« 秋葉原通り魔事件 | トップページ | 川崎通り魔事件その9 »

2008/06/09

秋葉原通り魔事件その2

事件の全体像が少しづつわかってきました。
1)容疑者が警視庁捜査本部の調べに対し、事件直前の8日早朝から正午過ぎ、携帯電話サイトの掲示板に、今回の通り魔事件を予告する書き込みをしたことを認める供述をした。

12時10分 時間です
11時45分 今日は歩行者天国の日だよね?
11時45分 秋葉原ついた
11時17分  こっちは晴れてるね
11時07分  渋谷ひどい

10時53分 

酷い渋滞 時間までに着くかしら
09時48分  神奈川入って休憩 今のとこ順調かな
09時41分  晴れればいいな
07時47分  まあいいや 規模が小さくても、雨天決行
07時30分  これは酷(ひど)い雨 全部完璧(かんぺき)に準備したのに
07時24分  30分余ってるぜ
07時12分  一本早い電車に乗れてしまった
06時50分  時間とも
06時49分  雨とも
06時39分  頭痛との闘いになりそうだ

06時31分 

時間だ出かけよう

06時10分 

使う予定の道路が封鎖中とか やっぱり、全(すべ)てが俺の邪魔をする

06時05分

全員一斉送信でメールをくれる そのメンバーの中にまだ入っていることが、少し嬉(うれ)しかった

06時04分 

ほんの数人、こんな俺に長いことつきあってくれてた奴(やつ)らがいる

06時03分 

友達は、できないよね

06時03分 

大人には評判の良い子だった 大人には

06時02分 

いい人を演じるのには慣れてる みんな簡単に騙される

06時00分 

俺(おれ)が騙(だま)されてるんじゃない 俺が騙してるのか

05時44分 

途中で捕まるのが一番しょぼいパターンかな

05時35分 

しかも、予報が雨 最悪

05時34分

頭痛が治らなかった

05時21分 

ねむい
05時21分

秋葉原で人を殺します 車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら

2)容疑者は青森県出身で、東京都内の人材派遣会社に登録し、自動車組み立て・生産大手の関東自動車工業の東富士工場(静岡県裾野市)で働いていた。

容疑者は昨年11月11日に派遣会社の面接で採用が決まり、同月14日から工場で働いていた。情報誌などの折り込み広告を見て応募。面接の際は「以前も派遣社員として自動車工場で組み立てをやったことがある」と話したという。

工場での担当は塗装ライン。月曜から金曜の週5日勤務で1週間交代で日勤と夜勤についていた。
契約期間は今年3月31日までだったが、来年3月31日まで1年間更新されていた。
勤務態度はまじめで、公休以外は休まなかった。時給1300円で月約20万円の収入があった。

派遣社員を6月末で200人から50人に減らす計画があったが、容疑者は対象ではなかったという。

一方で、容疑者は5日の始業直前の午前6時ごろ「自分のつなぎ(作業着)がない」と大声を出して騒いだため、同僚がリーダーに報告。
リーダーが駆けつけたときには、姿を消していた。
事件直前の金曜日(6日)は無断欠勤し、日研総業が携帯電話に連絡してもつながらなかったという。

5日、容疑者が「犯行予告」をした携帯電話サイトの別の掲示板に
「作業場行ったらツナギが無かった 辞めろってか」(午前6時17分)
「やっかい払いができた会社としては万々歳なんだろうな」(午前7時44分)
とあり、午後零時5分には「『誰でもよかった』 なんかわかる気がする」との記述もあった。
つなぎのくだりは、容疑者が騒いだ時間と近接しており、容疑者が「解雇された」と誤解して書き込んだ可能性もある。また、「やりたいこと…殺人」などの記述もあった。

3)容疑者の裾野市富沢の自宅は人材派遣会社借り上げの4階建てワンルームマンション。3階に1人暮らしをしていた。

容疑者は、市立佃中から県内屈指の進学校の県立青森高校に進学した。
青森高で副主任だった男性教諭によると、容疑者は目立たない生徒で「特に記憶がない」という。
高校関係者などによると、容疑者は理工系大学進学を目指したが失敗し、岐阜県内の中日本自動車短期大学に進学したという。

短大の講師によると講師によると、容疑者は2001年4月、自動車工学科に入学。成績は優秀だったが、02年秋、2級自動車整備士を受験する際に実技試験が免除される講座の出席日数が足りなかったため、容疑者を教室に呼び、今後の進路について面談した。

その際、容疑者は「中学校の教員になりたい」と打ち明け、地元・青森県の大学への編入を希望したという。

卒業時、進路は決定していなかったが、同短大に提出した進路調査票には「弘前大学 希望」と書かれていた。
2年生だった02年夏以降はバイク部に所属し、仲間とツーリングやバイク整備などを楽しんでいる様子だったという。

4)「ニッポンレンタカー静岡」(静岡市駿河区)によると、容疑者は事件前日の7日午後5時ごろ、静岡県沼津市のニッポンレンタカー沼津駅南口営業所を訪れ、「裾野から御殿場までの引っ越しに使いたい。3人分の荷物がある」と2トントラックを予約。初めはもっと大きいトラックを借りようとしていた。

「敬語を遣い、とくに不審な点は感じられなかった。契約書類の住所などもさらさら書いていた」ようだ。

事件当日の8日午前8時ごろに再度、営業所を訪れて現金で料金2万2785円を支払って、トラックを借りていったらしい。

5)容疑者は秋葉原を現場に選んだ理由を「何度か来たことがある。人がたくさんいることを知っていた」とし「2、3日前に犯行を決意した」とも供述しているという。

調べでは、容疑者は8日午後0時半ごろ、JR秋葉原駅近くの電気街でトラックをジグザグ走行、通行人ら3人をはねた。

その後、車を乗り捨ててナイフを振り回しながら交差点を戻る形で走り回り、制止しようとした男性警察官や買い物客らを次々と刺した。
重傷者の中には、被害に遭った人を救助中に刺された男性もいた。

6)容疑者から薬物やアルコール反応は検出されなかったという。

7)凶器は武器として設計された両刃のダガーナイフ(短剣、刃渡り13センチ)だった。
刃渡り15センチ以上の刃物所持を許可対象とする銃刀法の規制外で、販売店やインターネットで容易に購入が可能。
犯行に使ったナイフとは別の折りたたみ式ナイフを上着に入れていた。

事件の2日前の6日、福井市のミリタリーショップで凶器のダガーナイフ(短剣、刃渡り約13センチ)などナイフ6本を購入していたことが分かった。

捜査本部によると、購入したナイフは6本で、トラックの車内などから5本が押収された。容疑者が身柄確保された当時持っていたのはサバイバルナイフではなくダガーナイフで、内ポケットにあった折り畳み式の小型ナイフ(刃渡り約9センチ)のほかにも、トラックに置かれていたショルダーバッグからサバイバルナイフ(同約12センチ)とペティナイフ(同10センチ)、特殊警棒1本が見つかった。
現場の交差点には別のペティナイフ(同約11センチ)も落ちていた。

ショップの運営会社によると、容疑者が来店したのは6日午後0時44分ごろ。店員に「静岡から来ました」と話し、両刃のダガーナイフや折り畳み式の小型ナイフなどナイフ6本と特殊警棒1本、革手袋1個を購入した。

代金計3万4600円は現金で支払った。服装は事件当日の着衣と同じジャケットだったといい、運営会社社長は「商品を選ぶのが早かったので、事前にネットなどで品定めをしてきたと思った」と話したようだ。

こんな所かな。
だいぶ分かってきた。犯行を5日から6日に掛けて犯行を決めただんだね。
ナイフを5本も購入しトラックを借りて準備を万全にして決行したわけだ。
しかもそれらを、携帯の掲示板に日記のように書いていた。

容疑者自身は普段から携帯の掲示板に思う所をあれこれ書いているんだね。
独り言のように書いているね。よほど孤独だったのかな?
友達がいない事は本人が掲示板にも書いているけどね。

希望の進路にも進めず、本人が望んだ仕事にも就けなかったのかもしれないが・・・
優秀と言われた子供の頃に夢見た将来とは全く違った人生になってしまった事が許せなかったのかな?

実際に事件の引き金になったと思われる、仕事のリストラの件もリストラされる事はなく、1年延長されているようだし、作業服が無くなった事は単なる偶然だったんじゃないかな?
自動車工場の話では派遣会社から本人に1年更新の連絡はしていると言う事だからね。

容疑者自身が自己評価が低くて作業服の件を曲解(誤解?)してしまったようにも思えるね。

このあたりは専門家の分析を待つ事にしよう。

私が気になったのは、「いい人を演じるのには慣れてる みんな簡単に騙される」と言う言葉なんですが・・・
タリウム事件の女子高生も「担任の先生を簡単に騙せた」みたいな事を日記に書いていたのを思い出した。

それから、会津の母親殺害事件の少年も中学校まで優秀だと言われていたのを思い出したな。

参考リンク
秋葉原通り魔事件
秋葉原通り魔事件その3

|

« 秋葉原通り魔事件 | トップページ | 川崎通り魔事件その9 »

コメント

ASKAさんこんばんわ、

「いい人を演じるのには慣れてる みんな簡単に騙される」
ここに動機というか、本心があるように思いました。

この点は、端的に言えば、「自分の心の中の寂しさや闇みたいな部分を、
人に見せることなく隠すことが得意」という事で、
普段は本当の自分を見せる事なく、
表面上の性格で世間と接していたのではないでしょうか。
本当の自分をかくして、いい人を演じる生活などは、本当に寂しいものです。

大量殺人をする究極の状況なのに、直前まで、自分を分かってほしくて、話しかけるような
書き込みをしていますね。その時点での書き込みが本心なんでしょう。

とんでもない事をやって、注目され、一瞬でも寂しさを払拭したく、その為の
引き金になるような事を、むしろ待っていたかのように思います。
悲惨すぎます。

投稿: | 2008/06/10 01:34

格差社会といわれはじめて久しい。ほとんどの人が劣等感とともに生きています。
リストラだってそう。会社が社員に押し付けてくる水準からみれば、優等生になれる奴はほんのひと握りですよ。おまえの努力が足りない。おまえが優れてないのはおまえのせい。そういう理屈でひとりひとりの不満が管理されちゃってます。
だから、みんな、我慢したり、諦めたり、開き直ったりしながら、不満の奴隷になってしまわぬよう、自分で自分を支えてるんですよ。荒れてしまわないように忍耐してるんです。
こいつが殺した七人だってそうだったんです。
こいつは、穏やかに生きられないおのれこそを殺すべきでした。

投稿: CO | 2008/06/10 14:19

そうかなあ。あるがままが社会ではないかなあ。部分を増幅したり。部分を矮小化したりせずに。考えたいなあ。

投稿: ナガイ | 2008/06/10 18:43

日本人はまだ競争社会に慣れができていないのではないかな。なぜかっていうと、競争社会は土着のものではなく、改革として持ち込まれたものだから。
そういう場合は新ルールばかりでなく、心得だとか生活基盤をどう準備するかだとか。そういうことまで啓蒙や整備が必要だったはずなんだけど。競争は世界の常識あたりまえじゃないですか、落ちこぼれた人には生活保護を用意しますよ、で進んじゃった。
何が欠けてるかって、日本人のプライドの高さを計算していない。つくり話だろうと思いますが、昔に建築現場で足先でここへ釘を打てって役人が命令したんだって。そーしたら。へーい、と役人の足指に釘を打った職人がいたとか。
プライドを失った後に。武器をとって。桜花吹雪く道を一路プライドを失わせた相手へと向う。と思いきや。「誰でもよかった」になっちゃう。なんなの、これは。単なる論理の飛躍ではないでしょう。

投稿: ナガイ | 2008/06/11 00:47

法律的には容疑者に全ての責任があり、死刑になるべき人間だと思います。

ただ、それで終わりにしてしまうと、社会は変わらずに次の事件を防ぐ事はできないと思います。

その意味で、社会の側にも問題があったと考えるべきだと思うんですよね。
何が問題かと言うのは色々な問題があるでしょうから、その当たりは専門家の分析に任せるとして。

私が心配なのは次の事件がそう遠くない未来に発生するのではないか?と言う事です。

最近は「誰でも良かった」と言うような事件が立て続けに起きていますし、硫化水素自殺も連鎖的に起きてますよね。

どうも、類似の事件が連鎖的に起きる傾向があるようです。
しかも、時期が悪いのは6月中旬は全国的に夏のボーナスの支給の時期ですよね。

隣の芝生が青く見えそうです。

今回のボーナス支給日とその後の週末は外出は控えた方が良いかもしれませんね。

投稿: ASKA | 2008/06/11 01:12

犯人の出身地の津軽で仕事していた時期もあります。
青森高校→弘前大学→青森銀行か東北電力と歩んだ誰かとそうはいかなかったこの犯人。第三者の目には、クサるほどの違いか?なんですけどね。
しかし白戸が犬になるとは思わなかったなぁ、です。ソフトバンクのおとうさんはシアワセそうじゃないですか。
私も物欲、金銭欲には勝てませんし、欲望を満たすにはそれなりの属性という現実もあります。
しかし、それとは別の自分ちゅうのもあるやろ。いまの世の中、属性以外に自分の価値を知るモノサシがないのでしょうか。

投稿: CO | 2008/06/11 12:08

しかしどうにも判らないのはクライアントに迷惑掛けた派遣元のくせに日綜研が一切口を閉ざしてるのってどうなってるんですかね?このあたりに平成の蟹工船と呼んでもいい派遣の工場労働者の悲惨な実態が垣間見えるような気がします

投稿: ニセ探偵 | 2008/06/12 00:24

①日研から嫌がらせのリストラはあったにせよ、母親からの経済的援助を受けていたし頭よく若いからすぐ新しい職場が見つかるハズ
②ネットで言われるような孤独ではなく社交的でリア充、彼女探しに焦っていた訳ではなかった
③責任能力ありと断定された
④裁判での淡々とした話し方

許されない依頼殺人でしょうね。

投稿: | 2010/12/03 14:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 秋葉原通り魔事件 | トップページ | 川崎通り魔事件その9 »