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2007/01/14

世田谷一家殺人事件再考その61

今回はこの事件での性的暴行の可能性について考えてみよう。
私としては、ある面から見たらそれがあっても不思議ではないだろうと思う。
それは、この事件が「快楽殺人」とみればその可能性もあると言う事だね。

この事件では残虐な殺害方法、過度の遺体損壊から快楽殺人説もあったと思う。

まずは肯定する材料から見てみよう。
A-1)残虐な殺害方法、過度の遺体損壊

A-2)殺害後の長期の滞在時間からそれを行う時間は十分にある。

A-3)被害者の中には暴行の対象になりそうな女児、男児、成人女性がいる。

A-4)一家全員が殺害されている為、戦利品などとして持ち去られた物があったかもしれない。(下着など持ち去られていても分からない)

A-5)快楽殺人が目的ならば殺害対象の人間が在宅中を狙ったと考えると不自然ではない。

次に否定する材料を挙げてみよう。
B-1)着衣の乱れや、犯人の体液など性的暴行を連想させる報道が無い。

B-2)警察のプロファイリングの結果が「当時1人ぐらしで、金に困っていた18歳から35歳の男」と言う事(性的暴行があったのなら、異常性向者と言う結果になるのではないか?)

B-3)快楽殺人の特徴と言われる、儀式などの痕跡、事件の戦利品の持ち去りなどが見られない。(年賀状は戦利品にはならないだろう?しかし、家族が全て死亡している為、下着などが持ち去られても把握できないのかもしれない)

B-4)書類を散乱している点など、快楽殺人では説明できない点がある。

とこんな所かな。
この中で私が重視しているのはB-2)です。警察は全ての情報を握っているわけで、現場に性的暴行の痕跡があれば、見逃さないでしょう。
警察は性的暴行は秘密にしなければならないが、嘘の犯人像を発表するわけにもいかない。
犯人を逮捕しなければならないので、犯人像は間違っていないと思います。
この点から、もし性的暴行があったのであれば、犯人像は「異常性向者」と言うキーワードを含んだ物になりそうな気がします。

細かい点では殺害の順番が現在の大筋の見方として長男、みきおさん、最後が泰子さんと長女の順だと仮定すると。

長男を生前に暴行するには抵抗される可能性や騒がれる可能性が高いので、死後の暴行の可能性が高いと思います。
で死後の暴行については、奈良の小1殺害事件が参考になりますが、遺体に特徴的な傷が残っていました。(その傷だけでは性的暴行を連想できないような傷です)
この点で長男の遺体に目立った外傷が無い点が否定する材料のように思えます。

最後にまとめると、今ある情報から見ると性的暴行や快楽殺人については可能性は低いと思います。
しかし、傷口から体液が検出されたと言った情報が出てくれば、可能性は格段に上がると思います。

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コメント

ひとつ。6歳の幼児で、言語障害をもっていた、礼ちゃんを
一人だけで,二階の子供部屋に寝かせていたとは、思えない。
いつも「みきおさんが一緒に寝ていた」のでは、ないのか?

この場合、みきおさんが小柄(165cm)でも、大人の男性。
いくら犯人が体力に自信があっても、凶器を保持していても
性犯罪特有の《弱いものを殺害・暴行する》に合致しない。
つまり、最初にみきおさんと「殺し合い」になってしまって、
圧倒的有利で「殺しを楽しむ=快楽殺人」ことはできない。
過去の《快楽殺人》で,対象でない、保護者を殺害した後の
快楽殺人、性犯罪、性的暴行のケースはあったのでしょうか?

投稿: あんぐら〜 | 2007/01/14 16:43

宮澤さんは殺害された時、「外出時も着る普段着姿」だったと「毎日新聞」が報道しています。
子細は不明ですが、犯人が侵入時は宮澤さんは(おそらく一階で)起きていたと見るのが妥当でしょう。一階の電気も点いていたと考えられます。

投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/14 23:53

過去の事例にはないと思います。ただ、私が例にあげた事例が5件しかないので、類似の事例が無くても仕方ないかなと思いますね。

投稿: ASKA | 2007/01/15 01:33

え?実際に、みきおさんは起きていましたよ。そういう意味ではなく。
私がいってるのは「幼児への性犯罪が目的で人の家に侵入する」なら、
「幼児の保護者と争う」のを考慮しなければならないということです。

幼児が「単独で寝てる部屋」に忍び込んで目的を達し。逃げることは。
「そういう状況」と知っている以外。「あり得ない」ということです。

投稿: あんぐら〜 | 2007/01/15 10:04

わざわざ取り上げていただき、ありがとうございます。
でもやはり厳しい想定のようですね。。。

ちなみに私は(何の根拠もないのですが…)死後に性的暴行が行われたとは考えていませんでした。普通なら、いちばん手強い相手になりそうな、成人男性であるみきおさんから先に対処しようと思いそうなものなのに、なぜこの家族の中でもっとも小さく弱い立場の礼君が一番先に殺害されたのか、諸説ありますが、どうもピンと来ないのです。犯人は何をしていたのか。。。

にゃんこさんからもせっかくアドバイスいただきましたし(ありがとうございました)、もう少し頑張って推理してみようかと思います。

投稿: kishi | 2007/01/15 15:52

上着について。
なぜ犯人のものと特定されたかというと、
付着していた汗で血液型が判明したから。
ということは、汗が古いものでないということだから、
犯行当時のある段階までは着ていたのだよ。

投稿: ちょっとだけ・・・ | 2007/01/15 17:24

>あんぐら~さんへ
状況の補足説明です。

>kishi
いろいろ考えてみるとよいと思います。前に自分でどこかで見たくせに、その後さがせなくなってしまったのですが、「女性は殺害方法が異なる」という情報があったように思います。(かなりガセ臭いのですが…)はっきりとは書いていないのですが、性的な異常を匂わせるようなもののようです。

>ちょっとだけ・・・
そのあたりは自信があるわけではありません。このような場合、警察がどのように調査して結論をだすのか私は詳しくありません。ただ、「普段よく着ているもの」ならば襟元に汗滲みや垢が付いていることがよくあります。そのような付着物から犯人のものと断定したのでは?と思っていました。

投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/01/15 23:17

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