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2009/05/23

中央大学教授刺殺事件その10

続報です。
1)容疑者(28)が、現場となった大学のトイレの個室内で「被害者が入って来るまで30分近く待っていた」と供述していることがわかった。

2)容疑者は大学卒業後、転職を繰り返すたびに待遇や生活レベルが悪くなったことにも不満を述べているという。

3)容疑者は、事件当日の行動について、あらかじめ購入していた刃物を持って神奈川県平塚市内の自宅から電車を乗り継ぎ、同9時過ぎにはキャンパス内に到着していたと供述。
キャンパス東門近くの防犯カメラには、その姿が映っており、調べに対し、「被害者が1号館に入ったのを確認した後、4階トイレの個室で、授業前に被害者が来るのを待っていた」などと説明しているという。

また被害者を襲った後は、別の門から逃走し、凶器や返り血がついた衣類は「着替えずに電車で帰り、自宅近くで処分した」と話しているという。容疑者が乗ったとみられる電車内で、血の付いた衣服を着た男の目撃情報はなく、容疑者は、返り血を浴びた服を隠すために黒色のコートをはおって隠した可能性が高いとの事。

4)容疑者は「いずれ逮捕されると覚悟していた。先生のご家族には申し訳ないことをした」と供述しているという。また「教授の自分に対する扱いが不満だった」との趣旨の話もしているようだ。

5)大学によると、同容疑者は1999年に入学し、3、4年生の時に同教授の授業を受け、4年生では試験を受けた記録がなく、単位を落とした。5年生で同教授のゼミで卒業論文の指導を受け合格し、卒業した。

別の報道では
大学側によると、容疑者は1年生の時にほとんど単位が取れず留年し、3、4年目に1単位ずつ被害者の授業を受けて単位を取得。5年目に被害者のゼミに入り、卒業論文の指導を受けていたという。テーマは電子回路の研究だった。

6)容疑者は昨年6月に卒業証明書を取得するため同キャンパスを訪問していたことが、新たに判明。直前の5月には被害者が学生に「(容疑者が)来たら教えてほしい」と話すなど、2人の間に何らかのトラブルがあった可能性がある。

7)容疑者のアルバイト先の関係者によると、容疑者は事件当日に休むことを、犯行4日前に申告。翌15日は通常通り出勤したという。

8)容疑者は大学卒業後の04年4月、東証1部上場の大手食品メーカーに就職し、豆乳などを製造するグループに配属された。豆乳製造と製造ラインなどの保守管理が主な業務だったが、試用期間中の翌5月中旬に退職した。

メーカー担当者は「仕事が合わなかったのかもしれない。特にトラブルはなかったと思うが、詳しい経緯は分からない」と話す。

05年1~3月には、ハローワークの紹介で東京都立川市の電子機器製造販売会社に勤務。社長によると、業務内容は電子回路の設計で「自分がやりたいと思っていた仕事」と意欲はみせていたという。だが本採用はされなかった。社長は「理工学部出身として一定のレベルはあったが、採用しようとは思わなかった」と言葉を濁す。

06年12月には別の電子機器メーカーに就職したが約3カ月で退職。07年9月ごろからは、自宅近くのホームセンターと洋菓子工場のアルバイトを掛け持ちしていた。洋菓子工場の社員は「まじめな仕事ぶりだった」と評価するが、容疑者は昨年6月、「パソコンが得意なのでその道に進みたい」という理由で辞めたという。

9)容疑で逮捕した決め手は、被害者のつめの間に残っていた微物と容疑者のDNA型が一致したことだったことが分かった。

さて、こんなところだね。
警察は被害者周辺の聞き込みから怨恨がありそうな人物を洗い出していたんだね。
で決め手がDNAだったと言う事かな。

動機については話したくないようだが、いずれ話してくれるだろう。

報道をみると、やはり就職が動機に影響していると感じるね。
これから社会に出る人間ならやはり、「やりたい事を仕事にしたい」と思うだろうな。
だけど、現実は相当に厳しい。
ハードウェアの研究や開発ができる企業と言うと、日本国内では相当数が少ないだろうな。

最初に食品会社に入社した経緯が気になるね。
自分のゼミの学生の就職先に被害者が興味が無かったとは思えないんだけどね。
容疑者にしても、本当に回路がやりたいのなら、食品会社は選択子に入るとは思えない。
回路が関わる製品を製造販売しているわけでもないから、製造ラインの開発保守ぐらいしかエンジニアの出番はないだろうね。

憶測でしかないけど、被害者は容疑者には開発業務は向いていないと考えていたのかもしれないね。あるいは、他の学生との競争に勝ち残れない(就職試験に合格できない)と考えていたのかもしれない。

元厚生官僚連続殺傷事件のように予想外の動機が出てくるかもしれないので、このあたりは続報を待ちましょう。

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コメント

まだはっきりしていませんが、自分本位の理由から殺人を犯す人が目立ってきています。私はその一因としてTVゲームとインターネットを挙げています。人とのかかわりが不得意で、考えることは全て自分本位。ここから思い込みや大きな勘違いが生じます。また、ゲームはゲーム脳を成長させてしまう。電車でもどこでも一日中ゲームをしている人は、気のつかぬうちに歩いていても人の前を平気で横切ったり、電車に横入りしたり、止まることなく自分勝手な行動となる。自転車に乗っても信号が赤でも見もしないで突っ込みます。車の運転も自分勝手です。譲ることなどできません。
少し偏った見方を書きましたが、確実にそのような傾向が表れていると思います。

投稿: 明智 | 2009/05/23 13:27

凶器は語った。動機は語らず。ぼくは凶器と動機には一致するものがあると思っています(一致凶動と言いますから)。ですから、動機が判明しない限り、凶器の方も疑いが続きます。

いのちのやりとりは、人間も動物も、植物やプランクトンも遠い昔から続けてきたことです。人間や犬猫のバラバラは気味悪いことですが、牛や豚や鮪のバラバラは美味しく頂いちゃいます。子どもを殺せば何の罪も無い子どもを・・・と言いますが、武蔵は一乗寺下り松で子どもを討ちます。いのちのやりとりが、なぜ必要なのか。行うからには、それをどう受け止めて行うのか。

黙して語らないなら。それはそれで。けど、教授とやりとりした、いのち。教授のいのちを頂いて、それで気が済んだ。おしまい。は、ないなあ。決して教授の命の方が重いという意味ではないですよ。ちょっと辛いことですが、そこを敢えて押して、語り草にすべき事件じゃないでしょうか。

投稿: ナガイ | 2009/05/23 17:45

かなしい事件です

親は金かけて見栄張ってみんなとおなじに優等生に育てたけど

金かけたっていいんだけど
コミニケーションスキルって どこで どの場面で身につけていけばよいのでしょうね

もったいない

救える人や場所 なかったのかなあ

あるとおもうんだけど

投稿: | 2009/05/23 18:43

DNA鑑定が決め手のようですが、
鑑定にどのくらいの時間を要し、
警察は容疑者のDNAを、
いつどのように採取したのでしょうか?

報道によると、
凶器は枝切バサミ(高枝切バサミの先端部を分解)とのことですが、
これは文字通り断ち切るためのもので、
先端は鋭利でないので、
果たして殺害の凶器となりえるのでしょうか?

警察は犯人の日記を入手しているようで、
動機も少しずつ見えてきましたね。
被害者の周りでこれまでよい評判しか出てこないことからして、
容疑者も同じくかつては被害者の教授をむしろ慕っていたのが、
ある時点で、些細な出来事を契機に自らの不遇と結びつけて考えるようになり、・・・
と私は考えています。
恩を仇で返したとすると、悲しみとともに、
憤りを覚えます。

投稿: ポルポル | 2009/05/23 23:08

ケロちゃん。つい看板を損傷されたそうで。土曜日の国営ニュース後のチャンバラ番組。習いカナ。小手(小切手ではありません)を切りそうな俳優さんいました。彼も倅さんが大好きなようで。奥方はさぞ呆れていらっしゃる・・・かな。勘違いでイメージがダブり。

百見は一聞に如かず。カメラマンさん大集合、押すな押すな。の中で撮られた写真も。動機に迫るものはこれっぽちもなし。ASKAさん、出番だと思うんだけどなあ。あーでなし、こーでなしと首捻れば、回路の頼りありかもと。安直思考のぼくは思っちゃうんだけど。

投稿: ナガイ | 2009/05/24 02:46

ナガイさん。
痛いです。こんなに、なにもできないなんて。
「腰が抜ける」と人間はこうなるを体験しています。

凶器の「高枝鋏」は納得です。
柳刃では、何十回も刺せないもん。
すさまじいです。

事件後すぐに現地や成城まで行った時は、「妙な空気」が強かったです。
不気味な大学校の雰囲気でした~。

都内のホテルで行われた「お別れの会」は、絶対に犯人おびき寄せ、または炙りだし作戦と見てたんですけど。

「逃走経路」の段階で頓挫した妄想でした~。
「動機」の妄想まで全然届かず。
続報を待ちますです。

投稿: ケロ | 2009/05/25 14:43

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