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2007/06/09

岡山児童虐待死事件

今年1月3日に岡山県倉敷市で4歳男児が窒息死する事件があった。
傷害致死容疑で逮捕されたのは母親で無職の31歳女性だった。

事件は1月3日午後、容疑者が「誤飲して意識も呼吸もない」と119番通報し、男児は病院で死亡。男児の気管支などに唐辛子がつまり、台所にあった七味唐辛子の瓶は、ほぼ空になっていた。

県警は専門医の鑑定などから「幼児が一人では大量にのめない」と判断し、容疑者が七味唐辛子を飲ませたと見て逮捕に踏み切った。

県警は、冷蔵庫の肉を食べたことに腹を立て昨年12月に男児の顔を殴り屋外に放置したなどととして、暴行容疑で容疑者を二度にわたり逮捕、調べを進めてきた。

容疑者は男児と二人暮らしだった。長男もいるが2004年、同容疑者の虐待を理由に兄弟二人が一時保護され、長男は児童養護施設に入所した。

容疑者は容疑を否認している。

さて、児童虐待事件も頻発しているが、もし容疑通りの事件ならこの事件は酷いな。
4歳児が七味唐辛子を飲まされて窒息死とは、どれほど苦しんだか想像するのも辛い光景だ。

児童虐待は一般的に経済的困窮など強いストレスが引き金になって起きる事が多いようだ。
「シツケ」のつもりがエスカレートして「虐待」となる。虐待が更にエスカレートすると、大きな怪我をする事になる。
ところが、ここまでエスカレートしてしまうと病院に連れて行って医師の治療を受けさせると、虐待が発覚してしまうのではないか?と治療を受けさせない場合がある。
そのまま放置して、最悪の結果となってしまう。

しっかりした人が同居人なら虐待を止める事もあるだろうが、そうでなければ、同居人なども虐待に加わってしまう事になる。

周辺の住民や親類、保育園などで児童の異変に注意する事が虐待防止には必要でしょうね。

07/06/29 追記
七味唐辛子を二男の口に入れた上、鼻や口などをふさぐ暴行を加えていたことが29日、分かった。
・・・鬼ですな。

09/01/09 追記
被告(33)の判決で、岡山地裁は9日、懲役4年6月(求刑7年)を言い渡した。

判決理由で裁判長は「犯行は感情にまかせた理不尽かつ非情なものといわざるを得ないが、不安定な精神状態の中で子育ての現実に悩み苦しんでいた様子がうかがわれるほか、日常的・継続的虐待は認められない」と述べた。

公判で弁護側は「(次男が)母親の注意を自分に向けさせるため自ら口の中に七味唐辛子を入れた」と無罪を主張していたが、裁判長は「わずか4歳の児童が自ら大量の七味唐辛子を飲むことは常識的に考えられず、それ(七味唐辛子)をはき出すこともなく窒息に至るということは医学的見地から到底考えられない」と判断した。

弁護側は「男児が自ら七味唐辛子を飲むはずがないという理由から、母親が飲ませたとする裁判所の判断は、明確な証拠や根拠にもとづくものではなく納得できない」と述べ、即日控訴した。

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コメント

この事件を瀬戸内海放送が特集したものをテープ起ししましした。

よろしかったらご覧ください。
http://enzaix.jugem.jp/?eid=862

投稿: enzaix | 2009/05/07 02:06

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