世田谷一家殺人事件再考その60
予想以上にいろいろな意見や推理が出てきたところで、一度整理したいと思います。
一つに絞ると言うのではなく、色々な意見や推理を掲載しようと思います。多くの推理を掲載する事で情報発掘の効果も出てくるかもしれません。
とりあえず、細かい事まで掘り下げると書くのが難しくなると思いますので、大雑把にポイントを絞って書いて頂きたいと思います。
ポイントとしては
1)動機あるいは犯人像
2)家族全員を殺害した理由
3)書類を物色した理由
4)PCを操作した理由
5)長時間現場に留まった理由
6)現金を盗んだ理由
7)この説のポイントや弱い所など
このあたりかな?(他にこれは外せないと言うのがあればコメントください)
特に期限は決めないので、思いついた時書いてください。整理して別ページに掲載したいと思います。
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コメント
1)動機:年末,住むところを失った男(たち?)が、寝場所を求めて侵入盗を計画。
成り行きで長男殺害、見つかって粗暴犯が現場に取り残され、家族全員を殺害した。
殺害犯人像:身長175〜185cm。肩幅の狭いヒョロっとした長身。懸垂力、握力が強い。
人との対話接触が苦手。(外国人も可能性もある)粗暴で動物的。知性や感性はない。
(犯行時、柳刃の刃を上にして頭を刺したので,庖丁が滑り、親指から手の平に深い傷)
窃盗共犯像:殺害犯と24時間営業のネット喫茶やゲーセンでの「夜明かし」で知り合う。
「生活力なし」の遊び人。買い食いしか出来ず、人当たりが良く、外見は普通の若い男。
(事件発生時「現場付近から、逃走して行くところを、目撃されている男」と思われる)
既に、住まいを失った「にわかホームレス」だが「段ボールや小屋に住んでいないから、
自分たちはホームレスじゃない」と思っている。カネがなくなり、寒くてたまらない。
数日前から,侵入盗を考えてるが、住宅密集地が多く人目につく。現場は、4つある
「最寄りの駅」からも遠く。公園拡張計画で人家がほとんどない。夜間は人がいない。
公園(トイレ・水)から、たまたま「二階浴室の窓が、少し開いていた」のが見えた。
2)殺害目的ではないが、なりゆきで長男殺害。家人に見つかりそうになり連続殺害。
3)窃盗犯としては初心者で、物色の仕方が稚拙。箪笥を下から開けるなどしており、
書類目的ではなかった。アイデア勝負の人の財産は頭の中なので、大した書類はない。
4)血の付いたズボンを洗ったので,乾くまでの「ひまつぶし」ネット喫茶で覚えた。
5)逃げても、帰る「暖かい場所」がなかったからそこにいた。家人に見つかった時、
自分を置いて「逃げ出した共犯者(日本語通訳?)が戻ってくる」のを待っていた。
6)カネがなかったから。・・というより、最終的には、金銭が「目的」だった。
7)ポイントは「にわかホームレス」なら、殺害現場に朝までいても、当然なことと。
<多くの遺留品がありながら、容疑者にたどり着かない理由>が、説明出来ること。
目的が達成されたか,されないかに関わらず、4人を殺した現場にいる理由はない。
怨恨・快楽など《殺人が目的》なら、その殺害現場に「留まる」理由はないし危険。
金銭・探し物など《殺人目的でなく、成り行き殺人》でも、「留まる」理由はない。
「にわかホームレス」が留まったのは、帰る場所がなく「外が寒い」からといえる。
「にわかホームレス」でカネがなく、衣類を買わず「拾い物」で暮らしているなら。
遺留品が「拾いもの、貰いもの」ということもありうる。拾得物ならば捜査対象外。
(弱点は、犯人が「この家を、なぜ安全と考えていたか」を、説明できないこと)
現金も20万円だけ,多くの遺留品があるということは,かなり「寛いで」いた?
午前10時までいたのは居座るつもりだった?来訪者があったので慌てて逃げた?
逃走経路は、玄関からか、2階浴室の窓からか。ともにリスクがあり、五分五分。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/10 06:15
2000年の年賀状の件を忘れていた。遺留品を持って行かないのに。
(寒いのに、エアテック、手袋、マフラー、帽子を置いて行った)
年賀状を持って出たのは。火事で、枕を持って出たのと同じかも?
たまたま来訪者があったときに、2000年の年賀状を整理していた。
妙に、几帳面なところがあるので。仕事は「やりかけ」にしない。
それで、持って出ただけで「たまたま年賀状が手直にあった」から。
わざわざ「それだけを持ち出す」余裕があれば、上着は着るだろう?
若干疑問。かなりな「束」と思う。玄関から出て鍵をかけるにしろ。
2階浴室の窓から(手にケガしてるから)まっすぐ飛び降りるにしろ、
邪魔じゃん。袋があった?「出た」ところを見た人はいないんだよね。
「SF小説」だと、犯人は「パソコンの中の世界」に消えたのかも(笑)
宮沢さんの携帯は,血液か落下の衝撃で、壊れてたのかもしれない。
2000年末の携帯世帯普及率75%だから、職業柄、持っていたはず。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/6350.html
固定携帯、どちらにかけても連絡がつかなかったので,怪しんだ?
「電話に出なかった」ということは、そう意味なのかもしれない。
犯人には、携帯も、車もないと思う。あれば「留まる」理由がない。
携帯で迎えにきてもらえばいいし、車があれば、車で離れればいい。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/10 10:15
1)動機あるいは犯人像
20前後の男性。金はあまりないが発売直後のエアテックジャケットを通常着用。黒のハンカチには流行りのコロン。凝り性ではないがオシャレ。友人は多い。身長180近い。
仕事は造園関係の下請け業か?。その後不如意ながら廃棄物処理の仕事(非破壊検査)に携わる。(ユニクロエアテックジャケットの砂、ヒップバックの内容物から。)
仕事ではいつも「その場での行動力」を問われる危険な作業をしている。足のサイズは大きい。人物特定されるのを嫌い、「スラセンジャー」は犯行用に購入した。国籍は不明だが、東京周辺に一年以上は住んでいる。韓国との関係はある。
家族、友人あるいは仕事仲間が放射能の影響で死んだ、あるいは病気になった(という妄想を持っている)。
劣等感からの社会への憎悪というより、宮澤氏個人と関係者を強く恨んでいる。
自分の行動を「正義」と思い込んでいる。
2)家族全員を殺害した理由
放射能廃棄物を扱うはめになった原因が宮澤氏にあると思い込んでいる。家族ないし親密な人物を失った腹いせに「同様の思い」をさせたいと考えた…
ただし、宮澤氏の殺害だけは絶対にやり遂げたいと思っていたため、長男だけは音のしない方法で殺害している。
3)書類を物色した理由
宮澤氏と自分(達)の関係がわかるような書類を抹殺したかった。あるいはその関係を再確認したかった。
4)PCを操作した理由
自身が関係した造園業を仲介した大学の研究室、放射能処理に関しては科学技術庁など、すべて3)と同様の理由で宮澤氏のブックマークをチェックした。(怪我によりマウス操作のみ)
劇団四季のサイト閲覧、チケット予約失敗の意味は不明。(あるとしたら、閲覧履歴が残ると思い、偽装のつもり。)
また、5)に言う「届け物」が届くまでの時間つぶしの意味もある。
5)長時間現場に留まった理由
殺害後の怪我の治療と「届け物待ち」。
殺害を行なう「度胸」は十分な犯人も、殺害後の怪我の治療と、血だらけの身なりの始末には困り、動揺した。侵入時は実は「ユニクロエアテック」ではなかった。着ていた上着が血だらけなため、家族あるいは親しいものに携帯で連絡を取り、エアテックを持ってこさせた。家族ないし親しい人物は、犯人が宮澤氏を恨みに思う経緯を良く知っており、仕方ないことと思う。通常着用しているエアテックを届けようと犯人に現場の住所を問い合わせた。このとき年賀状が利用される。朝になりようやく届けられたエアテックを犯人はなにかの袋から取り出したが、畳んだままで着用する間もなく逃げ出した。(着ていた血だらけの上着はその袋に突っ込んで持ち帰った。同時に、PCのコードも引き抜いた。)
この期間、家族ないし親しい人物と携帯でやり取りをしながら。怪我の治療もこの人物の指示によるものである可能性あり(自衛隊、軍隊、ボーイスカウトなどの経験のある人物か?)
6)現金を盗んだ理由
犯人の所得は低い。3)の行動の派生的な意味合いでアシのつきにくい現金のみ盗んだ。偽装的な意味合いを含めた「行きがけの駄賃」。
あるいは連絡を取っていた人物の教唆。
7)この説のポイントや弱い所など
「ポイント」
A 遺留品のほぼ全てに整合性を与えた。(上着畳みを含む。)
B 現場の実行犯は一名と見られているが、行動は分裂症ぎみ。これを説明するために「消極的な共犯者」を設定した。
C 殺人という「一大事」で現れる「行動の特性」と、犯人の職業を関連付けた。
「弱い所」
A ポケットの砂=カリフォルニアは検疫で輸入が想定できない。(研究職と見るか?)
B ヒップバックの「ガラス球」は非破壊検査で試験用に用いるものよりサイズが大きい。
C 殺害方法は「怨恨」とわかるやり方だが、女性2人の殺害方法が一部で流布している通りなら、若干ずれる。
その後、「やましさ」を感じた犯人は家族(ないし親しい人物)とともに現場近くに「地蔵」を置いて手向けとした。「地蔵」は造園業の経験があるため、出元がバレにくい方法で入手(盗み?)した。職務質問にも耐えられる状況で運び込んだ。
ま、今まで書いたことを纏めるとこんな感じですね…
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/10 22:25
ちょっと追加
「12月30日」
造園はじめ土木業一般は公共事業(予算消化)との関連から「年末」は忙しい。28日までは仕事の可能性あり。
一方、「宮澤家一家」が揃い、かつ「公文式」が営業されておらず、家族以外の人物がいない時期も「年末」。
年始は親戚、知人などが挨拶に来ることを警戒した。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/10 22:34
補足:ヒップバッグから検出された微量成分、印刷機のロールに装着するフィルムに使われる微小ガラス球、電子部品の材料などに使われるチタン酸バリウム、約1億4000年前のモナザイト(花崗岩に含まれる鉱物)、金属シリコン、ニッケル、銅などの細粒は、日本に流通していない成分や入手困難なものであるとされた。
しかし。これらの物質はスケートボードの滑り止めのグリップテープを削ったものである可能性が高まった。この作業は通常店の人がやるが、慣れているベテランだと自分でグリップテープをボードの形にカットする。これはカリフォルニアなど,スケートボーダーが集まる場所の砂が,ヒップバッグにあったことと符合する。
微量物質やカリフォルニアの砂は、すべて「ヒップバッグだけ」から検出されている。三浦半島の砂だけは、エアテックからも検出され(ポケットからは、三浦半島の砂の他に、枯葉、鳥の糞、も検出され)ている。
エアテックは、洗濯機で洗うと洗濯機が壊れるという欠点が指摘され「12.27付のお詫び広告」が出された。このため、12.27〜29日に引っ越しする人が、嫌気して「処分品」に加えたと思える。寒さに震えていた犯人たちが、引っ越しのため大量に出されたゴミの中から「拾って」着用した。多くの遺留品(柳刃庖丁、スラセンジャーは除く)は、このとき「一緒に拾った」と思える。(ただしゴミは「同一人から」出たとは限らず、同寮者や同居人、複数の人の所有物だったとも考えられる)
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/11 05:46
ニャンコさんへの質問。
造園業なら,エアテックのポケットに、三浦半島の砂「だけ」というのは不自然ではないか?
造園業なら日本各地から樹木岩石が来るし、現場で着ないなら造園業とした根拠がなくなる。
廃棄物処理で、親しい人が亡くなったとしても,それが「家族全員を殺す」理由になるのか?
放射性廃棄物処理の関係で、多数の人が死んだ事件があれば、報道されているのではないか?
宮沢氏はPC関係の著作もあり、仕事関係の個人データは、PCに入れていたと考えられる。
PCを操作していながら、ネットサーフィンだけで、データを削除しなかったのは矛盾する。
自分との関係を気にするなら、ネットにつないで遊んでいるより、HDを破壊するべきでは?
上着を着ていれば、ラグランの返り血は少ないはず。別の上着を着ていたという設定は疑問。
替えの上着などを「届け物」させるなら,シャツやズボンも持ってこさせるべきじゃないか?
もし携帯があるなら「薄着」でも、とりあえず「殺害現場を離れているべき」ではないのか?
夜間は怪しまれても,少なくとも夜が明ければ、シャツ一枚で、ランニングしてればいい(笑)
夜明けになって「まだ届かない」なら。少なくとも「携帯で連絡を取りながら」移動できる。
駅なり、環八に出るなり、相手に「場所が分る」ところで、携帯から改めて連絡すればいい。
「住所もよく分からない殺害現場で待つ」のは、あまりにリスクが大きく不自然ではないか?
官庁の仕事納めは、12月28日(土曜日なら27日)に決まっている。最終日に片付けるので、
実質12月27日に、仕事は終わっている。12月30日に動いているのはゴミなど生活関連だけ。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/11 06:49
1)動機あるいは犯人像
怨恨(組織的なものに関するものかもしれない)
プラスして情報の探索
2)家族全員を殺害した理由
動機に同じ。一方的かもしれないが、恨みがあったので、
当初から全員の殺害を想定していた
長男だけ刺殺ではない点だが、服を畳んだりなど
これからの殺害のための準備している時見つかったり、
騒がれたりすることを嫌ったため、静かに絞殺した
畳んだ衣類は逃走時に着用することを想定していた
ジャンパー・帽子・マフラー
しかし、慌てて逃げたためそのまま現場に残すことになった
3)書類を物色した理由
何らかの情報に関すること
犯人にとって気になる情報
情報の隠滅・破棄も考えられる
4)PCを操作した理由
上記の理由と同じ
5)長時間現場に留まった理由
物色する対象が具体的でないため長時間になった
あるいは、具体的な対象があったが見つからなかった
ため長時間滞在することになった
想像の域を出ないが、着用していた衣類・靴の
血を洗い流して乾燥させることにも時間を使ったと思う
隣家から親族が訪問してこなかったら
もっと長い時間滞在していただろう
6)現金を盗んだ理由
ただ見つけたので持ち帰った
7)この説のポイントや弱い所など
動機に関して弱いわけだが、それがセミナーに関することなのか、
宗教絡みなのか、それ以外なのかまったくわからない
しかし、薄いつながりであっても、10年近く前の被害者との
関係であっても動機としては充分だろう
投稿: mattew | 2007/01/11 07:45
できれば、具体的な疑問への、各人の解釈を聞きたいけどね。(希望です)
Q)家の中は徹底的に物色されていて(持ち去られたと思われるのは現金20万円と2000年の年賀状だが)
「書類だけが物色された」のではない。正確には「2階浴室に書類がバラまかれていた理由は?」だろう。
*みきおさんの仕事関係の書類、泰子さんが自宅で開いていた塾関係の書類、広告チラシなどをハサミや手で引きちぎり、二階浴槽内に投げ込んだ。
Q)パソコンを開いたのは二回だけで。それも「中身をさぐった」という使い方とは思えないが。理由は?
*十二月三十一日午前一時十八分と事件発覚約五十分前の午前十時ごろ、みきおさんのパソコンを使い、登録ホームページのアイコンをクリック、最初のページを見て閉じていた。犯人は犯行後十時間以上も現場にとどまっていたことになる。
Q)遺留品。とくに「韓国製のスラセンジャー」を、どこで、どのように、入手したのか?
*韓国でしか売られていないスラセンジャー(スニーカー=テニスシューズ)の血の足あとが、二階の床に多数付着していた。 個人輸入なら入手可能だが。個人輸入するような(ナイキなどの)ブランドではない。
Q)遺留品。とくに「ラグランシャツ」は都内で販売された「同色・同サイズ」のものは、たった10枚。
なぜ「一枚しか、回収できない」のか? ただ「捜査が足りないだけ」とすれば,ドコが足りないのか?
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/11 09:04
私の場合、犯人像として凶暴だけれども
計画的・論理的に行動する人物を想定してます
A)書類の選別を浴室で行ったのは家の裏側だったから
道路に面した部屋だと向かいの家や前の道路から
明かりが点いているのが見える
おそらく浴室以外の電気は全部消していただろう
ばらまいたのはイライラしたからだろう
A)パソコンの中にはたいした情報がないと判断したため
A)韓国で買ったあるいは日本の店頭にあったものをたまたま購入した
A)似た色で同サイズ・同じ色で異なるサイズを含めれば数が増える
それでも、名乗り出ないのは所有者が事件に興味がないからだろう。一般の人はたいてい興味がない
投稿: mattew | 2007/01/11 23:00
あんぐら~さんへ
1)エアテックのポケットからはカリフォルニアの砂も出ています。ともに「観葉植物」の土と考えました。事件直近の3ヶ月間の仕事でつかった軍手などをポケットに入れたと推測します。
2)放射能処理に関しては以前の書き込みを見ていただければよいかと思います。可能性の範囲で考えています。
3)「上着を着れば」=ラグランの血のつき具合が警察発表ではよくわからないのですが、「胸」と(怪我をしている)「手首」のようです。上着の前を開けて犯行に及んだと考えればおかしくないと思います。シャツやパンツの持込も依頼したかもしれません。宮澤さんのトレーナに着替えたあとに、「親しい人物」に連絡したところ「着替え差し入れ」となったと考えればよいことです。着替えが実際には上手く生かされなかったのは逃走を急いだと考えればよいでしょう。
4)PCの操作については犯人のリテラシー次第でしょう。PCから情報を引き出すことに積極的ではなかったと思います。
5)「なぜ長時間留まったか?」衣服が血だらけで目立ったのでしょう。コーディネイトから考えてパンツはリーバイスの501あたりと推測します。これで「ランニング」をしていたらかなり目立ちますね。「なにかから逃げている人」に見えます。
6)「造園業」は「公官庁(公務員)」ではありません。役所からの下請けで作業をしますから、27日に仕事は終わるとは限りませんね。中小であればギリギリまで働かされることも十分にありえます。また「年末中に植木の刈り込み」を希望する客も抱えている時期です。
7)最後に「家族全員を殺害するほどの恨みを持つか」という点ですが、犯人の家族や親しいものが死、あるいは重度の病気に罹り、かつ犯人としてはその原因の一端が宮澤さんにあると思い込んでいる。しかし、社会に訴えてもそれを認めてもらえない状況であれば、「強い恨み」を持つことはありうると思います。(もちろん「逆恨み」である場合も含めて、というより「逆恨み」であると思いますが。)
ところどころ、日常ありうる「手順の前後」のようなものから生じる小さな偶然に頼るところはありますし、「消極的な共犯者」の存在を持ち出すことはしましたが、全体として「遺留品について可能な限り説明すること」と「大きな偶然にたよらない」ことを目標に推理しました。
この事件の妙なところは「前半は『急』であまり準備がないが、後半は『緩』で、事態を収拾しようとしているかに見える」点ではないでしょうか。特に後半には「2人以上の意志」が働いているように感じられる。前半が「単独犯」的、後半が「複数犯」的。しかし、現場には一人の人物の痕跡しかないところから、「犯行後に事態を知って駆けつける消極的な共犯者」を想定しました。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/12 01:20
>Q)遺留品。とくに「ラグランシャツ」は都内で販売された「同色・同サイズ」のものは、たった10枚。
この時期同種のラグランシャツを着ている若者は、都市部では多分5人にひとりくらい(推測)いましたからね。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/12 01:24
はじめまして。報道などを見てこの事件に関心を持ち、ぐぐっていたらこちらにたどりつきました。緻密な情報集積に推理、中身の濃い大量の記事を読んで、すごいな〜とびっくりしています。
さて、私は「男の子のみ鼻と口をふさがれたことによる窒息死」という記述を読んでから気になっていたことがあるのです。お亡くなりになっている犠牲者の方に申し訳ないというか、言いにくいのですが・・・この男の子が犯人によって性的暴行を受けていたという可能性はありえないでしょうか。そういう事実があっても警察が公表を控えている、という事は考えられないでしょうか。
家人が皆寝静まっていると思い、忍び込んだ犯人は、ベッドに眠っている男の子を見つけ、上着を脱ぎ・・・というイメージが最初に浮かんだものですから・・・。
そういう事があったとないのとでは、犯人像がずいぶん違ってくるだろうな、と思って書き込んでみました。
もし今までにも散々議論された内容でしたら御容赦ください・・・。
投稿: kishi | 2007/01/12 09:45
こんばんは、ニャンコさん。
問題は、造園業だったら「植える場所の土」が、普通はあるはずなんですよ。
観葉植物(鉢植え)としても《砂》以外の、ピートモスやパーミキュライト、
腐葉土などが出るはずだと思います。「砂だけ」はあり得ない(と思います)
http://herb.hanagokoro.co.jp/cataloga.nsf/pages/10830
エアテックやヒップバッグは、作業現場には「持っていっていない」とすると
「砂」が残っていたから造園業とした根拠そのものもなくなってしまいます。
Wikiでは、エアテックの残存物に《カリフォルニアの砂》は書かれてません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/世田谷一家殺害事件
公務員=造園業じゃないけれど、役所の下請けで、年度内に終わらせるには、
少なくとも最終日(仕事納め)までに、完工検査を終えているはずなのです。
道路工事なんかと違って緊急性がないなら、工期を延長するだけのことです。
この場合でも,公園管理などの関係で「仕事納めまで」なんじゃないかな?
ランニングがおかしければ「隣の公園の便所」に入っていればいいんですよ。
あるいは、侵入するときにも、寝静まるまで,便所で待ってたかもしれない。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/seijo/seijo.htm
(ちょうど、上空からの写真の《矢印》の始まりが「便所の位置」です)
殺害現場で待つより、公園の便所で「着替え」を待ってたほうが、安全です。
(死体が転がってる、家の中で待つより。多少「寒い」かもしれないけどね)
確かに、事件の時間の流れは、前半は「急速」な展開。後半は「緩慢」です。
12月30日の午後11時半?から、12月31日の午前1時?までの間は、急です。
二階浴室窓から侵入。礼くん、みきおさん、泰子さん,にいなちゃんを殺害。
家中(箪笥、本棚、机など)を脈絡なく物色。現金20万円と2000年の年賀状
(この他に「ある」とすれば、みきおさんだけが知っていたX?)を盗った。
ところが,午前1時過ぎから、パソコンを弄り,冷蔵庫を開け,アイスを食い、
価値があるとは思えない「書類」を、二階浴室で破り捨て、バラまいている。
モノが「見つかり」開放的になったか?「見つからない」と自棄になったか?
午前1時以降は、物色するのをヤメたように見え、現場に午前10時までいる。
ズボンを洗ったりしてれば,この時だろうし。シャツを替えたのもこのとき。
「殺害現場」でないように、ゆったりと「寛いでいる」ように思えるのです。
この「理由」がわかりません。目的のものが手に入ったから、安心したのか?
目的? 20万円の金?(日系の外国人としたら、帰国する渡航費用か?)
目的物が、2000年の「年賀状の束」としたら、誰かの住所?犯人の氏名?
みきおさんしか知らない<X>としたら,貸金庫の鍵とか?フロッピーとか?
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/12 19:47
kishiさん、こんばんは
確かに性的暴行については今まで検討した事がありませんね。
性的暴行については警察も発表しないし、報道も自粛する傾向にありますね。
一度、可能性を検討してみましょう。
投稿: ASKA | 2007/01/12 22:13
ASKAさん、こんばんわ。
それはないと思うんだ。
公園に面したありふれた家。
多目的犯罪を行うために、
この家族を特定して遂行するのは無理。
投稿: ちょっとだけ・・・ | 2007/01/12 22:43
この現場は、どの駅からも外れですし、
公園前の通りは、狭い、見通しが悪い、などの都合で、
通過車両からは余所見している場合でない。
しかし、終バス以後は人通りが絶えるとはいえ、
東京の公園のことです。誰かがふらっと来ても、
全然おかしくない。そういう場所です。
投稿: ちょっとだけ・・・ | 2007/01/12 22:51
あんぐら~さんへ
「カリフォルニア」の砂の件は失礼しました。ヒップバックの内容物ですね。
>問題は、造園業だったら「植える場所の土」が、普通はあるはずなんですよ。
サボテンのようなものではないかと思います。例えば小型のスコップや、それを包んでいた包装紙、植木鉢のタグなど、仕事が終わったあとに残った品をヒップバックに入れるなどの行動によりごく少量の砂が残った。
ただし以前「この説の弱いところ」ということで自白していますが、「検疫」の問題により、「輸入された観葉植物についてきたもの」と解釈するのは難しいところです。
完工検査の件は気がつきませんでしたが、年末に「官公庁の下請けが『少ない』」とは言えないですね。民間からの仕事も増える時期であれば、「無理にでも役所と同じペースで仕事をしなければならない」というわけではないでしょう。いずれにせよ、落ち着いてひとりの時間が持てる頃が30日ごろということに変わりはないでしょう。
>ランニングがおかしければ「隣の公園の便所」に入っていればいいんですよ。
「~ならば~すればいい」と論理で行くとなんでもOKです(笑)。
それならば、「差し入れを待って10時までいる」のもいいのでは?
「殺害現場にいて待つより安全では」という判断はあなたのものです。「血だらけの服を着て深夜の公園のトイレに潜むより、死者しかいない一軒屋にいたほうが安全」と犯人が判断すればそれまででしょう。
「トイレ」は誰でも入れますが、「他人の家」は犯罪者でなければ無断で入ってきませんね。私も細かい犯人の心理までは断定できませんよ(笑)。
>モノが「見つかり」開放的になったか?
「探しもの」について、今のところ私は「犯人と宮澤さんの関係を表すもの」と考えています。
ただ、以前「ちょっとだけ」さんが書いていた通り、
書類の間に挟まる、紙のようなもの
であるというのは確率が高いと思います。(必要なのはそこに書かれている情報。)期待薄ながら、その目的でPCにも手を出したのでしょう。
『緩』の部分ですが、この部分をどのように位置づけるかによって事件の様相は大分変わってきます。
私はこの部分を「家族ないし親しい人物に(携帯で)連絡し、事態の収拾について長時間論争」と考えています。結果共謀者になった人物は犯人の行動について叱責もしたでしょうし、出頭を促したかもしれません。
そのやり取りの中には、あんぐら~さんが「~なら~すればいい」というのと同じような「別の案」が山ほどあり、そのうちから「共謀者」と「犯人」が相談の上一つ一つの行動を選択したのではないでしょうか。
また、別の第三者(家族の他のメンバー)などと相談するといった時間もあったかもしれません。
この時間が結構あったのではないでしょうか。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/12 23:28
ASKAさんへ
いつものことですが「警察の発表だけではわからない」部分ですね。
性的暴行が目的であるとわかっているなら警察もさすがにその方向で捜索するのではないでしょうか。事実そのものは公表しないとしても、たとえば「快楽殺人を目的とした異常者の犯行」という形で。
犯行当初は「黒いハンカチ」が「宗教的な意味を持つ可能性あり」と言った感じの報道でしたね。
また、性的暴行であればなおさら「上着畳み」が奇妙です。今はそれを議論する場ではないのですが、私が最後まで「意味不明」と思ったのは、
「上着畳み」と「ハンカチの巻き方」
です。「ハンカチの巻き方」についてはいまだによくわかりません。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/12 23:50
2000年12月30日は土曜日、31日は日曜日。
天気は曇りまたは晴れ。
そもそも預金から金を出すことは可能だったのかなあ。
上着を畳んだって、そんなオーバーなことではなくて、
置き場所の関係で小さく折っただけのことでは?
男児の件は、まだバッグは上着の下、手袋もしているの段階で、
奇声を上げたので、口元と首を押さえたってことでは?
投稿: ちょっとだけ・・・ | 2007/01/13 06:53
おはようございます。性的暴行説は、礼くんだけが,窒息死なこと。
侵入してすぐ、上着を脱いでいること。ズボンが遺留品にないこと。
などが理由と思いますが。私は、この可能性は少ないと思います。
6歳の幼児だけが、家に一人でいることはないし、幼い子の場合は、
あるいは、家人が「部屋で一緒に寝ている」ことも考えられます。
上着を脱いで、ズボンを脱いだなら。一緒に、靴も脱いだのでは?
もし、礼くんを殺してから、みきおさんを殺すまでは下半身裸なら、
スラセンジャーを履いていないわけで「素の足跡」がつくはずです。
血の足跡は、スラセンジャーの足跡だけで,素の足跡がないのです。
ズボンを途中まで下げて、みきおさんに気づいて、ズボンをあげたら,
ズボンは血だらけ。四人殺害してからの性的暴行があったとするのは、
かなりの傷を負っているし、物色したり、パソコンをいじっていたり、
10時まで現場に残ってたことと、結び付かないような気がします。
ただ、スラセンジャーの靴跡では「一,二階に血の足跡があるのに、
(犯人が玄関から入ったなら)階段には、途中から昇りの足跡しか
ない。犯行の途中から、靴を履いたとしか思えない」と。捜査員が
不審がっていたという記事があったと記憶しています。侵入経路が
二階浴室の窓とされてからは,足跡の疑問が言われなくなったので、
「侵入経路が玄関ではなく二階なら解決できる足跡」と思えますが。
最初に上着だけでなく、ズボンや靴も、脱いでいたかもしれないね。
(この場合。性的暴行説じゃなく、足音を消すとか、返り血対策?)
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/13 08:00
ニャンコさん。おはようございます。
>「~ならば~すればいい」と論理で行くとなんでもOKです(笑)。
>それならば、「差し入れを待って10時までいる」のもいいのでは?
これは違いますよ。これには《価値観》が、裏付けとしてあるのです。
差し入れを10時まで待っているほうが、そのまま殺害現場にいるより
「いい」という、価値判断・行動基準が、その集団にはあると言うことです。
>「殺害現場にいて待つより安全では」という判断はあなたのものです。
その通りで。私の価値判断や行動基準です。そして「一般的な基準」です。
殺人犯が「殺害現場で待つ」と言うのは、かなり「特殊な判断基準」です。
>「血だらけの服を着て深夜の公園のトイレに潜むより、死者しかいない
>一軒屋にいたほうが安全」と犯人が判断すればそれまででしょう。
これは「違い」ます。《朝になれば》血の付いた服を脱いで、人のシャツで
薄着でも、死者のいる「殺人現場から出る」ほうが、リスクが少ない。現実に
このスタイルで,犯人は「逃げ出して」いる。犯人はそちらを選択しています。
少なくとも、携帯で仲間と連絡が取れるなら、より安全な墓所に移動できる。
(私は,移動をしていないから「携帯を持っていなかった」と考えています)
>「トイレ」は誰でも入れますが、
これも違います。あの「個室」は、使用者がいるなら、誰でも入れません(笑)
(ちなみに公園のトイレは立派なもので,男女別だし,男の大便所もあります)
>「他人の家」は犯罪者でなければ無断で入ってきませんね。
それはいえると思います。犯人がいつまでも留まっていた理由かもしれません。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/13 08:22
ちょっとだけさん。おはようございます。
>2000年12月30日は土曜日、31日は日曜日。
>天気は曇りまたは晴れ。
>そもそも預金から金を出すことは可能だったのかなあ。
これ、気になってたんですよ。「曜日」の並び。元旦は休日。
お年玉など、現金を引き出すのは、29日にした人が多かった。
12月30日は、家に一番「現金がある」と考えたかもしれない。
犯人はカード類や預金通帳に手を付けず,現金20万円を盗った。
おそらく犯人が、気づかなかった6万円と、わずかな小銭だけが
残されていただけで、主に「現金のみ」を持ち去っています。
(デサントのシャツと、2000年の年賀状が「例外」ですが)
私も「盗み」に入り、男児に見つかりそうになって、慌てて
黙らせようと、手で口を塞いで(結果として)殺したと思う。
「盗み」が目的なら。子供を殺そうと庖丁を出すこともない。
エアテッックは,ゴワゴワ音がするので、脱いだと思います。
上着を(後で)たたんだのは,やはり「几帳面」じゃない?
(窃盗の共犯者がいれば,こいつがドジで侵入に手間取って
みきおさんに「不審な物音」を聞かれたとも、考えられます。
二階の浴室の窓から入るのは「かなり」懸垂力がいると思う。
共犯者は入れず、家の中で格闘になったので,逃げたとも...
犯人は「二人組」で《日本語がうまくしゃべれない殺害犯》と
《日本語がしゃべれる窃盗共犯》と考えると。翌朝10時まで、
殺害現場で「共犯者が戻るのを待ってても」不思議じゃない。
「携帯」や「住居」がなく,他に連絡をとれる方法がないし、
殺害現場でも「用もないのに人の家に来る人はいない」から。
日本人なら「お正月」を、来客がある特別な日と考えるはず。
大晦日は「お正月を迎えるため」に、いろいろと支度する日。
そう考えないのは、純粋な日本人よりも、日系人やアジア人。
徴兵制のある韓国で育った人ではないのは確認されているが、
むしろ「クリスマス」や「旧正月」が《特別な日》の文化圏。
スラセンジャーの件からも、そう考えるのが「妥当」かも?
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/13 10:03
ハンカチについて。
一枚は柄巻きに使った。柄そのものを巻くというより、
柄尻から袋にして柄元のところでぐるぐる巻きにして
鍔状にしたのかな。
もう一枚は三角形折ってから、庖丁をぐるぐると巻いて包み、
両耳を縛っていたか、両耳を折って真ん中で縛っていたか。
身元がわかるものは何も携行していないし、
やる気十分って感じがしますね。
そのわりには、衣料品は全部女っぽい。
投稿: ちょっとだけ・・・ | 2007/01/13 15:20
ASKAさん、みなさん、こんにちは。
性的暴行については、私はそこに固執しているわけではなく、それが第一の目的だと思っているわけでもないのです。ただ、男の子ひとりだけが鼻と口をふさがれたことによる窒息死、しかもおそらくそれは他の被害者に刃物をふるう前の最初の犯行らしい、というのを読んだとき、おとなしく寝ているまだ小さな男の子に、いきなり包丁を突き立てるでもなく、首をしめるでもなく、なぜ顔面を押さえるような格好になったのかな?と想像した時にふと思い浮かんだのでした。犯人の気配に気付いた男の子に「悲鳴なりをあげられ騒がれたのでとっさに」という状況であれば、窒息死に至る前に、ご両親のどちらかが駆け付けるような気もしますし。でもやっぱり推測の域を超えませんし、ちょっと厳しい想定かもしれませんね。
犯人像については、侵入から犯行にいたる時間だけを考えても、なんとなく若年層の犯行のような気がするのです。場当たり的な空き巣、もしくは計画的な殺人または強盗だとするならば、もう少し遅い時間、確実に家人が寝入っていると思われる時間に侵入しそうなものではないでしょうか。11時半なんて、普通は家人の誰かが起きていてもまるで不思議ではない、すごく中途半端な時間に思えます。でも犯人にとってはそれが「じゅうぶん遅い時間」だったのかな、と・・・。
なんだか思い付いたことを脈絡なく投稿して、話の流れを折ってしまって申し訳ありません。。。皆さんにはレベルがまるで追い付かない私ですが、ちょこちょこ議論に混ぜていただけると嬉しいです。。どうぞよろしくお願いいたします。。。
投稿: kishi | 2007/01/13 16:17
もし寝込みを襲う強盗なら、
隣の家の方が入りやすいし、金持ちそうにも見える。
犯人はこの家に用事があった。
下調べで、浴室の窓が開く時刻を知っていた。
1階に明かりがついている意味も知っていた。
犯人は一度訪問して玄関の中に入っているのじゃないかなあ。
投稿: ちょっとだけ・・・ | 2007/01/13 22:25
あんぐら~さんへ
>かなり「特殊な判断基準」です。
そのとおり「かなり特殊な」状況であるから、そのような「判断」をしたのだと「推理」しています。
「救援者」の側としては犯人が血だらけの衣服を着たまま屋外にでるより、そのまま現場に留まったほうが都合がよかったのでしょう。その理由は複数考えられます。
1)現場の収拾に対してより積極的な関与が必要かもしれない。具体的には証拠隠滅。(事実上不可能に近いが、電話で話しているときにはそこまで理解できていない。)
2)今のところ現場は犯人ひとりである。常時、屋外の状況を確認することもできる。トイレの個室に潜むとしたら、トイレ外の状況は見えない。現場に留まっていれば「差し入れ」の受け渡しのとき「犯人サイド」と「救援者サイド」の両者で周囲の状況の確認が出来る。
3)「トイレ」の存在を知っているのはおそらく現場にいる犯人だけ。地図上の存在ではないものを、仮に近くだからとは言え、待ち合わせの場所として選ぶことに「救護者」が不安を感じた。
4)「トイレ」の存在を知っていた犯人だが、その内部まで確認していない。「個室のドアが壊れてない」とも限らない。犯人側の不安。
5)実は「殺害現場に留まる」必要すらなかった。危険を感じたら移動してもよい。移動先を携帯で「救護者」に連絡すればよいだけ。双方それで納得ずみ。周囲への配慮はある程度していたが、誰もこないので結果として10時までいた。
6)「救護者」は、犯人の差し入れ要求をしかたなく受けたが、実は「自首させる」ことを考えていた。その場合、現場から逃走せずに現場で警察に電話させたほうがよい。しかし、現場(ないし移動中の説得は実らなかった。
7)少ない可能性ですが、救護者は半ば「犯人」を見捨てていた。万一発覚した場合は「すべて一人でやった」と言えと命令した。トイレに隠れていると不自然。
8)これが最も可能性が高い。状況からみればこちらのほうがより
「一般的な判断基準」
犯人から突然「重大犯罪をした」との連絡を受けた「救護者」は、第一声として
「そこから動くな!!オレがなんとか助けてやるから!!!」
と叫んだ。誰でもする当たり前の反応です。いちいち「トイレの位置」を打ち合わせるよりフツウの反応(笑)。
あんぐら~さんにひとこと申し上げたいのですが、私が書いているのはあくまで「推理」です。それ以上のものではありません。
「差し入れ」説を立てたのは犯人がその場に長時間留まったことを説明するための「推理」なのであって、
「~~のように判断するのが一般的だ」
と断定するものではありません。日常すらそうですが、行動の基準は絶えず日常の「小さな偶然」によって揺らぐものです。百人の人間がみないつも「同じ判断」「同じ行動」をすることはありえません。ましてや日常ではない「犯罪」の現場においておや。
私が述べているのは「ありうるだろう」ということであって「一般的な判断」を選択しつづけた結果を示しているわけではありません。その上でなるべく「説明のつくような小さな偶然」だけを残して「大きな偶然」を排除しているつもりです。
細部においては上の例のように「推理」に「推理」を重ねてゆけば、選択肢が多くなる場合もありますが、それは「推理」である以上仕方ないことですし、上の1)~8)のどれが正解か私にはわかりません。ただ、犯人が長時間留まったことについて私は私の「推理」が「ありうること」だと思うだけですね。細部に関する可能性は無限ですから。上の1)~8)はただの「可能性」であってそれぞれについてまた「推理」を立てるとしても細分化しすぎて意味をなしません。
最後にあんぐら~さんに一つお願いします。
「一般的な判断基準」だけで構成された、「あなたの説」をお聞かせ願えますか?
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/13 22:26
kishiさんこんばんは
時間はかかると思いますが、ご自身の説を立ててみることをお勧めします。ベーシックで確度の高いと思われる情報はWikiにありますし、ASKAさんの「世田谷事件資料庫」も参考になります。
男の子についてですが障碍のあるお子さんでした。その障碍の件で奥さんはある宗教団体がらみのボランティアに相談していたという情報があったように記憶しています。ただし、雑誌系情報です。これをもとに某宗教団体の関与説が出ているようです。
またこれも雑誌系情報ですが「障碍のあるお子さんだと気がついた犯人は男の子だけ殺害方法を変えた、これは犯人自身が障碍を持っていたか、幼少時不幸な体験をしたための同情がゆえであった。」という説もあります。
>ちょっとだけ・・・さんへ
私もながらくそれを考えていました。その方向の推理は「探し物」の重要度を最重視する見方になります。
「探し物」が何か、そこをまず考えるべき。
私はどうにも思いつきませんでした…
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/13 22:44
おはようございます。ニャンコさん。
一般的な判断基準では、犯人には、行き着かなくなっているのですよ。
私が最初にたてた仮説の「にわかホームレス&遺留品頂き物」説でも、
遺留品捜査の行き詰まりから、捜査の漏れとして拾得物を考えたもの。
遺留品を「買った人間」と犯罪に「使った人間」が、別人の場合です。
拾得物じゃなくても(組織犯罪なら)別人のケースは想定できますが。
組織犯罪とするには「情報」がなさ過ぎる。全く想像の域を出ません。
ニャンコさんも
>「そこから動くな!!オレがなんとか助けてやるから!!!」と叫んだ。
>誰でもする当たり前の反応です。
なら「誰でもする当たり前の反応」と判断しているでしょう?
(私には)犯行には、別の上着を着ていて。犯行で上着が血だらけになったから。
携帯電話で「替えの上着をもってこい」と連絡して、エアテックを持ってこさせ、
12月31日の午前10時まで、ラグランシャツを脱ぎ,デサントのシャツに着替え、
奇妙な行動をとりながら、そのまま、4人の死体が転がる殺害現場で待っていた。
仲間が来たので、首尾よく、浴室の窓から上着を交換したが、来訪者が来たので,
「畳んであったエアテックをそこに置いたまま、逃走した」とする「推理」には
「携帯を持っていた」とするなら「殺害現場から移動する」ことが出来ただろうし
「場所が分からない」から住所を調べたなら「分かる場所に移動できた」だろうし
「待っていたエアテック」を「置いて逃げた」のも(納得がいかない)だけです。
もちろん、どのような「推理」も、偶然性が作用するし「ありえる」と思いますが。
「推理」が成立する「推理」なのか、ちょっと「あり得ない」かを判断するのは、
「確率の問題」ではありませんか?
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/14 08:24
「確率の問題」というだけだと、怒られそうなので(笑)
事件には、幾つかの「納得のいかない」疑問があって。
それに対して,私なりに《仮説》を対峙しておきます。
まず。なぜ「宮沢さんの家が襲われたのか」について。
Q 成城は豪邸が多く、祖師谷周辺は閑静な住宅地。
金銭目当てなら「他にある」んじゃないか?と言う疑問。
A 豪邸はセキュリティが強く、住宅密集地では隣家がある。
宮沢さんの家は,公園拡張計画で,付近に20戸あった家が
4戸に減っていて人目がなく(宮沢さんも三月に移転予定)
公園の《バンク》から「真っ正面」に見え。フェンスに隣接。
二階浴室の窓が開いているのを見ることも、フェンスに上り、
1階下屋、給湯器伝いに、二階の浴室に忍び込めるのが分る。
(「なぜ、宮沢さんなのか?」の答えは、これだけだろう)
Q 殺害方法の「違い」の疑問。男児が窒息死。みきおさんは
頭部の他に、足や臀部に傷があり、柳刃包丁で刺し殺された。
奥さんと女児は、極めて残虐に頭部のみを刺されて、失血死。
奥さんと女児は、台所にあった「文化包丁」が凶器だという。
A 前に「ティッシュ」の件で、書いた通り「成り行き」で、
連続殺人を犯すことになったが、もともとは金銭目的だろう。
次に、事件背景の(想像以外のモノではありませんが)概略。
犯人たちは、大晦日を迎え。金無し・宿無しで限界に来ていた。
<想像>犯人たちは、年末で「仕事=住居を失った」男たち。
彼らの一人は日系外国人。肉体労働(不法就労)をしていた。
年度末で、仕事が終了し、住み込んでいた飯場も解体された。
次の仕事もなく。ネット喫茶やゲーセンで、仲間と知り合う。
仲間は日本人で、スケートボードが得意なオシャレな遊び人。
友達の家を泊り歩いているが。一家離散で「帰る家」がない。
収入がなくなって数日は、新宿や渋谷にいたが。トラブルで
護身用の柳刃庖丁を持つようになっていた。「住所不定」でも
使えるプリベイド携帯も、カネがなくて、持っていなかった。
カネがなく、服も買えなかったので,トラブルで薄汚れた服を、
朝通った道の資源ゴミ集積所に出してあった、比較的新しい、
洗濯がしてあるような服を選んで着替えた。(年末なので多い)
ファッショに、少しうるさい「遊び人」は、この《ゴミ》から、
チョイスして「肉体労働者」のスタイルをコーディネイトした。
《ゴミ》だぜ? 肉体労働者は内心で不満だったがそれを着た。
(ラグランは生地が薄く、使い回したらしく,ほとんど寿命)
新製品エアテックも、洗濯機騒動の12月27日「お詫び広告」で
ゴミに出されていて。遊び人にとって「本当の拾い物」だった。
祖師谷公園の周辺に、宿と金の「アテ」があって来たものの、
(東隣のアパートも2000年夏に取り壊され)引っ越していた。
途方に暮れた犯人(たち)は寒さに震え、公園のトイレに入り、
水を飲んでいたら、眼の前の宮沢さんの家の、二階浴室の窓が
「開いている」のが見えた。餓えと寒さで切羽詰まっていた。
「強盗」でもしようと、あたりが「寝静まる」のを待ったが、
昼夜逆転している彼らには、何時なら「寝るだろう」という、
見当がつかない。二階の電気が消え、しばらくして侵入した。
一人が侵入したところ、隣の部屋の男児が起きそうになった。
動きにくい邪魔なもの、音がする上着などを脱いでいた男は、
慌てて男児の口を塞いだが、強く絞めすぎて死んでしまった。
肉体労働で鍛えた「殺害犯」と違い、遊び人の窃盗共犯者は
懸垂力がない。侵入に手間取って、みきおさんに気づかれて、
殺害犯は,みきおさんを殺害。窃盗共犯は侵入できず、逃亡。
成り行きで、ロフトで寝ていた母娘を殺害した(と思った)が
母子が死んでいなかった(逃げようとした)ことに衝撃を受け
折れて使えない「柳刃庖丁」を捨て、台所の「文化包丁」で、
滅茶苦茶に頭部を突き刺した。母娘の傷が酷いのはこのため。
「強盗殺人・窃盗」は初めてなので、手当り次第に物色した。
引き出しを「下から開けた」のは、窃盗共犯者から得た知識。
現金だけを捜したのも、30.31日は銀行が閉まっているから。
20万円を見つけて、物色を止めた(棚の6万円は見落とし)
金を得たものの、夜中。寒さの中を戻っても自分の家はない。
日本語がうまくない犯人は、日本語の出来る、窃盗共犯者が
自分を心配して、戻ってくるのを「ここで待とう」と決めた。
血に染まったラグランを脱ぎ、デサントのシャツに着替えた。
浴室で血が付いたズボンを洗った。乾くまで何をしようか?
「アテ」にしていた1999年まで近所に住んでいたはずの人の、
今の住所があるかと思って「2000年の年賀状」を抜き出した。
あとの「書類」は、何がなんだか分らないので、破って捨てた。
4人の死体が転がっているが、それ以外は「ここ」は暖かい。
周りに、ほとんど家はないし(隣家は《一軒》と間違えてた)
「クリスマス」も終わったし「新年は静かに過ごす」はずだ。
腹が減ったので冷蔵庫にあったアイスクリームを3つ食べた。
外国人なので、正月用の《餅》の食べ方を良く知らなかった。
やることがないので、ネット喫茶で覚えたパソコンを開いた。
電話が鳴ったので、漠然と不安を感じ,電話コードを抜いた。
瞬時に判断した。「ここ」から逃げよう!「ここ」は危ない。
公園に人がいないのを確かめて、二階浴室から下屋に降りた。
《ゴミ》はいらない!共犯者がチョイスした服は置いてきた。
(記述が「異常」に長くなってたので,この辺にしときます。)
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/14 10:57
00年のPC利用状況を思い出してみたい。
ADSLが開始されたのがこの頃かな。
00年以前は家庭やSOHOではダイヤルアップが一般的で、
接続料金も高かった。(携帯電話も料金は高かった)
PCの職場での利用はパッケージへの入力が主で、
家庭用やSOHO用を誰もがすらすら使えたわけではない。
小中学校ではパソコン教室整備が進められた頃。
この事件で出てくる自動巡回というのは、
ニフティのパソコン通信の流れのものかな。
00年に、他人のパソコンをいじることができるってのは、
大学や仕事でパソコンに長時間向かった経験があると思うんだ。
投稿: ちょっとだけ・・・ | 2007/01/14 11:48
1)動機
探し物
2)家族全員を殺害した理由
経過的にそうなった
3)書類を物色した理由
探し物が文字か数字、または画像の情報だから。
4)PCを操作した理由
探し物がPCでも調査可能で、PCを使えたから。
5)長時間現場に留まった理由
探し物に時間がかかる
6)現金を盗んだ理由
現金があったから
7)この説のポイントや弱い所など
・・・・
こんなところかな。
投稿: ちょっとだけ・・・ | 2007/01/14 13:43
2000年が、ADSL普及の年ですね。ネット喫茶、マンガ喫茶など,
複合喫茶の業界団体(日本複合カフェ協会)の設立が2001年6月。
2000年には。ネット喫茶はありました。http://www.jcca.ne.jp/
1999年は全国で約300店。2004年に2500店に増加。
2014年には、6300店に達すると予測されているそうです。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/14 19:41
あんぐら~さんへ
>「携帯を持っていた」とするなら「殺害現場から移動する」ことが出来ただろうし
>「場所が分からない」から住所を調べたなら「分かる場所に移動できた」だろうし
殺害現場からの移動もしたかもしれません(可能性)。分かる場所に移動したかもしれません。その件については以前に示しているとおりなんですが…「救護者」側の視点をまったく考えなければそうなりますよね。当たり前のことです。
私の仮説では(何度繰り返してもお分かりいただけないのでこれが最後としますが)ある時点から犯人と共犯者との合意の上に行動が決定されているということなんですけど…。「犯人にとってベストな選択」が必ずしも「救護者」にとってベストではない。また双方の力関係から救護者のいささか短絡的な判断も採用されうるわけです。それを示すために1)~8)を書いたのですが…
つまりそのことが、犯人の『緩』の部分の行動が分裂病的である理由なわけです。(念のため書いておきますが、これを前提として推理をしているよ、ということを宣言しています。)
また、
>「待っていたエアテック」を「置いて逃げた」のも(納得がいかない)だけです。
の点ですが、長らく犯人の逃走時期と経路について警察は明確な言及を避けてきましたが、年末のテレ朝取材にて「宮澤さんの母」の来訪に慌てて逃走したという説が(口頭での取材ですが)出ていましたので、それを採用しました。
これは「PCコードを抜いた」「電話線を抜いた(特にそのタイミング)」などの新聞情報から考えても妥当だと思います。長くなる(かつ細部なので)書くのはやめますが、それほど複雑に考えなくとも「エアテックを忘れる手順」は想像できるのではないでしょうか?
「エアテックより、予想外の来訪者と出くわさないことのほうが大切」
ですから。
以前に書いたとおり立論の方向性のちがう、あんぐら~さんの推理に対して私は質問する気はないのですが、あえてもう一度だけ、「遺留品はすべて拾得物説」「にわかホームレス説」に対する疑問を呈させていただけば、
1)犯人のファッションは「肉体労働者風」ではありません。これは2000年当時の状況を考えれば当然のことでしょう。某掲示板などを覗いていただければお分かりになると思いますが、少数の意見(おそらく世代が違うか、ファッションに関心ない人物。)を除けば「キムタク」とか「イケメン」などの意見がほとんどでしょう。
>ファッショに、少しうるさい「遊び人」は、この《ゴミ》から、
>チョイスして「肉体労働者」のスタイルをコーディネイトした。
>《ゴミ》だぜ? 肉体労働者は内心で不満だったがそれを着た。
「ゴミ」どころか普通に「渋谷で遊んでいる」若者のファッションそのものでしょうか。一応私は「凝ったファッションではない」と以前に書きましたが、その謂いは「デザイナー志望」「クリエイター志望」などの領域ではないという意味です。
特に「ユニクロ」というブランドについては、現在の評価で判断してしまうと危険です。ユニクロが話題になりはじめたのはこの事件の少し前ですが、当時は「安くてもセンスはいい」というイメージが残っていました。80年代後半の無印、アニエス(昔は安かった)や、この時期新興のアナ・スイ(デザイナー自身が「価格が上がるとパッションが低下する」と発言)など、「高価ではなくセンス」といった機運がありました。(もっとも「ユニクロ」だけは、ファッションブランドとしてよりも企業としての動向が注目されすぎて、すぐにメッキが剥げてしまいしたが。)
エアテックに欠点があったから「捨てた」との件も「確率が低い」。エアテックの欠点は選択時の振動による洗濯機の故障です。しかし服の機能としてはダウンジャケットとほぼ同等ですから、おおくのユーザーはダウンにかわるアイテムとして購入しているはずです。であれば、これを「洗濯」することを重視する人は少ないでしょう。当時のCMは今でも記憶にありますが、洗濯できることよりも、ファッション性(現在でも広告戦略は巧みです)と「軽量」であることを売り物としたものです。そうであれば、発売後3ヶ月のこの商品をさして重要ではない欠点があるからと言って捨てる「確率は低い」。
総じて犯人の服装が「都市部でファッションにある程度気を使う当時の若者として妥当なもの」であり、かつその一部はほぼ新品の状態で拾えることの「確率はかなり低い」と言ってもよいのではないでしょうか。
もちろんそのような「偶然」はありうることです。しかし、それだけの偶然であれば、あえてその立場は取らず、遺留品は犯人のものだという前提で「推理」を進める立場を私はとりました。(蛇足ですが、警察サイドが「拾得物の可能性」を示唆しての情報提供を訴えていない点も重視します。)私の判断として、犯人の行動の細部ならまだしも、「前提」において「偶然」を含めることを潔しとしなかったからです。このあたりは「推理」を立てるにあたっての「方針」の問題であり、私とあんぐら~さんはその「方針」の段階でまったく異なる。だからこそ、あなたの説には口を挟まなかったわけです。その方向に真実がある可能性もあるのだから、それはそれで進めればよいだけの話。
2)以下の点についての疑問。
>A 豪邸はセキュリティが強く、住宅密集地では隣家がある。
>宮沢さんの家は,公園拡張計画で,付近に20戸あった家が
>4戸に減っていて人目がなく
周囲が豪邸であること、宮澤家が孤立ぎみであったことは事実ですが、居座りを目的だとするなら別の地域に移動すればよい。そもそも宮澤家の駐車場には愛車の「赤のシトロエン」が停車しています。
「年末に行くところがなかった」と考えた犯人が「年末の帰省」を意識しないわけがありません。「一般的は判断」からすれば宮澤家の家族は駐車場の車の存在から「年末でも帰省する予定がなく家にいる」「確率がかなり高い」家です。
「年末帰省中住宅」を見つけるなら、戸建で車がない家か集合住宅を狙えばより。徒歩で移動してそうした条件を探せばよい。深夜になればなるほど侵入には好都合です。また長距離を移動する手がないわけではない。犯人の侵入は11時頃と推定されていますが、あるいはこの時間ならばまだ終電での移動も可能かもしれない。
3)この点に関して…
>A 前に「ティッシュ」の件で、書いた通り「成り行き」で、
>連続殺人を犯すことになったが、もともとは金銭目的だろう。
「成り行き」での殺害にしては殺害方法が異常。身体上部ばかりを刺すやりかたは「一般的判断」なら「怨恨」。また、長男の殺害は侵入の露見が理由だが、殺害をするより、その場で逃走して別の家をさがすか、それこそ「どこかの公園のトイレ」で一晩過ごすほうがよいのでは?これだけの指紋を残してゆくことのできる犯人であれば、簡単にアシは着かないでしょうし、捕まってもせいぜい不法侵入で済みます。
こうした行動を「異常者」と見る向きもありますが、それならこの事件はもっと簡単に説明できると思います。(私はその立場はとりませんが。)
以上の点全てにおいて、「それでも、そういうこともありえるかもしれない」のは当然。現実はいつも複雑ですし、「偶然」の成分を増やしてゆけば説明は可能です。
いくつかの疑問点を挙げましたが、上の私の疑問に対して、お答えいただけなくとも結構です。そもそも、立論の方向性がかなり違います。私は「犯行時の状況によって発生する偶然」を許容しています。なぜなら犯罪行為は日常ではないからです。一方で「あんぐら~さん」は「犯行以前の行動に発生する偶然」=日常レベルに起きる偶然を許容されています。
「確率の問題」でいえばどちらが「偶然」が起き易いか?というのが私の推理の原点です。
「推理」は所詮「推理」です。互いの説に疑問を呈して推理の「大枠」を鍛えることは有意義だと思いますが、あまり細部にわたる議論を繰り返すのはお互いやめにしませんか?
ここは「世田谷」問題についてまじめに議論する方が集まるほとんど唯一の場のようです。
「某掲示板」風のやりとりはゴメンです(笑)。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/14 23:34
『推理」に付いての考えかたに、開きがあるようなので、
細部に言及はしませんが、私は,推理は既知の物象から
理(ことわり)に導かれて推論し、統一的な結論を得る
演繹的・帰納的な、論理的思考過程と、解釈しています。
「論理」で言えば,携帯電話は「移動式」電話であって
《そこから「動けない」理由になる》のではなく,逆に
《そこから「動ける」理由になる》ので質問したのです。
1〜8)は、関係ないです。そこに「いる」理由じゃない。
「朝に(明るく)なるまで、そこで待て」なら分ります。
「血の付いた服は捨てろ」も分る。(ラグランは捨ててる)
救援者が何処にいるかは分りませんが。犯行後、10時間。
犯人が「そこに居続ける」理由には、まったくならない。
「朝になって、血の付いた服を脱ぎ、殺害現場から出る」
ことに(携帯電話を持っていれば)まったく支障はない。
現に10時過ぎ。犯人は「エアテックを置いて」逃亡した。
ニャンコさんの想定では、犯人は「血の付いた上着を持ち
救護者と一緒に逃げた」ということになるのでしょうか?
「着替え」もそう。《血の付いた上着》があったと想定し。
替えが必要で、着られない《血の付いた上着》を持ちさり、
「着替え」に持ってきた《エアテック》を、なぜ残すのか?
これじゃ話が「逆」です。上着を想定した意味がまるでない。
ラグランシャツを捨て、ズボンを洗い、「替え上着」を残し、
血の付いた上着を持ち去ったなら、まるで「理」が通らない。
そこで(「推理」というのだから)ちょっと質問したのです。
「確率の問題」というのも「推論が理にあうか否か」は、
「主観」ではなく、客観的な「確率」というだけです。
エアテックの問題も,捨てられる確率は低い。その通り!
しかし確率が1/500なら、該当する成城・祖師谷地域に
地域に10000人以上のユニクロユーザーが住んでいたら、
この地域に、1000人のエアテック購入者が住んでいたら、
《1枚のエアテックが捨てられた確率は、高い》のです。
ニャンコさんが「犯人」と「救護者」の携帯での交信で
殺害場所からの移動について「意思が分かれていた」と
考えているように。私も殺害犯である「肉体労働者」と
窃盗共犯者「遊び人」は「センスが一致していない」と
考えています。ニャンコさんが認めるセンスの持ち主は
「遊び人」なので、センスの違う殺害犯=肉体労働者は
「捨てて行った」というのが、私の「仮説」ですから。
「遺留品は犯人の(センスで選んだ)もの」という前提で
《肉体労働者風ではない》とした「批判」は見当違いで、
批判になってません。それが私の《遺留品》の根拠です。
(蛇足ですが、警察サイドが「拾得物の可能性」を考えず
情報収集していないのが、行き詰まりの原因だと考えます、
私は、限定された地域でローラーをかける警察の捜査力を
評価してるので、該当者ナシは「漏れがある」と考えます)
前にも言ってますが、日本が法治国家なのを忘れてないか?
「留守」だから「侵入盗が容易」ということはありません。
人目があり、鍵がかかってる、留守宅への侵入は困難です。
宮沢宅は,人目がなく,鍵が開いていたから,侵入できた。
「留守だから、侵入できる」と考えるなら、間違いですよ。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/15 09:45
追加:私は「遺留品はすべて拾得物説」ではありませんので(笑)
「遺留品」ではない,スラセンジャーとズボン(ジーンズ?)は、
「殺害犯」が、自ら(韓国などで)購入した《私物》と思います。
遺留品のうち、ラグラン、エアテック、帽子、手袋、マフラー、は
「拾い物」の可能性が大きいが。柳刃庖丁(盗品または購入)や、
ヒップバッグ,ハンカチ(窃盗共犯者から貰った可能性あり)は、
他の遺留品とは,別の時期に入手した可能性が大きいと思えます。
《シナリオを作れば。カラーギャングのメンバーの「遊び人」は、
女か金(貸した金を返さないなど)で他ギャングメンバーと揉め、
新宿か渋谷の盛り場で「袋だたき」にあってたのを、ネット喫茶で
知り合いになっていた「肉体労働者」に助けられる。その後今度は
「肉体労働者」が襲われ。「遊び人」が(居酒屋で盗んだか、店で
買った)柳刃庖丁を振り回し、多勢に無勢の「肉体労働者」を救う。
このケンカで「遊び人」は、帰る家を失ったが。彼らは仲間になった。
体力のある「肉体労働者」と、ケチな窃盗犯でもある「遊び人」は、
渋谷・新宿にいられなくなり。「遊び人」の知り合いがいるという、
祖師谷に行くことにした。「遊び人」は、よりファッショナブルな
ナイフを買い。柳刃庖丁をハンカチに包み,ヒップバッグに入れて
用心棒にするつもりで、痛めつけられた「肉体労働者」に渡した。
こんなところですかね。もちろん「フィクション」ですけど。笑》
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/15 11:41
「推理」は《既存》から「はじめる」ものだと思います。
もちろん《仮説》を立てるには,既存には、現れていない
「何か」を加えます。そのほうが「すっきりする」という
場合です。例えば「共犯者がいたと考える」とかですね。
たいてい。あらゆる物事の「解釈」は、両面あるものです。
たとえば「スラセンジャーだけが、センスが違う」という
ことから,ニャンコさんは「捨てグツ説」を立てています。
私は逆に「スラセンジャーは、遺留品じゃない」ことから
スラセンジャーだけが殺害犯のセンスで、服などの遺留品は
(拾い集めた)共犯者のセンスという、仮説を立てました。
これは「どっちもどっち」と思います。根拠薄弱ですから。
どちらも「スラセンジャーの入手経路」がつかめていない。
でも《既存》にない「携帯電話」で,何か解決しますか?
遺留品エアテックを「着替え」としたら。《既存》にない
「血で汚れた上着」があったとすれば、何か解決しますか?
私には「それ」が分からなかったので、質問したまでです。
「自由な空想」を否定してないですよ。誤読があったので
(夜じゃなく朝。血に汚れた上着を、着てじゃなく脱いで)
皮肉っぽかったかもしれないけど。罵詈雑言を浴びせたり、
誹謗中傷したりするつもりはないし、なってないでしょう?
もとより「2ちゃん」にするつもりなんかはありませんよ。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/15 13:32
>「論理」で言えば,携帯電話は「移動式」電話であって
>《そこから「動けない」理由になる》のではなく,逆に
>《そこから「動ける」理由になる》ので質問したのです。
>1〜8)は、関係ないです。そこに「いる」理由じゃない。
よく読んでいただければわかると思うのですが…
私は「携帯」を「そこにいる理由」にしていません。「そこにいる理由」は「救護者の判断、あるいは指示」であって「携帯電話が『移動式』」であるという物質の属性とは関係ありません。
疑問に応える形で「携帯電話」を持っていても移動しない可能性をしめしました。これは当然です、「携帯電話」が人に移動を強制するわけではないですから。あんぐら~さんの「論理」は「事件の現状をまったく加味せず、物の本質や特性だけ」を述べているように見えます。
「物の本質や特性は人間の主体的関与によってはじめて意味を持ちます。」
「可能性は『常に現実である』というわけではありません。しかし可能性はそれだけで人の行動に影響をあたえます。」
その実例が私の書いた5)の例です。
>5)実は「殺害現場に留まる」必要すらなかった。危険を感じたら移
>動してもよい。移動先を携帯で「救護者」に連絡すればよいだけ。
>双方それで納得ずみ。周囲への配慮はある程度していたが、
>誰もこないので結果として10時までいた。
ここでは「携帯電話は『移動式』」という特性が二人の人間に対して「現実の移動」ではなく「可能性としての移動」を約束しているわけです。二人の人間の主体的な意志によって「携帯電話を持っているんだから、『今は』移動しないでよい」という結果が発生する。
ここで私は「移動しない」と述べているのではなく、「移動しなくてもよい」と述べている点にご注意ください。
あんぐら~さんのQ「携帯電話の持っているんだから移動するはず」
私のA 「携帯電話を持っていても移動しなくても良い」
「携帯電話を持っているから『移動しない』」と述べているわけではありません。
「移動しない」理由は「救護者の明確な意志、犯人の行動の規制のため、あるいは緊急時における短絡的な判断」と「犯人の明確な意思、あるいは救護者への配慮、あるいは短絡的判断」であり、その組み合わせのいくつかを示したのが上の1)~8)です。
「行動は意志によって生じるのであって、物の特性により生じるのではありません。」
もし、物の特性や本質をして人に行動をおこさしむる力があるのなら、「車を持っている人は常に運転しなければならない」ことになります。
「車を持つということは(例えば)時速100㌔で移動する可能性を持つ」ということです。その「可能性」を現実のものにするか否かは状況と人の意志によって決まることです。
>「着替え」もそう。《血の付いた上着》があったと想定し。
>替えが必要で、着られない《血の付いた上着》を持ちさり、
>「着替え」に持ってきた《エアテック》を、なぜ残すのか?
>これじゃ話が「逆」です。上着を想定した意味がまるでない。
これも私の文をよく読んでいただいていないようで、残念です。
(上の私の文)の引用ですが。
>「エアテックより、予想外の来訪者と出くわさないことのほうが大切」
>ですから。
これが疑問への解答のすべてであり、すでに示されています。
1)予想外の突然の来訪者(宮澤さんの母)と出くわす。
2)血だらけのまま外に出るのは目立つからエアテックに着替える。
2)の段階では「予想外のこと」は予想されていません。1)の事態は予想外に起こったことですし、2)より危険が「決定的」です。
ゆえに「エアテックを置いて逃げた」という結論です。
ここでもあんぐら~さんは「差し入れのエアテック」について
「物の本質ないし特性」
に注目しすぎているのではないでしょうか?
確かに私の説の「エアテック」の意味は「着替える」ところありますが、「エアテック」が「着替え」の意味を持つのは、「突然の来訪者」の存在が現れる「前」だからでしょう。
「突然来訪者が来たのにエアテックがあるから平然と着替えている」というのは明らかに異常です。
「携帯電話」が「『移動を強制する』のではなく移動の『可能性』を開いた」ことに比すれば、「エアテック」は「出来事の生起によって『意味を変えた』」と言ってよい。
例えば「幼い頃に持っていた『おもちゃ』を持っている人」は幼い頃と同じようにそのおもちゃで遊んでいるわけではない。
その人はすでに成長しているが、そのおもちゃを通じて幼少の頃を懐かしんでいるわけです。これは「個人の状況の変化に即応して『物』の意味が変わる」ということです。
また、「捨てようと思って忘れていたが、最近は昔のおもちゃが高く売れるから」という理由でそれを所持している人もいます。この人の場合は「環境(時代)の変化に即応して『物』の意味が変わった」ということになる。
上の二人は、いずれの場合も「おもちゃは遊ぶもの」という特性に反する形でおもちゃを所有しています。しかし、いずれの場合も幼いときには「おもちゃは遊ぶもの」でした。
私の説明は「予想外の来訪者の登場という状況の変化に応じて、直前まで『着替えるべきエアテック』は『置いてゆくべきもの』になった」ということを言っているわけです。
さらに別の点ですが、
>「遺留品は犯人の(センスで選んだ)もの」という前提で
>《肉体労働者風ではない》とした「批判」は見当違いで、
>批判になってません。それが私の《遺留品》の根拠です。
>ファッショに、少しうるさい「遊び人」は、この《ゴミ》から、
>チョイスして「肉体労働者」のスタイルをコーディネイトした。
上の2文が指す「肉体労働者(風)」がセンスのよい犯人が選んだ「遺留品」だとするなら、それは「肉体労働者(風)」に見えない、というのが私の疑問です。「ファッションに、少しうるさい『遊び人』」が選んだスタイルが「せいぜんファッションに気を使う『遊び人』」にしか見えない、というのが前に書いた内容です。
つまり「ファッションにうるさい」ならばそういう間違いは犯さずに、きちんとした「肉体労働者風」のコーディネイトを完成できるのにということです。また、「拾得物」でそのようなコーディネイトをすることと、「エアテック」を使ったコーディネイトをすことを比較すれば、ほぼ新品の「エアテック」を使う場合のほうが「確率が低い」ということです。
「確率について」
>「確率の問題」というのも「推論が理にあうか否か」は、
>「主観」ではなく、客観的な「確率」というだけです。
>エアテックの問題も,捨てられる確率は低い。その通り!
>しかし確率が1/500なら、該当する成城・祖師谷地域に
>地域に10000人以上のユニクロユーザーが住んでいたら、
>この地域に、1000人のエアテック購入者が住んでいたら、
>《1枚のエアテックが捨てられた確率は、高い》のです。
以上の部分にも疑問があります。この地域に「1000人のエアテック購入者が住んでいたら」ということですが、こういう比較を考えてみてください。
A 発売3ヶ月のエアテックを持っている人
B 5年以上前に購入した服を持っている人
Aは1000人で結構です。Bは何人いるでしょう?おそらく「この地域に住む人ほぼ全員」でしょう。さらに、
A 購入後(最長)3ヶ月の服を捨てる人
B 5年以上前に購入した服を捨てる人
のどちらが多いか明確ですね。
「確率」は「計算」するだけでは意味がありません。「確率」ともとに何かを論じるとは「確率を比較する」ことです。
例えば日本国内の平地においてどんなに「高い山」に見えても、「富士山」よりは低いわけです。
これが「発売3ヶ月のエアテックが捨てられる確率は低い」ということです。
>前にも言ってますが、日本が法治国家なのを忘れてないか?
>「留守」だから「侵入盗が容易」ということはありません。
これも「確率」の上で考えていただければすぐ分かる矛盾ですので言及しません。
最後に
>たいてい。あらゆる物事の「解釈」は、両面あるものです。
>たとえば「スラセンジャーだけが、センスが違う」という
>ことから,ニャンコさんは「捨てグツ説」を立てています。
>私は逆に「スラセンジャーは、遺留品じゃない」ことから
>スラセンジャーだけが殺害犯のセンスで、服などの遺留品は
>(拾い集めた)共犯者のセンスという、仮説を立てました。
これはまったくその通りです。私が直前に説明している通りですね。
だから私はあんぐら~さんの推理に口をさしはさむことを途中からやめた旨も書いた通りです。あんぐら~さんの推理はそのまま伸ばしてゆけばよいことです。
疑問があるといっても「推理」であるからには「細部」には偶然を含んでいますし、「推理」の補足として示した「可能性」の逐一に対して答えを求められてもこまるということです。また、ここはASKAさんの運営する掲示版です。私とあんぐら~さんのやりとりで多くの行数を費やしてしまうのはよくないでしょう。
私は決してあんぐら~さんの書き込みを全否定しているつもりはありません。これまでのあんぐら~さんの書き込みに触発される部分もいくつかありましたし、将来の結果としてあなたが正しいこともあるかもしれないのだから。
私がお願いしたいことは以前に書いた通り、推理の大枠の部分で重要な疑問はどんどん指摘していただきたい(私もそうします)が、細部における蓋然性にあまりこだわらないほうがお互いのため、ということです。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/15 23:02
京王線には今でも犯人と同じような服装の青年はいっぱいいる。
あんな服装から、たった一人を特定するなんてどうかと思う。
あの服装から、どういう人間かなども無理じゃないかなあ。
三浦半島だって、公園やビーチばかりじゃない。
研究所だ工場だ自衛隊だ米軍だって、いっぱいあるからねえ。
犯行現場の地域も、単に住宅街ではないし。
もっと拡げて推理してみませんか?
生きていれば必ず見ているはずの犯人を心底びびらせる推理を。
ちょっとだけのはずが、長居しているので、
次からは、名前をナガイに変更します。
投稿: ちょっとだけ・・・ | 2007/01/17 18:20
こんばんは。ニャンコさん。ASKAさん。他の皆さん。
この事件の「大きな疑問」の一つは。なぜ「犯人が10時間も
殺害現場に留まっていたか」で(私だけの)個人的関心事でも
ニャンコさんの1〜8)解説で解決されてる問題でもありません。
私の言いたいことは、あまりに「空想的」な自説に固執せずに
「既存の前提から」出発すべきじゃないのか?と言うことです。
「あり得る」話なら、いくら「空想的」でも、けっこうですが。
実際の事件は,何人かが亡くなっていて、バーチャルじゃない。
ニャンコさんの《携帯説》は「犯罪の時代性」を力説したい故、
「犯人は携帯を持っていた」という仮説を、無理に作ってない?
「共犯者」がいて「携帯電話」を持ち「他の上着」を着ていた。
それで《多くの疑問が解決する》なら、傾聴に値するんですが、
「犯人が携帯を持っていた」とするために「替えの上着」やら、
外部の「連絡を取っていた共犯者」やら、不要な夾雑物がある。
ニャンコさんの「実例」に、反論するつもりはなかったけれど。
1)証拠隠滅への関与は、午前10時まで来ていないので。ない。
2)危険きわまりない現場にいなければ、状況確認の必要はない。
3)4)地図上の祖師谷公園(のトイレ)や、駒大グラウンドは、
犯人や救護者にとって、充分に待ち合わせの「目標」になりうる。
個室の状況は「朝になって脱出してから、確認すればいい」だけ。
(そこがマズければ「携帯で連絡をとって移動する」でいいのです)
さて、問題の5)ですが。これは「理由」には、なってないですね。
>5)実は「殺害現場に留まる」必要すらなかった。危険を感じたら
>移動してもよい。移動先を携帯で「救護者」に連絡すればよいだけ。
>双方それで納得ずみ。周囲への配慮はある程度していたが、
>誰もこないので結果として10時までいた。
問題は《なぜ「殺害現場に留まる」必要すらなかったのに留まったか?》です。
危険を感じたら移動してもいい?その時「移動できる」と言う根拠はないです。
「たまたま」目撃者がなかったが。もし「周りに人がいた」ら逃げ出せますか?
6)「自首させる」ため?逃げているし、自首するのに現場にいる必要はない。
救護者が、犯行現場に来てどうするの? 証拠隠滅?「自首させる」と矛盾する。
7)救護者が「すべて一人でやった」というのに。トイレに隠れてても関係ない。
この場合。救護者は「犯人には絶対的存在」で指令に従わないことは有り得ない。
8)「そこから動くな!!オレがなんとか助けてやるから!!!」こう言うのは、
あり得ることですが、犯人が「待てる」のは、せいぜい「朝まで」でしょう。
逃げられなくなる可能性が上がる「明るくなってからも、現場にいる理由」はない。
来るのに「10時間かかった」と言うのも。どこに「いた」と言うんでしょうか?
《突然の来訪者に驚いて「エアテックを置いて」逃げた》というのなら。なぜ。
遺留品のシャツを置いて《遺留品にない、血染めの上着を持って》逃げるのですか?
「来訪者に驚いた」というだけでは、「着替え」説への疑問に答えていません。
>現に10時過ぎに犯人は「エアテックを置いて」逃亡した。
>ニャンコさんの想定では、犯人は「血の付いた上着を持ち
>救護者と一緒に逃げた」ということになるのでしょうか?
金銭目的なら「留守の家は何軒もある。なにも宮沢さんの家に入らなくても、
帰省の時期だから、車がなく、灯りの着かない家に入ればいい」というのは
殺人事件。窃盗犯。実際に起こっている「犯罪の現実性」を無視しています。
「確率論」については、ニャンコさんの説が通用するのは「田舎だけ」です。
サイコロの1が出るのは、数が少ないと、出ないことが多い(5/6)けれど。
回数が多くなればなるほど《1/6》になるのですよ。製品が多く買われたら、
その地域で「たった一枚のエアテックが捨てられた」確率は100%以上です。
500枚も売れなかったら(1/500の確率なら)出ないかもしれませんが(笑)
確かに「人がいない場所で、侵入路のある家は、他にもある」のでしょうが。
もっと簡単に「目的が達成できる」ことを、犯人は知ってはいないのですよ。
怨恨にしろ,金銭目的にしろ,快楽殺人にしろ、殺害現場に朝10時までいた。
確かに、ASKAさんに「ご迷惑」かもしれませんので、論議はここまでにします。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/17 18:24
あんぐら~さんへ
「携帯」の件ですが、もしかしたら、以下の点がご理解いただけてないのかも…念のため。
「犯人の携帯電話」=通話記録をとられない。
「宮澤さん宅固定電話」=通話記録がとられる。
私はこのような違いを前提と思っていたので。
20世紀の犯罪では「現場から動かない犯人」は(原則として)電話は使えない。
21世紀の場合は犯行現場からでも知人、共犯者に連絡ができる。
私が「携帯」を持ち出したのはそういう理由であって、
「移動」を重視しているわけではありません。
全体として私の推理「空想的」な部分があるのは否定しませんが、それは「現場の遺留品」や「奇妙な行動」の説明に重きを置いているからとお考えください。これはすでに示した方針です。
「別の方針」で立てれば、それはそれで「矛盾」もありますし、まさに
「それは偶然そうだったから」
という説明になり、私から見ればそれが「空想」に見えるということです。無論そうした部分を許容しないほど偏狭ではありません。
ただし、「確率」を持ち出しての議論をされるなら、それは誤りでしょう。
>その地域で「たった一枚のエアテックが捨てられた」確率は100%
>以上です。500枚も売れなかったら(1/500の確率なら)出ないか
>もしれませんが(笑)
これは「確率」に関する概念の根本的な間違いですよ。「たった一枚のエアテックが捨てられた」という「すでに起こった事実」の確率を計算することは意味がありません。エアテックが捨てられたという前提こそ「空想」です。(ただし、それが「推理の原点」あるならそれを否定しませんし、だからこそ私はあんぐら~さんの説に、途中から口出しをしませんでした。)
>サイコロの1が出るのは、数が少ないと、出ないことが多い(5/6)
>けれど。
>回数が多くなればなるほど《1/6》になるのですよ。
「サイコロで1が出る確率」は、「1回」振っても「1万回」振っても「1/6」ですよ、「確率」は変わらない(笑。
ここでは「確率」と「結果」が奇妙に混同されています。「確率」とは「未来の約束」であって「結果」そのものを意味するわけではありません。ただ、回数が多ければ「結果の総合」が「確率」に近い数字になってゆくだけですね。
また、冗談と解釈していますが、確率に「100%以上」は存在しませんよ(笑)
おっしゃっている「論理」は理解できませんが、おっしゃりたいことはわかります。「新品のエアテックだって捨てられてるかもしれないじゃないか」ということでしょう。
しかし、それは「確率」をめぐる議論の「前提」とはなりません。
「確率」とは「起こりうること」の計算であります。
「起こっていないことを起こったとみなす」ことではありません。
(これは推理において「起こっていないことを起こっているとみなすな」と言っているわけではありません。「確率」によって優劣を測りたいなら、ということです。)
残念ですが、「確率」を主題とした議論を持ち出されたのは私ではなく、あんぐら~さんです。私はそれにお答えしまでです。
あんぐら~さんがのいいたいことは実は「そういう前提で推理したい」ということであって、それは「確率的に高いこと」ではないのです。しかし、私の説に対しての批判は「確率的に高いことではない」という論旨でなさっている…
しかし、私の説にしたところで「確率的な高さ」を目標としているのでなく「ありそうなこと、あるだろうこと」を前提としているところはいくらでもあります。
そうした違いをきちんと理解されてのご批判、疑問であるならばお答えする用意がある、ということを繰り返し申し上げている点をどうかご理解ください。
私もこの件はここまでにします。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/17 21:34
ちょっとだけ・・・改め「ナガイ」さんこんばんは
私も「犯人」はたぶんここを見ていると思います。
私も多分2年くらい?ここにお邪魔しています。すでに書いた推理はその過程を纏めたものです。ここでは「上着畳みと共犯者」の件だけが話題になってしまいましたが、本線は「非破壊検査」にまつわる話で、今回はその「肉付け」です。
すでに書いた筋はここで一息ついて、別の推理をしてみるつもりでいます。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/18 00:12
私はやはり、「ちょっと頭のおかしい若者説」で行きたいと思います。どう見ても適当にしか見えないですが…。(※なお、以下各項目の説明文を犯人が思ったふうな文体にしてあります。不快に思われた場合は本当に申し訳ありません。お許しください。)
1)動機あるいは犯人像
動機:「むかついた」事があったからor何かに触発された
犯人像:高校〜大学生くらいの男性
2)家族全員を殺害した理由
例えば路上で人ひとりを殴るような「しょぼい」犯罪ではなく、もっと「スゴイ」ことがしたかった。
3)書類を物色した理由
スゴイ事はしたいけど捕まるつもりはないので、強盗を装って家中を物色。それに自分が殺害した家族のことをよく知りたかった。
4)PCを操作した理由
これも最初は家族の人となりを知ろうと思って家人のブックマークを見ていたが、さっぱり自分には理解できない内容だったからすぐやめた(接続1回目)。でも朝になってふと、あのブックマークにあった「劇団四季」のサイトからチケット購入の予約を入れたら、これも偽装工作にできるかも?と思って再度開いてみたのだけどうまくいかなくて(or内線電話がかかったor誰かが門前にやってきた気配で慌てて)すぐやめた(接続2回目)。
5)長時間現場に留まった理由
(暖かい家庭で親に扶養されている身分だからして)そもそも遠くに逃亡しようという発想などなく、自分が帰る場所は家族の待つ家。家に帰るか、外をぶらぶらするか、このまましばらくここにいるか、という無意識の発想での三択しかなく、年末年始の休み中に(隣家が親類だと知らないゆえ)すぐ誰かが(よもや合鍵を使ってまで)この家に来るわけでもないだろうし、疲れたし、どうしようか考えたいし…、と考えてたらちょっと寝てしまった(???)。
6)現金を盗んだ理由
強盗を装うとなると現金ははずせない。お小遣いにもなるし。
7)この説のポイントや弱い所など
不可解な事件ゆえ、「頭のおかしい」犯人像を想像してしまうのですが、そうなるともう「頭がおかしいんだからなんでもあり」となってしまい…。それでも一応この説を主張するとして、「弱い所」と言えば、おそらくは初犯で?いくら頭のおかしい犯人だからと言って、ここまで残虐な行為ができるものかな?という部分、侵入後に上着を脱ぐなどの、妙に冷静な部分、じゃあなぜ近隣地域でのローラー作戦にひっかからない?というところでしょうか…。
返り血のついた衣類を畳んでいる点は、本人は脱出までにもっと時間的猶予があると思っていて、バッグなどに入れて持ち帰るつもりだった(生活環境の現れ)、指紋を残したのも「あとでゆっくりふけばいいや」くらいの思いだったかも?と。
遺留品の衣類等については(その販売時期等と整合性を持たせるとすれば)、すべてのアイテムを犯人自身が日常的に使用していたわけではなく、数点は家人(兄、父など)が使い古し仕舞い込んであったものを借用。なので全体のイメージとして見たとき、身近な友人等には犯人に直結するイメージがわかない、家族は薄々orあきらかに知っているが、未来のある息子をかばって沈黙。
と、いう感じではどうでしょうか……
やっと書いた〜〜〜〜〜・゚・(ノД`)・゚・(支離滅裂ですが……
投稿: kishi | 2007/01/18 00:24
私が「推理」と考えているものは、ニャンコさんのいう「推理」とは違います。
ニャンコさんのいう「推理」は,私の「フィクション・シナリオ」になります。
11月発売の新製品・エアテックが「一枚も捨てられていない」ならともかく。
実際は「発売されたエアテックの一枚以上」は、翌日から捨てられているはず。
漠然と《確率=起こりやすさ》と考えられたから「噛み合ない」議論になった。
漠然と、買われた新製品の「エアテックが捨てられた」確率じゃないのですよ。
問題なのは、買われた欠陥品「エアテックの<一枚>が捨てられた」確率です。
《確率》と言って悪ければ《捨てられた・可能性》と言えばいいでしょうか?
《起こりやすさ》は「購買者が新製品を捨てる」《起こりやすさ》じゃなく。
「購買者数万人の地域で,欠陥品一枚が捨てられる」《起こりやすさ》です。
「100%以上」といったのは、もちろん《1枚が捨てられた=100%》なら,
「それ以上(数枚)が<確実に>捨てられている」の意味でいったのです(笑)
100万人に近い世田谷の人口なら「絶対、一枚以上は捨てられた」はずです。
これは「既に起こったこと」でなく「起きたであろうことを、予測した」だけ。
拾得物になったなら「既に起こったこと」ですが「一枚は捨てられた」は予測。
「捨てられたモノを拾った」かどうかは、確率ではなく「出た目」と言うこと。
未来の「可能性・期待値」ではなくて。既に実現した《一つの現実》なのです。
この(拾得物>遺留品)事実があったかどうかは、純粋に「推理」の分野です。
最初から「長時間留まった」ことと「遺留品が多い」ことが、不思議なのです。
この「二つの疑問」を、どのように解決するのかが「推理」になるのでしょう。
ニャンコさんの「説」への批判は「確率論」で進めていたのではありませんよ。
ただの「論理への疑問」です。分りやすくいえば,ニャンコさんの 1)〜8)は
犯人(共犯者)は、状況判断が出来ない(バカ)か,決断できない(グズ)か、
どこにいたか知らないが。推定9時間かかって、現場に到着した(ノロマ)か、
「いずれか」と言うことです。「長時間留まった」のも「遺留品が多い」のも、
「犯人が、バカだから」かもしれないが(笑)それじゃ「携帯」も「共犯」も
「替えの上着」も「わざわざ想定する必要なんかないんじゃない?」という話。
「犯人がバカだった」ら,長時間の滞在も,多量の遺留品も、バカの故です(笑)
無理に「携帯電話」や「替え上着」や「外部の共犯者」を想定しなくてもいい。
そんなのを想定するから「替え」を置いて「血の付いた上着」を持ち去るという
「変な話」になる。 ニャンコさんが「携帯=移動」じゃないのは、分ってます。
「携帯=移動」なら,私は了解しますが(笑)そうじゃないから,問題にした。
(ちょっとだけさんの「ここで固定電話が鳴るのを待っていた」説の道理です。
隣家からの電話は「内線」と言う話もあるので。この「説」にも、道理は残る。)
「通話記録の有無」という選択肢も考えましたが。殺害現場に居続ける異常性は
「説明できない」と考えました。30cm×40cmの「浴室の小さい窓」からでは、
せいぜい把握できるのは,北隣の公園の様子だけです。南側の玄関。東側道路。
西側の隣家(仙川沿いの道路からも)北側の公園の向うの広い道路の様子さえ、
把握できっこない。現実に,予想外の来訪者に慌てて「逃げだした」ようです。
通話記録の如何を問わず「殺害現場に留まらない」ほうが「理」にかないます。
私の結論は、犯人は「連絡手段(携帯電話など)を持っていなかった」でした。
そもそも「午前1時ごろ連絡して、午前10時に来る」のでは、話にならない。
ま。携帯電話の件は、これまでにしましょう。「可能性」は否定できないから。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/18 18:58
>kishiさん
「頭のおかしい人」説、拝読しました。
私は、最初この報道を見たとき「隣人13号」を思い浮かべました。もちろん犯行の動機といったところは全然違うのですが、非常に強い怨恨を持った人物がなかば自分に酔った状態で行動しているような雰囲気があるとも感じていました…
「犯罪」に対しての表現としてはふさわしくない言葉ではありませんが、いささか「ドラマチック」な…
ただ、私は詳しくないのですが「プロファイリング」的な手法によると、こうした行動を取る犯人は、ドラマやマンガと違って、どこか「劇場的」な指向を持つ傾向があるようです。(ドラマやマンガはそれ自体が「劇場」ですが、「現実」は「空虚な空間での一人芝居」ですからそうしたくなるのでしょう。)
ところがこの犯罪にはそうした傾向があまり見えてこない。
このような「精神の傾き」を、どのように解釈すればよいのか。「偏執的」とか「分裂的」とか一言で片付けられないような。非常にファナティックでありながらクールであり、知的に見えて行動が破綻している。幼稚なようでどこか計算されているようにも見える。
「頭のおかしい人」なら、それはそれでその「おかしさ」を突き詰めてみるのもよいと思います。私は犯人の何かへの「異常なこだわり」について考えてみたことがあります。(具体的には「止血」。)
ほかにも「なぜ風呂場が好きなのか」とか、「なぜ上から刺すのか」とか、合理的な説明を試みることもできる部分であっても注目すると何か見えてくるかもしれません。
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/18 22:48
>にゃんこさん
ご感想、アドバイス、ありがとうございます。
とにかく、あらためて思ったのは「やっぱり私には理解できない、推理なんて無理」という一言に尽きるかもしれません…・(泣。
ただただ本当に早く犯人が捕まってくれる事だけを切に願います。
投稿: kishi | 2007/01/18 23:39
あんぐら~さん
あの~「替えの上着を用意したのは犯人」ともどこにも書いていないのになぜか誤読されていますが…(苦笑
あと…
>100万人に近い世田谷の人口なら「絶対、一枚以上は捨てられた」はずです。
「年末の大掃除」の頃でしたよね。ほかにもたくさんの古着が捨てられているはずのにそれは「拾わない」んですか?古着のダウンジャケットとか、時代遅れのMA1とかもあったと思うんですが…ほぼ新品のエアテックが「一枚以上」なら、多分それらも「一枚」以上はあると思いますが…
それなら…
「日本の人口のうちのたった<ひとり一人>(=犯人)はバカ」の確率も100%以上ですね。
すみません、もうこの件は書きません(汗、汗、汗
投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/18 23:44
ニャンコさん。おはようございます。
何を言われているか、分りませんが。替えの上着を「用意させた」のは犯人でしょう?
最初に。あなたは「こう」書いていますよ?
>侵入時は実は「ユニクロエアテック」ではなかった。着ていた上着が血だらけなため、
>家族あるいは親しいものに携帯で連絡を取り、エアテックを持ってこさせた。
あとの「質問」ですが。それについては「そうですね」としか言えないですよ(笑)
「たまたま(上着になる、新品のエアテックが)そこに出ていた」からでしょう。
「年末なんだから,人のいる宮沢家に強盗に入らなくても(留守の家)があるだろう、
車がない灯りの付かない家を探すこともできるのに。なぜ宮沢宅に侵入したか?」と
同じ理屈です。「他だっていいじゃないか?なぜ自分なんだ?」被害者はそう思う。
被害者は何も悪くないのに、通り魔(的な他の犯罪)に「たまたま」出会ってます。
犯人にとっては、目の前に条件を満たすものが現れたら他に選択をしないだけです。
確率でも感じたのですが、どうも《理論と実際》を混同されているような気がします。
サイコロの目が(1,2,3,4,5,6)のそれぞれを出す確率は「1/6」ですが。理論値です。
理論値と実際は違います。実際に「サイコロを振ってみれば,直ぐ分る」ことですが、
サイを「6回振った」からと言って、必ず「1回は《1》が出る」のではありません。
現実の確率が、理論値「1/6」に近づくのは,サイコロを振る回数が多いときだけで。
数学的な値(統計上の値)で,実際には「1,2,3,4,5,6,のどれか」にしかなりません。
「相手を選ぶ」怨恨による殺人とかなら「他でも良い」ということはあり得ないけど、
「怨恨」などでないのなら「犯人の目の前にあったから」以外に、要件はありません。
投稿: あんぐら〜 | 2007/01/19 08:27