佐世保銃乱射事件その4
続報です。
1)これまでの調べで、犠牲者2人のうち最初に殺害されたのは女性コーチで、発砲現場のクラブ事務室には女性3人と子供4人の計7人がいたが、室内では女性コーチだけに銃口を向け4、5発発射していたことが分かった。
現場に居合わせた女性によると、7人は乱射が始まった直後に事務室に逃げ込んだ。これを容疑者が目撃し、鍵を掛けようとした女性らとドア越しに押し合いとなったが、身長約180センチと大柄な容疑者に押し入られた。
侵入した容疑者は、無言で、女性コーチに向け至近距離から1発発射、倒れた女性コーチに1発ずつゆっくりと3、4発発射して立ち去ったという。ほかの6人にけがはなかった。
こうした状況から、県警は容疑者は初めから女性コーチ殺害の意図を持っていたと断定した。
2)容疑者が教会で自殺した際に使用した散弾銃にレーザー照準装置が装備されていたことが19日、県警佐世保署捜査本部の調べで分かった。
事件で使われた散弾銃は乱射時にレーザー様の赤い光線が出ていたことが分かっており、捜査本部は同じ銃の可能性があるとみて、調べを進めている。
調べによると、容疑者が自殺に使用した散弾銃は、最大3発が装てんできる銃身1本の単身自動型。銃にはレーザーとともにスコープも装備されていた。
3)調べでは、容疑者は犯行当日、プール室に入った後、ゆっくりとプールサイドを反時計回りで歩き始めた。異変を察知した女性コーチは、指導していた子どもらとプールサイドの一角に集まったが、容疑者は、赤いレーザー光線を当てる射撃用照準を装置した散弾銃を、女性コーチたちとは反対側のプールサイドから、女性コーチの方向に向けて発射。容疑者は、プール室内でさらに数発発砲した後、女性コーチらが逃げ込んだプール室外の事務室に押し入り、女性コーチを殺害した。
また、容疑者は、事務室を出たところで、クラブに呼び出していた同級生も射殺した。
県警によると、現場検証の結果、プール室内の女性コーチらが集まった場所の付近の壁の中から、撃ち込まれたスラッグ弾を発見。プール室内からはスラッグ弾の数個の薬きょうも見つかった。一方、女性コーチが殺害された事務室内からは、スラッグ弾は見つかっていないという。
容疑者は3連射できる自動式の散弾銃を使ったとみられ、県警は、最初に3発のスラッグ弾を込めた銃を持って、クラブ内に侵入したとみている。
4)証言したのは、水泳を習っていた小学生の付き添いでクラブに来ていた母親。プール外のラウンジにいたとき、突然、2度の銃声を聞いた。間もなく水着姿のまま子供と女性コーチが自分の方に向かって逃げてきた。通路の奥に仁王立ちしている容疑者の姿が見えた。母親は子供の手を引いて女性コーチと一緒に事務室に逃げ込んだ。大人は女性ばかり3人、子供は4人いた。
後を追うように事務室に向かってくる容疑者。ドアを押し開けて室内に入ろうとするのを内側から必死に押さえ、押し合いになった。鍵を掛けようとしたがどうしてもうまく掛からず、力負けしてドアを開けられた。とっさに離れて、子供と机の下に隠れた。
ゆっくりとした間隔で4、5発の銃声が聞こえた。1発目の銃声と同時に、女性コーチが倒れたのが見えた。「お願いだから撃たないで」。自分の子供が叫んだ。容疑者は終始、無言のままだったという
5)容疑者が犯行の約1か月前、卒業以来ほとんどつきあいのなかった高校の同級生宅の郵便受けに、自分の連絡先を記したメモを入れていたことがわかった。
6)容疑者が自宅パソコンから、インターネットの殺人に関するサイトにアクセスを繰り返していたことが分かった。県警は事件との関連を調べている。
7)調べでは、クラブ会員でもある女性コーチの交際男性は、ジムの機械で筋力トレーニングをしていて、突然近づいてきた容疑者から「住まいはどこ」「トレーニングは毎日来ているのか」などと尋ねられた。
男性は奇異に感じ、はっきりとは答えずその場を離れたが、その後も女性コーチと一緒にいるところを遠くからじっと見られた。容疑者について、女性コーチは「気持ちの悪い人なの」と話したという。
さてこんな所かな・・・予想外でしたが、最初に殺害されたのは女性コーチと言う事ですね。
・・・・・女性コーチが一番のターゲットだとして、かなわぬ恋の無理心中と仮定しても良いのだが、そと「親友」の殺害とどう繋がるのか?
例えば、自分の好意を寄せる人間と無理心中と説明しようとすると、「親しくない人間」を誘った事が説明できない。
・・・ABC殺人事件を連想した。
もしや、動機を隠す為のカモフラージュ・・・それは考えすぎかな?
続報を待ちましょう。
参考リンク
佐世保銃乱射事件その3
佐世保銃乱射事件その5
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