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2008/07/24

八王子女性殺害事件その2

続報です。
1)容疑者(33)が警視庁捜査1課と八王子署の調べに「視野に入った人を刺した」と供述していることが24日、分かった。

 

2)警視庁捜査1課の調べに「最近あちこちで通り魔事件が起きており、刃物を使えば簡単に殺せると思った」と供述していることが24日、分かった。

 

3)職場での人間関係で不満が募って、親に相談してアドバイスをもらおう、解決法を教えてもらおうと思ったが、相手にされなかった。大きな事件を起こして両親を困らせてやろうと思った。2、3日前からむしゃくしゃしていた。と容疑者は話している。

 

4)女性を刺した後の容疑者を目撃した高校生によると、容疑者は「とぼとぼと歩き、力強さはなかった。目線はレジの方に向けていたが、ぼんやりした感じ。包丁は腹の前に突き出す感じで持っていたが、力なく握っているようだった」と話している。

 

さて、こんなところなんですが、ちと唖然としたはのは3)の動機だな。
「両親を困らせてやろうと思った。」・・・33歳ですよね?
こんな理由で命を落とした被害者と遺族はさぞ無念だろう。

 

しかし、何だろうね、ホントに子供なのかな?
33年間の生活でたどり着いたのが、「そこ」なの?
33年間、社会で生活していて「そこ」にしかたどり着けないのか?
でも、他の人間はそうではないのだから、容疑者の個別の問題だと考えた方が良いだろうね。

すると、本来ここまで体験しなければならない事を体験せずに来てしまった事で精神的に成長できなかった?とかあるのか?

それとも、メンタルになんらかの問題が事件以前からあったのか?

 

続報を待ちましょう。

08/07/27追記
1)現場の書店に残したリュックサックに財布も入っており、事件後は所持金を持っていた無かったようだ。

2)中学から不登校で、高校は1度も登校せずに退学。不登校時に担任が家庭訪問に来ても、母親は「教育テレビを見ているから大丈夫」と必死にかばった。父親も、菅野容疑者がけがで入院した後、会社に報告する際に付き添っていた。最近まで両親から金を借りることもあった。

「(親の)顔が見たくない」と、事件1週間前に家を出て、八王子市の旅館やビジネスホテルを転々とした。

容疑者は7年前に「彼女と一緒になる」とひとり暮らしを始めたが、親に紹介せず、住んでいる場所さえ教えなかった。

 

3)調べに「逃げる際に包丁を持っていたら、捕まるから捨てた」と供述していることが25日、分かった。

4)容疑者は22日午後、現場近くの100円ショップで包丁(刃渡り約15センチ)を購入。ケースはすぐに店のトイレに捨て、包丁をリュックサックの中に入れて、同日午後8時半ごろから、同駅ビル内をうろつき始めた。同9時半ごろになって、書店内でいきなり包丁を取り出し、女性アルバイト店員ら2人を次々に刺したという。

 

原因の究明には親子関係がポイントになるかもしれないね。

 

08/07/30追記
「親から子供扱いされて腹が立った」と供述していることがわかった。

「家庭への不満が積もり、鬱憤(うっぷん)が爆発した。自宅に居場所がなかった」と供述していることが分かった。

京王八王子駅ビルで事件を起こした理由について、「JR八王子駅近くだと交番があり、すぐに捕まってしまうと思い、交番から少し離れた京王八王子駅ビルでやった」と警視庁捜査1課の調べに供述していることが分かった。

 

08/08/13追記
東京地検八王子支部は12日、殺人未遂容疑で逮捕された33歳男性会社員(八王子市川口町)を殺人と殺人未遂罪などで起訴した。発生時はアルバイト店員を刺した後、客の女性を襲ったとみられていたが実際は逆だったことが分かった。

起訴状などによると、被告は先月22日午後9時35分ごろ、同ビル9階の「啓文堂書店」で持っていた出刃包丁(刃渡り約15センチ)で客の女性(21)の右胸を突き刺したが、女性が逃げたために腹や腕、指の3カ所を切りつけ、約3カ月の重傷を負わせた。さらに同店のアルバイト店員の左胸を1回突き刺し、出血多量で死亡させた

 

09/02/12追記
初公判が12日、東京地裁八王子支部で開かれた。被告は罪状認否で「間違いないです」と起訴事実を認めた。

検察側は冒頭陳述で、「仕事ができずに悩み苦しんだことを両親に思い知らせてやりたいと考え、昨年6月に秋葉原で起きた無差別殺傷事件のような大事件を起こそうと決意した」と動機を指摘。
当初はJR八王子駅付近で通行人を物色したが、交番があったため断念し、書店の客を狙おうと駅ビルに移動した、と主張した。

一方、弁護側は冒頭陳述で「簡易鑑定で知的障害や精神発達遅滞が認められ、刑事責任能力は限定的」などと主張した。

これまで計4回開かれた公判前整理手続きで、争点は
(1)被告に自首が成立するかどうか
(2)刑事責任能力の程度-
の2点に絞られている。地裁支部は第2回公判で、弁護側の精神鑑定請求を認めるかどうかを判断する予定。

 

09/10/15追記
殺人罪などに問われた同市川口町の元会社員、男性被告(34)に対し、東京地裁立川支部は15日、求刑通り無期懲役を言い渡した。責任能力の程度が争点だったが、裁判長は「目的に適合した合理的な行動をとっている。責任能力に欠ける点はなかった」と指摘した。

公判では精神鑑定を行った鑑定人が「軽度から中程度の知的障害・精神遅滞で衝動を抑制する能力は十分あったとは言えないが、著しく影響を受けたとは言えない」と証言した。検察側は、合理的な行動を取っており、完全責任能力があったと主張し、弁護側が責任能力は限定的だったとして情状酌量を求めていた。

また、判決は「被害者は何ら落ち度がないのに将来の夢や希望を打ち砕かれた。その無念さは察するに余りある」と述べた。

判長は、この事件の直前に発生した秋葉原の無差別殺傷事件について触れた上で、犯行の動機について「秋葉原のような大事件を起こせば両親が困る考えた。(自分が)どれだけ仕事で苦しんだか、両親に思い知らせてやろうと思った」と述べた。

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コメント

寂しさに耐えかねて・・かな。
飢えに耐えかねてなら合掌の線もありか。寂しさに耐えかねては、甘えるなの大合唱でしょうね。

集中力とか根気に欠けてしまう。本人の性格もあるけど。家庭環境とか。慢性的な疾患とか。などなどで、散漫。結果、出来損ないの無能。ドジ。何ごと長続きせず。ふてる暴発する。不安定。そうこう重ねているうちに、やがて、状況遭遇的に、おたおたととんでもないことを・・ということで、死刑になった人がいました。その人は空腹を抱えて農家の軒先にへたりこんでいるうちに大暴れしてしまったようです。島秋人という人のことですが。

投稿: ナガイ | 2008/07/25 02:11

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