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2008/02/16

足立一家死傷事件その4

続報です。借地権売却でのトラブルが出てきました。

1)犯行の3日前、土地借地権の売買契約を結んでいた不動産会社に「地主が売買を認めてくれない」と相談していたことが15日、関係者の話で分かった。

関係者によると、契約後、不動産会社が倉庫の地主に契約締結を通知したところ、地主が8日に事件の家を訪れ、「契約を承諾しない」と告げた。
父親は不動産会社に電話で「借地権を解除されてしまう」とおびえた様子で相談したようだ。
借地権の売却は地主の承諾がなくても、裁判所の許可で行えるため、不動産会社はこうした仕組みについて説明したとの事。

2)地主が訪ねたとされる8日ごろには、近所の人が父親方から「分かってるんだろう」という男性の怒鳴り声を聞いている。

3)父親の父親が生前、借地権の更新料をめぐって地主とトラブルになっていたことも判明したようだ。

さて、こんなところだね。だいぶ事件の背景がわかってきたね。
ちなみに、なぜ長男が助かったのか?と言う点について、私なりの考えを書いておきます。

事件の推移はテレビ局への手紙と現場に残された遺書の二つを考える事で推測できます。
まず、現場の遺書に「母親だけを連れていくつもりだった」とあるので、テレビ局への手紙を書いた時点では母親と自分だけが死ぬ予定だったんだね。
ところが、実行の段階で父親に心境の変化があり、事件当時家にいた妻と二男も殺害してしまったんだろう。
この為、長男は最初から殺害する予定ではなかったと私は考えています。
14日の日付指定の意味も「ゆどうふ」さんのコメントの通り、3日の期間内に犯行を行うとしたのでしょう。
最初の計画なら母親と2人だけになる機会を待っていたと言う事ですからね。

次に時系列情報をまとめておこう。
2月5日 借地権の売却契約をして手付け金400万を受け取る
2月8日 地主とトラブルとなり、不動産会社に電話する。
2月10日 親類宅に1000万の通帳と実印を送る。
2月11日 テレビ局へ14日の日付指定で手紙を送る。
2月11日 午後事件発生。
2月14日 テレビ局に手紙が届く。

真相はまだこれからだろうが・・・かなり可愛そうな事件に思える。
父親は相当追い詰められていて、正常な判断ができない状態だったのかもしれない。
8日の時点で地主と不動産会社の言い分が対立していて、父親としては一発逆転の切り札の「借地権」が解除されてしまうと言う最悪の状態を突きつけられたわけだからね。

父親は地主側の言い分を信じたと言う事になるけど、不動産会社側が正しければ、この事件は起きずに、家族も幸せに暮らしていたのかと思うと、言葉が見つかりません。

父親の身近に相談できるような人がいれば、この事件は起きなかったような気がします。
本当に残念な事件です。

08/02/17追記
凶器のナタについて作業場でナタを使わないため、調べたところ、容疑者が数日前に購入したことがわかった。

2月10日には、約1000万円の預金がある通帳と実印を親類宅に送り付けていた。
預金は全体で2000万円ほどあったようだ。
10日頃には事件を計画していたのかもしれないね。

08/10/18追記
警視庁西新井署は17日、容疑者を被疑者死亡のまま殺人と同未遂容疑で書類送検した。同署は、容疑者が事業の不振などから将来を悲観し、家族3人を殺傷後、自殺を図った無理心中とみている。

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コメント

>ちなみに、なぜ長男が助かったのか

10代後半の男の子が二人いたら、(実行は)無理でしょう。
と、ぼくは思うんだ。
荒川無理心中ではなく、壮絶に血を流してを選んだ。
イカレテなんかいない。と思います。

ある日、突然にひとりぼっちに放り出された。
倅の人生、たいへんです。

投稿: ナガイ | 2008/02/16 12:41

Nagai-san, Aska-san:

However bizarre and sad the situation of this case may appear, I can sort of understand the father's anguish and desparation behind it. What I cannot understand is why the boy's arms were severed. Why arms? I wonder if the boy fought really hard and the only way for the father to accomplish these suicide-murders was to attack his arms. Still. . . .

投稿: Mako-chan | 2008/02/22 04:39

× desparation
○  desperation

投稿: | 2008/02/22 09:36

Yes, desperation. That's what I meant. Thank you. I'm sure he felt absolutely cornered, no way out.

投稿: | 2008/02/22 11:29

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