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2008/04/20

那須塩原女子大生殺害事件

この事件は2001年に起きている未解決事件です。事件から7年と言う報道をみて一度調べてみようと思いました・・・しかし、調べてみると、意外に謎が多い事件に気付きます。

 

事件の概要
2001年4月14日午前4時20分ごろ、栃木県西那須野町(現那須塩原市)太夫塚の民家の駐車場で、女性があおむけになって死んでいると、新聞配達員から110番通報があった。大田原署員が駆けつけたところ、若い女性がすでに死亡していた。女性の首や胸、腹部には刃物で刺された跡があった。

 

現場は、同町役場の南側で、閑静な住宅街の一角。近くに住む主婦は「午前三時ごろ、『助けて』という女性の声が十回以上聞こえたが、ふざけていると思った。まさかこんなことになっているとは」と不安そうに話していた。

 

死亡した女性は近くのマンションに住む国際医療福祉大学4年、24歳女性と判明した。

 

大田原署捜査本部の調べでは、遺体の刺し傷は首、胸、背中など約10カ所あり、現場近くから凶器と見られる刃物も見つかった。また現場の民家1階のガラス窓が割れており、遺体の手の甲に傷があることから、捜査本部は女性が現場に駆け込み、助けを求める前に刺殺されたと見ている。 民家は事件時、留守だった。

 




Photo

自宅は3階建てで全18戸のマンションの1階の道路側の部屋で、ここで襲われたと思われる。部屋で刺され血を流しながら窓から逃走し、マンションの周囲を1周し北側(図は上が北です)の民家に助けを求めたようだ。
民家の窓ガラスは割られており、被害者の手の甲にも傷があった。
ここには大量の血痕が残っていた。また遺体を引きずったような跡もあった。

 

そして、マンション南側の市営駐車場(当時は町営駐車場)から凶器の包丁が発見される。その近くには被害者の車が止めてあった。
しかし、被害者は普段、車はマンションの自室の横のスペースに止めていた。

Photo_2 部屋はカードキー方式で事件時、ドアは施錠されていた。
女性の部屋は物色されており、現金とカードキーが無くなっていた
また激しく争った跡があったようだ。部屋に血痕もあった。
間取り図は上が北です。逃走した窓は洋室の北の窓のようです。
事件の2年前から同じ大学の友人とルームシェアしている。
当日、友人は不在だった。

 

時系列情報

 
















2001/4/13(金)
16:00 大学の講義が終了後にバイト先のパチンコ店に出勤
23:00 仕事が終わりしばらく同僚と談笑していた
2001/4/14(土)
00:25 1人で車で帰宅
01:00頃 コンビにで夜食を購入
01:30頃 帰宅したと思われる
03:00頃 周辺の住民が10回以上の悲鳴を聞く
04:00頃 遺体が発見される

 

遺体の情報

 








服装 裸にブラウスだけ。裸足。仰向けに倒れていた。
腹や胸、背中に刺し傷、腕やアゴ、首などを含めると約10箇所の傷があった。
死因 司法解剖の結果、心臓を刺された事による失血死。この為、遺体発見現場で致命傷を受けたと思われる。
性的暴行 性的暴行は無かったとの報道があるが、この種の報道はあてにならない。

 

その他の情報

 















被害者は国際医療福祉大学保険学部看護学科4年24歳女性。実家は長野県伊那市、3人姉妹の末っ子。母親と上の姉が看護士だった。大学は自宅から8kmの距離。
遺体発見現場には遺体を引きずったような、這い回ったような跡があった。遺体発見現場と自宅マンションの距離は約30m
バイトの退社時の服装(制服)はクリーム色のブラウスと黒のキュロットスカート。
前日(13日)の午前に友人に男性の交際について相談している。
最後に目撃されたコンビニでいつもより多い食料品を買い込んでいる(2人分か?)
被害者自宅の窓には押し入った形跡は無かった。犯人は玄関から入ったと思われる。
発見された包丁は刃渡り20cmの文化包丁
現場で足跡が採取されており、サイズは26cm中国製ファスナー式運動靴、現場から約1kmの西那須野町内でも650円で販売されている。
現場には被害者以外の血痕が残っており、犯人は手に怪我をしていると思われる。
2001年に入ってから不審な黒い乗用車が止まっていたとの住民の目撃情報がある。20から30代の男性で短髪、車内でタバコを吸っていた。
被害者は複数の携帯電話を所有していた。
事件が発生したのは新学期が始まってわずか3日目だった。
被害者は携帯電話で「出会い系」サイトを利用していた。
事件翌日の15日に現場近くで手に怪我をしている30歳代の男性が住民に目撃されている。この報道は1社だけが報道しており、一連の報道ではこの男性は被害者と同じマンションに住んでいて、血液型が現場で発見された物と一致した。さらに靴のサイズもほぼ一致している。
また、聞き込みに訪れた捜査員に事件当時の帰宅した時間で嘘偽の説明をしていた。
捜査本部はこの男性に対して重要参考人として事情聴取を始めた。

ところが、その後、逮捕されたとの報道は無いようなので、ガセだったのかな。
被害者自宅のカードキーは癖があって、知らない人が簡単に使えるような物ではないとの事。

 

とこんな事件なんです。
次回はこの事件の疑問点について考えてみましょう。

参考リンク
那須塩原女子大生殺害事件その2

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コメント

2006年の歳末でしたか。世田谷大原で早朝に帰宅した若い女性が殺害。犯人さんはあっという間にわかってしまった。(お店を休んでいた店員さんだった)。という事件があったことをまた思い出してしまいました。
こちらの事件の被害者がアルバイトをしていたパチ屋さんは国道4号の三島交差点近くかな。当時は激しい進出競争のせいか、足引っ張るネタも流されていたみたい。太夫塚のマンションまでは2㎞ぐらい。当時にあったコンビニ。JRの西側はセブンイレブンばかり。お気に入りがどこだったか。車が少ない時間なので、帰宅に掛けられた時間はちょっとかかり過ぎかな。ASKAさん仮説に期待期待。
ところで、看護学科とは。先々の職業、看護師、保健師(山奥の過疎集落に血圧測りに出向いてくれたり、ほけセンで避妊具くれる貴重な職業)、助産師、養護教員。納める学費はざーっと4年間で四百数十万円。十年選手の看護師の平均年収四百数十万円。ふーん。

投稿: ナガイ | 2008/04/22 07:07

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