茨城連続殺傷事件
3月19日午前9時20分ごろ、茨城県土浦市中村南の無職、72歳男性方の玄関先で、男性が血を流して倒れているのを34歳次女が発見し、近所の人を通じて119番通報した。
男性は病院に運ばれたが間もなく死亡。首付近に刃物で傷つけられた跡があり、県警土浦署は殺人事件として捜査を始めた。
調べでは、男性は次女と60歳妻の3人暮らし。2階の自室にいた次女が「助けてくれ」という叫び声を聞いて玄関先に駆け下りたところ、男性があおむけに倒れていた。妻は仕事で不在だった。
現場付近に乗り捨てられたマウンテンバイクに血痕が付着してたことが20日、土浦署捜査本部の調べで分かった。マウンテンバイクの所有者の男性は事件後、連絡がとれなくなっており、捜査本部は事件と何らかのかかわりがある可能性があるとみて行方を捜している。
男性は事件当日の午前8時ごろ、妻を仕事先の大型スーパーに車で送って帰宅。玄関で外出時の革靴からサンダルに履き替え、カギを閉めたとみられる。ズボンのポケットには現金入りの財布のほか、車のキーと自宅のカギもあった。
捜査本部は20日、筑波大で男性の遺体の司法解剖を行った。死因は頸動脈切断による失血死だった。
土浦署捜査本部は21日、同市中村東、無職24歳男性容疑者を、殺人容疑で全国に指名手配した。
現場に乗り捨てられていたマウンテンバイクの防犯登録から、容疑者が浮上。現場から約1キロ離れた自宅で、三浦さんのものとみられる血の付いた衣服が見つかった。
容疑者は19日朝、自宅にいるところを家族に確認されているが、その後の足取りはわかっていない。
ところが事件は思わぬ展開を見せる。
23日午前11時ごろ、茨城県土浦市荒川沖東のJR常磐線荒川沖駅構内と駅前で、4日前に市内で起きた殺人事件で指名手配となった男が刃物を振り回しながら、通行人ら8人を次々と切りつけた。
8人は病院に運ばれたが、1人が死亡、2人が重傷、5人が軽傷を負った。男は間もなく、県警土浦署員に取り押さえられ、手配の容疑で逮捕された。県警は無差別殺傷事件とみて動機を追及する。
容疑者は逮捕時、文化包丁とサバイバルナイフ(いずれも刃渡り約20センチ)を持っており、通行人らの殺傷を認めている。
本人の携帯電話から22日午後、「早く捕まえてごらん」という内容と無言の計2回、110番通報があった。県警は発信地の同駅周辺も警戒対象にし、私服の警察官が8人いた。
死亡したのは同県阿見町うずら野、27歳男性会社員で、首を刺されていた。同県つくば市、18歳男子高校3年と、土浦市、62歳女性会社員が首や肩などを刺され重傷を負った。
けが人の1人は私服で警戒中の同署地域課の29歳男性巡査で、頭を切られていた。
県警によると、容疑者は駅改札口付近の2階連絡通路で男女5人に切りつけたあと、通路を移動し、途中で2人を刺した。さらに1階におり、「荒川沖ショッピングセンター」前で、死亡した男性を切りつけた。
約15分後、容疑者は駅西側約200メートルにある交番まで行き、土浦署につながるインターホンで「私が犯人です」と告げ、同署員が駆け付けた。交番は不在だった。
容疑者は19日の男性刺殺事件後、都内の理髪店で丸刈りに髪形を変え、土浦市内に戻ったとみられる。包丁は土浦市内で購入し、ナイフは携帯サイトを通じて買ったという。
容疑者は携帯電話を2台持っており、1台は家に置き、もう1台で110番通報をしていた。
容疑者は、定職を持たず、1月ごろまで市内のコンビニエンスストアでアルバイトをしていた。身長は約170センチでやせ形。家族ともあまり会話がなく、事件後は行方が分からなくなっていた。
目撃者の話では、容疑者はうなり声をあげながら、同駅西口から東口方面に全速力で移動。片手に文化包丁、片手にサバイバルナイフを持っていた。刃物を振り回し、途中の改札口付近で5人を刺し、その後、駅に隣接するスーパー「長崎屋」に通じる歩道橋などで3人を刺したという。
容疑者は、8人死傷、19日の男性殺害とも容疑を認めており、「誰でもよかった。人を殺したかった」と供述しているという。
逮捕時は、とくに抵抗することはなかったという。
容疑者は19日に男性を殺害する直前、自分の銀行口座から約40万円を引き出していた。
犯行後はの22日夜には、東京・秋葉原で1泊。この間、頭を丸刈りにし、荒川沖駅に現れたときはニット帽をかぶり、銀縁眼鏡、黒スーツ、白シャツ、ネクタイ姿に変装していた。
妹2人と弟1人がおり、家族との会話はほとんどなかった。部屋には100冊余りの漫画本やゲームが並んでいたという。また、近所の人がゲームセンターで遊ぶ姿をみかけていた。
同容疑者の弟の友人(17)は「家に遊びに行くと、(金川容疑者は)いつも一人でゲームをしていた。兄弟仲は良いみたいだったけど、行方不明になった後も心配した様子はなかった」と話す。
県警は23日、約170人態勢で警戒。荒川沖駅にも防刃チョッキを着用した8人の捜査員を配置していたが犯行が起きるまで容疑者の姿を確認できなかったばかりか、犯行後にも容疑者自ら交番から通報するまで見失っていた。
県警は、最初の連絡が荒川沖駅周辺、2度目がJR取手駅周辺で発信されたことを確認。警視庁や千葉県警、JR東日本にも協力を依頼し容疑者の行方を追っていた。
だが、容疑者の最近の写真を持っていなかったという捜査員は誰一人、頭を刈りニット帽をかぶってメガネをかけ変装していた容疑者に気づかなかった。
供述や調べによると、男性を殺害した19日の行動について、当初は「妹を殺そうと思ったが、(自宅に)いなかったのでやめた」。その後、自宅を出て「小学校のほうに行った」。同校は、容疑者の母校で、近くの市立中村小学校にマウンテンバイクで向かった。
しかし、当日は卒業式が行われ、父兄や教職員が大勢いた。このため、母校の襲撃は断念したらしい。
その後、小学校から東へ約200メートル離れた男性被害者宅の前を通った際、玄関先の物置のそばにいた男性を「たまたま見掛け、背後から襲った」という。
とこんな所だね。
妹の殺害に母校の小学校を襲撃するか・・・
池袋で妹を殺害しバラバラにした事件や池田小の事件でもなぞるつもりだったのかもしれないね。
定職につかずにアルバイトだったようだが、自分の思い描いた人生とは違っていたんだろうな。
私の憶測だけど自分の人生をリセットしたかったのかもしれないね。
あるいは、自暴自棄になって最後に世間の注目を浴びるような大事件を起こしてやろうと思ったのかな。
いずれ、本人の供述が出てくるでしょう。
格差社会、ワーキングプアなどの問題もあるかもしれないが、私は子供の教育にも問題があるように思います。
平等を教えるのは重要だと思うけど、多くの人は思い通りの人生は生きられない。
人生の大半は上手くいかない事の方が多いと言う事を教えるべきだと思うな。
だから、努力して少しでも良くしましょうと言う事なんだよね。
続報を待ちましょう。
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