茨城女子大生殺害事件の謎!その13
今回は無くなったと言われる「部屋の鍵」について考えてみましょう。
実はこの点の解釈によっては犯人像が180度変わってしまうのが悩ましい所です。
部屋の鍵は無くなっているのか、それとも無くなっていないのか?分かりません。
無くなっていないのであれば考える必要がありませんので、ここでは無くなった場合について考えます。
そこで、いつものように場合わけしますが、大きく二つに分かれます。
1)部屋の鍵を犯人は使う予定が無い場合。
1-1)快楽殺人の場合
犯人が被害者の持ち物を持ち去る場合としては快楽殺人の「戦利品」の場合が考えられます。
ただし、この事件ではどうも犯人の行動に強い意志が感じられないので、私はこの線は薄いのではないかと考えています。
1-2)犯人像をミスリードする為の犯人の罠
鍵を持ち去るのは「犯人が鍵を持っていない人間」と思わせ、犯人像をミスリードさせようとしている場合。(犯人は部屋の鍵を以前から持っている)
少々考えすぎかとも思うけど、あの徳山高専の事件では被害者の鍵を持ち去っている事例があって、咄嗟の事件でもこのぐらいの偽装はできそうです。
1-3)犯行途中で紛失した犯人の鍵の代わりの場合
これも可能性は低いと思うのだが、犯行時に犯人が以前から所持していた「部屋の鍵」を紛失してしまい、犯人は警察がその鍵を発見していると考えている場合に、鍵を持っていない事を警察に疑われると思い、被害者の鍵を奪った。
2)部屋の鍵を犯人は使う予定が有る場合。
2-1)犯人が逮捕されない為の行動の場合
被害者の鍵を持つこと、更に被害者の部屋に入る事は犯人にとってはかなりのリスクを伴う事だよね。それでもあえて犯人が行動しようとするのは、それだけのリスクを負っても行わなければならない事なんだよね。
それは犯人が逮捕されない為の事。逆に言うと犯人を示す証拠が被害者の部屋にある場合だろうね。
例えば、部屋に残したメモに犯人の名前があったとか、携帯電話に犯人の呼び出しメールがあったとかね。
2-2)別の目的がある場合
犯人が慎重な場合は上の2-1)のようなリスクを考えると思うのだが、犯人が楽天的な場合は別の目的で部屋に入ろうとする可能性がありますね。
例えば、被害者の下着を盗もうとか、被害者の現金を盗もうとか言う場合だろうね。
これらの事から犯人像を考えると
1-2)と1-3)は以前から部屋の鍵を持っている人間と言う事ですよね。
そして2-1)と2-2)は犯人は被害者の部屋の場所(住所)を知っていると言う事になります。
いずれにしても「顔見知り」の可能性が高いでしょうね。
ちなみに、最初に犯人像が180度変わると言うのは
1-2)と1-3)は犯人は部屋の鍵を持っている人間
2-1)と2-2)は犯人は部屋の鍵を持っていない人間と言う点と言う事です。
とりあえず、個々のパーツの推理は揃ってきたので、これからは私の考える事件のシナリオについて考えてみましょう。
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