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2007/04/29

世田谷一家殺人事件再考その74

今回はハンカチを滑り止めにした場合について実験してみました。
例によってハンカチに穴はあけてないので、実際とは多少違うと思いますが雰囲気は十分分かるでしょう。
Hankch8 ハンカチを滑り止めにする場合は2通りが考えられます。
一つは左の写真のように包丁の柄を被い、刃の側に結び目を作ってその出っ張りをストッパーにする場合ですね。
ハンカチには結び目もあったとの事なので、この可能性はありますね。

しかし、この方法の場合は、ハンカチは包丁に結ばれた状態で発見されると思うのだが、それなら、使用方法は明確なわけですが、発見された時は包丁とハンカチは離れた状態で発見されている。

Hankch5 次にハンカチを手の甲に巻きつけて滑り止めにする場合です。
左の写真は順手(セイバーグリップ)に握った場合。








Hankch6 同じ順手を反対方向から見たところ。









Hankch7 逆手(アイスピックグリップ)に持ったところ。

ハンカチを滑り止めにする場合には色々気付く事があります。
1)犯行を事前に想定していた。
以前にも書いたのですが、当然ハンカチを事前に準備しなければこの滑り止めの方法は使えないので事前に準備していたと言うのは間違いないでしょう。

それから、今回新たに気付いたのは、手に巻き込むように使用した場合に、「犯人は固い物を刺す事を想定していた。」のでは?と言う疑問が出てくる。
この滑り止めは滑り止めと言いながら、効果があるのは突いた時だけなんだよね。
普通人間を刺し殺そうとしたら、腹とか胸を刺すのが一般的だと思うんだよね。
その意味で犯人は最初から被害者の頭や顔を刺す事を考えたいたのかもしれない。
そうすると、ますます「怨恨」と言う線が濃くなってくるんだけどね。

2)2枚の同じハンカチの意味は?
現場から発見されたハンカチは2枚、どとらも同じ黒のハンカチだった。
これについて疑問浮かばないかな?
私が疑問なのは、通常の生活でハンカチを2枚買うのなら、違うデザインの物を選ばないかな?
全く同じハンカチを2枚購入するのはちと疑問だね。
そこで私が考えたのは、このハンカチはこの犯行の為に購入した物でデザインは気にしていなかった。目立たない黒っぽい物ならOKと言うのが犯人の判断だったのではないだろうか?

そして、ここで気付くのは「2枚のハンカチは同時に購入している」のではないのか?
と言う事です。もう時間も経っているのでデータが残っているか分からないけど、今はPOSシステムで商品の販売データは管理されていると思うのです。同時に同じハンカチを購入したデータが残っていれば捜査に役立つかもしれないね。
しかも、犯行を想定して購入したのなら、包丁の購入時期と同じ時期に購入していると思う。

3)犯人はなぜ自分の手を怪我するかもしれない事を知っていたのか?
1)で書いたように事前に犯行を想定していたとしたら、「自分の手を怪我する可能性」を知っていたと言う事になる。
この事件の報道ではあたりまえのように、伝えられているが、一般人の中に刃物で人を刺した時に自分の手を切ってしまう事がある。と言う事をどれだけの人が知っているだろうか?

川崎の通り魔事件などでも逮捕された人間が自分の手を怪我していたけど、事件報道などで特に犯人が逮捕されたような事件の報道では殺害の動機や手口などが報道されるだけで、犯人が手に怪我をした事は殆ど報道されない。
例え報道されても記憶に残らないでしょう?
例としては町田の女子高生殺害事件でも犯人は手に怪我をしたが、それを覚えている人は殆どいないだろう。

その点で犯人像を考えると
A)警察官、事件記者、私のような事件に興味を持って調べている人間
B)ナイフマニア
C)格闘技経験者

ぐらいが思い浮かぶのだが・・・・
A)の場合は「指紋」と言う致命的ミスをするとは思えないんだよな。
B)は可能性はあると思うのだが、それなら自分のナイフを試したいと思うのではないか?
杉並親子殺害事件の犯人も自分のナイフを凶器に使っている。

C)はあまり自信がありません。
刃物その物に興味は無いが、人を攻撃する知識はあったと言う点から連想した物です。
しかし、それなら急所を狙うんじゃないの?ってのも疑問な点だね。

4)ハンカチは包丁を隠す為だったのか?
ハンカチは隠す為だった可能性もあるのだが・・・・
そうすると、時間が問題になる。
何の時間かというと、包丁を使うまでの時間だ。被害者宅に侵入してから包丁を使うまでに長男を既に殺害している。
また、衣服を畳んだりしていて時間の余裕はあったはずだ。
それなら、包丁を隠す為のハンカチは返って邪魔な存在のはずで、ハンカチを外して包丁を使うと思うんだよね。

とりあえず、こんなところかな。

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岐阜男女殺傷事件

4月28日午前5時20分ごろ、岐阜市日野南の路上で、近くに住む無職23歳女性が頭から血を流して倒れているのを近所の男性が見つけ、110番した。
女性は病院に搬送されたが意識不明の重体。
女性の自宅アパート内では、女性の知人の会社員23歳男性(同市北一色)が血まみれの状態で死亡していた。
警察は現場から逃げた同市内に住む知人の23歳男性が2人を次々と襲った可能性があるとみて、行方を追っている。

まもなく逃走していた23歳男性は逮捕され「殺したことに間違いありません」と容疑を認めている。

調べでは、容疑者は28日午前5時ごろ、女性被害者の部屋の台所兼居間で男性被害者の腹や背中数カ所を部屋にあった包丁で刺して殺害した疑い。
さらに同5時20分ごろ、部屋から逃げ出した女性を追いかけて鈍器で殴り、意識不明の重体に陥らせた殺人未遂容疑でも調べている。
3人は27日夜から女性被害者の部屋で騒いでいたらしい。

容疑者は、現場から自転車で逃げて約10キロメートル離れた同県各務原市内の神社境内の小屋に潜んでいるのを、付近の住民から通報を受けた同県警各務原署員が見つけた。
容疑者は2人の中学時代の同級生。職業はなく友人の家を転々としていたという。逮捕時は所持金をほとんど持っていなかったらしい。

 

女性被害者の親類の男性の話では、容疑者は女性被害者と交際していたが、最近になって何らかのトラブルがあったらしく「話し合いの仲裁に男性被害者が入っていたのではないか」と話しているようです。

続報を待ちましょう。

09/07/15追記
男性会社員=当時(23)=を刺殺し、自分の元交際相手の女性に大けがを負わせたとして、殺人と殺人未遂などの罪に問われた無職男性被告(25)の判決が15日、岐阜地裁であった。

裁判長は「強固な犯意に基づく残忍な行為」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。
裁判長は「是非善悪を判断し、それに従って行動する能力を有し、その能力は減弱していなかった」と判断。2人に対する「確定的殺意」も認めた。

弁護側は「殺意はなく、心神耗弱状態だった」と主張していた。
判決によると、被告は07年4月28日、岐阜市の店員女性(25)宅アパートで、会社員を包丁で刺し殺害。逃げ出した女性の頭を路上で踏み付けた。
女性を自分のものにするには殺すしかないと思い、アパートを訪れた会社員は障害になると考えたという。

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2007/04/28

秋田4歳児変死事件の謎!その15

続報です。弁護方針が決まったようです。
殺人罪に問われた31歳母親の第2回公判前整理手続きが26日、秋田地裁であった。弁護側は事前に提出した主張予定書面に基づき、起訴事実と責任能力は争わず、情状面での配慮を求めていく方針を示した。

私もこの方針に賛成です。
死亡したのは子供1人なので悪くても無期懲役でしょう。
この事件では一緒にいた43歳男性が主導的な役割だったと認められれば、彼女の罪ももしかすると10から15年程度になるかもしれない。

更に情状が酌量されれば10年以下もあるかもしれないね。
ただ、裁判官の判断がどうなるかと言うのはあるな、実の母に死亡してもかまわないと用水路に放置された子供の無念を考えると、重い方に傾くかもしれないし。
逆に彼女の以前からの男性に依存的な性格から男性に言われた事を実行したとみれば軽い方に傾だろうが・・・どうなるかな。

これについてはじきに裁判が始まれば分かる事なので裁判の行方に注目しましょう。

彼女については出所後の生活などを考えると、やはり男性に依存的な性格に対するメンタル面でのケアが必要だろうね。

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2007/04/25

筑波山不明遺体の謎その4

続報です。被害者のカードを使用した男が窃盗で逮捕されました。

容疑者は3月12日午後8時ごろ、被害者名義の銀行のキャッシュカードで、埼玉県三郷市のコンビニ店の現金自動預け払い機(ATM)から現金十数万円を引き出した疑い。
容疑者は被害者の知人で、被害者から金を借りていたという。容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認しているようだ。

逮捕されたのは東京都葛飾区、45歳の解体工。

 

被害者が最後に目撃されたのが2月上旬なので、3月12日には被害者は既に失踪している可能性が高いだろうな。
この時期に被害者のカードを使ったと言う事だと、カードはどうやって入手したのか?
また暗証番号はどうやって知ったのか?
など疑問は出てくる。

続報を待ちましょう。

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2007/04/24

川崎通り魔事件その2

続報です。
1)女性は宮前署捜査本部に「助けに来てくれた人はいない」などと証言している。
これは容疑者が助けに入ったと話している点に矛盾するね。

 

2)事件直前、現場近くの階段で、被害に遭った女性のすぐ後ろを歩く不審な男が目撃されていたことが、捜査本部の調べで分かった。

 

3)横浜地裁川崎支部は22日、殺人未遂容疑で逮捕された同市高津区久末、会社員、26歳男性容疑者に対する10日間の拘置を決定した。
容疑者は捜査本部の取り調べに黙秘し、雑談にも応じていないらしい。

 

さて、こんな所だね。
どうも容疑者にとって不利な材料ばかりが出てくるな。
状況証拠は真っ黒と言う所だな。
この状況から逆転と言うか無実を肯定する材料を探すとしたら・・・・
A)真犯人の逮捕。
B)犯行に使われた凶器が発見され、凶器に容疑者以外の人物の指紋が採取される。
C)容疑者が誰かを追いかけている所の目撃情報。

このぐらいかな。
逆に不利な材料としては
D)現場で犯人ともみ合った時に手に怪我をしたとの証言から、現場から犯人を追った経路上に容疑者の血痕が発見されない。
E)凶器が発見され、柄の部分から容疑者の指紋が採取される。
こんな所だね。

 

このあたりは、続報を待つしかないだろうな。

 

しかし、容疑者が黙秘しているというのは、「黙秘した方が裁判では有利になる」と言う判断なんだろうね。
普通に冤罪なら、やはり無実を訴えると思うんだよな。

 

捜査の行方に注目です。

参考リンク
川崎通り魔事件
川崎通り魔事件その3

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岩手母娘不明事件の謎!その19

続報です。盛岡地裁で死刑の判決が出ました。

裁判長は「パチスロにふけるなど自堕落な生活で借金を膨らませ、何の落ち度もない母娘を惨殺した。動機に酌量の余地は全くなく、極刑をもって臨むほかない」と述べたようだ。

裁判長は「窃盗目的で侵入した家が女性2人暮らしと知るや、3度侵入を企て、犯行を周到に計画した」と指摘。「殺害は計画的ではなかった」という弁護側主張について、「殺人は抵抗抑圧や発覚防止のためで偶発的とはいえない」と述べたようだ。

予想通りの判決だね。
強盗と乱暴を目的に2人を殺害しては死刑は当確と言う所だろう。

さて、この事件では強盗を目的にしていたが、現金2万2000円とゲーム機など78点(4万4800円相当)を奪った。
あわせて7万円たらずのお金の為に2人を殺害してるんだよね。
そこには暴行目的の方が強かったかもしれないけどさ。

どうも、小さな金額の為に簡単に人を殺害する世の中になってしまったらしい。
しかし、この傾向はこの先もっと強まると私は考えています。
それは格差社会によって、低賃金層が増えた場合、生活苦から犯罪に手を染めるケースが増えるのでは?と思うわけです。

そういうわけで、治安維持の為にも格差社会是正は必要だと考えています。
治安が不安定になると経済活動にも影響が出ると思うんだけどな。
そのあたりは専門家の意見を聞きたいところです。

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2007/04/21

バージニア大学乱射事件

4月16日の朝、米バージニア州西部の都市ブラックスバーグにあるバージニア工科大学構内で銃乱射事件があり、自殺した犯人を含めて33人の犠牲者がでた。

負傷者も30人以上に上り、高校・大学を含め過去に起きた銃乱射では米史上最悪の事件となった。

事件は2度の銃撃事件にわたり
最初の銃撃は16日午前7時15分(日本時間同日午後8時15分)ごろ、約900人の学生の住む構内の寄宿舎で起き、ここで2人が死亡した。
その2時間後に今度は構内の異なる建物にある教室で銃が乱射され、30人が射殺された。

最初の乱射事件を受け、大学側は学生に電子メールを送って注意を呼び掛けた。しかし、ちょうど通学時間に当たっていたため、最初の事件を知らずに登校した学生も多く、犠牲の拡大につながったようだ。

容疑者は2度目の事件後に自殺している。この容疑者を同大4年生の韓国人学生23歳と断定し、発表した。2件とも同一の拳銃が使用され、同容疑者が所持するバッグから3月に銃を購入したことを示す領収書が見つかった。

容疑者は小学2年のときに渡米、大学では英文学を専攻し、学生寮に居住していた。容疑者が寄宿舎の部屋のなかに、「金持ちの子供」などに対するののしりの言葉をつづったノートを残していたと報じた。容疑者の家族はドライクリーニング店を経営し、姉妹は名門プリンストン大学を卒業したという。

米メディアでの報道などを見ると容疑者は1人で行動するタイプで、ルームメイトですらあまり話をしなかったらしい。同様に同じ韓国人学生の中にも親しい友人などは居なかったようだ。

また、元級友がネットに寄せたコメントによると、昨年秋、英文学専攻のチョ容疑者は戯曲の講義を受けていた。各学生が自分の作品を発表してクラスで合評する形式の講義で、チョ容疑者も2本の戯曲を発表した。元級友は「暴力的で病的、グロテスク。悪夢のような作品だった」としており、チョ容疑者を危険な人物とみなす雰囲気がクラス内に流れたという。
この件について、担当教授がメンタル面での不安からカウンセリングを受けるように指導したとか、授業中に容疑者が机の下から他のクラスメートを隠し撮りするので、1対1で授業するようになったなどの話も出てきている。
また、ルームメイトは彼から自分の恋人は空想の人物でスーパーモデルだなんて話を聞いているようだ。

 

それから、実は1度目の銃撃の後に容疑者が米NBCに犯行声明とも取れる、ビデオや写真などを送付しており、これがNBCで放映された。
内容としては
駐車中の車内で撮影されたビデオで、チョ容疑者は「時が訪れたので私はやった。そうしなければならなかった」と話している。
その他には

「俗物め。金のネックレスでは不足だろう。君の信託基金も不足だ」
「お前たちがおれを追い詰め、おれにはただ1つの選択肢しかなくなった」
「お前たちの手は血で汚れる。その血を洗い流すことはできない」
「十字架の上で辱められ、突き刺されることがどんな気持ちかお前たちに分かるか」
「お前らは顔に唾をかけられ、のどにゴミを押し込まれるときの気持ちがわかるか」

なんて事が写っていたようだ。
また、写真などには両手に銃を構えてポーズをとっている写真などがあった。

このあたりの事からこの容疑者の犯行である事は間違いないだろうな。

容疑者については、以前に女子生徒に対するストーカー行為で警察に訴えられていたり、寮の部屋に火をつけるなどの異常行動などがあったようだ。

さてアメリカでは銃の乱射事件は何度も起きているし、特に目をひくような特異な事件でもないだろう。

日本でも似たような事件は起きている。
・池田小襲撃事件
・池袋通り魔事件
・横溝正史の八墓村のモデルになった1938年の津山事件

なんてのがあるね。

アメリカでは銃に対して今一度考える必要があるだろうな。

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川崎通り魔事件

4月5日の夜に川崎市宮前区野川の路上で近くに住む保険会社事務員の40歳女性が男に刃物で刺され重傷を負う事件が発生している。

 

この事件で4月20日に事件を目撃し犯人を取り押さえようとしたとする26歳男性会社員が逮捕されました。

この男性は事件の1時間後に、「犯人を止めようとしたらもみ合いになり、自分も手にけがをした」と警察に名乗り出た男性だった。

 

男性は県警による任意の事情聴取に
「車で現場を通りかかった際、階段を上る女性を男がつけているように見えた。
おかしいと思い車から降りると、悲鳴が聞こえた。
駆けつけると女性が刃物で刺され、犯人を取り押さえようとしたら刃物が手に当たり、服に血がついたので自宅で着替えてから警察に来た」と説明しているという。

そして6日にこの男性の家を家宅捜査した結果、血の付いた衣服のほか、男性が現場まで運転した車も押収して詳しく調べた。
すると着衣から見つかった血痕が被害者のものと一致した。

逮捕された男性は容疑を否認している。

 

さて、この事件で容疑者の行動の疑問点は
1)刺されて倒れている女性をなぜ介抱しなかった点。
女性を介抱しなかったことについては「救急車の音が聞こえ、女性も大声を上げたので誰かが介抱すると思った」と話している。

 

2)事件の1時間後に警察に届けている点。

現場周辺で聞き込み捜査を続けたが、鈴木容疑者と男がもみ合っているような姿の目撃証言はなく、現場には容疑者と被害女性しかいなかったと判断。被害者の女性も刺した男に「似ている」と話していることなどから、逮捕に踏み切ったとの事。

調べによると、被害者の女性を最初に見つけた近所の49歳主婦は自宅1階の居間にいて、「やめて」という最初の悲鳴を聞いた。続いて「助けて」という叫び声が2回し、外に向かい、さらに「誰か助けて」という声を聞いた。
警察は女性の悲鳴で住民が駆けつけるまでの時間を8秒間と断定しているようだ。

今のところ、微妙な印象だね。
つまり容疑者の犯行だと断定する材料は今のところ無いと思う。
怪しい点としては容疑者の衣服に付着していた血痕が被害者の血痕と一致している点だね。
これも、可能性としてゼロではない。真犯人がいて、真犯人が被害者を刺した時に刃物に被害者の血が着き、その血が容疑者の衣服に着いた。と言うように考える事もできる。
しかし、この場合はあまり多くの血が容疑者の衣服に着く事は無いだろうな。

 

私としては、容疑者が犯人だとしたら、なぜ警察に届けたのか?と言う所が「鍵」になると思う。
本来なら、犯人がわざわざ警察に関わろうとは思わないよね。
容疑者が警察に疑われると感じる何かがあったのではないか?その疑いを逸らす為に被害者、あるいは第一発見者として警察に名乗り出たとするとツジツマがあうけどな。

 

もっとも、第一発見者の信憑性を疑えと言うは捜査のセオリーだけどさ。
最近は冤罪事件も多いので慎重に捜査して欲しいですね。

4/22 追記
容疑者が、現場から帰宅した際、着用していたズボンを洗濯し、別のズボンに履き替えて警察に「被害者」と名乗り出ていたことが21日わかった。
また容疑者宅には、被害者の血が付着した靴があったことも判明した。

容疑者は5日午後10時半ごろ、被害者が刺された現場近くから車で帰宅。妻と子供は外出中で自宅にいなかったらしい。

4/22更に追記
犯行直前、散歩中の住民が現場手前の階段で、女性のすぐ後ろを追いかけるように歩く容疑者とよく似た男を目撃していたことが21日、わかった。
調べによると、目撃した住民は、階段を下側から見ており、犯行そのものは見ていない。しかし、階段は一本道で、脇道から別の人間が紛れ込む可能性はないとの事。

参考リンク
川崎通り魔事件その2

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2007/04/19

世田谷一家殺人事件再考その73

今回は例のハンカチについて考えてみます。
以前にも少し書きましたが、あの「滑り止め」とか「返り血を防ぐ」為に使われたと言われるハンカチについて簡単な実験をしてみようと思います。

今回の視点は「返り血を防ぐ事ができるのか?」と言う所です。
まずは、45cm角のハンカチと30cmの定規を包丁に想定して実際はどうんな感じになるのかを試してみました。

ただし、ハンカチに穴を空けるのはちと「もったいない」ので単純に被せてその上から握ってみました。
Hankch1 用意したハンカチは少し大きめの47cm角でした。
定規は全長32cmです。

ハンカチの中央で定規を包み握った所を横から見たところ
Hankch2






Hankch3正面から見たところ
当然の事ながら、布地は重力によって下に垂れてしまうね。
つまりカバーできる範囲はかなり狭いよね。





Hankch4最後は逆手に持って振り下ろす場合だ。
この場合もカバーできる範囲は狭いし、実験はしていないが、ハンカチが血で濡れると、刃に密着してしまい返り血を防ぐ効果は無いような気がする。

今回、事件の状態を簡単に再現してみましたが、返り血を防ぐ事は難しいと思います。
特に相手が動く場合は刃物を刺す角度や抜く角度は予想もできないので、この程度の布の範囲では返り血は防げないと私は考えています。
犯人も返り血を防ぐ事を目的にしていないのではないでしょうか?

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2007/04/15

神奈川洗浄剤事件の謎!その2

続報です。錠剤を配っていたのはリフォーム業者だったようです。

 

リフォーム業者によると、新規開拓の営業を兼ねて2~3年前から消臭・洗浄剤の配布を始めたらしい。
住宅の配管洗浄工事を行うと、苦情が出ることがあり、工事前の朝に近所に錠剤を配っているようだ。
さらに、夕方に「お宅もどうですか」と勧誘もしているとの事。
同様の行為は複数業者が行っているらしい、これは訪問販売で目的を隠して勧誘すれば、特定商取引法に触れるおそれもある。

 

さて、新聞社の取材でリフォーム業者の営業活動だったと分かったのだが・・・
やはり疑問は残る。

 

今回の報道の内容からみると、錠剤を配っていた理由は「下水配管の洗浄」を行った場合に近隣の住宅で悪臭などの苦情がある為にそれの対処として配っていたと言う事になるね。

 

しかし、だとしたら「飲め」と言うのは全くおかしな話なんだよな。
やはり現場作業員に対する教育指導に問題があるのかな。

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2007/04/14

神奈川洗浄剤事件の謎!

不思議な事件が起きている。
4月に横浜市や神奈川県海老名市で、「水道工事の濁り水対策」として、作業員風の男たちが住宅を訪ねて家庭用パイプ消臭・洗浄剤を配る事件が発生している。

横浜市や県警南署によると、同市南区で今月9日と12日、数人の青い作業服姿の男たちが数十軒を訪ね、同市南区永田山王台周辺の住宅に「下水工事をしている。水が濁ったり、においがしたらこれをパイプに入れて」と錠剤を配り、使ったかの確認もしていた。しかし、付近で下水道工事はなかった。
市には23件の問い合わせがあり、うち21件で錠剤を置いていったようだ。

 

調べたところ、この錠剤はパイプのぬめりをとる市販されているパイプの消臭・洗浄剤だった。
市は「水道工事で洗浄剤を配布することはない」と話し、洗浄剤のメーカーも「見本としても配ることはない」としている。

 

似たケースは昨年9月から同市や同県大和市、海老名市で計19件確認された。

配布が確認された19件のうち5件は既に錠剤を使っていたが、健康被害はなかったとの事。
男がパイプに錠剤を入れた家もあった。横浜市神奈川区の70歳主婦は錠剤を直接飲むように言われ、放置していたら、再訪した男に「なんで飲まないのか」と問われたらしい。

4月12日午前9時ごろ、2人の男が自宅を訪れ、「マンホールがにおうので錠剤を入れさせてください」と言い、男らはいったん立ち去り、同日午後5時ごろ、再び訪れて「マンホールのふたにひびが入っているので、1万円のところを5000円で直します」と勧誘し、住民が拒否するとそのまま立ち去ったという。

 

しかし、錠剤を渡された別の71歳男性が「下水管にひびが入っているので修理する」と勧誘され、代金を支払っていた事例もあったようだ。

 

とこんな所なんですが・・・どうも情報が混乱しているふしがあるな。
まず、配布されていた錠剤は
「錠剤はパイプのぬめりをとる市販されているパイプの消臭・洗浄剤だった」と言うのは問題ないのだが・・・

問題は「パイプに入れる」と言う所だな。
一部に健康を危惧する内容や、直接飲むように言われた事例なども報道されているのだが・・・・

しかし、大多数の報道は「下水のパイプ」がキーワードになっているようだ。

 

この点は単に報道が混乱しているのか?それとも事実なのか?によって犯人像が変わるな。

 

特に「飲む」と言う事が男達の目的だとすると、健康を害する事を目的にしている可能性が高い。
しかし、複数の人間が関わっている点が謎だね。宗教的な背景などの可能性も考えられる。
この点については、ちと気になる別件の報道がある。
4月6日午後2時15分ごろ、岐阜県可児市松伏の松伏配水塔の周囲に張り巡らされた鉄製フェンスがカッターのような物で切断され、縦1メートル、横50センチほどの穴が開いていた事件があった。
配水塔入り口の南京錠と、高さ約20メートルの塔のてっぺんにあるステンレス製のふた(直径60センチ、重さ4~5キロ)の南京錠も壊されていた。配水塔は松伏地区の約460世帯に水道水を供給する施設。市は何者かが塔内のタンクの水に異物を混入した疑いもあるとして配水を停止した。

 

次に下水道の場合だが、オーソドックスに悪徳業者が下水道関連工事を勧誘する為の方法と考えるとツジツマが合うね。
またそれらの怪しい団体業者の場合、指揮命令系統も不安定で「パイプに入れる」を水道管に入れると勘違いした末端の作業員が「飲め」と言っている場合も考えられるしね。

 

この事件の場合は目撃情報が期待できるので、捜査の進展に期待しましょう。

4/15追記
当初の記載で悪徳業者や怪しい団体と書きましたが、業者に訂正します。
4/15の報道で同様の営業活動は複数の業者が行っているとの事ですし、その理由も作業の結果、近隣住民に迷惑が掛からないようにとの配慮ですから、悪徳業者の仕業と断定するのは不適当でしょうね。
しかし、飲めと言う話は全くの別物でこれが事実ならば、作業員への教育指導に明らかに問題があります。
また、訪問販売で目的を隠して勧誘すれば、特定商取引法に触れるとの指摘もある。
早急に改善して欲しいですね。

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筑波山不明遺体の謎その3

続報です。遺体の身元が判明しました。
1)遺体は東京都葛飾区東水元、職業不詳37歳男性であることが、14日までの県警つくば北署捜査本部の調べで分かった。

 

2)男性は1人暮らしで、2月上旬にアパートの大家さんに家賃を直接手渡したことが確認されている。

さてと、こんな所だね。
ちなみに、遺体の発見現場まで車で移動した場合の所要時間は高速道路を使っても一般道路だけでも約1時間強と言う所だね。

 

職業不詳と言うのが気になるけど、住所と生活エリアがそれほど離れているとは思えないので都内か近県で何らかの仕事をしていたと思うけどね。

 

ま、身元が分かったので捜査も進むでしょう。
続報に期待しましょう。

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2007/04/09

筑波山不明遺体の謎その2

続報です。殺人・死体遺棄事件と断定されました。
1)司法解剖の結果、死因は鈍器のようなもので頭を殴られたことによる頭蓋内損傷だった。

 

2)遺体の男性は25~45歳で、死後1~3か月とみられ、頭のほか、手などに複数の打撲痕があるようだ。

 

3)遺体は、ピンク色の毛布の上から灰色のカーペットで包まれ、荷造り用のビニールひもで縛られていた。

 

4)付近に男性の靴は見当たらず、靴下は汚れていなかった。

 

とこんな所だね。
もし3ヶ月前だとすると、バラバラ事件の時期にかなり近い時期に殺害されている事になるね。
複数の打撲痕、そして最後に頭部を殴って殺害・・・・
遺体は毛布に包まれ更にカーペットで包まれていた・・・・
念入りに梱包した理由は何かな?

 

他にも気になる点はある。
多分、遺体は足を伸ばした状態で毛布とカーペットに巻かれていたと思うんだけど・・・
そうなると、運ぶのが難しくなると思うんだよね。
身長175cmで足を伸ばした状態では普通乗用車には乗らないだろう。
ワゴンタイプとか、トラックなど車種は限定されてくると思うな。

ま、この事件ではまだ重要な証拠が出てきそうなので、続報に期待ですね。

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2007/04/08

筑波山不明遺体の謎

4月7日午後2時20分ごろ、茨城県つくば市筑波の筑波山中で、放置されていた毛布から人間の後頭部のようなものが露出しているのを、山菜採りに来ていた近くの58歳女性が見つける事件が発生した。

警察の調べによると、遺体は身長1メートル75ぐらいの男性で、腐敗が進んでいた。カーキ色のジャンパーにジーパン姿で、靴を履いておらず、毛布にくるまれていた。

現場は県道笠間つくば線沿いで、遺体は道路から約6メートル下の斜面にあった。
近くから所持品とみられる物は見つかっていない。

 

さて、この事件ですが、私が興味を持ったのは1月に発生したバラバラ事件の下半身が発見された場所から3kmぐらいしか離れていない点です。
今のところ関連はわかりません。
ただ、筑波山周辺で4ヶ月で2件の殺人事件や遺棄事件が起きています。
この周辺の方は今後も注意が必要ですね。

 

続報を待ちましょう。 

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2007/04/05

千葉英会話講師殺害事件その7

続報です。
3月25日の朝2人を容疑者の自宅マンションまで乗せたタクシーから降りる時に容疑者は4、5分したら来て欲しいと言っていたようだ。

 

さて、ここまで分かっている事から考えると、この事件は少なくとも、被害者が死亡する事は容疑者にとって想定外の事だったようだね。
1)タクシーの運転手さんに4、5分後に来て欲しいと話している事。
2)遺体を隠蔽する為の物は自宅にあったバスタブだった事。
3)逃亡用に現金を用意していない事。

さて、ここからはいつもの妄想です。
容疑者の性格と言うか考えかたについてですが・・・・
私は容疑者は意外にプライドの高い人間ではないか?と考えています。

理由は幾つかあるのですが
・大学を受けなおしている点
・就職していない点
・遺体の隠蔽、逃亡までの時間が長い点

根拠と言うほどの物でもなく、言ってみれば私の「勘」に近いんですけどね。

それで逃亡からそろそろ2週間経つと言うのに未だに足取りもつかめない。
現金も持たずに、友人の少ないだろう彼がこれほど長く姿を消していられるだろうか?
と言うのは疑問ではないだろうか?

例えば、仮に彼が殺害に関わっていたとしたら、プライドの高い彼が「殺人犯」として逮捕される事を良しとしないのではないか?と私は考えています。

 

彼が唯一それから逃れる方法があります。
逮捕される前に自殺してしまう事です。
国外逃亡なんて事もあるが、彼はそれほどの資金もツテも無いだろう。

そう考えると、プライドの高い彼は遺体が発見される事も良しとしないでしょうから、遺体が発見されない方法を取るでしょうね。

 

関東方面で有名な自殺スポットとしたら、やはり「富士の樹海」ではないだろうか?
遺体が発見されにくいと言う条件にも合致するしね。

 

あくまで私の妄想です。
生きていたら出頭してください。

参考リンク
千葉英会話講師殺害事件その6
千葉英会話講師殺害事件その8

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大牟田遺体放置事件その2

続報です。
司法解剖の結果、90歳男性とみられる遺体は推定年齢60~80歳くらいで少なくとも死後5年以上が経過していた。男性の妻とみられる遺体は同50歳以上、死後5年以上たっていた。長女、次女、次男とみられる3遺体も死後3年以上か5年以上たっており、死因はいずれも特定できなかった。
いずれも外傷は確認されなかったようだ。

とりあえず、殺害されたと言うような事ないようだが・・・
しかし、家に遺体がある状態で生活していた時期もあるだろうけど・・・
いくら肉親の遺体とはいえ、嫌だよな。

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千葉英会話講師殺害事件その6

続報です。

4/3の夜のニュースの中で報道されていた事ですが、25日の多分10時50分頃に英会話スクールから被害者の携帯電話に電話を掛けた時に電話は直ぐに留守番電話に切り替わってしまったとの事。
(他の報道でクロスチェックしようと思いましたが、この記事について同様の報道はありませんでした)

 

普通に考えると、仕事の予定があって職場に現れなければ、当然連絡するでしょうね。
その意味ではこの動きは常識の範囲と言えるでしょう。

 

ここから、分かる事は被害者は仕事の予定の直前からそれ以後、自由に行動できない状態だったと言う事だろうね。
この時、既に死亡していたのかは今の段階ではわからない。

 

普通に考えれば、容疑者の自宅に入った後、彼女は自由に行動できない状態だったんだろうね。
死亡推定時刻は食後3時間以上経過という事なので、朝食が8時頃だったとしたら、ちょうど11時頃となり、部屋に入った直後に死亡と言う可能性もあるね。

 

それから、容疑者の行動が興味深いね。
それは時間の事なんだけどね。
25日の深夜には不審な物音がしており、この段階では被害者は既に死亡していると考えて良いでしょう。

 

ここからは仮定の話ですが
1)被害者が25日の午前中に死亡している場合。
遺体の隠蔽処理を開始するまでの時間が約12時間掛かっている。

2)翌26日の夜に逃亡している。

 

この点から見ると決断までの時間が長いと思うんだよね。
遺体の隠蔽を決断するまでの時間、隠蔽後に逃亡するまでの時間が長い。
これは容疑者自身が決断に迷っている時間じゃないのかな?
あるいは逃亡計画を練っていた時間かもしれないけどね。

 

この事件では事件直前に容疑者が被害者を呼び出しているし、そのメモは被害者宅に残っているわけで、事件となれば一番最初に疑われる人物である事を容疑者は知っていただろうね。
それなのに、遺体を隠したのは自宅だったし、被害者の持ち物も自宅に残したままだった。

 

つまりそんな事なら、何もかもそのままにして一目散に逃亡する方法だってあったわけだよね。

ま、この所は容疑者自身に話を聞かないと分からないけどね。

参考リンク
千葉英会話講師殺害事件その5
千葉英会話講師殺害事件その7

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大牟田遺体放置事件

4月3日午後5時45分ごろ、福岡県大牟田市明治町の99歳男性方で、5人が死亡しているのを訪れた県警大牟田署員が発見した。遺体はいずれも成人で性別は不明。死後4~20年経過しているとみられ、白骨化またはミイラ化していた。

 

遺体は木造平屋の3部屋で別々に見つかり、5人とも布団の中で寝た状態だったらしい。99歳男性は妻と50~60代の2男4女の8人家族。
このうち99歳男性夫婦と次男、長女、次女の計5人の行方が分かっていない。

 

三女、四女の2人は市内の別の場所に住んでおり、市職員が家族の行方を尋ねると「両親は長男が熊本の親類宅に連れていっている。しばらくしたら帰ってくる」と、あいまいな返事をしたらしい。
また、昨年末、2人の兄とみられ、別居している60代ぐらいの男性が、敷地内の草取りに来ていたのを近所の人が見ており、同署はこの男性からも事情を聴いている。

「姿を見ることがなく、人けがない」と地区の民生委員が市に相談。市職員が3月中旬に訪問したが応答がなく、相談を受けた署員が訪問して遺体を発見したとの事。

 

99歳男性方の近くに住む男性(57)は「老夫婦は祈とう師のようなことをしていて、よく家の中から太鼓のような音がしていた。十数年前から音がしなくなり、老夫婦の姿も見なくなった。
また、この男性は4日ほど前、別居している息子が永江さん方を訪れたのを見かけ「民生委員が心配している。お父さん、お母さんはどこに行った」と声をかけたが、「じいちゃん、ばあちゃんは自分のアパートでちゃんと面倒を見ている。心配せんでもよか」と言われたらしい。

 

長男らの話などによると、約20年前に99歳男性が死亡、娘や妻が続き、約5年前に次男が死亡。「両親は老衰、兄弟は病死した」と説明しているという。
99歳男性とみられる遺体が寝かされた部屋には祭壇のような棚が作られており、線香をたいた跡があった。

 

無職の長男(69)らが県警大牟田署の調べに対し、「父が死んだ時、二女に『家族が拝めば生き返る』と押し切られ、遺体を家に置いたままにした」などと説明しているとの事。
「二女は神の道を信じる母の影響を強く受けていた」と話しているらしい。

 

ちなみに、99歳男性の年金は現在も支給されており、長男は「妹が両親の年金を受け取っていた」とも話している。一部の親族も受け取りを認めているらしい。

 

さて、こんな所だね。
この手の話は以前からあるな。
北九州遺体放置事件北九州遺体放置事件その2成田ミイラ事件
このあたりを読んでほしい。

 

今回は死亡したあとに放置しているだけなので、重大な事件にならないが、成田ミイラ事件のような生きている人間に対して、必要な治療を受けさせないと言った場合は重大な問題になるだろうな。

 

しかし、以前にあった北九州の事件も九州地方だし、九州では私の知る限り3件の死者が蘇ると信じた遺体放置事件が発生しているね。
何か宗教的な背景とかあるのかな?

 



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2007/04/02

千葉英会話講師殺害事件その5

続報です。被害者の足取りの一部がわかりました。
1)3月25日の朝、死体遺棄容疑で指名手配されている28歳容疑者と一緒に、市川市の東京メトロ東西線行徳駅前にある喫茶店の防犯カメラに映っていたことが分かった。

 

2)2人が店内にいたのは3月25日午前8時55分から9時45分ごろ。
店員は「ごく普通のカップルか個人レッスン中に見えた」と話しており、特に脅されていた様子などもなかったという。

 

3)店を出た後、2人はタクシーに乗り容疑者の自宅へ向かったようです。時間にしておよそ3分、タクシー内で争うような事は無かったようです。

4)容疑者の自宅マンションのエレベータの監視映像などから特に脅されていたなどの様子は見られない。

 

5)被害者の髪の一部が切られて現場にあったゴミ袋に入っていた。

6)司法解剖の結果、食後経過時間が3時間以上

とこんな所だね。
まず位置関係を整理しよう。
被害者の職場
東京都江戸川区のNOVA小岩校 東京都江戸川区南小岩駅前

事件現場 千葉県市川市福栄2 駅から896m徒歩18分 タクシーで3分
(行徳から小岩まで21分)

被害者住所 千葉県船橋市印内 JR西船橋から行徳まで7分

時系列に情報を列挙すると
A)3/21(水)深夜 JR西船橋駅前で容疑者が被害者に声を掛け、被害者の自宅に押しかけて25日9時30分のレッスンの約束を取り付ける。

 

B)3/25(日)朝9時ごろ、被害者が自宅を出る。(JR西船橋から行徳駅まで7分)
C)3/25(日)朝、行徳駅のカメラに容疑者と被害者が待ち合わせる所が写っていた。
D)3/25(日)行徳駅前の飲食店で 8時55分から9時45分ごろ英語のレッスンをしていた。
E)3/25(日)その後、タクシーで容疑者の自宅へ(約3分) 

F)3/25(日)被害者は10時50分に小岩で英会話の仕事の予定があった。

G)3/26(月) 23時頃、自宅を訪れた捜査員を振り切り逃亡、現在に至る。

 

こんな事なんだよね。
ここで気付く事があります。容疑者が被害者にレッスンの約束をしたのは25日の9時30分だったんですよね。
時間が変更になってますから、多分、2人は会う前にもう一度連絡を取り、待ち合わせ場所をレッスン場所を決めていたんだろうね。

 

それからもう1点は時間の問題だ。
被害者は25日の10時50分には小岩で仕事が予定されていたわけで、行徳から小岩に向かう事を考えると行徳駅には10時17分には着いていなければならない。
9時45分に飲食店を出た被害者には時間的な余裕は約30分と言う所だな。

行徳駅から容疑者自宅までは徒歩で15から18分程度。徒歩では全く余裕がない。
だから、タクシーを使ったと言うのは説得力がある。

しかし、問題はなぜ容疑者の自宅に入ったのか?が疑問な点だね。
タクシーを使っても余裕時間は20分程度しかない。この時間で何が出来るのかな?

 

話は変わるけど、容疑者はあまり現金を持ち出していないようだね。
事件から1週間、そろそろ、資金も底をついてきたのではないかな?
そろそろ冷静に自分の事を考えられる頃だろう。

これをみていたら自首する事を勧めるよ。

参考リンク
千葉英会話講師殺害事件その4
千葉英会話講師殺害事件その6

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2007/04/01

秋田小1殺害事件の謎!その55

続報です。弁護側は長女の殺意を否認するようです。
1)公判で9歳長女の殺害については殺意を否認し、過失致死を主張する方針を固めたことが31日、分かった。既に弁護側は主張予定書面を提出しており、4日に秋田地裁で行われる第3回公判前整理手続きで、改めて裁判所、検察側に説明するようです。

2)関係者によると、弁護側は、被告が長女を事件現場の橋に連れて行ったことは認めた上で、「長女を誤って川に落とした」として、過失致死を主張するようです。

3)被告は捜査段階で「殺すつもりでやった」と認めているが、弁護側は捜査段階での自白には任意性、信用性がないとして争う方針のようだ。

久しぶりの続報ですね。
公判前整理手続きが始まったのに、あまり進んでいないようなのでやきもきしていました。
さて、長女に対する殺意を否認と言う事ですが・・・
弁護側としてはこうするしかなかったのかもしれないと思う。
彼女は幼い子供を2人も連続して殺害し、その内の1人は実の娘だからね。
死刑と無期のボーダーライン上にいるわけで、減刑の可能性がある事はトライしたいと言う事かな。

残る方法としては、心神耗弱として責任能力うんぬんとか、不幸な生い立ちや生活状況などで情状の酌量とかだろうな。

しかし、過失致死を主張するには長女が川に転落したあとなぜ、助けなかったのか?を説明しなければならいないと思うのだが・・・なんて説明するのかな。

続報を待ちましょう。

4/2追記
弁護側が公判で、長女(当時9歳)殺害については殺意を否認し、2軒隣の男児(当時7歳)殺害については刑事責任能力を争う方針を固めたとの事。

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多摩コンクリ詰め事件の謎!その7

続報です。
1)殺人容疑で逮捕された中国出身の作家、40歳女性容疑者が被害者を殺害後、被害者の委任状を勝手に作成し、印鑑証明を取っていたことが3月31日、わかった。
容疑者は周囲に「家がほしかった」と話しており、多摩中央署捜査本部は被害者の自宅を名義変更する目的で印鑑証明を取得したとみて裏付けを進める。

 

2)東京地検八王子支部は同日、殺人罪で容疑者を起訴。被告は全面否認しているという。

 

さて、舞台は公判へと言う事だね。
裁判の行方に注目です。

参考リンク
多摩コンクリ詰め事件の謎!その6
多摩コンクリ詰め事件の謎!その8

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新日鉄事故、1人重体

3月31日午後2時15分ごろ、愛知県東海市東海町の新日本製鉄名古屋製鉄所から「配管の交換作業中に炎が噴出した」と119番があった。
コークスを作る工場内で作業員が配管を取り替える工事をしていたところ、突然ガスが噴き出し、引火した。この事故で、6人がヤケドを負い、うち1人がドクターヘリで名古屋市内の病院に搬送され、手当てを受けているが重体、ほかの5人も軽傷を負った。この事故による火災や爆発はなかった。

6人はいずれも下請け会社の従業員で、長崎県から愛知に来て、東海市内の社員寮に住んでいた。

こんなところだね・・・・
このブログでも新日鉄で起きた重大事故はこれで3件目だ。
昨年10月に千葉県君津製作所で死亡事故、12月に今回と同じ愛知県名古屋製鉄所で死亡事故、そして今回同じ名古屋製鉄所で重体だ。

12月に死亡事故がおきている名古屋製鉄所でこの事故だからな・・・・
安全管理は大丈夫なんですか?と聞きたくなるんだけどね。

それから、もう一つさりげなく重要な事なんだけど、3件の事故で死亡したり怪我をしたのは全員が下請け会社の社員です。
下請けで作業する方はホントに注意してください。
注意一秒怪我一生です。

4/1追記
4月1日午後、重体だった方が亡くなりました。

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