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2008/06/18

神奈川綾瀬施設放火事件

6月2日午前2時25分ごろ神奈川県綾瀬市の知的障害者施設「ハイムひまわり」が全焼する火事が起きている。
この火事で4人が死傷した。
県警は16日、施設の建物所有者で近くに住む64歳女性容疑者を殺人と現住建造物等放火などの容疑で逮捕した。
放火を認める供述をしており「入居者とトラブルがあった」と話しているという。

調べでは、容疑者は2日未明の出火時、施設付近にいるところを入居者や付近の住民に目撃されていたが、119番はしておらず、その後同日夕まで一時連絡が取れなくなった。県警は容疑者が何らかの事情を知っているとみて、2日夕から任意で事情聴取。当初は「気が動転していたので(現場を)離れた」などと話していたが、その後の聴取で火を付けたことを認めたという。

ハイムは、知的障害者が自立を目指して共同生活する施設。
容疑者が所有するアパートを、同県鎌倉市の社会福祉法人が借り上げていた。
2004年ごろまでは容疑者が管理人も務めていた。

 

逮捕された元管理人の容疑者が県警の調べに対し、「入居者や施設側とトラブルがあり、施設をなくしてしまいたかった」と供述していることが16日、分かった。

容疑者は放火を認める一方、殺意は否認している。
火を放った動機について「入居者に陰口をたたかれたり、施設関係者に家賃を減らされたりし、折り合いが悪く耐えられなかった」と説明している。
「こんな思いをするくらいなら燃やしてしまおうと思った」と話しているらしい。

 

容疑者は動機に関し「施設内の洗濯機を貸してもらえなかった」「施設の風呂をただで使っていると陰口をたたかれた」とも釈明。90年ごろからうつ状態を訴え通院。昨年12月にも不眠で通院していたという。
一方でハイムを巡って、建物返還を求めて来年明け渡し予定になっていたり、管理人の賃金を減らされて不満を漏らしたりしていた。5月にはコンサートチケット300枚を無断コピーして主催者に謝罪、周囲とトラブルも抱えていた。

施設2階の窓に転落防止用の柵があり、入所者が避難困難だったことが17日、県警の調べで分かった。
調べでは、転落防止柵は高さ約1.2メートルで、2階の全6室の窓に設置され、室内から外に出ることが困難な構造だった。
出火当時、2階には五人が就寝中で、うち男女3人が死亡、男性1人が重傷を負うなど被害者が集中した。
火元の物置は2階からの避難経路である階段の真下にあり、避難ルートがふさがれていた可能性が高いことも判明した。

 

しかし、なんとも言えないような事件ですね。
ボランティアで人を助けようとしているのに、その人達とトラブルになり、逃げるのが難しい状況だと分かっていて火を付けてしまった。

 

もう少し事情が知りたいですね。
続報を待ちましょう。

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