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2009/06/07

茨城連続殺傷事件その6

裁判の続報が出ています。
1)3日、水戸地裁で開かれた公判の被告人質問で、「(死刑にならないなら、他人を)殺し続けます」と話し、改めて「早期の死刑執行」を主張した。
無期懲役になった場合の心境を弁護側に聞かれ、「殺し続けます」と明言。再度の質問にも「3人目を殺します」と話した。

2)法廷では、被告が昨年、拘置所内で精神鑑定や面会のため移動する際、3回にわたりボールペンを持ち出し、懲罰を受けていたことが明らかにされた。被告は「おれを殺さないなら、また(ペンを使って人を)殺す」という警告だったと動機を説明している。

3)殺人という行為については「蚊を殺すこととか、この机(証言台)を壊すのも同じ」と表現した。さらに、被告が殺人の動機と説明している死刑判決が出ていない現状を後悔しており、別の手段として「警官を殺して銃を奪い、自分の頭を撃つ」と具体例を挙げた。

4)父親が証人として証言しているが、家族関係が崩壊していて、妹と母親が会話をせずに、メモで用事を伝えているとか、父親は家族に無関心だったとか、死刑になってしかるべきとか、妹が不登校だったとか、事件に直接関係するか分からない話が出てますね。

この他にもいろいろ、話しているね。詳しくは裁判の記録報道を参照願います。

本人の目的は明確で「死刑になる事」その手段として殺人事件を起こした。
彼の言によれば、人を殺す事は「蚊を殺す事と同じ」「ライオンがシマウマを殺すのに罪悪感を感じるか」といった持論を展開している。

こう言う状態になってしまうと、ちと転向は難しいと思うのだが・・・
興味深かったのは

弁護人「一生生活できる財産をあげるといわれたら?」
被告「やらない」

このあたりを考えると、被告にとって「生活する為に働く事自体」が苦痛だったのかもしれないね。
なぜ、働く事が嫌なのか?は分からないけれど、人生に対する絶望感みたいな物を感じる。

ただね、ワーキングプアなんかの報道をみると、まじめに働いても成功者にはなれないと感じる人がいてもおかしくないと思う。
だけど、彼がこのあたりの感情を持つようになったのは高2の時に運命を感じたと言う話もあり、かなり以前から人生についての絶望感を漠然と持っていたように思う。

人間は誰も「死にたくない」「自由でいたい」といった感情があって、死刑や有罪になる事を嫌うんだろうね。
それが今の司法制度の前提になっていると思う。

しかし、「死刑になりたい」と思う人間に対してはまったく抑止力にならないよね。

日本中の沢山の人間の中には、そりゃそんな考えを持つ人もいるだろう、日本の年間の自殺者の数は万単位だしね。

だけど、自殺を考える人にはそれなりの理由があるでしょ?
経済的な問題や健康の問題などあるけど、彼の場合は直接、自殺を考えるような原因は無いと思う。

その彼が死を選んだ理由がこの事件の謎を解く鍵なのかもしれないね。

以前の記事は
茨城連続殺傷事件
茨城連続殺傷事件その2
茨城連続殺傷事件その3
茨城連続殺傷事件その4
茨城連続殺傷事件その5

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コメント

死刑になりたい理由で人を殺すなんて…彼にこのまま望みどうり死刑にしてしまうのでしょうか 病気で生きたくても亡くなってしまう方がいるというのに…
彼の生い立ちはどんな感じだったのかな~どうして感情がなくなってしまったんでしょうね 強がっていないのかな

投稿: 桃 | 2009/06/07 12:41

裁判記録を読みました。
被告の証言にも父親の証言にも衝撃を受けました。父親は仕事オンリーで、家庭のことは妻任せだったこと。子供達が不登校になっても、見守るだけで特に何も行動を起こさなかったこと。
被告は、親から愛されていると感じたことはない…と言います。父親は自分の子育ては放任主義だったと言いましたが、ただ子育てを放棄していただけのように感じました。
死刑を望んで罪の無い人達を手に掛けた被告には死刑より、終身刑をかして欲しいです。一刻も早い法の改正が望まれます。

投稿: a | 2009/06/08 13:32

父親がいなくても
愛がなくても
立派に育っている人はいる
この手の動機は本当に多い
きっとなんでもいいからほめられたらよかった

自信のなさ 自分のなさが事件へと向かう


小学校の義務教育のなかの必修にカウンセリングというのを入れたらいいのではないかなとおもう
早くみつければ
きっと回避できそうな気がします


生活は満たされているのに愛を感じれないのは孤独ですね

投稿: | 2009/06/09 05:37

福島県で、母親を殺害し、その頭部を持って自首した事件がありました。少年が直前に何聴いてたかって話で、beastie boysだったらしい。Marilyn Mansonあたりだったらマスコミもかっこついたのにね。

beastie boysである理由は、なんとなくわかる。ただ、それを知ること、理解すること、説明することで、「何かが良くなる」わけじゃないし、もう母は帰ってこない。

いつの世にもわけがわからないヤツってのはいる。特に「理解を拒む」タイプの人間でわけのわからいヤツについては、理解しようとするのが無理なんだし、すべての人間を理解できると思うのは、ある種の思い上がりでもあると思う。ときには、こういう「わけのわからんヤツ」の理解を放棄して、「治安の維持された社会」のほうを大切にする勇気を持ちたい。

被告の目的がどうであろうが、「きまり通り」処置すべし。

投稿: 迷探偵にゃんこ | 2009/06/09 23:44

(寺山風に)
あしたはどっちだー
を、指差せる人がいたら。

投稿: ナガイ | 2009/06/10 02:59

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