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2007/03/10

茨城女子大生殺害事件の謎!その16

ここまで事件のシナリオを考えて着て気付いたが、犯人と会った後、遺棄されるまでのシナリオは変化する要素がなさそうだ。
変化が考えられるのは犯人に会うまでの過程と自転車の点だね。
そこで、今回は思い切って条件の異なるシナリオを考えてみよう。
被害者が外出していない場合についてです。
この事件の事をご存知の方はそれでは、友人の証言に矛盾すると思われると思います。
これは「第一発見者の信憑性を疑え」と言う捜査のセオリーに準じた物です。
あくまで可能性の検討と言う事ですので他意はございません。

この場合を考える時の問題は二つ
A)被害者の自宅や周辺に争った跡はなかった事
外出していないのだから、殺害場所は被害者の自宅と言う事になるので、この点が矛盾します。
ここを説明する為には、以前にニャンコさんからのコメントにあったように「浴室」で殺害されたと考える事で説明できると思います。
最近起きた渋谷のバラバラ事件でも浴室で解体したが、血液反応がほどんで出なかったと報道されています。
今回は絞殺なので血液は関係ありませんが、同様に証拠は残らなかった為、見逃したと言うわけです。

B)外出すると書かれたメモ
この事件は突発的に発生した事件だと考えています。だとすると、事前にメモを書かせてから殺害は難しいと思います。(可能性はゼロでは無いですが・・・)
今の所、メモは被害者の直筆であったと思われます。
私はこの点を以前に書いたメモを偶然使用したものと考えています。
被害者は半同棲状態だったとの報道もありますし、この手のメモが以前書かれていたとしても不思議ではないでしょう。

これらの事を踏まえてシナリオを考えてみます。
1)被害者と友人は食事の後にトラブルとなる。
2)一時は収まったが、被害者が入浴中に激して殺害する。
3)全裸の被害者に上着を着せジャージと靴を履かせて車に乗せる。
4)遺棄現場に移動して、首の切断を試みるが、道具が無くて断念する。
5)通り魔の犯行に偽装する為、胸等に傷を付けて、湖に流す。
6)被害者の部屋に戻って、今後について考える。
7)逮捕されない為の言い訳を考える。
・被害者とスーパーに行って買い物をした事は調べれば分かるので、一緒に居た事はごまかせない。
・犯行時間に自分にアリバイも無いし、アリバイを偽装する事を手伝ってくれる人間もいない。
・自宅に帰って1人で寝ていたとする場合、自宅に帰るまでの間に誰かに目撃されると時間に矛盾が発生してしまう。
・それなら、このまま被害者の部屋で寝た事にすれば良い。
・しかし、その場合部屋で彼女が殺害されたとするのはおかしいので、彼女が外出した事にしなければならない。
・外出したとするには、自転車を移動して偽装した。
8)自転車を車に積み資材置き場に放置する。
9)自転車の鍵から部屋の鍵を外して、犯人は部屋の鍵を持たない人間に偽装した。

こんな所なんですが・・・一見上手に説明できたように思えるが疑問は残るね。
最大の問題は「被害者の部屋で寝ていた」と言う証言が疑問だよね。
今回は自宅へ帰る途中を目撃された場合に証言に矛盾する為と考えたけど、同じ理由は自転車や遺体の運搬時にも当てはまるわけだからね。

確かに、この状態で被害者の部屋から被害者の遺体が発見されれば、一番疑われるのは問題の友人になる事は間違いないだろう。最後に被害者に会っていた人物だからね。
遺体は運搬しなければならないとして、外出した方法は車でも良かったはずだ。
「誰かが車で迎えに来て外出した」そうすれば自転車を移動する必要も無くなるし、目撃されるリスクも無くなる。

そもそも、死亡推定時刻は通常2時間ぐらいの幅がある。
メモもあるし、遺体を運搬した後、直接自宅に帰っても死亡時刻とは矛盾しないね。
部屋を出た時には彼女は外出した後だったと言うのも矛盾は無いだろうな。
自転車を移動するリスクもないし。この方が自然な証言に見えるよね。

あえて、捜査の注目を集めるような証言をする必要はないだろう。
もしこの友人が犯人なら
「車の音がして気付いたら、テーブルにメモがあった。被害者が外出したようだったので、自宅へ帰った。
その後は自宅で1人で朝まで寝ていた」と言う証言をするのではないかな?
(つまり、もっと自分に有利な証言ができたはずだよね)

それともう1点はナガイさんのコメントにありましたが、一般的に安いアパートなどでは隣接する部屋に音が漏れやすい構造になっています。
もし、部屋の中で口論になどなれば、当然その声や物音は隣接する部屋に聞かれているでしょう。
そのあたりを考えると、この線は薄いのではないか?と言うのが私の印象ですね。

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コメント

なんらかの事情で、通報者は「車」を使わずに被害者宅に来ていた。
その後殺害に至る。
遺体の処理にこまり、遺体の搬出を計画。
その場では「手袋」等なく、被害者の「車」は使えない。
急遽、以前も使ったことのある自転車で自宅を目指す。
その途中で自転車は放棄。これは計画的偽装も兼ねる。
部屋のカギは持ち去る。必要だから…

自宅からは自分の車で行動。

てのはどうだろうか…

投稿: 迷探偵ニャンコ | 2007/03/11 00:46

このシリーズは、ASKAさんにリクエストがあって、
他の事件とセットのリクエスト。その理由はサラリとしたもの。
しかし、巷では関係あるのないのと井戸端会議の話題のもの。

この事件でのキーワードは訪問中の男子学生の証言によるものが多い。
事件の発端。ドア音を男子学生は出掛ける音と思っていない。
つまりは、出掛ける話は聞いていない。出掛ける音には聞えなかった。

事件に関係が見込まれたのは4人ぐらい。
見込まれてしまった原因は、被害者との親近性というだけ。
うち、2人は文句なく関係なさそう。犯人が殺害されたのなら、関係ありかもしれないが。
残り2人。一人は当日一緒にいたが確認済みの唯一の人。
つまり訪問中の男子学生。ASKAさんは犯人ではないだろう・・と。
残るは、被害者と深夜でも会えるかな?の位置関係にある人。
それがセットリクエストに関係あるかないか。

ところで、この事件は男女関係が焦点。本当にそうなのだろうか。
学生の事件のためか金銭関係は噴出しないけど、金は関係ないのか。
国立大学だからって、アパート住まいなら、費用は半端じゃない。
安サラリーマンの年収に匹敵する費用がかかる。

今の時代は、金銭感覚がばらばら。
1千万2千万が金だと思う人。5万10万が大金の人。
3人の金銭事情はどうだったのだろうか。

投稿: ナガイ | 2007/03/11 05:43

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