« 仙台目突き傷害事件 | トップページ | 元厚生官僚連続殺傷事件その5 »

2008/11/24

元厚生官僚連続殺傷事件その4

続報です。「事務次官を殺した」と男が自首しました。
1)警視庁は23日未明、「事務次官を殺した」と出頭してきた男が、血の付いたナイフを持っていたとして銃刀法違反容疑(所持)で逮捕した。

男は2件の事件を認めている。
逮捕されたのは、さいたま市北区東大成町、無職46歳男性容疑者。

2)出頭に使った車の中から見つかった2足のスニーカーのうち、1足は吉原さん襲撃現場の靴底の模様が一致。

3)発表によると、同容疑者は22日午後9時30分ごろ、東京・霞が関の警視庁本部北側に乗り付けた軽乗用車の中に刃渡り20センチの大型ナイフ1本を所持した疑い。車の中には血の付いた全長33センチ、刃渡り20センチのナイフなど刃物8本が見つかった。血の付いた刃物は2本だった。血の付いたスニーカーもあった。また、後部座席には段ボール箱が2個置かれていた。住民票と免許証を持参していた。

4)同庁が23日、殺人未遂容疑で同容疑者の自宅と軽乗用車を捜索した結果、車内からは手袋や、段ボール2箱も見つかった。うち1箱には吉原さんあての伝票がはられていた。

捜査幹部によると、同容疑者は、JR大宮駅東口近くのレンタカー店で17日に軽乗用車を借り、吉原さん宅襲撃事件翌日の19日に返却したことも確認された。

5)容疑者(46)が、近隣の建設工事現場の騒音をめぐり、建設業者との間でトラブルを起こしていたことが23日、埼玉県警の調べで分かった。
県警によると、4年前の2004年春、容疑者が「工事の騒音がうるさい」と、住居付近で建設工事をしている業者に執拗(しつよう)にクレームを付けた。問題が収まらなかったため、業者側は県警大宮署に相談。これは県警が仲裁し、双方納得の上、和解した。

 

6)「34年前の仇(あだ)討ち」「年金テロではない」。容疑者(46)が警視庁に出頭する約2時間前の22日午後7時過ぎ、TBSのホームページに本人からとみられる書き込みがあったことが23日、分かった。

TBSによると、ホームページに設けられた「ご意見・お問い合わせ」に容疑者の書き込みとみられるメッセージを受信したのは22日午後7時9分。200文字程度だった。名前や住所などの記載はなく、氏名や番組名、件名の欄に「元厚生次官宅襲撃事件」と記されていた。

本文は「今回の決起は年金テロではない!」との一文で始まり、「34年前、保健所に家族を殺された仇討ちである」と動機を示唆したほか、「やつらは今も毎年、毎年、何の罪も無い50万頭のペットを殺し続けている。無駄な殺生をすれば、それは自分に返ってくると思え!」などと記されていた。

また、事件後一部で「犯人は右利き」と報道されたことに反論するかのように「私は左利きである」と記したり、二つの事件で同じ刃物を使ったとの書き込みもあった。

TBSは、担当者が23日朝に気付き、同日昼のニュースで報道。「警察から要請があれば提出する」としている。

一方、出頭4時間ほど前の22日午後5時前には、容疑者から山口県の父親に「手紙が届くから読んでくれ。あした着くはずだから」と電話があった。電話は10年ぶりで、十数秒で切れたという。父親は取材に「小学生のころに飼っていた犬の性格が荒かったので、保健所で処分してもらった。(容疑者は)悲しんだり怒ったりしていた」と話している。

NHKにも21日午前11時前後に2回、男の声で「犯人は自分です。いま福岡にいる。今から出頭する」と電話があった。この電話が容疑者によるものかは不明という。
 
7)同社によると、容疑者の苗字を名乗る男性から今月19日、日産レンタカー大宮駅東口店に「22日、14時から(車を)6時間使いたい」と電話があったという。

容疑者は実際には、22日午後2時40分に同店を1人で訪れ、レンタル契約を結んだという。借りたのは、日産の軽自動車「ピノ」で型式はHC24S。色は「アンティークローズ」と呼ばれる、ピンクと肌色の中間色だった。ハッチバックタイプの車で、後部座席を倒すと荷物を載せることができるといい、カーナビも装備されていた。契約の際、容疑者は「軽自動車」とだけ指定したという。

対応したスタッフによると、容疑者に変わった様子はなく、契約時に確認した運転免許証にも、特に問題はなかった。保険料を含めた料金5460円は、現金で支払ったという。

また、容疑者が過去に複数回、同社のレンタカーを利用した形跡もあったが、特に料金延滞や事故などのトラブルは確認されていないという。

 

8)車はレンタカーで、最初は17日に借りて19日にいったん返しており、警視庁は事件に使用したとみている。22日にも再び借りていた。
出頭時は高速道路を使わず、一般道を走行。同日午後7時半から8時半の間に埼玉県蕨市を走行したとみられる。

 

9)容疑者(銃刀法違反容疑で逮捕)が警視庁の調べに対し、「飼っていたペットを保健所に殺されて腹が立った」などと連続殺傷事件の動機について供述していることが23日、分かった。ただし、子供の頃の話のようなので、相当昔です。多分30年以上前だと思います。(詳細は不明)

 

10)容疑者は柳井市立柳井中学校、県立柳井高校を卒業後、佐賀大学理工学部電子工学科に入学。2年時に留年したあと中退。その際、教授に紹介してもらった東京のコンピューターソフト開発会社に就職。しかし数年で退職、その後は2~5年周期で職を転々としていたという。その間「横浜で宅配業のアルバイトをしているようだ。

 

さて、こんな所だね。
だけど、今の所、誰も納得してないだろうな・・・
動機が今ひとつ説得力が無いよね。
昔の恨みから殺人事件を起こした事例はあるけど(山形民家襲撃事件)この場合は直接恨みの本人を狙っているんだよね。

 

今回の場合は恨む相手は誰か?と考えると、犬を直接処分した担当者とか、当時の保健所のトップとかになると思うんだよね。他にもあるかもしれないが、どんどん関係は薄くなっていきそうでしょ?
それが、今回の事件の被害者になる事が理解できないな。

 

それから、出頭の方法にも疑問がある。証拠一式を持参して・・・住民票まで用意してってどこか、出来すぎているような印象があるよね。
コメントにもありましたが、私も「身代わり出頭」の可能性もあるかな?と考えています。

 

情報を待って次回は事件の流れを整理しようと思います。

08/11/24訂正、タイトルに連続が抜けていたのを修正

参考リンク
元厚生官僚連続殺傷事件その3
元厚生官僚連続殺傷事件その5

|

« 仙台目突き傷害事件 | トップページ | 元厚生官僚連続殺傷事件その5 »

コメント

はたして彼は犯人であろうか?
動機が納得できない。
わざわざ証拠品および住民票を持参して出頭するのは、
やくざが親分を守るために自らの身を捧げるようなものだと思います。捜査で犯人が右利きであることをあえて
自分が左利きであることを強調すること自体、何か、しっくりいかない。また、彼が無職であるにもかかわらず
金銭的に困っていなかった?様で、別にスポンサーがいるような気がします。真犯人は別人かも?

投稿: 通りすがり | 2008/11/24 09:09

第二の犯行は、被害者が生き延びて「失敗」だった。顔も見られている。そうすると「自分」の身が危ない。「組織」から消される心配が出てくる。そこで出頭した。

投稿: 森 | 2008/11/24 09:35

風が吹けば桶屋が儲かる。
犬が吠えれば元官僚の奥方が襲われる。

罪を犯すに到るには、犯人さんにも何かのご事情ご都合があってのこと思ってきたのですが。今度ばかりは???・・?。学者さんの説明をうかがっても、さっぱり。公式や方程式などでは絶対に解けなくて、手計算を積み重ねてやっと答えが出るような類の問題なのでしょうか。敵討ちや決闘なら、相手に通告するとか応戦の用意を促すとかしないと、正々堂々と仇討ちしたことにならないし。とにかく、へんな人ですねえ。人生50年などということを考える年頃になると、はかなくなっちゃっう人もいるみたいだけど、刺した相手はお歳召した奥方だからねえ。わかっていたんだか。

投稿: ナガイ | 2008/11/24 21:59

わたしもこの男、ただの狂人には思えません。
裏で糸を引いている者がいるでしょ。
依頼されたのか?

投稿: 明智 | 2008/11/24 23:11

陰謀論者ではない(でも読むのは好きですが)のです
が、これで「ジ・エンド」だとは思っていません。

加藤紘一の家に火がつけられたときに、時の首相が未
だ動機も明らかになっていないのに「これは言論テロ
だ」と断じていました(笑)が、今回も同じ方が、や
はり動機が明らかになる前にテロとのコメントを発し
ていました。

投稿: ROM専門 | 2008/11/25 13:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 仙台目突き傷害事件 | トップページ | 元厚生官僚連続殺傷事件その5 »