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2009/04/30

兵庫小野市児童遺体遺棄事件

4月29日、自宅の冷蔵庫に子供の遺体を隠していたとして、兵庫県警社署は死体遺棄容疑で同県小野市田園町の無職、女性容疑者(33)と夫のトラック運転手、男性容疑者(34)を逮捕する事件が起きている。

調べに対し、女性容疑者は「平成19年7月ごろに4歳だった長男が死んだので冷蔵庫に入れた」などと供述した。

逮捕容疑は19年7月ごろ、子供の遺体を自宅の冷蔵庫内に隠した疑い。同署によると同日午前10時25分ごろ、女性容疑者が近くの交番に「死んだ子供を冷蔵庫に置いている」と出頭。自宅を調べたところ、台所にあった冷蔵庫(高さ約1・6メートル)の一番下の野菜室から、かがんだ状態でポリ袋にくるまれた遺体が見つかった。目立った外傷はないが腐敗が進んでおり、30日に司法解剖して死因などを調べる。

容疑者らは長男、小学2年の長女(7)の4人暮らしで、19年3月に県営住宅に入居した。

女性容疑者(33)=死体遺棄容疑で逮捕=が社署の調べに対し、「知り合った当初は夫も子供をかわいがってくれたが、次第に暴力をふるうようになった。夫に捨てられるのが怖くて止められなかった」などと話しているようだ。
同署は夫のトラック運転手、男性容疑者(34)=同=が主導的に虐待を繰り返していた疑いがあるとみている。

同署は同日、両容疑者が住む県営住宅を現場検証。午後に両容疑者を送検した。また、遺体を司法解剖し、当時4歳だった女性容疑者の長男とみて身元の特定を進めるとともに詳しい死因などを調べる。

捜査関係者らによると、女性容疑者は平成19年はじめごろに前夫と離婚。同年3月、長男と小学校2年の長女(7)とともに、男性容疑者と県営住宅で暮らすようになった。

女性容疑者は調べに対し、「次第に夫が自分たちに暴力をふるうようになった。一緒に住みだして3、4カ月後、(長男を)衣装ケースにひもで縛ったまま押し込んで外出し、帰ったら死んでいた」などと供述。
その後も男性容疑者の暴力は続いたとしており、「耐えかねて出頭した」という趣旨の説明をしているという。

同県中央こども家庭センターによると、女性容疑者宅での虐待の通報などはなかったという。一方、近所の人の話によると、子供の泣き声や男性容疑者とみられる怒鳴り声がたびたび聞かれており、同署は詳しい虐待の実態を調べている。

なぜか、このごろ児童虐待事件の報道が多いね。
今回の事件では母親は子供の虐待を生活の為に見逃していたようだ。
本人自身も暴力を受けていたようだけどね。

生活できないから、別れられないとか、虐待を止められないと心配するのももっともな話だけど、各地に婦人保護施設があるので、そちらで保護してもらう事ができます。
まずは、婦人相談所やその他の機関に相談してみてください。
配偶者からの暴力被害者支援情報

自分の子供が死亡しているのを発見したら、普通は救急車とか警察とかに連絡するだろう。
それをしないと言う事はやはり、後ろめたい事があると言う事だよね。(犯罪の意識があったんんだろうね)
母親も内縁の夫も後ろめたくて他に相談する事もできなかった。
しかし、それでいて、遺体を処分する事が出来なかったのは、遺体の処理に困っていたんだろうね。

しかし、使っていた冷蔵庫に遺体を隠していたとは・・・その神経がすごいな。
冷蔵庫を開ける度に遺体の存在を意識するし、臭いもしていただろう。
長女虐待を受けていた可能性もあるし、冷蔵庫に長男の遺体が隠されていた事を知るのも時間の問題だろう。メンタルに影響が残らない事を祈ります。

09/05/01追記
女性容疑者は「2007年7月頃、当時4歳の長男を夫婦でせっかんした後、縛って衣装ケースに入れたら死んでいた」と供述。この時、約8時間手足を縛り、ケースの中に放置したとみられることも分かった。
女性容疑者は「夫がロープで縛った。衣装ケースにも夫が入れた」とも供述。2人で遺体を自宅以外の場所に遺棄しようと計画していたという。
女性容疑者は「私も夫から暴力を受けていて逆らえなかった。夫がいない間に警察に自首した」とも話し、「近所には長男は実家に預けていることにしようと夫が提案した」と供述しているという。

09/12/11追記
逮捕監禁致死と死体遺棄罪に問われた父親の元トラック運転手、男性被告(35)の裁判員裁判の判決公判が11日、神戸地裁姫路支部であった。裁判長は「常識を逸脱した犯行で結果は重大」として、懲役9年6月(求刑懲役10年)を言い渡した。

弁護側はしつけの一環と主張したが、裁判長は判決理由で「愛情を感じることはできない」と退けた。言い渡し後に裁判員、裁判官一同のメッセージとして「子供を一生思い続け、一日も早く立ち直ってください」と説諭した。

判決によると、被告は妻の女性被告(34)と共謀。平成19年7月13日、兵庫県小野市の自宅で長男、当時(4)の手足をロープで縛って衣装ケースに閉じこめ放置。熱中症で死亡した男児の遺体を袋に包み、冷蔵庫に隠した。女性被告の裁判員裁判は来年1月に行われる。

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コメント

耐えかねて自首したんですね。大阪の事件が報道されていたために、思いったったのかもしれませんね。
かわいそうな子供たち。

投稿: 明智 | 2009/05/01 00:20

子供を守ってあげるのが親。自分の命に代えてまでも
守ろうとするのが普通なんですがね。
「…が怖くて」←一番いけないことです。結果として延々と
続いてしまうことになります。

投稿: | 2009/05/03 21:11

もし、私が、虐待されていたら・・・と思うと
未来の見えない人生を送っていると思います。
殺害されてしまったお姉ちゃんも、可愛そうで仕方ありません。
皆さん虐待は良くありません。
みんなで良い未来を作って行きましょう。
お母さんも大変だったと思いますがあなたも
悪い人です。あなたみたいな人が居るから未来が見えないんです。

投稿: 片岡 | 2010/12/26 17:20

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