過去の怨恨事件のメモ
中央大学の教授の刺殺事件を考える上で気になる事があったので、最近の事件を少しピックアップしてみました。
2008年6月 東京東久留米ラーメン店主殺害事件その3
被害者の状態
店主の遺体の傷は三十数カ所あり、そのうち、胸の3カ所と下腹部の1カ所の傷はいずれも臓器まで達し致命傷となっていた。深さが約17センチに達する傷もあった。
三十数カ所の傷は刃物によるものとみられ、顔や胸、腕などに集中。刃物を防いだ際の傷があったほか、床に割れたビール瓶が落ちていたことなどから、店主は激しく抵抗したとみられる。
犯行までの経緯
犯人が被害者の店に出向き、口論になりカッとなって殺害
2008年11月 愛知一宮市社長殺害事件その5
被害者の状態
男性の首にはワイヤが2重に巻かれ、天井に設置されたクレーンからつるされた状態で、1日午後9時ごろ発見された。足が地面からわずかに浮き、作業服姿。近くの病院に搬送されたが、死亡が確認された。死因は窒息死だった。
男性の遺体は前頭部や顔に数カ所激しく殴られた跡があり、頭がい骨の一部が骨折していた。
男性の傷は前頭部や顔面に集中し、防御した際に腕などにできる傷もなかったことから、男性はいきなり正面から殴られた可能性が高いという。
犯行までの経緯
容疑者(32)が、「祖父の遺産相続でもめ、母親が殴られるなど、積年の恨みがあった。最初から殺すつもりだった。5、6回殴った後、まだ息があったのでクレーンにつるした」と供述していることが4日、わかった。
「工場に明かりがついていたから被害者がいると思った。最初から殺すつもりだった」
2007年11月 香川3人殺害事件の謎
被害者の状態
県警が遺体を司法解剖した結果、姉妹の死因は左胸の致命傷による失血死とみられる。祖母については上半身を中心に複数の傷があり、死因を調べている。
司法解剖の結果、3人の死因はいずれも失血死だったことが29日分かった。
犯行の経緯
義姉の為に多額の借金を背負ってしまった事で被害者を恨み、犯行を計画し犯行前日に遺体を埋める穴も掘っている。当日、被害者宅に忍び込み殺害し一緒にいた孫二人も一緒に殺害した。
ただし、これはここまでの報道された内容です。公判での被告側の主張は含まれていません。
2008年11月 元厚生次官連続殺傷事件
被害者の状態
同日午後6時半ごろ、72歳妻が家のドアを開けたところ、宅配便を装った男に突然、胸部や腹部など数カ所を刃物で刺された。
さいたま市の山口さんの事件で、調べでは、凶器は片刃の刃物で刃渡りは推定20センチ前後。妻(61)は胸の中心をかなりの力で突き刺され、後頭部も切りつけられていた。
犯行の経緯
子供の頃にペットの犬を保健所に処分された事を逆恨みし、計画的に犯行を実行したと報道されている。
被害者の住所を調べて、宅配便を装い訪問、ナイフで刺している。
2006年5月 山形民家襲撃事件
被害者の状態
60歳男性と27歳長男が死亡、54歳女性も頭や腰を殴られて重症との事。
犯行の経緯
論告などによると、被告はご被害者の長男(当時27歳)に小学生のころに性的暴行を受けた恨みから、長男殺害を決意。昨年5月7日未明、模造刀(刃渡り約43センチ)を持って被害者方に侵入し、被害者と長男の腹などを刺して殺害。被害者の妻55歳にも重傷を負わせた。
さて、こんな所かな。これだけで怨恨事件を全て代表できるとは言えないので、とりあえず参考と言う所ですね。
私は中央大学の教授の刺殺事件で「怨恨」と言う動機について少し違和感があります、それは二つの事からです。
1)被害者の傷の状態
2)犯行場所がトイレ
1)は怨恨の場合、顔面や頭部に傷があるんじゃないの?と言う私の偏見と言うか先入観によるものです。
教授の事件でも報道されていないだけで、顔面にも傷があるのかもしれないですけどね。
2)の犯行場所は、怨恨の場合もっと積極的に犯人は行動するのではないか?と言うこれも私の偏見です。
教授の殺害事件では教授室ではなく、トイレなんですよね。待ち伏せと言うのはどうも消極的な行動に感じるわけです。
力の弱い人間なら毒殺と言うのもあるでしょうが、今回は派手に刺してますからね。
もっとも、犯人の性格による所もあるでしょうから、妄想ですけどね。
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