福岡少女売春斡旋警官
福岡県警は5月18日、派遣型風俗店の業務に携わり、17歳少女に売春をあっせんしたとして、児童福祉法違反(淫行(いんこう))と売春防止法違反(周旋)の疑いで、県警戸畑署地域課の巡査部長、56歳男性容疑者(北九州市八幡西区清納2丁目)ら3人を逮捕した。
調べでは、容疑者は八幡西区の派遣型風俗店「レクサス」=今年2月廃業=の業務に携わり、他の容疑者らと共謀。
昨年11月6日午前10時半ごろ、区内のホテルで、18歳未満の少女(17)に男性(64)をあっせんし売春させた疑い。
少女が5月8日、覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯として県警に逮捕され、容疑者の関与が浮上したという。
県警によると、容疑者は非番の際、客からの電話の取り次ぎや女性従業員の面接、送迎をしていた。少女を採用する際の面接も担当した。
県警幹部によると、前岡容疑者は2004年8月、戸畑署に異動して1年間交番に勤務。このころ、十数年前に同県筑豊地区のスナックで知り合っていた共犯の容疑者と偶然再会した。共犯の容疑者は同署管内に住んでおり、容疑者に家族の悩み事を相談するうち、親密な関係になったらしい。
他の容疑者は07年3月、北九州市八幡西区に事務所を構えて派遣型風俗店を開業。容疑者は警察官とわからないよう偽名を使い、電話番や女性の送迎、採用面接を担当していた。
県警は、容疑者が風俗店の経営にかかわっているという匿名の情報を受け、今年1~2月にかけて監察官室などが本人を聴取。「共犯の容疑者とは食事をする間柄だが、経営には関与していない」と嫌疑を否定したが、聴取直後の2月末、他の容疑者は県警に店の廃業届を出した。
共犯の容疑者(45)が、容疑者から派遣型風俗店の経営を持ちかけられ、開業資金も全額工面してもらったと供述していたことがわかった。県警は前岡容疑者が実質的な経営者だったとみて追及している。
県警や関係者によると、共犯の容疑者は開業数か月前の昨年1月ごろ、容疑者から「知り合いの業者に会って話を聞いてみないか」と開業を持ち掛けられた。その際、「『派遣型風俗店はもうかるようだ。自分は(警察官なので)表に出られない。あなたの名前でやってほしい』と言われた」という。
共犯の容疑者は「開業資金はすべて容疑者が出した」とも供述。容疑者は今年1月、県警が事情聴取した際、消費者金融などから数百万円の借金を抱えており、県警はこの借金が開店資金に充てられたとみて調べている。
さらに、容疑者は開業資金に加え、女性従業員も知り合いの風俗業者を通じて集めていたという。
共犯の容疑者が北九州市八幡西区の事務所を訪れるのは週1回程度で、容疑者と共犯の容疑者の長男の容疑者(21)が中心となり、電話番や女性の送迎などを行っていた。共犯の容疑者に報酬はなく、長男の容疑者には容疑者が毎月約15万円を渡していたという。
容疑者(56)が経営を手伝っていた派遣型風俗店は、経費がかさむなどしてほとんどもうけがない状況だったことが、県警の調べでわかった。
県警は、容疑者が苦しい経営状況を好転させるために、積極的に売春するよう仕向けたとみている。
店の料金は1時間当たり1万3000円で、店側の取り分は6000円。客が追加料金を支払うと売春ができる仕組みで、売春を求める客が大半だったという。このため、容疑者は少女に対し、「売春をしないと客がつかない」と言い渡していたとみられる。
店には約10人の女性が在籍していたが、常時勤務していたのは3~4人と少なく、売り上げは低迷。一方で、事務所の家賃や送迎用車両の維持費、宣伝費用などの必要経費がかさみ、さらに従業員への給与支払いもあって、店の利益はほとんどなかったという。
売春斡旋ですか・・・何でも有りですね。
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