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2007/01/20

怨恨説

今回はmattewさんの説を紹介します。
1)動機あるいは犯人像
怨恨(組織的なものに関するものかもしれない)
プラスして情報の探索

2)家族全員を殺害した理由
動機に同じ。一方的かもしれないが、恨みがあったので、
当初から全員の殺害を想定していた

長男だけ刺殺ではない点だが、服を畳んだりなど
これからの殺害のための準備している時見つかったり、
騒がれたりすることを嫌ったため、静かに絞殺した

畳んだ衣類は逃走時に着用することを想定していた
ジャンパー・帽子・マフラー
しかし、慌てて逃げたためそのまま現場に残すことになった

3)書類を物色した理由
何らかの情報に関すること
犯人にとって気になる情報
情報の隠滅・破棄も考えられる

4)PCを操作した理由
上記の理由と同じ

5)長時間現場に留まった理由
物色する対象が具体的でないため長時間になった
あるいは、具体的な対象があったが見つからなかった
ため長時間滞在することになった

想像の域を出ないが、着用していた衣類・靴の
血を洗い流して乾燥させることにも時間を使ったと思う

隣家から親族が訪問してこなかったら
もっと長い時間滞在していただろう

6)現金を盗んだ理由
ただ見つけたので持ち帰った

7)この説のポイントや弱い所など
動機に関して弱いわけだが、それがセミナーに関することなのか、
宗教絡みなのか、それ以外なのかまったくわからない
しかし、薄いつながりであっても、10年近く前の被害者との
関係であっても動機としては充分だろう

以上がmattewさんの説です。
シンプルでオーソドックスな推理です。
計画的な犯行と考えると、怨恨説は外せないんですよね。

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コメント

こんにちは。残虐な殺害方法から「怨恨説」は当然なのですが。
「逆恨み」も含めて、警察は広範囲に捜査していると思います。
それでも(指紋や血液の「決め手」がありながら)犯人らしい
容疑者が浮かばない(該当者がいない)のは、どう思いますか?
思いつきですが「勘違い殺人」をした可能性はないでしょうか?

たとえば、2000年8月広島国際アニメフェスティバルを運営した
「宮沢みきお」さんと。”翔んだカップル”で知られる、漫画家の
「柳沢きみお」さんを(2ちゃんでも、ときどきあったように)
同一人物と「勘違い」したとか?そうすれば、宮沢さんにとくに
「怨恨」を抱く人がいなくても、別人を「逆恨み」してたら??

投稿: あんぐら〜 | 2007/01/21 17:08

こんばんは
そうですね、過去の事件にも人違いで別人を殺害してしまったと言うのもありますから、その可能性はありますね。
この場合は捜査は難しいでしょうね。

投稿: ASKA | 2007/01/21 19:23

こんにちは。
あんぐら~さんへ

容疑者が浮かばない理由はいくつか考えられます
1・捜査段階での見逃し
2・加害者が一方的に知っているだけで被害者は知らないため
3・薄い関係あるいは古い関係で浮かばない

私的な印象では犯人の行動には残虐残酷でありながら
同時に事務的あるいは作業的な感じを受けています。
私が何らかの組織による犯行を推している根拠には
そういった理由もあります。
仮に犯人が指示されて、組織のためと思って犯行に及んだとすると、
非常に事件全体の流れをスムーズに説明できると思います。
私は一点をうまく説明できるよりも全体の流れを重視して
論理を展開しているので、動機を怨恨+情報と考えています。
これ以外の動機を設定してしまうと展開に無理が生じると思います。

勘違い殺人の場合は反証がないです…
確かに有り得る話だと思いますし
全体の流れを考えた場合でも上手く説明できると思います。

投稿: mattew | 2007/01/22 14:03

殺害方法による怨恨説を書かせて頂きます


この事件の怨恨説で、どうしても考えてしまうのは『怨み』『恨み』の種類でも、往々として、1番強い殺意が芽生えてしまうのは、ただの憎しみではなく、愛と憎しみが絡む(愛と憎しみは裏返し)愛憎だと思います。

犯人から、その矛先が宮沢さんの奥さんに向けられていて、結果、包丁での、刺し傷、切り傷が、宮沢さん、にいなちゃん(長男の礼君は除く)よりも…奥さんが1番、刺し傷の数が多くなってしまった気がします。さらに書くなら、宮沢さんの奥さんにのみ殺害後もさらに刺し続け、刺された箇所の血の固まり方、死亡痕が見られたのは、犯人の尋常とも思えぬ、想像し方い奥さんに向けられた『愛憎』による、殺害方法のように感じられます。

ただ単に、宮沢さん一家、全員に対して同じような殺意を描いていたのなら、宮沢さん一家、全員が死んだ時点で犯人は(目的)を達している訳なのだから、わざわざ殺した後に、さらに(宮沢さんの奥さんにだけ)刺し続ける意味が分かりません。

これは、もう、本当は犯人は宮沢さんの奥さんだけを殺したかった、と…思ってしまうのは、私だけでしょうか……?愛憎による強烈な殺意によって

投稿: 正義 | 2012/09/01 18:24

なるほど、正義さんは奥さんへの横恋慕説ですね。
私は、ちょっと毛色を変えて、にいなちゃんへの横恋慕説でいってみようと思います。

まず犯人像は、「地域の、引きこもりの、知恵遅れの少年」でしょう。 もちろん部屋にこもり、アニメ、ビデオ、パソコンゲーム、フィギュア 三昧。

ある日、親から、その状況を改善するために、塾通いを強制される。 学校はもちろん登校拒否で、今さら勉強の遅れをとりもどせない。いじめっ子もいる。そこで塾通いが現実的な解決策であった。
さらに、その少年は、みきお氏がアニメの大御所であることを、ネットを通じて知っていたかも知れず、そのことが、少年のこころのハードルを低くした可能性も。

少年は、まず「体験入塾」としてとりあえず、1日だけ、授業を受けにくる。その際履いたスリッパにDNAが付着。

そこで、少年は、にいな ちゃんを見て、とりこになってしまう。 幼女アニメが趣味だった彼にとって、ごく自然な流れであったのかも。 
にいなちゃんは、バレエを習っており、送り迎えに親が運転する車内で、そのバレエ着を着たままの格好だったこともたびたびだった、という情報もあり、少年の劣情を呼び起こしてしまったのかも。

だが彼は、結局、入塾に至らなかったと思われる。なぜなら、塾生のすべてに捜査の手がのびているはずだが、そこから浮かびあがってはいないから。

 入塾しなかった理由として想像できるのは、体験入塾の時に、にいなちゃんに、劣情をもって 触ろうとしたりして、奥さんにみつかり、阻止されたのかも。 その際、罵声を浴びたことだろう。引きこもりの彼は、打たれ弱く、殺意を抱いてしまったのだろう。 

その後は、宅の裏側にある浴室を、公園から覗き、奥さんとともに入浴するにいなちゃんの シルエット、声を 浴室の窓ごしに眺める日々であったのではないだろうか。

そして年末の日の夜、宅を訪れる少年。
神妙な面持ちで、「今年に犯してしまった過ちは、今年のうちに、どうしても、お詫びをしておきたいです」 などと のたまうものだから、塾の責任者である奥さんは、むげに断るわけにもいかなかった。そして家に、招き入れてしまった。
このとき、服は奥さんがたたんでくれた。
遺留品の服が 多く残されているが、アシがつかない理由は、引きこもりゆえ、その服を着て外出している姿を、近所の誰も見たことがないから。

奥さんが、執拗に刺されているのは、先に書いた罵声ゆえ、恨みをかっていたから。

少年は 「殺人マニュアル」等の本の愛読者でもあり、ハンカチをナイフにまいて、血ですべらなくする、程度の聞きかじりのサバイバル知識はあった。しかし いかんせん 素人であり、自分の手まで傷付けてしまった。
生理用品で血止めをしたのも、軍隊風のカニ歩きも、本の受け売り。

その少年は知恵が多少遅れている面があるので、アイスは食べたいから食べた。 トイレで大便したいからした。 指紋のことなんて気にしなかった。 バンドエイドもそこらに適当に貼り残した。

風呂場で、書類を切り刻んだのは、思うに、アニメ、映画、歌詞の影響ではないだろうか。
尾崎豊の歌に、「学校の窓ガラス割りまくった..」という歌詞があり、影響を受けた悪ガキが、それを実行に移しガラスを割った、という前例が多々ある。
これに近いものではないだろうか。

風呂桶の中に、切り刻まれたものが沢山満ちあふれカオスを形成している、というイメージから連想される漫画がある。
それは、「日野日出志」の作品。少年は、その愛読者だったのかも。

みきお氏宅のPCをいじった形跡があるのは、体験入塾の、名簿ファイルが残されている可能性を考え、削除したのだろう。 探しきれるとも思えないので、それこそ マイドキュメントフォルダ など、手当たり次第、削除したことだろう。

....まとめとしては、犯行に至る動機、拙劣な犯行、から 考えていくと、以上のような考えが、つじつまが合うと思われます。 私の妄想となりますが、お目汚し、失礼いたしました。

投稿: シュロ | 2012/09/04 23:00

シュロさんへ

犯行までのいきさつや、犯人像、玄関からの自然な侵入説、物取り犯行ではない、などの、この事件の核心部分が、正義もシュロさんの考え方と、まったく持って同じです。

ASKAさんの鋭い感性
シュロさんの事件への深い部分の着眼点

感服致します。

投稿: 正義 | 2012/09/05 07:44

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