愛知県警情報漏えい事件
地方公務員法違反(守秘義務違反など)容疑で愛知県警組織犯罪対策課の31歳巡査長と51歳元巡査部長が逮捕されている。
31歳容疑者は06年9月初旬、組対課が不法就労助長容疑で名古屋市中区のフィリピンパブを内偵していた際、「事件着手捜索差押え体制計画表」を51歳容疑者に渡し、51歳容疑者は資料を渡すようにそそのかした疑いで、それぞれ逮捕された。
体制表は07年1月、風営適正化法違反容疑で逮捕された41歳会社役員(同罪で有罪確定)の自宅兼事務所の壁に張ってあるのを、家宅捜索した県警保安課の捜査員が発見した。
組対課が06年9月にパブを捜索しようとした際、臨時休業で捜索できなかった。県警は、体制表が不要になったため、無造作に張っていたとの見方を強めている。
一方、51歳容疑者は99年に県警を退職後も、中区栄地区の飲食店や風俗店事情に詳しかったという。
31歳容疑者の主な任務は外国人不法就労事件の情報収集で、県警は両容疑者が日常的に連絡を取り合っていた可能性もあるとみている。両容疑者は98年4~10月、中村署警備課で上司と部下として勤務していた。
調べでは、1月の漏えい疑惑発覚後、捜査した県警刑事総務課などが、毎月3万円前後の不明朗な入金を確認した。31歳容疑者は振り込み元や振り込み開始時期など詳細を供述していないが、51歳容疑者に捜査情報を漏らした時期と入金された時期は近いという。
51歳容疑者は以前から暴力団関係者らと交際があり、捜査情報を入手するため、「同僚の携帯電話の番号を教えろ」などと、31歳容疑者以外の捜査員に接触を試みていたことも判明。県警ではほかにも木村容疑者とかかわった捜査員がいないか、さらに調べている。
県警の調べや、関係者によると、51歳容疑者は名古屋市内の警察署に勤務していた1998年ごろ、暴力団関係者から仕入れた貴金属類などを販売して副収入を得ていたことが発覚。その後、退職した。
さて、こんな事件ですが・・・・
警察の不祥事は沢山ありましたね。栃木リンチ事件や姫路バラバラ事件など職務怠慢と言えるような事件や、強盗事件などもあった。
しかし、今回のこの情報漏えい事件は今までの事件とは少し質が違うような気がする。
外国の映画に出てくる悪徳警官その物ですね。
今までこの種の事件をあまり聞かなかったのは、日本の警察官は誇り高く、職務情報を犯罪者に売り渡す事を嫌っていると私は勝手に思ってました。
今回こんな事件がおきてしまったからには警察の内部監査は強化する方向に動くだろうな。
07/06/13追記
31歳容疑者には消費者金融に約200万円の借金がある事がわかった。
関係者によると、31歳容疑者は愛知県春日井市の大規模ニュータウンにある公団住宅で、妻や子どもと生活。暮らしぶりはごく普通だったとされる。
しかし、勤務後は名古屋市内の繁華街にある高級クラブなどに頻繁に通い、名刺を渡した上で「捜査情報が知りたければ連絡して来い。10万円だ」などと話していたようだ。
さて、今回も借金の話が出てきたね。
警察官の借金の有無を調べると早めに不祥事の芽を発見できるかもしれないね。
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