく事になると思います。
(本人が望めばの話ですけどね)
高校生の時に既に彼女の腕にあった傷が自傷行為による物だとしたら、それは家族へ向けてのメッセージだったんでしょうね。(本人は意識してなかったかもしれませんけど)
投稿: ASKA | 2006/11/18 23:19
ASKAさんどうもです。一つ勘違いなされるといけない事があるのですが、当時、彼女の母親が暴力や虐待をしたという事は多分ないと思います。ただこの母親、度を超えた陰険陰湿でいやみな感じの人でした。毎日けんかが絶えなかったはずです。ですのでこの姉妹の人格形成に悪い影響を与えた事は間違いないと思います。私が初めて彼女の母親と話した時、あまりにひどかったので、この彼女の性格も大丈夫かなあ、と彼女の事を疑ってしまった事を今でも覚えています。
私的には、悪い男にひっかかってしまった事と、大人しく男のいいなりになってしまう彼女の性格と、虐待をしていたという3つの要素が、運悪く重なってしまった事で、彼女自身も望まない形で、いつのまにか我が子を殺してしまっていたんじゃないかなと、思っています。
新聞からもようやく事件の記事が消えて来ましたので、私もひとまずこの事は忘れようと思います。ASKAさん、おつきあいを頂きまして、どうもありがとうございました。
投稿: ダイソー | 2006/11/19 03:38
こんばんは。頭部の骨折ですか?それほど、問題にはならないと思います。
暴行か、落下の衝撃で骨折したのか、どっちにしろ午後4時から5時です。
どっちでも。1時間では、それほど「大きな違いがでない」と、思います。
確か、藤里女児のケースでも、頭部に軽い骨折があったと記憶しています。
暴行で死んだのなら,脳に損傷があるか、血腫があって、わかるでしょう。
窒息で死んだら、手で口や鼻を押さえたでも、水で呼吸できなかったでも、
「一定時間、継続して酸素供給を遮断して」いなければ、窒息はしません。
つまり、押さえつけたか,仮死状態で水中にあって、呼吸できないかです。
警察は「暴行され、仮死状態で水路に落とされ,うつぶせで窒息した」と
考えてるようですが。もしそうなら,水路に落ちて10分後には死んでる。
暴行されたのが午後4時頃。水路に放置されたのが、午後5時頃としても。
2時間後の、午後7時頃に発見されたとき,死体が「こちこち」でしょう。
タイゾーさんの記憶でも,報道された容疑者像でも計画的人間と思えない。
男児が次第にずり下がるように放置し「時間を細工した」とは思えません。
想像ですが,ぐったりしたので「死んだ」と思って、衝動的に放置したか。
どうしていいかわからなくなり,男に言われるまま「捨てて」しまったか。
飲酒運転で「ひき逃げしてしまう」人の心理と,大差ないように思います。
「殺害を偽装した」ではなく、怖くなって「いなくなったと騒いだ」だけ。
その場合。「窒息」だったら、持病の重症筋無力症との関係が、微妙です。
口と鼻を押さえつけて、暴行し「ぐったりして」も、窒息死はその時です。
水路に落として呼吸できなかったとしても,落として5、6分で窒息する。
4時に殺して,7時に発見されていれば、明確に「死んでいる」はずです。
http://homepage2.nifty.com/luke-skynet/mystery/houigaku.htm
(窒息死(急性窒息)の経過時間を合計すると、4〜6分で窒息する)
第1期(前駆期・無症状期):約1分
気道閉塞や呼吸運動障害で、酸素が摂取できなくても、症状が現れない。
通常20〜30秒程度から1分の間。肺内酸素と血液中酸素が予備利用される。
第2期(呼吸困難期・けいれん期):1〜3分
呼吸停止で血中酸素が減少、炭酸ガス増加。低酸素症、高炭酸ガス血症。呼吸困難。
意識消失・瞳孔散大・けいれん・尿失禁・脱糞・射精。
第3期(無呼吸期) :1分 けいれんが止まり、呼吸筋が弛緩し呼吸が停止。
第4期(終末呼吸期):1分 1分程度の経過で完全に停止する。
(呼吸停止後も心臓はしばらく拍動しており、数分から20分程度で心停止となる)
私が、問題にしているのは、心肺停止だった男児に、蘇生術を施しているのは。
何らかの理由で、蘇生する「可能性がある」と思われたと、推量するからです。
つまり「心肺停止から、そう時間が経っていない」と、思われたのではないか?
わかりやすく言えば「心肺停止は,おそらく6時以降と、思える」ということ。
重症筋無力症では「呼吸困難になる」こともあるといいます。病気でなければ。
放置された男児の「死亡」には、第三者の介在した可能性すら、否定できない。
病死以外では、誰かが、そこ(用水路付近)に介在しなければ、窒息しません。
容疑者が突き落としたとしても、窒息するのは、突き落としてから6分後です。
2分、水が口と鼻を塞いでも生きるし。6分以上,酸素がなければ、死にます。
「1〜2時間、酸素が供給されなくて、細々と生きてる」ことはあり得ません。
突き落とされて、10分以内に「生きるか、死ぬか」になっていると思います。
投稿: あんぐら | 2006/11/19 22:51
通常、心肺停止から蘇生できるのは、心肺停止後3〜10分位とされますが。
雪山で遭難とか、凍った池に落ちたとか、急激に低体温になった場合には、
3時間〜6時間たってから、蘇生した例が、ごく稀には、あるようです。
(この場合「心肺停止」で、まだ「死亡ではない」ということのようです)
投稿: あんぐら〜 | 2006/11/19 23:23
あんぐらーさん、こんばんは
救急隊員が蘇生措置をしたのは、彼らが医師ではなく、死亡の診断が出来ない救急隊員だったからではないでしょうか?
取りえず病院に運ぶまでが彼らの守備範囲なので、その間は全力を尽くすと言う意味で蘇生措置をしたのだと思います。
搬送中の状態については、裁判の中で詳細は出てくると思いますよ。
死んでいるからと言う事で何もしないとなると、周囲の目もありますし。
なにより遺族は「あの時蘇生措置をしていれば」と責任問題まで追及されかねません。
そのあたりを考えると、ダメだと分かっていても、やれる事はやるんじゃないかな。
投稿: ASKA | 2006/11/20 00:54
ダイソーさん、お疲れ様でした。お陰で報道されていない彼女の事がよりわかった気がします。
彼女に対して、暴力的な虐待は無かったようですが、虐待は暴力だけとは限りませんし・・・そのあたりは、情報が無いので、今の段階ではなんともいえませんね。
いずれにしても、彼女にとって、実家は居心地の良い場所ではなかったと言う事は確かそうです。
投稿: ASKA | 2006/11/20 00:57
こんにちは。死亡推定時刻が発表されないのは、救急隊員が到着したときに
「心肺停止(死亡が確認されない)状態」だったからだと、私は考えてます。
死者は救急車で運べないし、医師が死亡確認するまで「生きてる」建前です。
心肺停止でも、死斑も死後硬直もなかったので、蘇生の可能性も考えられた。
「状況から死亡してる」と確認できないので、蘇生措置をとったのでしょう。
一般的には、死後硬直は死後1〜3時間に、顎付近から硬直が起こるとされ、
10月23日の日没は午後4時50分頃で、母親の遺棄はそれ以前でしょう。
仮に午後4時50分に用水路に落とせば、男児は10分後の午後5時に窒息。
母親は午後5時に帰宅、午後5時半から、近所の人たちと、子供を捜索する。
午後7時に遺体発見。男児は死後約2時間を経過しているが、死後硬直なし?
ま。そういうこともあるかな?というところ。容疑者が自供したんだからね。
死後2〜3時間では、死後硬直は手足に硬直は及ばず、顎から胸にかけて?
気道確保、人工呼吸、心臓マッサージを施すとき、硬直があればわかるはず。
しかし幼児が用水路に倒れていたので、死後硬直が遅れた可能性もあります。
母親が「捨てた」時間ではなく、窒息したのはそれ以後の可能性もあります。
この場合は、母親の遺棄とは「別の原因」で、男児が死んだことになります。
いずれにせよ。男児が窒息したのは「午後4時〜午後7時」になるでしょう。
「死亡確認」は午後7時過ぎ。容疑者には午後5時半以後のアリバイがあり。
私見では、一緒に旅行中の車中で、男児と、母親の連れの男が諍いをおこし、
男が男児に暴行した。男の車から「ぐったりした」男児を、引きずり出して、
母親の車に移し「言うことを聞かなきゃ、殴れ」と、言ったんじゃないか?
(これは「道の駅」で、午後4時頃に、目撃されているんじゃないかと思う)
母親は「車を運転してる」ので、運転しながら「殴った」とは、不可解です。
むしろ男児が騒いだので、車を止めて殴り「置き去りにした」公算が大きい。
あるいは、静かになったので「死んでしまったと思って、捨てた」かだが?
私見では、この時点(4時〜5時)で、男児は「死んでいなかった」と思う。
可能性が高いのは、用水路に落とされて、持病の重症筋無力症が起きた場合。
別のところで置き去りにされ、自分で用水路に落ちた場合も含め、60%位。
(単純に、時間の配分です。4時〜7時のうち、5時〜7時の割合は60%)
警察の言うような、母親が殴り、用水路にうつぶせに放置し、死んだ確率は、
せいぜい30%。放置された男児が、別の事件に巻き込まれた可能性もある。
別の事故の可能性も含めて、せいぜい10%程度といったところでしょうね。
投稿: あんぐら〜 | 2006/11/20 19:15
あんぐらーさん、こんばんは
発見時の男児の状態は今のところ、頭にこぶがあったとか、皮下出血があった事ぐらいしか報道されていませんね。
もっと具体的な情報が出てくれば、推理の手がかりになるでしょうね。
このあたりの情報は裁判の時にでも出てくるでしょう。
(報道されるかどうか分かりませんが・・・・)
投稿: ASKA | 2006/11/20 23:50