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2007/09/01

国分寺女性射殺心中事件その6

続報です。
1)自殺した巡査長の両親に対して約1200万円の退職金が支給されることについて、東京都の石原慎太郎知事は31日の定例記者会見で、「非常に違和感を感じるし、警察への信頼が壊される」と批判した。

警視庁本部と立川署に対し、事件発覚当日の今月21日から29日までに計616件の苦情などの電話やメールなどが寄せられていることがわかった。

特にここ数日は、「死亡退職扱い」となる巡査長の両親に、通常より5割増しの約1200万円に上る退職金が支給されることへの批判が目立ち、全体の2割にあたる126件に上っている。

2)被害者が巡査長によるストーカー被害を別の警官に相談したとされる問題について、相談を受けた同僚警官は確認されていないことが30日、分かった。
人事1課で被害者の飲食店を訪れたことがある職員を聴取したが、相談を受けた職員はいなかった。

3) 交番の同僚らは「巡査長から『ちょっと走ろうよ』と誘われ、管轄外へ出た」と、パトカーで“ドライブ”をしていたことを証言。巡査長や同僚は、内規違反を繰り返していた疑いも浮上した。

4)巡査長が今月15日、同僚4人と被害者の飲食店を最後に訪れた際、巡査長が全員分の料金十数万円を一括で支払っていたことが分かった。急激にやせ、辞意も漏らしていた巡査長の「危険信号」を上司は深刻に受け止めておらず、立川署の管理態勢の甘さが改めて浮き彫りになった。

5)立川署への特別監察の結果、巡査長が6月下旬から7月上旬にかけ、同僚に「仕事に意欲がなくなった」と辞意を漏らしていたことも判明した。
担当上司も辞職の意向や体重の急減、勤務中の居眠りを把握。事件4日前の8月16日に面接した際、巡査長が辞職に触れたが、上司は「もう少し頑張れ」と励ましただけで深く追及していなかった。このため、警視庁は職員の身上把握と指導を徹底する。

6)警視庁は30日、巡査長の勤務先の同署富士見台交番について「交番全体で、上司に無断で勤務計画を変えるなど内規違反が常態化していた」とする特別監察の結果を公表した。

7)巡査長が持っていた被害者宅の合鍵は複製ではなく、交換時にできたスペアキーの1本と確認されたことが30日、警視庁の調べで分かった。
(つまり盗んだ可能性があると言う事だね)

8)警視庁は28日、ホームページ上に「亡くなられた女性のご冥福(めいふく)をお祈りするとともに、ご遺族、国民、都民の皆様に深くおわび申し上げます」という謝罪文を掲載した。

謝罪文では、勤務中の警察官が一般人を拳銃で殺害した異例の事態について「国民の生命、身体、財産を守るべき警察官が、貸与されているけん銃を使用し、このような事案を起こしたことは極めて遺憾」としたうえで、「国民の不安解消と信頼回復のため、事実関係の解明や再発防止に全力で取り組む」としているとの事。

9)巡査長が撃った4発のうち2発は被害者の胸と下腹部に命中。さらに、巡査長は自分の左胸を撃っていた。残る1発は玄関から居間に続く廊下の壁を貫通して、押し入れの床にめり込んでいた。
押し入れの弾は被害者を狙って発射されたとは考えにくい。巡査長が拳銃を抜いた際に暴発した可能性は残るが、捜査本部は巡査長が被害者を威嚇するために発射した可能性が高いとみている。
被害者に当たった2発は、いずれも体をほぼ垂直に貫通して床にめり込んだとみられていたが、その後、胸の弾は体を下方に向けて斜めに抜けていたと分かった。捜査本部は巡査長が威嚇射撃で尻餅をつくなどした被害者の胸を立った状態で撃ち、倒れた後に下腹部を真上から撃ったとの見方を強めているとの事。

10)事件を受け、立川署は署員から被害女性の遺族への見舞金を募った。ほとんどの職員が賛同し、27日に遺族に送付したという。

事件の全容が明らかになってきたな。
以前から警察官の不祥事は続いていた、強盗事件や情報漏洩事件があった。
警視総監が身上把握や勤務管理徹底を指示したらしいがこの事件が起きる前にいくらでも、徹底しなければならない事態は起きていたはずなんだけどな。

今度こそ、ちゃんとしてほしいですね。

07/11/07追記
東京地検八王子支部は6日、殺人容疑などで書類送検されていた巡査長について、容疑者死亡のため不起訴処分とした。

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