島根祖父母殺害事件
5月22日午後6時55分ごろ、島根県津和野町中曽野の81歳男性方の裏庭で、男性と76歳妻が倒れているのを孫の17歳男子高校生が見つけ、110番する事件が起きている。
2人は既に死亡していた。
調べによると、男性の背中には包丁が2本刺さり、上半身は黒焦げの状態で横向きに倒れていた。このほか、血が付いていない包丁1本が近くに落ちていたという。
妻は首から血を流し、男性から約3メートル離れたところであおむけに倒れていた。
足元にナタ2本があった。
また凶器とみられるかまの刃が根元から折れていたことが23日、県警捜査1課の調べで分かった。
県警捜査1課が殺人容疑で捜査を開始。午後10時ごろ、同居しており、連絡が取れなくなっていた別の孫の23歳男性容疑者が県警出雲署に「話がしたい」と訪れた。「2人を殺した」などと話し、殺人容疑で逮捕した。
調べでは、妻は長靴をはいていたが、男性は靴下だけで靴はなかった。2人は洗濯をかけたロープを間にはさみ、約3メートル離れて死んでいた。妻は裏庭に面した側溝に頭が半分入ったような状態だった。
事件のあった家は死亡した夫妻のほか、50歳次男、23歳容疑者、50歳次男の21歳次男、三男の高校生の6人暮らし。近所の話では、容疑者は大学入学で県外に出て、その後家に戻ったが、定職にはついていなかったらしい。
調べでは、男性の遺体から約4メートル離れたところには混合油の4リットル缶があり、室内には血痕も残っていたことが分かった。捜査本部は2人を司法解剖して詳しい死因などを調べる。近所の話では、喬さんは目が不自由で、普段はつえをついて歩いていたという。
容疑者は長崎県立大流通学科を「病気療養のため」として中退したが、中学、高校では成績優秀だったらしい。
容疑者は22日午後10時ごろ、タクシーに乗り、ネクタイにスーツ姿で「身柄を拘束してくれ。2人を殺した」と出雲署に出頭し、逮捕された。
県警は現場から約200キロ離れていることからJRで移動したとみており、どこからかタクシーに乗ったらしい。
またもや、親族殺しですね。
ただ、執拗に攻撃している点が気になります。
どんな理由で殺害したのかな?
続報を待ちましょう。
08/05/24追記
捜査本部は5月23日、島根大医学部付属病院で2人の遺体を司法解剖した。
男性の気管にすすが付着しており、火を付けられた際には息があったとみている。
男性の死因は出血性ショック。
死亡時刻は22日午後1時前後という。男性は太ももから上が焼け焦げていた。
背中に3本の包丁が刺されていたが、火を付けたのが先だったかは不明。
妻の死因は首左側の動脈を切られたことによる失血死と判明。右親指には争った際にできたとみられる傷跡があった。
これまでの調べで、容疑者は17日から、自動車免許の合宿教習を受けるため、益田市内の自動車教習所の寮に宿泊。事件があった22日朝に寮を出ていた。
生きたまま火を着けたか・・・遺体を灰にするつもりでも無いだろうが・・・メンタルに問題がある可能性があるかな?
わざわざ自動車教習所から抜け出して、犯行を行っているあたりが突発的な犯行のように思えるけど・・・
ホントの所は容疑者の話を聞くしかないかな。
続報を待ちましょう。
09/10/22追記
殺人罪に問われた孫の無職、男性被告(24)に対し、松江地裁は22日、懲役30年(求刑・無期懲役)を言い渡した。
被告は捜査・公判段階の2回の精神鑑定で発達障害と診断されており、責任能力の程度が争点だったが、裁判長は「障害は犯行に影響があったが、社会的に強い非難を受けることを理解していた」と完全責任能力を認めた。判決によると、被告は昨年5月22日、同町の自宅で、祖父母を包丁やカマで刺すなどして殺害した。
検察側は公判で「動機は祖父を殺害することで父親を社会的な非難にさらすというもの」などとして責任能力があったことを強調。弁護側は心神耗弱を主張していた。
裁判長は判決で、動機について「父に対する強い不満を抱き、殺害の対象を父から祖父母に変えている」と指摘。そのうえで「自省する様子がうかがえ、更生の可能性も否定できない」と述べた。
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