続報です。
1)吉原さんの妻(72)が事情聴取に応じ、「犯人は30~40歳で身長165センチ前後、野球帽か作業用帽子をかぶり、作業着の上下だった」と話した。作業着の色は分からない。
2)男は「宅配便です」とインターホンを鳴らした。配達を装うため箱のようなものを手にしており、応対に出た妻の胸を無言でいきなり刺したという。妻は、玄関から外に逃げた。「知らない顔の人だった」と話しているという。
3)警視庁が吉原さん宅の室内を検証した結果、玄関の内側に、吉原さんの印鑑が落ちているのが見つかった。廊下やリビング、台所に土足痕や血痕が残っていた。廊下の壁には血が飛び散り、床に血だまりもあった。物色されたような形跡はなかったという。
警視庁は、現場の状況から、玄関から中にいったん逃げ込んだ妻を、男が刃物を手に室内を一周するように追いかけ回し、外に出たとみている。男は始終無言だったという。
4)さいたま市南区の山口さん(66)宅の隣に住む男性(30)が、埼玉県警浦和署捜査本部の事情聴取に「17日午後6時半から50分ごろ、男のうめき声を聞いた」と証言していることが分かった。
司法解剖で、夫婦の死亡推定時刻は午後5~6時から数時間以内とされ、捜査本部はこの20分間を軸に犯行時間を絞り込み捜査を進めている。
調べでは、男性は17日午後4時ごろから自室で寝ていて「オー」「ワー」という男のうめき声で目を覚ました。
声は10~15秒間続き、間もなく時計を見ると午後6時50分だったという。
男性は「カーテンを開けて外を見たが、人や車もなく、不審な様子はなかった」と話している。
男性の部屋と山口さん宅は約10メートル離れている。
5)元厚生事務次官宅連続襲撃事件で、さいたま市の山口(66)宅1階屋内から血痕が見つかったことが20日、埼玉県警の調べで分かった。
ダイニング付近にあった2つの財布には、札が入っていなかったという。
山口さん宅と、東京都中野区で吉原さん(76)の妻(72)が刃物で刺された現場の付近に残された靴底は一致せず、県警と警視庁の捜査本部は犯人が履き替えた可能性もあるとみて調べている。
6)さいたま市の山口さんの事件で、調べでは、凶器は片刃の刃物で刃渡りは推定20センチ前後。妻(61)は胸の中心をかなりの力で突き刺され、後頭部も切りつけられていた。
現場検証の結果、台所や居間に血痕が付着した複数の足跡が残されていた。
夫婦は普段着姿で殺害され、遺体が見つかった玄関からは血が建物外側まで流れていた。
捜査関係者によると、傷口の形状や数にもよるが、衣服の上から刺されて多量の血が流れ出るまでは一定時間がかかる。捜査本部は、犯人は遺体から多量の血が玄関内外に流れ出るまで、家の中にとどまり、多量の血のりを踏みながら、ほかの家族がいないか確かめていた可能性もあるとみている。
その後の調べで事件当日の17日午後5時51分ごろ、山口さんの携帯電話から妻の携帯電話に着信した記録があることも新たに分かった。山口さんは私用で外出し、夕方帰宅したらしい。これまでの調べで、妻は同5時38分に近くのショッピングセンターで買い物をしていた。午後7時前ごろには、近所の人が男の叫び声を聞いていた。捜査本部は、電話の後、別々に外出していた夫婦が帰宅し、午後7時ごろまでの約1時間に襲われた可能性が高いとみている。
山口さん方の屋内外からは指紋36個が見つかった。だれのものかを鑑定を進めている。
7)捜査幹部によると、山口さん夫妻が18日朝、殺害されているのが見つかったのは自宅玄関の土間。犯人のものとみられる血の付いた足跡は、玄関から外に続いていたほか、室内の台所、ダイニングルームにかけて見つかった。
台所の食器棚の引き出しが乱雑に開けられたままになるなど物色されたような形跡はあったが、ダイニングテーブルのそばにあった美知子さんのバッグは手付かずのまま放置されていた。
8)山口さん夫妻は刃渡り16センチ以上の片刃の刃物で刺されたとみられているが、2人とも肋骨(ろっこつ)を砕かれ、刃が心臓まで達していたことも、捜査幹部の話でわかった。刃はいずれも下向きだった。県警は、かなり硬い材質の刃物だったとみている。また、司法解剖で、夫妻の死亡推定時刻は「17日夜の比較的早い時間帯」とされた。
捜査幹部によると、ダイニングテーブルには、夕食とみられる数点のおかずが残されていた。台所には、盛りつけ前のご飯とみそ汁があった。県警が夫妻の胃の内容物を分析したところ、2人とも夕食前だったとみられる。
9)山口さん夫妻が殺害された事件で、遺体の近くに印鑑が落ちていたことが19日、埼玉県警の調べで分かった。
10)東京都中野区の元厚生事務次官吉原さん(76)宅で妻(72)が男に刺されるなどして重傷を負った事件で、現場近くで男が声を上げて走り、ワゴン車も走り去る目撃情報があったことが19日、分かった。スライド式ドアが閉まる音の後に車が走りだすのを聞いた人もいたという。
11)調べでは、吉原さんの事件で自宅前から約100メートルにわたって血の付いた足跡が点々と残っていた。
また山口さんの手に刃物での攻撃を防ごうとした傷があり、夫妻が倒れていた周辺の床や壁に血痕があったほか、自宅前の路上には血の付いた足跡が約50メートルにわたって続いていた。足跡は19個見つかり、1種類で、歩幅は1メートル以下だった。
さてと、だいぶ情報が出てきたね。
・・・しかし、1日待ったが犯行声明は出てないね。
世間はこの事件をテロだと大騒ぎだ、犯行声明を出すなら今だと思うのだが・・・
Nステでは「3日ほど前に、埼玉で宅配の制服が盗まれている」とのこと
もしテロならば慎重に犯行を計画していた犯人が犯行声明の内容を考えていないはずが無いと思うのだが・・・
犯行声明はネットを使った掲示板やメールなどを使えば、即日配信される、古風に文章を紙に書いて新聞社やTV局にでも送っている?でも1日あればもう到着していると思うんだけどね。
まだ、判断する材料は無いのだけど、モナムさんのコメントにもあるように、秋葉原の無差別殺傷事件のように実は「誰でも良かった」と言う可能性もあるかな?と感じています。
根拠は無いんですが犯人は「殺害しても良い理由が欲しかった」んじゃないかな?
殺害するのは誰でも良かったが無差別殺人犯と言われるのは避けたい。
そこで、世間を騒がせている事件の関係者を狙った。
ところが、現職の大臣や官僚では警備が厳しく犯行計画は実現不可能だと判断した犯人は退官した官僚の二人を狙った。
本人以外の人間も殺害しているのは、殺害するのが誰でも良かったからだね。
もし、そうだとしたら、厚生官僚だけがターゲットと言うわけではなくなるね。
意外な所で第3の事件が起きるかもしれないので、公官庁関係の人間は注意した方が良いと思います。
もし、テロなら犯行声明を出さないのはまだ、目的が達成されていないからと言うのも考えられるね。
とにかく、世の中にはいろんな考え方をする人がいるわけで、ホントの所は本人に聞かないと分からないかもね。
参考リンク
元厚生官僚連続殺傷事件
元厚生官僚連続殺傷事件その3
世田谷事件エントリーでは数々の「推理までいかない思いつき」を書いているものです。
このエントリーでも、ふと「思いついた」ので書いてみます。
最初にこの「思いつき」の欠点を挙げると、
1)これだけの行為を実行するには短時間すぎる
2)車を前提としないので目撃されるリスクが高い
の2点です。こうした欠点を認めた上で…
犯行は「連れ去り」による、いたずら目的の行為です。
犯人は女児を連れ去り、遺体遺棄現場近くの自宅に入れます。
ところが、意図とはずれて女児を死亡させてしまいます。
そこで犯人は、女児の遺体を裸にします。車を所持していない犯人は、なんとかして遺体を室外にもちださなければならない。そこで、女児が着ている服のままでは家族や近隣の人物に見つかってしまうと考え、自分の小さめTシャツ(いわゆるピタT)と、ショーツを履かせます。
子供の場合、大きめの服を着ていても、それなりの可愛らしさがあるため目立ちませんし、男女の服の別も大人ほどの違いがあるわけではありません。あるいは頭には犯人のキャップなどが被せられたのかもしれません。
女児が着ていた服は、犯人宅にあったレジ袋に入れられます。そして犯人は「雨」であることを利用しようと考えます。
すなわち、遺体を背負って、傘をさして遺棄現場に向かったのです。
雨の中、疲れて眠った子供を父親?兄?が傘をさして背負って歩く。片手には二つのレジ袋。
すれ違う人は別に奇異には思いませんよね。
そして、ちょうど人気の途切れた遺棄現場で遺体を降ろし、自分の服を回収する。足早に現場を去り、駐車場で二つのレジ袋の投げるように捨て去る。自分のTシャツとショーツくらいなら、なんとか上着のポケットか、ショルダーバッグにねじ込めるでしょう…
以上、単なる思い付きでした。
----------------ここからは補足------------------
「ポンチョ」とか「コート」とかもありえますよね。
そうすると、シナリオがちょっと変わりますよね。
「犯人は遺棄現場近隣に住む、女児と同年代の子を持つ親。犯人自身か、犯人の子が過失で女児が死亡してしまう。あるいは恨みで殺害。その後、他の家族が帰宅するため、急いで自分の子のポンチョを着せて…」となります。
「Tシャツ」「ショーツ」の場合
「犯人は遺棄現場近隣の独身男性。車は所有せず。ワンルームなどに居住。10代~20代前半。外国人の可能性もあり。」
なぜ、10~20代前半or外国人かと言うと…
「殺害後の遺体遺棄の方法」というのは2通りのパターンがあると思うのです。
1)遺体を抹消、ないし遠くに遺棄しようとするもの。
バラバラ殺人というのは「遺体を限りなく薄めてないことにしようとする行為だ」と劇作家の別役実氏が書いていました。「遠くに」というのも同様で、なるべく自分との距離を置くことで、空間的な関係を弱めようとする行為です。これは被害者と加害者の関係が強い場合に行われる遺棄方法です。
2)遺体を即時に遺棄して逃げ去る。
「逃げ去る」と書きましたが、これは遠くに逃げられる場合もあるし、近くの場合もあります。「近くに?」と思われるかもしれませんが、これを心理的に説明するなら「遺体に接する時間(運搬、偽装など)を極限まで短くし、『そこにいなかった』ということにするもの」と私は考えています。
これは「アリバイ」という合理的な意味だけでなく、「早く遺体から離れれば、自分にとって犯罪はなかったことになる」という心理も働くはずです。「変質者(メンタル問題アリ)説」のRさんが「壊れたおもちゃを捨てるように」とお書きですが、これは異常心理という場合だけに限ったことではなく、単純に「子供っぽい発想で、すぐ遺体から離れたかった」という意味の心理的過程とも考えられないでしょうか。
そうなると特に10代というのは、ありえるように思えます。また、「外国人」というのは「近隣で捜査の手が伸びても、母国に帰ってしまえばいい」という場合と考えています。
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そうですね、女児の運搬方法としては、徒歩と車の二つが有力かと思います。
この説で徒歩の場合をうまく説明できると思います。