秋田4歳児変死事件の謎!その11
今回はこの事件を防ぐ事ができなかったのか?について考えてみたい。
まずは、続報です。
1)女性容疑者が男児を放置した理由として「暴行がばれるのが怖くなり、(ぐったりした体を)隠そうと思った」との話を接見した弁護士にしているようだ。
2)女性容疑者が殺意を抱いた時期は、ともに殺人容疑で逮捕された交際相手の男性容疑者と別れた後と話しているようだ。
事件の発覚をおそれて、遺棄というのは、ひき逃げとか、突発的な意図しない事件ではよくある事ですね。
さて、この事件を防ぐ事ができたかについて、時期を分けて考えてみましょう。
暴行後-放置までの期間
この期間は男性容疑者と別れており、男児の生死は女性容疑者の手に握られている。
仮に男性容疑者から「捨てろ」と指示されていたとしても、それを実行するかどうかは彼女次第だったと言うわけだから、最終的に男児を死亡させてしまった直接の責任は彼女にあっただろうね。
この期間に女性容疑者が男児を病院に連れていけば、彼女は罪を問われるだろうが、男児は生きていただろう。
暴行中の期間
男性容疑者が指示したとしても、2人はもう帰る所だったわけだから、体よく男児を自分の車に乗せて別れてしまえば、この事件は起きなかっただろう。
女性容疑者の性格とか要領の悪さとかが関わってきそうだね。
この時には男性容疑者が暴行の指示をして、みずから、男児の口をふさぎぐったりした状態にしている。
男児がぐったりした「瀕死の状態」になった原因の大半は男性容疑者にあり、男性容疑者がこれらの指示と暴行をしなければこの事件は防げただろうな。
その意味で男性容疑者の罪は軽くは無いだろう。
旅行を決めた時期
秋田県北部への1泊旅行を決めたのも突発的であったかもしれない。
けれど、4歳の子供を同行させたのはいかにもミスと言う気がする。
多分誘ったのは男性容疑者だと思うのだが、彼は男児が同行する事を事前に了承したとは思えないんだよね。
ちょっと騒いだぐらいで、暴行してしまうぐらいだから、男性容疑者にとって男児は疎ましい邪魔な存在だった事だろう。
女性容疑者が男児を誰かに預けて出かけていれば、この事件は防げただろうね。
旅行以前
さて、この時期は色々な意味で防げる可能性はあっただろうな。
・男児を女性容疑者から引き離していれば、この事件は防げただろう。
・女性容疑者がもうすこしまっとうな生活や人生とか考えていれば、違う結果はあったかなと思うけど、これがこの事件の根本原因だったりするので簡単には行かないだろうな。
・男性容疑者と付き合わなければ、この事件は起きなかったな。他のもう少し分別のある男性が相手ならどうだったかな・・・
・彼女の性格が変わっていれば・・・育成環境が変わっていればね。
このあたりの「タラレバ」を考えると切りがないけどね。
そう言う意味では、運命のいたずらか、最悪の組み合わせで事件が起きてしまったと思えるね。
こんな事件が起こるといつも思うけど、どこかで一つでも条件が外れていれば、防げたのかな?と思うと運命とさえ思えてくる。
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コメント
> どこかで一つでも条件が外れていれば、防げたのかな?
> と思うと運命とさえ思えてくる。
はじめまして。通りがかりのものです。
このことは組み合わせの確率としては本当に小さいですが、
しかしながら、けっしてゼロではない。
ゼロではないという事は、少数ですが確率的に必ず起こる、
という事だと思います。
ただし、この手の問題が最近時に増えてきた。
特に秋田地区では頻繁に起こっている、ということ。
ということは、そのなかのある条件だけが急増している、
ということでしょうね。
「女性容疑者の性格とか要領の悪さ」
「他のもう少し分別のある男性が相手ならどうだったか」
男も女も無分別で未成熟、このへんでしょうか。
昔だったら地域社会の監視の中で、
そういう未熟な人格はスポイルされていたため、
大事にはならなかった。
事件はそういう男女が出奔してふきだまっている
大都市でしか起こりにくかった。
しかし大都市部では治安のネットが発達しており、
この手の問題は比較的早い時期に捉えられるようになり、
事件の舞台は都市郊外の振興住宅地に移っていった。
ところが個人的な通信と交通手段の発達によって、
地方のひなびた僻地でも病んだ人格同士の出会いが
ひんぱんに起こるようになっていったわけでしょうね。
自動車が新しい犯罪のトリガーになった時代があったように、
個人的な通信手段の爆発的な発達によって、
悪い条件が成立する確率が上昇してきたのでしょう。
80年代以降は特に親と子の環境が密室状態なので、
余計に子は親の悪い影響だけを受けるケースが増え、
そういう欠落した人格が親の世代となっている。。
投稿: なまはげ | 2006/11/20 12:04
なまはげさん、こんばんは
そうですね、通信手段の発達が安易な犯罪の原因となっていますね。
援助交際なんてのも、携帯電話やインターネットが普及発達しなければ騒がれるほど氾濫する事も無かったでしょうね。
親と言う狭い範囲だけではなく、社会と言う広い範囲にも当てはまりそうです。
乱れた社会で子供を育てれば、やはり乱れた大人になり、その大人が子供を育てる。
どんどん、悪い方向へ加速していきそうです。
10年後、日本がどんな国になるのか想像するのが怖いですね。
投稿: ASKA | 2006/11/20 23:42