名古屋で31歳女性会社員が拉致され、金品を奪われた上殺害、遺棄される事件が発生している。
逮捕されたのは4人
・住所不定、無職40歳K岸容疑者(死体遺棄容疑で逮捕、送検)
・愛知県豊明市栄町西大根、新聞セールススタッフ36歳K田容疑者(死体遺棄容疑で逮捕、送検)
・名古屋市東区泉1丁目、無職32歳H容疑者(死体遺棄容疑で逮捕、送検)
・住所不定、無職29歳H堂容疑者(建造物侵入と窃盗未遂容疑で逮捕)
この4人は闇サイトを通して知り合ったようだ。
時系列の動きをまとめてみよう。
8月17日
K岸容疑者が有名闇サイト「闇の職業安定所」にメンバーを募る書き込みをした。この書き込みに応じたのが、K田とH、さらに「第4の男」のH堂も加わった。
8月21日
同県豊川市内の駐車場で集まり、盗みの相談などをしたという。4人に共通するのは、いずれも金に困っていたことだ。
8月23日深夜
K岸とHは愛知県長久手町の事務所に金目当てで侵入したが、金目の物がなかった。Hはその後はぐれ、公衆電話で110番通報した。この際、所持金は200円に満たなかった。
24日午後10時ごろ
千種区自由ケ丘で、自宅まで数百メートルの路上を歩いていた被害者に、K岸が運転する車の後部座席にいたK田、H両容疑者が道を尋ねるふりをして声をかけた。
K田容疑者に刃渡り約20センチの包丁を突きつけられて脅され、両手にステンレス製の手錠をかけられて車の後部座席に監禁された。
容疑者らは現金約7万円とキャッシュカードを奪った。
拉致を実行する前に、3人は手錠やビニールひも、袋、粘着テープなどを用意。3人とも顔を隠そうとしないまま犯行に及び、「顔を見られたから」と被害者殺害の動機を供述している。
25日午前0時ごろ
H容疑者が被害者の体をおさえ、K田容疑者が顔面に粘着テープを巻いてから、手近にあったレジ袋を頭にかぶせ、さらに上から粘着テープでぐるぐる巻きにし、ハンマーで被害者の頭を殴ったという
被害者は殺害された。キャッシュカードの暗証番号は聞き出せず、預金を引き出せなかった。
司法解剖の結果、被害者の死因は鼻や口をふさがれたことによる窒息死の可能性が高い。
3人は遺体を捨てることを決めた。その後になって、埋めるときに使うスコップを盗んで入手したという。
また、犯行に使われたK岸容疑者所有のミニバンの車内には睡眠導入剤があったこともわかった。ただ、犯行に使われた形跡はないという。
25日午前4時ごろ
被害者の遺体を岐阜県瑞浪市の山林に遺棄したが、結局は遺体の下半身に少し土をかけただけで放置した。
25日午後1時半ごろ
「死刑になりたくない」と考えたK岸容疑者が愛知県警に事件を通報し、発覚した。
25日夜には3人はJR名古屋駅付近で再び落ちあい、女性襲撃の計画を練る予定だった。
K岸が自首後
二人の共犯者がいることを告げたため、県警は共犯者を捜査。K岸容疑者が知っていたK田容疑者の携帯電話番号から、同容疑者の自宅を突き止めた。
H容疑者の名古屋市東区の自宅は、襲う女性を物色するために三人で車で走り回った際、H容疑者を迎えに行っていることから判明した。
住居特定の後、県警は三人が決めていた二十五日の「第二の犯行計画」を利用。午後七時すぎ、K岸容疑者と合流するために自宅からバイクで出掛けようとしたK田容疑者を確保した。
さらにK岸容疑者にH容疑者あてのメールを送信させ、午後十時にH容疑者の自宅マンションの前で落ち合うことを確認。約束の時間に自宅から出てきたH容疑者を、張り込んでいた捜査員が取り押さえた。
また、K岸容疑者が運転して犯行に使い、被害者をその座席で殺害した乗用車は盗難車だった。ナンバーはK岸容疑者を使用者として登録され、車種はトヨタの小型車「スターレット」となっている。ところが、今回の犯行に利用された車体は日産のミニバン「リバティ」で、ナンバーを盗難車に付け替えたとみられる。
ディーラーの話では、K岸容疑者は03年8月ごろ、約25万円でスターレットを買ったという。
特捜本部の調べでは、三人のうちK田容疑者を除く二人と、K岸容疑者のサイト書き込みに応じて参加して後に建造物侵入と窃盗未遂容疑で逮捕された無職H堂裕一朗容疑者(29)の三人は二十一日夜、同県豊川市内で合流。金を不法に得る方法について話し合った。この際、無人のビルに侵入して金品を盗む手法も提案されてK岸容疑者が乗り気になり、H堂容疑者が同調、事務所荒らしを実行することになった。
しかし、この話を後で知らされたK田容疑者と、H容疑者は「あなたたちとは考え方が違うし、方法だって違う」と、事務所荒らしには参加しないことになった。このため、K岸容疑者とH堂容疑者の二人は二十三日深夜、同県長久手町の水道工事会社のドアを破って侵入した。しかしK岸容疑者が途中で翻意して車で逃走、置き去りにされたH堂容疑者は地理不案内のうえ、所持金が二百円程度しかなかったため名東署に自首した。
K岸容疑者は、継続的にK田、H両容疑者と連絡を取っており、その後三人で集まった会合で、女性を拉致して金を強奪することを決めた。
K田容疑者は三人での話し合いの際、「女をシャブ(覚せい剤)漬けにして、風俗店に売り飛ばすのはどうか」「金を奪ったら殺せばいい」などと主張したほか、盗みなどより手荒な手段で金品を奪うことを提案。H容疑者が支持し、K岸容疑者も同調したため、最終的に拉致を決めたとみられる。
ハンマーや粘着テープなどの凶器は、もともとK岸容疑者らが事務所荒らしをするために購入したものだったことが、愛知県警特捜本部の調べで分かった。
K岸、H、H堂容疑者は二十一日、愛知県豊川市内のレストランで会った。事務所荒らしをするため、K岸容疑者が同市内のホームセンターなどで、ハンマー、粘着テープ、ドライバーなど“泥棒の道具”を調達した。
被害者を殺害する時に頭に被せたレジ袋はこの時の購入先のホームセンターのレジ袋だった。
終始、車を運転していた無職K岸健治容疑者(40)は、殺害する現場と遺体を捨てる現場を自分で決め、他の二容疑者を案内していたことが愛知県警特捜本部の調べで分かった。
特捜本部などによると、被害者から金を奪い殺害した愛知県愛西市の駐車場は、K岸容疑者がかつて住んでいた同県津島市の自宅近く。近所で仕事をしていたこともあり、この周辺に詳しかった。遺体を捨てた岐阜県瑞浪市の山林近くには観光施設があり、同容疑者は以前、この辺りに車で遊びに行ったことがあるという。
さて、酷い事件だね。
金に困って犯罪と言うのはよくある話だし、珍しくないが・・・
ちょっと考え方に問題があるんだよな。
一昔前なら金に困って銀行強盗と言うのが定番だったのだが・・・
今回は発起人のK岸容疑者に明確な犯行計画やビジョンがなかった。
その為、一度は事務所荒らしを実行するが、途中で犯行を中断した上、仲間を置き去りにして逃亡してしまった。
そして、残りの仲間に引きづられるようにして女性を拉致する事になってしまう。
ところが、計画的に見えて全く出たとこ勝負の犯行で、顔を隠さずに犯行を実行したが、顔を見られて殺害を決意する。
それで怖くなったK岸容疑者は死刑になりたくないと自首する。
まったく、「頭が悪すぎる」・・・唖然としてしまうよ。
23日以後の話し合いで「金を奪ったら殺せばよい」との話も出ていたのだから、殺害する事は予想できたはずだからね。
だけど一番の問題はね「小額の金額」で簡単に人を殺害してしまおうと言う発想を簡単にしてしまう事なんだよね。
最近はこのブログも政府関係や衆議院関係からのアクセスがあるので私の考えてを書いておきます。
私はこの事態は将来的に悪化していくと考えています。それは原因が貧困で、格差社会が進行してしまうとワーキングプアとよばれる人たちが増えて行く事が予想されるからです。
今回の事件は闇サイトをよく使う、いわゆる善良な市民が行った犯行ではないかもしれない。
しかし、マジメに働いても豊かになれない人たちが、それなら犯罪で生活しようと考えたとしたらどうでしょう?
このような事件やもっと社会的に重大な影響を与える事件が多発するでしょう。
そうなったら、日本の治安は地に落ちます。今の警察ではそれを押さえる事ができないでしょう。
それを防げるのは今しかないと思います。格差社会を是正する事が必要です。
少なくてもマジメに働いた人が豊かになれる社会にする必要があります。
07/09/06追記
死体遺棄の疑いで逮捕された愛知県豊明市の朝日新聞セールススタッフ、K田容疑者が接見した弁護士に「他の2容疑者と当初から強盗殺人を計画していた」などと話していることが6日、分かった。
K田容疑者は「死刑になってもいい」と話す一方で、仲間に加わった時には無職K岸、同H両容疑者(いずれも同容疑で逮捕)らの間で、強盗殺人をする話があったと主張。K岸容疑者が被害者に性的暴行を加えようとしたと指摘した上で、自首によって責任逃れをしようとする態度に不満を漏らしているようだ。
被害者は当初は後部座席でK田容疑者と無職H容疑者が被害者を挟むようにして、拘束したとみられていたが、犯行で使われた車の後部座席の床部分に押し込んでいたことが1日、愛知県警千種署捜査本部の調べで分かった。
案の定鬼畜な人達でしたね。
死刑は微妙な所だろうが、無期以上は当確だろうな。
09/03/20追記
3被告の判決公判が3月18日、名古屋地裁であった。裁判長は闇サイトを悪用した手口について「発覚が困難で模倣性も高い種類の犯行。
厳罰をもって臨む必要性が誠に高い」としてK田司(38)、H慶末(よしとも)(33)の両被告に求刑通り死刑を言い渡した。
またK岸健治被告(42)は「自首が事件の解決に寄与した」として無期懲役(求刑・死刑)とした。K田被告は控訴した。
裁判長は3被告が否定していた事前の殺害の計画性について「監禁場所や殺害方法について詳細な計画はなかったが、事前にハンマーや包丁を用意し、何人もの女性を実際に追尾しており、犯行は計画的で悪質だ」と認定。「素性を知らない者同士が互いに虚勢を張り合い、1人では行えない凶悪、巧妙な犯罪を遂行した。遺族も峻烈(しゅんれつ)な処罰感情を表明している」と述べた。
また闇サイトを悪用した社会的影響については「インターネットを悪用した犯罪は凶悪化、巧妙化しやすい。匿名性の高い集団が行うため、発覚困難で模倣性も高く、社会の安全にとって重大な脅威」と述べた。
その上で、K田被告については「殺害の計画と実行において最も積極的に関与した」、H被告については「さまざまな強盗計画を積極的に提案し、被害者を最も積極的に脅迫した」と認める一方、K岸被告については「被害者を2度も強姦(ごうかん)しようとしており、他の2被告に比べ刑事責任は劣らないが、自首で事件の解決に寄与した」と判断した。
死刑は正直な所、微妙だと考えていました。例の永山基準によれば、殺害が3人は死刑、1人は2人はグレーゾーンなわけで、被害者が1人の場合で死刑になるならば相当な残虐性が必要だ。
その例では三島女子大生焼殺事件は被害者1人でも死刑になっている。逆に最近の江東区女性バラバラ事件では被害者が1人で1審では無期懲役でしたね。
今回の場合はどうか?と考えた場合、やはりポイントは生前の被害者の苦痛と言う事になると思う。
拉致し、脅してカード番号を聞き出そうとしたり、2度も性的暴行を試みたり、最後に首を絞めて殺しきれずにハンマーで頭部を殴打、その間に何度も被害者は命乞いをしている。
私も死刑が妥当だと思う。
その上で裁判長が指摘通り、自首した被告に対しては減刑は必要だろうね。
もし、自首しても極刑となれば、自首しようとする人間のブレーキになってしまうだろう。
2011/03/19追記
名古屋市で平成19年、会社員の女性=当時(31)=が拉致、殺害された闇サイト殺人事件で、自ら控訴を取り下げ1審の死刑判決が確定したK田死刑囚(39)の弁護側が、取り下げ無効を求めた特別抗告について、最高裁第3小法廷は棄却する決定をした。控訴取り下げを有効とする判断が確定した。決定は2日付。
K田死刑囚は死刑判決後に控訴したが、自ら取り下げて、死刑が確定。弁護側は控訴審開始を申し立てたが、名古屋高裁は昨年、「取り下げは有効」とする決定をした。同高裁は今年2月、異議申し立ても棄却したため、弁護側が最高裁に特別抗告していた。
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