世田谷一家殺人事件再考その54
ハンカチの報道について、整理して考えてみよう。
ハンカチの使い方の報道をみるとハンカチの使い方を説明した図があるのでわかりやすい。
犯人はハンカチを巻くことで滑り止めにするとともに、布の余った部分で返り血を防ごうとしたとみられるという。ハンカチには被害者の血液が大量に付着していた。
さて、このハンカチの件だけど意外に重要で犯人の動機を推理する事ができるかもしれない。
私はこの事件で黒いハンカチが2枚、現場から発見されたと言う報道を見た時、「犯人からのメッセージかな?」と考えていた。
なぜなら、普通の場合、男性はハンカチを2枚も持たないよね?
だから、2枚のハンカチにはなにか理由があると考えていた。
そこで、今度の報道で2枚のハンカチの使い方が分かったのだが・・・
これが、犯人の動機につながりそうなんだよね。
ポイントは「犯人は自宅を出る時にハンカチを2枚用意していた」と言う事だ。
そして、報道にあるようにこのハンカチが返り血を防ぐ事や刺した時のすべり止めに使う事を目的にしていたとしたら、どうだろう?
つまり、家を出る時には用意した包丁で刺す事を予定していると言う事になるでしょ?
と言う事は、金目当ての物盗りなどではなく、最初から殺害する事を計画している事になるよね。
そこで「ハンカチ」が再度登場するが、このハンカチが返り血を防ぐ為に使われたとしたら、もう一つ推理できる。
普通の人ならハンカチを使って返り血を防ぐなんて事を考えつかないだろう?
だから、この犯人は事前に何度も犯行をシュミレーションして返り血があるだろうと言う事。そしてそれを防ぐ方法を考えたと言う事になるよね。
つまり、犯行は計画的な物だと思うわけです。
犯人は被害者を殺害する事を何度も頭の中で考えていたんだろうね。
ここから推理する動機は「怨恨」と言うのが出てくるのだが・・・・
もう一つ、奇妙な事件のような事例で「人をめった刺しにして殺害してみたい」なんて動機もありそうな気がする。
今の段階ではどちらも決め手はないけどね。
さて、話は変わって、この返り血の防ぎ方についてだが・・・・小説や漫画で同じような方法を扱った物をご存知ないでしょうか?
私は犯人のオリジナルとは思えないんだよね。
何か参考になる事例が何かに書かれていたのではないか?と疑っています。
ちなみに私が連想したのは名探偵コナンの映画「瞳の中の暗殺者」(だったと思うのだが)の中で犯人が硝煙反応を消す為の傘のトリックが近いのかな?と思いました。
2000年4月公開なので、犯人がここからヒントを得たかも?とも思うけど・・・
傘とハンカチでは離れすぎているかな。
もし返り血の防ぎ方の事例に心当たりのある方はコメントください。お願いします。
それから、遺留品が犯人の偽装では?と言う件については次回書く予定です。
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コメント
簡単な「返り血」対策は、何かを「上に着る」ことでしょうか?
簡易ビニールガッパ(+手袋)なら、100均でも売ってるし。
脱ぎ捨てて、まるめれば「小さく」なる。耐久性はないけど(w)
どうせ一度しか使用しないし。小さいほうが処分は楽でしょう。
ハンカチが「返り血」対策という説は。かなり疑問ありですね。
実際「役立って」ないし、もし「45センチ四方の布切れ」で。
返り血を防げると思ってたら、かなりの「おバカさん」です(笑)
何かを「服の上に着る」のは「遺留品」対策にもなるはずですが。
これだけ、たくさんの遺留品(自分の血まで)を残してるんじゃ、
足がつくとか、つかないとか、そもそも考えていないでしょうね。
カップアイスの「食い方」とか、庖丁で骨の多い顔面をさすとか。
まったく「知性」を感じない。ハンカチには、実用性はないけど。
マンガには「ありそう」ですね。知性のない犯人ならあるかもね。
(「マンガにあったから、返り血を防げると思った」なんてね。)
物盗りを「偽装」するなら、現金、宝石、貴金属、貴重品などを、
「持っていけば」偽装できるんで、ワケの分からない行動は不要。
もう一枚のハンカチは、おそらく「覆面」につかったんでしょう。
殺害目的なら「覆面は不要」ですよ。偽装じゃないと思いますよ。
投稿: あんぐら〜 | 2006/12/22 12:57
おはようございます。前にASKAさんが書いてたと思うけど。
ヒップバッグ(大きさ不明)から、柄が出てしまうばあいは、
目立たないように「庖丁の柄をハンカチで包んだ」と言う説。
あれが、犯人のハンカチ使用法だったんじゃないかと思えます。
2階の浴室の窓から忍び込んだなら、庖丁は手に持てないはず。
剥き出しでぶら下げたら、自分を切ってしまう、可能性がある。
ヒップバッグに入れたなら、何かで包んでいた「はず」ですね。
(普通は、新聞紙かなにかで包むはずだけど、遺留品にはない)
根拠は3つ。(主要な理由は(1)が「説明できる」からですが)
1 ハンカチは2枚とも、数mm〜cmの切れ込みが複数あり。
2 ASKAさんも指摘してるように、ハンカチは、なぜか2枚。
3 常識的に、45cmのハンカチで返り血を防ぐことはできない。
1の切れ込みは「庖丁を包んでいたから出来た」と考えると自然。
2は、最初「柄の部分」と「刃の部分」を分けて包んでたのでは?
45cmハンカチの切れ込みも、刃渡り21cmを包んでたなら合う。
何回も包んでいるうちにできた穴に、布を突っ込んでみただけ?
柄を入れるのに、ちょうど良いから、そうしてたんじゃないか?
(この想定では「前から庖丁を持っていた」ということになります)
風呂敷の「スイカ包み」は、潜らせるのが似てるが、穴はない。
http://www.env.go.jp/en/focus/attach/060403-5.html
風呂敷に限らず、何かに切れ込みを入れれば、他に使えなくなる。
どんな職業でも、他に使えなくなる「使い方」は、しないだろう。
3「返り血」防止なら、あまりに小さい。刺したときに、返り血を
ハンカチに多量に付けたから「返り血」対策と考えたんだろうが、
侵入直後に家人に遭遇して、ハンカチを付けたまま刺したのかも?
「滑り止め」なら、余り布を柄に卷かなかったのが理解できない。
ま.正面玄関から入ったなら、まったく違った構図になりますが、
その場合、柳刃はないし。どうしても柳刃なら、紙に卷くだろう。
投稿: あんぐら〜 | 2006/12/23 09:19
ハンカチを巻いていたのは、返り血対策というよりも
手が滑らないようにするためか、学校で持ち物検査があった時に、
見つかりにくくするためじゃないかと思います。
前に見た残虐な映画で、ナイフに布を巻きつけるシーンを
見たことがあります。どの映画だったかはどうしても思い出せません。
それから随分昔の事件で、滋賀県野洲町で発生した
中学生集団殺傷事件事件で、犯人が包丁に血どめの布を巻く方法を
テレビ映画で知ったと裁判で証言したという情報がありましたが、
どの映画を真似したかはやはり分からずじまいでした。
投稿: | 2006/12/24 23:06
ご無沙汰しています。
いまテレ朝ニュースステーションにて世田谷事件の特集をしています。(偶然?)テレ朝関係者が警察から協力を求められたそうです。そこを端緒としての報道なので、雑誌新聞に載らないこともあるかもと思い、リアルタイムで書き込みをしています。
◆以下番組の内容(警察に協力した番組関係者の談を編集)
現場にのこされた足跡のスニーカーが「個人輸入」された可能性があるとのこと。サイズは28センチとのこと。今は「国内に絞って捜査している」との捜査官の発言があった。
そこで4枚の人物写真を見せられた…
30代 目が釣りあがり鼻が大きい男性
20代 東南アジア系に見える女性
年齢不明 どこにでもいる中年女性
20代 男性
杉並、荻窪、吉祥寺を中心に捜査しているらしい。
また、「ボーイスカウト経験のある人をしっているか」とのこと。犯行現場では止血のための生理用ナプキンが使われてる。これは自衛隊などで教えられる方法だとのこと。
黒いハンカチの使用法(すでに報道済み)に関しても、そのような方法を知っているか質問された。
◆捜査に協力した「番組関係者」は高井戸で外国人とルームシェアしたいた経験があったとのこと。
◆警察サイドから出ている話
パソコンは午前1時18分と10時の2回
「2度目のパソコン操作時に隣の祖母がチャイムを鳴らしたため、遺留品を残したまま逃走したのだろう。」と推測。
◆現場の指揮官にアナウンサーが現在の状況をインタビュー
「星は我々の足音を聞きつけているかも」
◆「そのほかの情報(確認のために)」
みきおさんは首から上を10ケ所刺された
指紋は「渦状紋」で男性、血液型はA型
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/12/25 22:25
世田谷事件について、動機も含めて推理を書くと宣言しましたが…
なかなか難しいです。
「カリフォルニアの砂」の件も、どなたかの指摘にあったように、「検疫」の問題がありましたね。気がつかなかった。
今回の報道で、警察がまだ積極的に動いているのがわかりました。頼みにしています。
あきらめずに頑張ってほしいものです。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/12/25 22:30
またまた一人書きですいません。
ちょっと思いついたのですが例の「ハンカチ」の件。
世代、地域によって差があるのかどうかわかりませんが、
私は首都圏の小学校の出身で、「もちものけんさ」では
「ハンカチは2枚」
と言われてきました。もう大昔の教育ですが。(私は30以上です)
ネットで検索してみると、今もそう教えている学校があるようです。
今でこそ2枚持ったりしませんが、当時は「トイレに行って手を
洗うハンカチ」と「食事の時に使うハンカチ」は分けなさいと言われて
いました。
まぁ、あまり関係ないかもしれませんが…
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/12/25 22:44
ASKAさん 名探偵ニャンコさん=くまのみさん? あんぐら~さん
こんばんは
Nステで報道してましたねぇー
ハンカチの材質の報道はなかったのが残念でしたね、化繊で無いのは確かでしょうが・・
日本刀でも柄部分は血を刀にを浴びても滑らない様な工夫があります。
サメ皮を下地に用い、上布を交互に編んで滑り止めとします。
報道された返り血対策 日本刀の鍔でさえ返り血の対策ではありませんよね。なぜなら家柄や刀のアクセント強調部分(一種のお洒落)であり、柄と刃の分岐部分に過ぎないし鍔文様にもよりますが空間だらけだからです。
世田谷事件犯人の遺留品ハンカチは滑り止め対策で使用したものと考えるのが妥当と考えています。
また、風呂場に散乱した種類は以前に投稿あった内容と一致してますね。捜査関係者がココの投稿内容を一から掘り起こして読んで頂ければと願っていますが・・・。
事件解決まで頑張って書き続けましょう
投稿: 空 | 2006/12/25 23:19
こんばんは空さん
私は「くまのみさん」とは別人です。
「くまのみさん」の書き込みも結構好きですが。
ハンカチは推測ですが、綿でしょうね。「無印良品」ですから。
まあ、強度を維持するために10%以下のポリエステルを混紡している可能性はありますが、基本的には綿の風合いを売り物にしているはずです。
犯人のファッションについて某掲示版でもまた蒸し返されているようですが、そこで「スラセンジャーは捨て靴」という書き込みがありました。私も同感です。
「犯人は、18~20代でそこそこオシャレだが金はない。東京で生活している人物。」
当時の流行としてベースボールシャツの長袖は必須アイテム。ユニクロのジャケットは黒を選んだのは正解。ハンカチまで黒にしたのは、普通の使用だけではなく、バンダナのように頭に巻くことも考えて買ったのかも。香水ドラッガーはもはや最先端ではないが、これも必須アイテム。グレーのハットを被って、全体がモノトーンだが、これは、大雑把に「東京」「大阪」とわけると、「大阪」にはありえないファッション。
足元は、この時期すでにローテクへの移行済みなのでナイキの復刻ものか、ハットの印象からHIPHOP系でアディタスでビースティーボーイズみたいな感じかな。
犯人は「最先端」ではないが、その時代のトレンドをしっかり意識しているから、「スラセンジャー」は犯行用としか考えられない。
またまた、長話になってしまいました。ASKAさんすみません。
ハンカチの利用法に関しては、なにか似たものがあるようなんだけど、どうしても思い出せない。
「ハンカチ」に限らず、「もっと大きい布状のもの」を同じような使い方をする例を考えてみたい…何かないかな…
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/12/25 23:52
こんばんは.たまたま今日。成城付近に行くヤボ用があったので、
駒沢グラウンド向かいの、祖師谷事件の現場を、覗いてきました。
雨の中、人通りはないのですが、警官が自転車で巡回してました。
外側から見て、一つ気がついた点があります。浴室室外の給湯器は
おそらく「取り外されて」いますが。犯人が、侵入経路と見られる
二階の風呂場の窓から侵入するには。公園側の塀>一階下屋の屋根
>屋外給湯器>二階浴室窓。という「ルート」が、想像できます。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/seijo/seijo.htm
警視庁の写真からも(現場は中央の家.二階右端の浴室窓から侵入)
侵入ルートが、夜間人目につかないのも、公園に近いのも分ります。
スケボーをしていたバンクは、おそらく真上写真では公園中央です。
このバンクから見ると、宮沢さんの家の裏側(北側)が、正面です。
小さな浴室窓から入れたのだから、太ったり、ガッシリしていない。
しかし給湯器がなくなってるので、下屋屋根と二階浴室窓の距離が
より長く見える。間に給湯器があっても、小柄だと、懸垂力がいる。
靴の大きさが、28(27,5)cmなのも「背が高い」と、連想させる。
さらに、犯人が「首から上」を、執拗に刺しているのを考慮すると。
どうしても「犯人は背が高い(175以上?)」と考えざるを得ない。
犯人の「背が低い」と「2階の浴室窓からの侵入」は難しいだろう。
不可能ではないが、腹ぺこ野郎に不相応な「懸垂力」が必要になる。
チビに28cmの靴は合わない。背の高い大人が子供の頭を叩いても、
ボディーブローは不可能。理屈に合わない「首から上の刺し傷」も、
ひょろっとした、背の高い、男が「下に向かって、刺した」のなら、
分らなくもない。少なくも、背の低い男が、飛び上がって刺すより、
「理解」可能だろう。(回数が「多すぎる」という、疑問は残るが)
(私見では)背の高い、足の大きな、仕事も家もない、若い男には、
ブランドを買う金もないだろうし、足にあえば「妥協する」だろう。
犯人は、カネのない「ヒョロっとした背の高い.スケボー男」か?
カネのない若い男が「犯行専用に靴を用意した」とは考えられない。
洗濯を繰り返したシャツに「生活臭を感じる」が、家族は感じない。
ハンカチの「皺のばし」は、アイロンでなく「寝押し」ではないか?
成城周辺には、もっと金がありそうなそうな家が、そこら中にある。
宮沢さんの家を狙ったのは、公園から(侵入経路が)見えたからか?
公園拡張で、人家がなくなり、夜になると人通りがなくなるからか?
宮沢さんの家に隣接する公園に、事件前、何回か「来ていた」はず。
「カリフォルニアの砂」は。フリマなどで「中古品を買った」から?
あるいは「捨ててあった」のを拾ったか?「万引き」も、あり得る。
「遺留品が多い」ということは、遺留品からは、たぐれないからだ。
・・・長くなったので、このへんで。
投稿: あんぐら〜 | 2006/12/26 20:42
あんぐら〜さんこんばんは
28cmのテニスシューズの件で、「大きいサイズだから合えばよい」というのも面白い指摘ですが、私はやはり「捨て靴」説だなぁ。
nikeやadidasのサイトで調べたんだすが、普通のランニング用なら29cmor30cmまで作っています。調べていて面白かったのですが、nikeの場合テニス用だと29cmまで、バスケ用だと32㎝まであるんですね。スポーツごとの選手を大きさを考慮しているらしい。
28㎝は手に入らないわけではない。
ただし、在庫は少ないでしょうから、取り寄せということになるし、セールなんかでは出にくいかもしれない。
スニーカーだからこそ、この時期の若者であれば、多少の労力はかけて購入するだろうし、金額も1万円前後ならほかのものを我慢しても納得のいくものを探すでしょう。
犯人は当時流行のドラッガーを使用している。しかもハンカチに滲みこませている(もっともこれも今の若者らしくない古臭い使いかたですが)。かなり「女性を意識した」身だしなみをしています。
そう考えると、「足元がスラセンジャー」ってのが考えられない。これってまったく無名というより「トンデモブランド」です。
前述のテレ朝の番組では、テレ朝関係者のもとを訪れた捜査官が「スラセンジャーから韓国ルートを探っていたが、これは個人輸入だってできるんで国内を睨んでいる」と言ったそうです。
しかし、どうでしょう、わざわざスラセンジャーを個人輸入しますかね。まあ、テニスアイテムでは多少名のあるブランドだそうですが、テニスシューズならpumaのクライドとかadidasのスタンスミスとかファッショナブルなモデルがいくらでもある。機能を求めるなら断然nikeだし。スラセンジャーのシューズってぜんぜん無名なんですよね。ただ、そういうブランドがあるんでシューズも作っときました、って感じです。
考えられるのは「安売り」であり、犯行用だったということではないでしょうか。
問題は入手ルートで、国内なのか韓国なのか。まあ、弾数から考えると韓国で、売れ残った(これは十分ありうることです、人気ないからね)ものが安く買えたからこれを使ったということはありうる。国内でも売られていたようですが、輸入数が少ないようなので、特別に大きいサイズは入手が難しい。一方、大きいサイズ専門店がこの商品を入荷していたとしたら、とっくに警察は入手先を特定できているはずです。
ただし、ここでもまだ疑問は残ります。犯行用と考えるなら、購入先が特定できるものは避けたい。そう考えると、国産のアシックス、タイガーや、ライセンス生産のダンロップやブリジストンなどの量産品が望ましいはずです。これらはショッピングセンターでも購入しており、簡単に入手できる。ま、ここでも「サイズの問題」はあるのですが…
まぁ、私なりの着地点としては…
犯人は通常はnikeやadidasを履いているが、今回の犯行用に捨て靴が欲しかった。サイズの問題で取り寄せをするのは危険だと感じた。地味でありふれたスニーカーでよかったし、それなら安いもののほうがいい。ところがスニーカーの知識は中途半端だった。国産で多く流通しているスニーカーのメーカー名までは知らなかった。おそらく韓国内で、たまたま、小売店で購入したスニーカーがスラセンジャーだったが、これが日本国内では希少なものとは気づいていなかった。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/12/27 00:12
ニャンコさん、こんにちは。
私は、基本的に「腹ぺこ&家なしの物盗り」説なんで。
「1万円程度なら買うだろう」とは、考えられません。
自宅&PCがなければ、ネットで買うも、あり得ない。
仲間とネット喫茶で遊んだレベルのスキルじゃないか?
家庭・金銭に恵まれた、フリーターやニートじゃなく。
現場の成城付近や、小田急で渋谷、京王で新宿に出て、
富裕層の子弟のフリーターやニートと一緒に遊んでも、
全くカネがなく、アソビ優先で生活費を切り詰めても、
ファッションは、遊びに付随しているんじゃないかな?
ファッションは、若くて「仲間と遊んでいる」のなら、
仲間にあわせて一定のレベルは維持してるでしょうが。
ファッション命なら、このファッションはないと思う。
犯行後、結果的に「捨て靴」の可能性はありますけど。
「捨て靴」の可能性は、貰ったか、盗んだかでしょう。
どっちみち遺留品が多いので、偽装の可能性は少ない。
指紋や血液を残して、靴を偽装してもしょうがない(笑)
投稿: あんぐら〜 | 2006/12/27 08:33
あんぐら~さんこんにちは
私も「ファッション命」とは思いません。
このへんは当時の流行の問題なんだけど、この犯人はたんに
「もてたい」
と思っている感じがします。
「もてたい」という場合は凝ったオシャレをするのではなく、
「女の子でも知っている流行ブランド」
を身に着けるということです。
この時代の感覚からいうと、「ドラッガー」は女性にも知名度はある。
ユニクロは「まぁまぁ、許せるか」というところ。「オシャレ」ならジャケットはビームスあたりでしょうね。インナーのベースボールシャツも無名のものです。
ま、「安く流行を取り入れた」という感じでしょうか。
ただし、この時代であれば『スニーカーの選択だけはだれもが一番大事だと考えていた』ということです。
また、これで足元がそれなりのスニーカーであれば、「どうみても東京での生活がある程度長い若者」という感じに仕上がる、ということです。
裏を返すと、「スニーカー」だけが
「国籍はさておきある程度の期間東京在住、18~20代若者」
という人物像にどうもそぐわないんですよね。
それからあんぐら~さんの指摘の「身長」の件はなるほどと思いました。
被害者の刺し傷からみて、また28㎝から見て、犯人は185㎝を超える長身でしょうね。
また某掲示板にあった書き込みですが、「小さな風呂場の窓」から入ったことを考えると肥ってはいない。
かなり痩せていて長身の犯人でしょう。
みきおさんの「ズボン」を拝借しなかった理由もわかります。ウエストではなく「長さ」が合わなかったんでしょう。
にょっきり足がでちゃったんでしょうね。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/12/27 10:55
ニャンコさん、こんばんは。
私の推理の出発点は、12月30日夜に犯行を行ったこと。及び、
(4人の死体が転がっている)殺害現場に半日近く居続けたこと。
この異常性から、推論を始めてます。普通の生活をしているなら。
年の暮れの12月30〜31日に、あえて殺人事件は起こさない。
まして死体が転がってる現場に、半日近く居続ける必然性はない。
怨恨だろうと、利害だろうと、モノ盗りだろうと、陰謀だろうと、
半日も死体が転がっている犯行現場にいて、しかも人が来たから、
慌てて「犯行現場から逃げ出す」矛盾した行動はしないでしょう。
私は、矛盾を説明するのは「帰る家がなかった」からと思います。
現金を奪って、逃げ出しても泊れる(カネを得た)から、逃げた。
「帰る場所がある」なら<大晦日に殺人現場にいる>理由がない。
捕まりたくないのなら「すぐに逃げる」はずで、半日近くいない。
仮に「性格的にオカシナヤツ」とすると<逃げ出す>理由がない。
オカシナヤツなら「人が来たら殺す」だけで、逃げる必要はない。
背景は分りませんが推測すると。家賃を滞納して追い出されたか、
住み込みの仕事をクビになったか、居候してた友達がいなくなり
(故郷に帰った、引っ越した、転勤など)「居場所」を失ったか。
ヒモが「オンナに逃げられた」か。「オンナに捨てられた」か。
(この場合、今そこには「怖いお兄さん」がいるんでしょう。笑)
ここからは「妄想」ですが。何回か遊びに来た、祖師谷公園の近くに
少し前に遊び仲間が住んでたとか。遊び仲間とトラブルになったとき、
宮沢さんが「もうすぐ引っ越す」といってたので、空家になってると、
期待して来たら。「幸せそうな家族」がいて、羨ましく憎らしくなり、
「恵まれない」犯人が犯行に及んだとかなら、それなりに動機は分る。
「宿無し!カネなし!」それが犯行直前の犯人像と思っているのです。
従って、トレンドとして「スニーカーだけは」という余裕などはない。
食いものを買うカネだけじゃなく、深夜営業の店にいるカネすらない。
(こいつには「もてたい」という積極性すら、なかった気がしてます)
普通の「もてたい」10代後半から20代の男は、人を殺さないと思う。
計画殺人で、犯行のために「捨て靴」を用意するような周到な犯人が、
家人が起きている時間に侵入するのは、おかしいのじゃないでしょうか?
もう数時間。ぐっすり寝るまで「待てば良い」ような、気がしますが。
投稿: あんぐら〜 | 2006/12/27 19:41
一点疑問があります。
「ドラッカーノワール」です。
これがために「スニーカー」を除けば、犯人の遺留品は一本線が入ってみえるのです。家なし、宿なしの人間がオーデコロンをつけるでしょうか。
コロンの成分がどの程度残留していたのか、警察でなければわかりませんが、捜査官が気がついて調べたのであれば、まだ香りが残っていたのでしょう。とすると、何日も前のものではなく、犯行の朝つけたものでしょう。
ほかにもハンカチにアイロンがかけられていたという情報もあります。(あんぐら~さんは「寝押し」とみていられるようですが、家がない人間がハンカチの皺を気にするでしょうか)。
一方でオーデコロンは体臭を消すためとみる見方もあるかもしれません。ただ、それだと体に直接つけるほうが有効だし、残留品のラグランシャツからも検出されてよい。(ま、このへんは警察の発表のしかたによる部分もあるのかもしれませんが、今のところコロンはハンカチから出ていることになっている)。
私は犯人は家ありと見ています。その家が自宅かどうかはさておき、犯行の前後はきちんとした生活を送っていたようにおもうのです。
ま、この件はこのへんで終わりにします。また進展があったら議論の続きをお願いしますね。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/12/27 21:01
私は「家無し、宿無し」になって、切羽詰まったのは、
事件当日。12月30日になってからと考えています。
(実際には、数日前から、宿無しだったと思いますが、
持ち金でやり過ごしていたか、遊び友達の家にいた?)
それ以前は、それなりの「生活水準」を維持していた。
アイロンもあったかもしれないし、スケボーもあった。
ブランド物のスニーカーも、履いていたかもしれない。
金になる持ち物は全て売ったが、その金もなくなった。
コロンも売ったかもしれないし。残り少なかったので、
売れなかったかもしれない。最後だったかもしれない。
この犯人には、妙に几帳面なところがあって、食べた
カップアイスを重ねたり。カードを並べたりしてます。
ハンカチの皺だけ、気になってたのかもしれませんが。
しかし、ハンカチ(コロン)だけは異質な気もします。
ハンカチ(コロン)だけは、仲間の「シンボル」とか、
本人の「こだわり」とか、特別なものとも思えます。
もしシャツから、コロンの成分が検出されてなければ、
ハンカチだけに香りを付け、庖丁を卷いていたのです。
庖丁を包むなら新聞紙でいいし、そのほうが安全です。
調理器具から「香水のニオイ」なんて最悪ですが(ーー;
庖丁を「犯行用」に用意したなら、分らないでもない。
ただし、これは「窃盗犯」としては初心者ということ。
指紋から前科がないことが「結果として」わかるけど。
窃盗犯は(強盗殺人など凶悪犯でなければ)刑が軽い。
起訴猶予だったり、懲役6ヶ月か1年未満が多いとか、
前科何犯とか前科が多いのも「刑期が短い」からです。
これが庖丁を用意して、強盗・殺人になってしまえば
数年から数十年。この事件のように、4人(複数)を
殺したなら、当然ながら「死刑は免れない」でしょう。
この点からも、私は「複数犯」説には、同意できない。
実行犯が何人かいれば、複数殺人=死刑ぐらいのこと
うちひとりぐらいは、常識的に、知ってると思います。
知らなかったとしても「殺人に罪悪感がない人間」が
それも「残虐な殺人犯が複数いた」とは、偶然過ぎる。
ただし「窃盗なら、複数犯もありかな」とは思います。
つまり、ひとりが「忍び込む」までは、見張りがいた。
忍び込んだ「仲間が、家人に見つかった」らしいので、
家の外にいた共犯者が(仲間を見捨てて)逃げだした。
この「逃げる男が目撃されていた」可能性はあります。
しかし面識は余りなく,事件前にツレになっただけで、
お互いほとんど知らないので、情報がないのでしょう。
もう一つの複数犯説への異議は,もし複数犯だったら、
不満なほうから「事件情報が出てくる」と思えるから。
(坂本さん事件でも、佐伯が県警にリークしている)
口が多いと漏れやすいはずです。それが「ない」のは、
事件後に、仲間割れで「ひとり死んでる」からかも?
現在の生存者が1人以下なら,複数犯かもしれません。
組織犯(複数犯と違う)なら、主犯以外、役割分担で
全体を知らないので「情報が出にくい」のでしょうが。
この殺人事件で、犯人は半日近くも殺害現場にいたし,
遺留品も多く、とても「組織犯」とは思えませんがね。
(役割分担とは,例えば凶器調達、犯行現場への移動、
殺害実行、逃走手段の手配、逃亡経路確保、証拠隠滅、
死体処理など、各パーツを「別の人間がやる」ことで、
事件全体を各人が知らず、アリバイや物証を辿っても
特定の個人には結び付かないので、捜査が難しくなる)
投稿: あんぐら〜 | 2006/12/28 06:09
私も「複数犯」説には懐疑的です。
ただ、そうした推理が多く出るのは犯人の奇妙な行動からですね。ASKAさんも以前に分析されていましたが、犯人の行動は「計画的なもの」と「場当たり的なもの」の両者が織り交ぜられていて、その落差が激しい。一人の人間の行動とは思えないんです。
あんぐら~さんの言う通り、単純に利害の一致から発生した複数犯の犯行にしてはリスクが大きすぎる。もっとほかにやり方がありそうだ。
もし、複数の人間が関与したすれば「強力な絆をもった組織犯」かもね。例えば「家族」のような。
そして犯人の凶行を、なんらかの理由で。ほかのメンバーが「仕方のないこと」と思っている…逃走に関しても万全のフォローをする自信がある…そんな関係ならありうると思う。
昔の事件だけどグリコ森永ってのがあって、あの事件の犯人は家族だって説があります。日本の犯罪ではこういうのは少ないので、なかなか見抜けないそうです。ま、ほんとはどうだかわかりませんが。
55のほうでも話題になっていますが、年賀状がなくなったことがまた新聞に載っていますね。今日はTVでもやってました、新情報ということで。これって何?警察の動きもへんな感じですね。この情報を出すことに何か狙いがあるのかな。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2006/12/28 16:05
ファッションでいえば,この犯人の一番変なファッションは「柳刃庖丁」です。
これが,バタフライナイフとかアーミーナイフとかなら、違和感はないけれど、
なにしろ、かりにも「庖丁」ですからね。かなりなものです(ーー
しかも,ヒップバッグとハンカチには、この柳刃庖丁を包んでいたと解釈できる、
無数の切れ込みが開いている。昨日・今日じゃなくて,庖丁をハンカチで卷いて、
バッグに入れて持ち歩いていたと解釈するのが、一番妥当ではないかと思えます。
「犯行用」という解釈もあるでしょうが、私は「護身用」あるいは、庖丁としての
「日常使い」だったと(常時「持っていた」ことから)解釈できると、思います。
なぜ、こんなのを持って歩いてかは、いまのところ「謎」というしかないけどね。
投稿: あんぐら〜 | 2006/12/30 10:37
前にハンカチは持ち物検査に見つからないようにしたのではと
書き込みましたが、実はその根拠は実体験に基づくものです。
高校生の頃、不良の彼女にちょっかい出して、
その不良グループにトイレで毎日けられたりいじめにあった。
我慢が限界にきて今度やったら報復してやろうと、
小刀をバックに忍ばせて登校した。
うちの高校は時々、抜き打ちで持ち物検査があったので、
小刀をスカーフで巻きつけて見つからないように細工した。
結局、同級生に助けられ大事には至りませんでしたが、
ハンカチの報道を聞いてピンと来たんです。子供の発想です。
投稿: | 2007/01/06 00:21
名無しさん、こんばんは
そうですね、刃物を気付かれないように被った可能性は高いですね。
ヒップバックのサイズから見て、包丁の柄が入りきらないですから。
ただ、犯人が学生だったとしても事件当日は冬休みでしょうから、この場合は警察の「職務質問」対策の可能性がありますね。
投稿: ASKA | 2007/01/06 00:49
どこにコメントすればいいかよくわからなくなってしまったのでとりあえずここに…(´・ω・`) 。
たいした収穫はありませんでしたが、「黒いハンカチ」の利用法について調べてみた結果をご報告させてください(ハンカチ王子がぞろぞろ出てきてちょっといらいらしました…)。
1)(いわずもがなですが)葬儀用
2)夜景等の撮影時、露光調整に使用する
3)オーケストラ、吹奏楽などのステージ用
4)マジック(手品)の小道具
私自身は、この現場に残された黒いハンカチは犯人が自分の好み?でたまたま購入しただけであって、特別な意味はないだろうと思っていますが、上記のうち「へぇ〜」と思ったのが3)。吹奏楽をやっていると、楽器に唾がたまるのを拭くためのハンカチは必須で、ステージ上で目立ち過ぎないように衣装に合わせた色のハンカチ(黒の服なら黒、紺の服なら紺といった感じ)を準備するのが常識?みたい。そしてだいたいステージでは学生(学生服)でも社会人(ステージ衣装)でも黒っぽい衣装が多いので、そちら方面では「黒いハンカチ」はあまり珍しくないもののようです。「ハンカチを巻く」という意味合いでの検索もかけてみましたが、これといったものは出てきませんでした。
ちなみに「黒いハンカチ」で検索すると、まさに「黒いハンカチ」という名の古い小説の記事がたくさん出てきます。説明を見ると…
■「黒いハンカチ」 小沼 丹 (創元推理文庫 2003.7.11)
住宅地の高台に立つA女学院の屋根裏部屋での午睡をこよなく愛するニシ・アズマ先生は、 小柄で愛嬌たっぷりの若き女英語教師。だがひとたび奇妙な出来事を目にするや、全然似合っていない 赤縁のロイド眼鏡をかけ、その観察眼を働かせて事件を解決する…。小沼丹(1918-96)の 連作推理短編集。12編収録。1958年。
収録作品:指輪、眼鏡、黒いハンカチ、蛇、十二号、靴、スクェア・ダンス、赤い自転車、手袋、シルク・ハット、時計、犬
「屋根裏部屋」という単語に一瞬ピクリ…としましたが、まぁ何の関係もないでしょうね(読んでいないのでわからないけど…)。
投稿: kishi | 2007/01/22 15:58
さらにハンカチの件。
「包丁の柄が通るくらいの切れ込みがあり」との報道のせいか、その使用法については、包丁の柄の滑り止め説等、「包丁に使用した」というのが定説になりつつありますが、ハンカチについて検索していてたまたまちらっと見たサイト、
▼救急の止血方法(このいちばん上。おばあちゃんたちがいい感じです…)
http://purple.ap.teacup.com/sumireporcelain/167.html
↑これを見てふと、こういった使用法の可能性は?と思ったのですが、いかがでしょう。
真ん中にあった切れ込みは、移動時に包丁の刃先をハンカチの中央にあわせるようにして包んだところ、移動中の揺れなどで“たまたま”あいた穴、そのハンカチを止血のため三角に半分に折って使おうとしたら指(1〜2本?)が“たまたま”その穴を抜けるような形(袋状)になった。なんてことは?(激しくなさそうですね…汗)
それから、これを考えていてもうひとつ思ったのが、東武日光駅で手に怪我をした男性の記事で、その男性の怪我が「親指と人さし指のあいだ」と読んだからか?漠然とその辺りを怪我したイメージができあがっていたのですが、被害者の頭部に刃物をふるうとき、包丁の持ち方は普通と逆だった(げんこつを作るように柄を握った格好で、小指側に刃先、親指側に柄の尻)のではないか?だとしたら、刃物を持った手が滑って怪我をしたという前提で考えると、怪我をしたのは小指や小指側の手のひらの側面かもしれないし、もしくは、両手で刃物を握っていたら(利き手を右とすれば右手が中、その上に左手を添える)すべって怪我をしたのは左手かもしれない(この場合は刃が自分の方を向いているとしたら左手親指あたりになるかな?)。
「ハンカチ」というひとつのキーワードから想像できる可能性について書いてみましたが、これまた議論済みの話題でしたらお許しください。
追伸、ASKA様:私はMacを使っているためか、コメント投稿後の処理がときによって違い、連投となってしまうことがあります(涙。大変恐縮ですが、削除していただくか放置かで、なにとぞご考慮いただければと思います…。大変申し訳ございません。
投稿: kishi | 2007/01/22 21:48
ちょいちょい出てくる染料は布に吸い込ませて
乾燥させ捨てるらしい
投稿: 10 | 2014/05/22 01:21
捨てる過程よりは染み込ませ使うのかなとかは思います
投稿: | 2014/05/22 01:30
染み込ませるといえば、私もドラッカーノワールはハンカチ(バンダナ?)からと聞いてます。上着ポケットやトレーナー、バッグへの移り香具合でどう持ち込まれたか見当がついていそうですね
投稿: トモナガ | 2014/05/24 14:09
磨くって事もありそうですね
ちなみに包むなら黒いものかな
投稿: | 2014/05/25 01:06