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2008/12/29

千葉東金市女児殺害事件その29

続報です。容疑者が殺人容疑で再逮捕されました。
1)県警東金署捜査本部は28日、殺人容疑で再逮捕した同市東上宿、無職、男性容疑者(21)が「本当のことを言います。ごめんなさい」などと供述し、殺害を認めていることを明らかにした。捜査本部は容疑者を殺人容疑で千葉地検に送検した。

2)弁護士5人が27日夜、容疑者と接見し、「容疑者は『殺した』と認めたり、『そうじゃない』と言ったり二転三転していた」と明らかにした。

弁護団によると、容疑者とは約1時間、東金署で接見したが「いくつかのストーリーがあるようだった」という。殺人容疑で再逮捕された重大性も理解していない様子で、「質問に答えられたら、すごくうれしそうな顔をする」という。弁護士は「捜査当局には改めて取り調べの全面的な録画を求めたい」と話した。

3)東金署では26日午後3時から署長と県警捜査1課長が記者会見した。課長は「供述と、遺体や着衣、風呂場など自宅の状況が一致することから再逮捕に至った」と説明した。容疑者は「殺すつもりだった」と殺意を認めているという。
一方で、自宅から女児の指紋や毛髪は見つかっていない。容疑者は「女の子とは事件当日に初めて会った」と話しているが、女児が室内に入った理由や、一緒にいた時間から殺害に至る経緯など、未解明の点は多い。捜査本部は、女児の衣服の水分と、風呂用の水道水の成分を分析し、慎重に取り調べを進める方針。

4)千葉地検は26日殺人容疑で再逮捕した。一方、死体遺棄容疑について、処分保留とした。
調べでは、容疑者は9月21日午前11時20分ごろから午後0時25分ごろの間に、自宅にあげた女児を浴槽の水に沈め、窒息死させた疑い。

5)殺害の動機について、容疑者は、自室にいた幸満ちゃんに帰るように促したが、帰らなかったために「腹が立った」などと供述しているという。

6)千葉地検は簡易精神鑑定を実施したが、その結果、刑事責任は問えると判断している。

7)容疑者は「無理矢理(腕を引っ張って)風呂場まで連れて行った」と説明。嫌がる女児を服のまま浴槽に沈めた。「殺すつもりだった」という

ただ事件の経緯は容疑者の供述のみ。女児の遺体には水を飲んだような跡がなかったほか、女児の毛髪や指紋など自室にいた物証さえも見つかっていないという

8)容疑者は、女児を風呂場で窒息死させたとの容疑を認め、レジ袋に入れた衣服や靴を、自室のあるマンション3階から投げ落としたと話している。
衣服はびしょびしょにぬれた状態で見つかっており、捜査本部は、水分が容疑者宅の風呂場のものと一致するかどうか詳細を調べている。

さて殺害容疑についての供述内容をまとめると
容疑者は女児との面識は「なかった」。
出会ったのは事件当日が初めてで、「(自宅)マンション近くで何回か会った(顔を合わせた)」。

その過程で、女児が後ろをついてくるようになり、容疑者は「何度も帰るように言った(促した)」とする。帰宅して玄関ドアを開けた際も「後ろにいた」。

女児は自室で本を読み始め、一方で容疑者は「DVDプレーヤーを操作していた」。
その後、外出でかいた汗を流すため、容疑者は1人で風呂に入った。

入浴後。「帰れ」「帰らない」とのやりとりが続き、

「『帰れ』と言ったのに応じなかったし、無視され腹が立った」

カッとして服を着たままの状態で殺すつもりで女児を風呂に沈めた。

動かなくなった後に服を脱がせてタオルで体を拭いた。

・・・一つだけ気になるのだが、「何回か自宅近くで会った」って証言はどうなの?
初対面でその上、短時間のうちに「何回か会った」と言う状況が理解できないんだけど。
例えば、女児が公園に向かっている途中で買い物に行く容疑者と会い、その帰りに再度公園からの帰り道の女児に会ったと言う感じなのかな?

とにかく、女児が部屋に居たと言う証拠すら見つからないようだと、殺人容疑は厳しいだろうね。
生きて部屋に入り、意識不明で部屋から出た、その間、一緒に居たのは容疑者しかいない。と言う状況証拠と責任能力「有り」の容疑者の自白証言で有罪まで持っていけるのか?は疑問だね。

逆に言うと、女児が部屋に居た証拠すら無いと言う意味では、意識不明の女児を何者かが容疑者の自宅前に放置したと言う主張だって弁護側はできるだろう。

風呂の水につけた衣服に容疑者の皮膚片とか毛髪とかが出る事も期待できるけど、出ていれば既に報道されていそうだけどね。
しかし、靴は風呂の水に漬かっていないはずで、靴からは指紋は出なかったのかな?

この事件が裁判員制度で裁かれるとしたら、現実に一般人の数名はこの事件の裁判に関わる事になるだろう。
自分ならどう判断するのか?みなさんも考えてみてはどうだろう。
みなさんも、いつか裁判員として裁判に参加する日が来るかもしれません。

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コメント

>何者かが容疑者の自宅前に放置したと言う主張だって弁護側はできるだろう。

弁護って、そういうことを言うものなのですか?

投稿: ナガイ | 2008/12/29 02:32

>ナガイさん
推定無罪の原則があるので、検察が証拠を積み重ねて被告人を有罪にしなければなりません。
反対に、弁護人には一度の罪状で立証責任が課せられてますが、基本的に主張立証で十分なのです。
これが刑事裁判のルールで、『何者かが被疑者宅前に放置した可能性』は完全に排除出来てないので、その主張は可能。

投稿: joker | 2008/12/29 03:33

ありもしないことでも弁護士は言うということですか。

貴重なご意見有難うございました。

投稿: ナガイ | 2008/12/29 03:44

被疑者の供述に信憑性が無い以上、その可能性は全く無いと言い切れるのですか?
この案件は、遺体の状況から殺意を立証するのは困難なので、自白の信憑性を否定すると同時に殺意も否定して、傷害致死で争う事が被告人の利益になると思います。
責任能力もありですが。

多数の現役弁護士がブログで刑事弁護を取り上げています。弁護士によって考え方が異なりますが、見てみると良いですよ。

投稿: joker | 2008/12/29 04:36

どちらにせよ、この事件の場合真相がどうなのかは追求されない気がしてきました。

一つの小さな命が亡くなったという事実の前に、必要なのは罪と罰だと考えるのは仕方の無いことなのかもしれませんが、ご家族の方もそれを望んでいるのかな。どうなんでしょうか。
今となってはもう関わる人たちは事件の真相を解明しようという姿勢ではなくなってるように感じます。
検察側は自白という証拠を無理矢理にでも集めるのに必死だし、
弁護側は容疑者を障害者であることで弱者ととらえて庇うことに必死です。
そして当の容疑者も、真相を語ることが出来ません。

容疑者はどういうつもりだったのか。そして何が起こったのか。
それが正しくわからなければ、
どんな答えも残された家族の救いにはならない気はします。

投稿: sama | 2008/12/29 04:44

解明されなければいけません。
こんなへんてこな事件は解明されなければ
いけないと思います。

この地でまた起きるかも知れない。
と仰る御仁もいらっしゃいます。
小さい子が一人で歩いていたら「なんだろう?」と思わないと
いけません。


容疑者の自宅のマンションは、被害者の「病院」⇔「友人宅」の
ルートの途中にあるようです。
遺棄現場も途中にあります。
それもごく近く。
そして友人と遊ぶなら、近くの「公園」であるかなと。
その公園は友人宅から良く見えます。
また容疑者のマンションからもよく見えます。
容疑者の部屋から、被害者が「友人宅」へ向かう姿は
遺棄現場の付近まで見ることができます。

利発な子だったとされる被害者が、なぜ初めて会った容疑者の
部屋まで入って行ったかが妄想できません。
何回か、狭い町中で顔をあわせた事もあり、僅かだけど情報もあった。
お互いの好きなものくらいの。

であれば、一緒に部屋に入る姿が浮かんでまいります。

投稿: ケロ | 2008/12/29 13:27

samaさん
弁護士は、被疑者の人権を守る事も職務の一つです。


昨日、殺人容疑で検察官送致で同時に勾留請求もされてるでしょうから、勾留期限は本日含めて後19日になります。

投稿: joker | 2008/12/29 20:30

容疑がある程度固まり有罪たとしても、微減刑されるような気配は感じます。
私が心配するのは、容疑者の母親がかなりの子煩悩で、必死に証拠隠滅を図らないかということ。
事件直後に猥褻な雑誌その他を大量に処分していたという近隣情報もジャーナリストが得ていますし、
普段からかなりの問題を起こしていながら、開き直った節が感じられ、
(確かに気にしても先天的なものは仕方ないですが、問題起こしていた割にあまりにも配慮がなく野放しなのは気になります)
近隣も物を言わな過ぎます。
被害を訴えたお宅は逆に浮いた存在になっているという話もあります。
何か変な人権団体を有効活用しながら生活していたと見られても仕方ないでしょう。
逮捕されたのだから、自宅を容易に掃除出来る環境はあまりよろしくないと思われます。

投稿: だか | 2008/12/29 22:30

被害者の家族は、相手が悪かったと思っているでしょうね。しょうがないと、自分が迂闊だったと。やりきれませんね。
知らない人に着いていくというのは何にもいいことなどないわけです。
それが相手が障害者だろうが前科があろうがなかろうが仕事してようがしてなかろうが、殺される確立は高いんですよね。

容疑者はほんとに帰れといったのかな
かわいいお友達が家まで来てうれしいはずじゃないかな
ひとりで風呂入っていたら不安になって帰られちゃうじゃないですか
多分やっと連れてきたのに

風呂あがって帰んないからおこって風呂につっこんだらまた自分の服がぬれちゃうじゃない?
わざわざ?
怒ったら水につけちゃう?
まず殴ったり口押さえたくなりませんかね?

でもそれが風呂場での騒ぎならばわかるかな?
服はぬれていたんだけど尿の反応はない。
でも風呂で脱ぐか脱がされて、裸でふろのなかで口押さえられ、近くに脱いだ衣類が騒ぎの中ぬれたとか。
風呂に一緒に入りたかったのに拒否られたのかなと。それは彼のなかではわいせつ行為じゃなくて、でもいけないことと認識していて隠したかったり説明できないのかなあと感じてます。

取り調べは刑事さんじゃないといけないのかな

心理学とかカウンセラーのプロがかかわったら進展しませんかね。

投稿: | 2008/12/29 23:00

被害者に抵抗痕がないから、「被害者を無理やり沈めた」とか被害者が「帰る」と被疑者が「帰さない」のやり取りは成立しないと思います。


それと、同じマンションでも浴室の水分は、一室ずつ違うのですか?

これが一致したからと言って、被疑者宅が犯行現場である事を証明した事にはならずに、マンション内の全室が犯行現場になると思ったりもしますが…

まぁ、全く証明できないよりはマシかもしれないけど。

投稿: joker | 2008/12/30 08:35

>被害者が「帰る」被疑者が「帰さない」の部分は気にしないで下さい。


水分が一致して、信憑性は別として被疑者の供述と殺害の犯行現場の状況証拠にもなり得る被疑者と母親の毛髪で、起訴は出来るかもしれません。

これらの証拠で起訴したところで、検察は公判維持出来るのかが疑問。

投稿: joker | 2008/12/30 09:15

かえれっていうんなら何故家に入る必要があるのかな。無理やりドア閉められるし。
そこは同意して入っているとは思うんだけど。

投稿: | 2008/12/30 13:04

続報
新しい供述が…
「被害者を抱かえて、無理矢理連れて行った」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/12/31/08.html

このサイトで、矛盾点や疑問点を指摘すると必ず情報が出てくるのですが。

千葉県警はこのサイト見てませんか?

考えすぎか。

投稿: joker | 2008/12/31 15:17

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