続報です。
1)容疑者(死体遺棄容疑で逮捕)が今年4月、自宅近くで小学4年の女児(10)の腕をつかむなどしていたことが9日、分かった。
調べでは、女児は容疑者のマンション近くの路上で4月下旬の午後4時半ごろ、容疑者から追いかけられた末に腕をつかまれるなどしたという。女児は近くの店舗に逃げ込んで無事だった。
2)容疑者はこれまでの捜査本部の調べに対し、女児に帰るように促したが、何度もついてきたと説明。「いったんは帰ったが、帰って玄関を開け、気づいたら後ろにいた」などと供述している。(今回の事件の話です)
3)容疑者(21)の自宅に、血液の付着した衣服が隠されていたことが分かった。
捜査関係者によると、6日からの勝木容疑者宅の捜索で、室内の一角に人目に触れないように衣服がしまわれているのが見つかった。サイズから成人の服とみられ、一部に血液が付いていた。
4)容疑者は調べに「女の子と家にいたらぐったりした」と供述し、原因は「思い出せない」と話しているという。
5)容疑者(21)が、事件後にパート先の元同僚に頻繁にメールを送っていたことが8日、分かった。容疑者は約3週間、無断欠勤を続け事件前日付で退職しているが、この間のメールはほとんどなかった。
6)調べでは、容疑者の姿は事件のあった9月21日当日、直前の午前11時と直後の午後1時、近くのコンビニエンスストアなどの防犯カメラがとらえているが、服装が違っている。当時は雨で勝木容疑者の服がぬれ、着替えたとみられていたが、雨はぱらつき始めた段階で、ずぶぬれになる程度ではなかった。
7)容疑者(21)が女児を抱えて遺棄現場に向かう際、自宅からの最短ではない道順をたどったとみられることが9日、分かった。
捜査本部によると、男が裸の女児を抱えていたとの住民の証言があるが、目撃場所は容疑者の自宅マンションと幸満ちゃんが遺棄された資材置き場前を最短距離で結ぶ通り沿いではなく、遠回りすれば通る所だった。
自宅と遺棄現場の最短経路は約150メートルの距離だが、住宅街の生活道路で幅員は狭く、両側に民家が並んでいる。
容疑者は調べに、マンション3階の自室から遺体を抱えて1階玄関を出て、資材置き場の「白い建物」の前に置いたと説明。
遺棄後は「来たのとは別の道で家に帰った」と供述しており、怖くなり最短経路で帰った可能性もあるという。
ただ、具体的な道筋はまだ話していないといい、捜査本部は慎重に聴取を進める。
8)無断欠勤が続いていた9月上旬からは、会社からの電話には応じなくなっていた。捜査本部は事件の背景を探る上で退職の経緯に注目しており、8日に会社関係者から話を聞いた。
容疑者は東金養護学校(現・特別支援学校)の高等部を卒業後、2005年4月から今年9月20日付で退職するまでの約3年半、同県山武市の貸布団会社の工場で働いていた。
工場長(54)によると、勝木容疑者は8月下旬、作業を全くしなくなったために上司から「ちゃんと働いて」と強い口調で注意され、8月28日から無断欠勤が続くようになった。
9月に入り、会社側が容疑者の携帯電話にかけてもつながらず、自宅を2度訪ねたが、誰も出なかった。
このため、会社側は東金特別支援学校と連絡を取って母親と話をしたところ、「長期休暇にしてほしい」と申し出があった。休む期間がはっきりしないため、母親に後日、「いつまでですか」と尋ねると、「ならいいです。うちの子はもう辞めさせてもらいます」と言ってきたという。
東金署捜査本部の調べに「自分は悪くないのに、会社の人から怒られたので辞めた」と供述しているようだ。
9)容疑者は01年に「精神発達遅滞」と診断され、供述が変遷する可能性もあることから県警東金署捜査本部は誘導された供述にならないよう慎重に取り調べを進めている。
10)容疑者は当初、「一日中家にいた」と虚偽の供述をしていたという。さらに、女児が衣服を着ていなかった理由など核心部分は「思い出せない」と答えたり、黙り込むという。自身に都合の悪い部分に関しては、虚偽の答えをしたり、供述を避ける傾向もあることから捜査本部は善悪の判断力はあるとみているようだ。
11)捜査本部によると、容疑者は調べで、女児のことを「女の子」と呼び、事件当日の9月21日に初めて会ったと話しているという。
同容疑者は「(女の子が)家の中でぐったりしていたので、びっくりした」と供述。
衣類と靴をレジ袋に入れて窓から投げ捨て、女児を抱きかかえて遺棄現場に運んだことを認めている。
容疑者は飲食店に勤める母親と2人暮らし。事件当時、母親は仕事に出ていて不在だったが、容疑者が遺体を捨てたとみられる数時間後には、一度、14時半ごろ自宅に戻っていた。母親は仕事の休息時間を使って14時過ぎ頃に一時帰宅する事が多かったようだ。
調べに対し、容疑者は「(母親に)心配をかけたくなかったので、(帰ってくる前に)ぐったりした女の子を外に持ち出した」などという趣旨の供述をしている。
母親は事件当時、仕事のため自宅を留守にしていた。これまで息子の犯行と疑っていなかったといい、捜査本部に「知らなかった」と説明。「母親は大変驚いている」ようだ。
12)容疑者の部屋の壁には少女向けアニメのポスターが張られ、本棚には人気アニメ「プリキュア」シリーズなどの少女漫画が並んでいた。取り調べの合間の雑談でも、漫画の話になると冗舌になるという。
一方、女児の友達の家族の話では、女児は少女向けアニメの中でも、民放で放送中の「プリキュア」のキャラクターを好み、そうした衣装を着てはしゃぐこともあったという。
容疑者は調べに対し、「女の子とはマンション近くの路上で会った。ついてきた」供述している。しかし、事件当日について当初は「一日中家にいた」など虚偽の供述をしていた。
13)容疑者(21)の毛髪が、女児の衣服や靴が入れられたレジ袋から採取されていたことが分かった。
さて、こんな所だね。
容疑者が逮捕(死体遺棄容疑)されたが「精神発達遅滞」と言うキーワードが出た事で難しい事件になったね。難しいと言うのは容疑者の自白証言に証拠能力があるのか?と言う点になると思う。
例えば、自白は取調官から誘導された物ではないか?と言う疑惑が出てくるよね。
そこで考えたいのが
「女児が衣服を着ていなかった理由など核心部分は「思い出せない」と答えた。」
ここです。この「思い出せない」と言うのがポイントだと思います。
A)誘導されてる?
もし、誘導された物なら、どうしてこの部分だけ誘導しないのだろうか?と逆に疑問でしょ?
この点で私は誘導は無いんじゃないかな?と思っています。(今のところね)
B)真犯人(共犯者)に脅されている?
可能性はあると思っています。ただ、容疑者が現場に立ち会っていなければ、容疑者には事件の詳細がわからないので、真犯人は「こうやって殺害した事にしろ」と具体的に指示していると思うんですよね。
そうならば、「思い出せない」とは言わないと思うんだよね。
だから、脅されているとしたら、「お前がやった事にしろ!」と具体的な指示が無かった場合だろうね。だから容疑者には「わからない」、わからない事を「思い出せない」と表現している場合かな。
実際の事件でも稚内主婦殺害事件で首謀者の口車の乗せられて少年が殺害の実行犯になっていますからね。
容疑者を騙す事は普通の人間に比べたら容易でしょう。
C)ホントの事を話している?
もしホントに思い出せないのであれば、記憶の抑圧なんじゃないかな?
秋田小1殺害事件の判決でこの言葉が出てきています。
参考ページはこちら 抑圧された記憶(wiki)
jokerさんのコメントにもありましたが、遺体遺棄についてはなんとか証拠が挙がっていますが、殺人容疑については曖昧な自白証言のみ・・・となると、かなり検察側には厳しい状況だと思います。
まずは、容疑者の障害の程度の確認と証言を裏付ける証拠の収集でしょうね。
とりあえず、精神鑑定かな?
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