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2007/03/06

京都小6殺害事件の謎!その9

続報です。京都地裁で懲役18年の判決が出されました。
1)地裁の精神鑑定で「(広汎性発達障害の)アスペルガー症候群で、当時は精神病様状態にあった」とされた被告について、裁判長は完全責任能力があったと認定した。
判決で「不安や恐怖で切迫した状況にあったが、犯行の計画性は顕著で、精神病様状態も恒常的ではない。動機も了解不可能とは言えず、善悪を判断し行為を制御する能力が備わっていた」と指摘した。

2)「障害で物事に固執する傾向やストレスへの弱さなどの特性があり、精神病様状態もあった経緯の中での犯行」と情状酌量した。(求刑は無期懲役)

3)動機については「塾での抗議を受けるなどし、関係が悪化した女児の像が剣で襲ってくるとの認識のもと、その恐怖から逃れるため、現実の被害者を殺害することを思いついた」と認定した。
公判では、「剣で刺してくる被害者の像を見た。本物を刺し殺せばいいと思った」などと証言した被告の刑事責任能力が争点となり、精神鑑定は「喪失していたとまでは言えない」としたが、弁護側は「著しく減退していた心神耗弱」を主張していた。

4)量刑理由では「余りに残忍で悪質。女児の苦痛は計り知れず、遺族の悲しみや怒りは察するに余りある。安全であるはずの塾内で、本来生徒を守るべき講師による特異な事件で社会的影響も大きい」と述べた。情状面では、被告が事件直後に110番通報して自首が成立することや、被告なりに反省を深めようとしていると述べた。

こんな所だね。
いろんな意味で難しい事件だと思う。
まず、被告の病気の点だ。先天的な病気と言う事なのだが、被告は病気を自覚していたのだろうか?
アスペルガー症候群はコミュニケーションや共感性など対人面や社会性に大きな困難があり、同じ物事に固執する傾向がある。感情的なやりとりや集団行動が苦手な半面、優れた集中力や記憶力などにより専門分野で高い能力を発揮することもある。

と言う事から考えれば、彼が塾の講師を仕事にするのは向いていないよね。
対人関係を築くのが苦手な彼が多くの子供と接しなければならない仕事は向いていないと思う。
その彼が向いていない塾の講師をして、ストレスを高めた結果、事件を起こした不運な事件だったのか?
もし、彼が病気を自覚していたのなら、向いていない仕事はしないのではないかな?
そう考えると彼は病気の事を自覚しておらず、知らずに向いていない仕事を仕事に選んでしまったとも思える。

事件を防ぐと言う意味で考えると、彼が塾の講師など向いていない仕事をしていなければこの事件は防げたのだろうか?
しかし、塾の講師以外でも接客業などにつけば似たような事件を起こした可能性もある。
そうすると、やはり彼が自分の病気の事を知って適切な対応をする事が一番効果が高いような気がするね。
以前の報道では、時々家で奇声を上げたりと言った事もあったようなのだが、彼の家族はその点をどう考えていたのだろうか?

最後に裁判員制度について考えてみよう。
裁判員制度が始まれば、このような事件を扱う事もあるだろう。この事件の量刑は適した物なのだろうか?
私のように事件に興味を持ってニュースなどを見ている人間にすれば、3人以上は死刑、1人なら無期、2人はグレーゾーンと言った殺人事件の慣例的な判決から考えると、強盗や性的暴行目的でなく、被害者が1人のこの事件は悪くても「無期」と言う事で妥当な判決に思える。

しかし、一般人なら罪の無い小学6年生が塾の講師にめった刺しにされて殺害された点に感情移入するとやはり極刑と言う方向に考えてもおかしくないと思う。

参考リンク
京都小6殺害事件の謎!その8
京都小6殺害事件の謎!その10

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コメント

アスペルガー症候群である事と、「幻覚を見た」などという状態とは(それが真実なら)、まったく違う精神疾患に起因するものであるように思われ、「幻覚を見た」原因となる疾患を特定、証明できていない状態での減刑というのが不透明な状況に思えますね。アスペルガー症候群は最近注目されるようになってきた名前だけど、そこには「その人の性格」と判断される程度の軽微な症状まで含まれる広範囲な病名のようですから、今後の犯罪対策のためにもそこははっきりさせて欲しい気がします。

投稿: kishi | 2007/03/07 20:59

被告の殺人行為ばかりが焦点になってしまうのは当然でしょう。しかし私は、被害者の「キモイ」「死ね」等の発言にどうしても関心が向いてしまいます。たとえ、発言者が子供であったとしても、こうした言葉を目上の人間に、しかも勉強を教えて下さる先生に発することは、絶対にあってはならないことで、私はこの子供(しかも女児)の将来が空恐ろしくさえ感じます。というのも、この事件の情報から類推すると、被害者は冗談でそうした発言をしている訳ではなさそうだからです。子供とはいえ、かなり悪質であるように思われます。この責を親の躾に帰することは簡単ですが、自分の娘がそうした発言をしていたことを知れば、被害者の親としてではあっても恥じる部分が少しはあるのではないかと想像します。

投稿: SA | 2007/07/14 02:36

SAさん、こんばんは
この事件の子供に限らず、最近では多くの子供が、このような事をしているようですね。
親の教育に対する意識が昔と変わっているのでしょう。

子供達にすれば、何をしても、先生の体罰があるわけでもないし、周囲の大人に威厳も無いし、大人が怖いと言う意識は無いんでしょうね。
親のモラルが子供のモラルに伝染するような形でモラルが低下しているのが今の世の中のような気がします。

そう言えば、長野の小6が不明になった事件もありました。
http://disktopaska.txt-nifty.com/aska/2006/10/post_f594.html
子供達の世界は大人の想像も及ばない所になっているのかもしれませんね。

投稿: ASKA | 2007/07/15 00:16

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