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2009/07/10

大阪市此花区パチンコ店放火事件その2

関係者によると、容疑者は2007年3月末頃、鹿児島方面から、大阪市此花区に移り住んだ。その翌月、同市内の消費者金融業者に30万円の融資を申し込んだが、すでに4社から計約400万円の多重債務を抱えていることがわかり、断られていたという。

同じ頃、運送会社でタンクローリーの運転手として働き始めた。すでに大型免許や危険物取扱者の資格を持っていた。同僚らには「別れた妻と2人の子供がいる」と話していたという。

仕事ぶりは非常にまじめで、酒もほとんど飲まず、経営者は「土日の急な仕事でもいやがらずに引き受けてくれた。
しかし、原油価格が高騰していた昨年9月、配送の仕事がほとんどなくなり、容疑者は退職。

容疑者が住む大阪市此花区春日出北の7階建てワンルームマンションは現場のパチンコ店前の幹線道路を南西へ約400メートル、5分ほど歩いた場所にある。火災現場に出動した此花消防署は目と鼻の先。関係者によると、平成19年3月から最上階の角部屋に1人暮らし。当時は運送会社に勤務していたという。

犯行を思い立った容疑者は5日、自転車で自宅の東約1キロの此花区西九条のホームセンターへ。購入したのは赤いガソリン携行缶と青いバケツ、マッチ。その後、JR西九条駅付近のガソリンスタンドでガソリン10リットルを購入した。

現場付近に現れたのは午後4時前。パチンコ店と同じビルに入居している住宅販売会社の男性社員が「自転車の前かごに赤い携行缶を入れてうろつく不審な男」を目撃していた。容疑者は店に何度も出入りしており、店内の構造を熟知していたとみられる。

容疑者は自転車を店の北側に止め、携行缶が見つかった東隣の6階建て雑居ビルの階段に隠れた。ガソリンをほぼ全量バケツに移し替え、同店の南西側の出入り口に回ったのが午後4時15分ごろ。自動扉から店内に押し入り、バケツのガソリンをぶちまけた。

近くにいた女性客は足にかかったガソリンの臭いで異変に気づき、別の男性客は「液体が床を流れてくるのを見た」と振り返る。

無言でマッチの火をガソリンに投げ入れ、南西側の出入り口から脱出したが、しばらく現場にとどまり、炎と黒煙に包まれる店の様子を見ていたという。

容疑者は自転車を置いたまま現場から逃げ、帰宅。その日のうちに実家のある広島方面に逃避行を始めた。この際、パチンコ店そばの最寄り駅の阪神千鳥橋駅ではなく、南へ約1・5キロ離れたJR弁天町駅から乗車。捕まるのを恐れ、現場を避けた可能性がある。

5日夜はJR岡山駅前のビジネスホテルに宿泊。翌6日正午すぎに、山口県警岩国署に「大阪のパチンコ店でガソリンをまいて火をつけた」と出頭した。

容疑者(41)が、大阪府警此花署捜査本部の調べに「一度にたくさん殺せるので、ガソリンをまいて放火した。刃物で殺すのは難しいと思った」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。府警は、容疑者が複数の殺害手段を検討した上で無差別大量殺人を狙ったとみている。

容疑者は事件後逃走し、岡山市内のビジネスホテルに偽名で宿泊していたが、事件を伝えるニュースを見て「責任を取るため、死刑になるつもりで自首した」とも供述しているという。

・・・この事件はなぜ起きたのか?
誰でも生きていく事を前提に生活している。逆に言うと生きていく為の生活をしている。
しかし、もし生きていく事ができなくなったら?どうしたら良いのか?
生きて行けないのであれば死ぬしかない、誰にも迷惑を掛けずに死ぬ事を選ぶ人もいるだろうが、誰かを道連れにしようと考える人もいる。
あるいは、死ぬ前にやりたかった事をやる人もいるだろうね。

生きていく方法を与えてやれない社会だからこそ起きた事件かもしれない。
では生きていく方法はどうやって与えれば良いのか?
「働けば良い」と言うのは間違いではないが、正解でもないような気がする。

政治家だったら、この質問にどんな答えを用意するのかな?

子供にこんな事件を起こすなよ、言う事は簡単だけど、具体的にどうすれば、この事件は起きないようにできたのか?と考えると一言では説明できないと思う。

ゆっくり考えたい事だけど、この容疑者と同じような境遇の人間は今の日本に沢山いるだろうから、そうゆっくりもしてられないね。

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コメント

殺人などの罪に問われた被告(43)の裁判員裁判の判決が10月31日、大阪地裁であった。
裁判長は被告の完全責任能力を認めた上で「まれに見る悲惨な事案で動機も身勝手極まりない。生命をもって償わせるしかない」と述べ、死刑を言い渡した。
争点となった死刑の違憲性については「違憲ではない」と判断。ただし「絞首刑が最善の執行方法といえるかは議論がある」と指摘した。

 日本の絞首刑は残虐な刑で違憲とする弁護側主張に対し、裁判長は「死刑制度が存在する以上、精神的・肉体的苦痛を与え、ある程度のむごさを伴うことは避けられない」と指摘。「死刑に処せられる者は多少の苦痛は甘受すべきだ」として退けた。

また、裁判長は死刑の執行方法の在り方について「残虐と評価されるのは非人間的な場合に限られ、そうでなければどのような執行方法を選択するかは立法の裁量の問題だ」と述べた。

一方、弁護側は起訴前の精神鑑定を根拠に「被告は統合失調症による妄想に支配され、善悪判断能力などが著しく損なわれていた」と心神耗弱を主張したが、判決はこれも否定した。

判決によると、被告は09年7月、自らの生活が行き詰まった不満から、世間や自分の妄想上の人物に復讐(ふくしゅう)しようと無差別殺人を計画。大阪市此花区のパチンコ店にガソリンをまいてマッチで放火し、客や従業員の男女5人を殺害、客10人に重軽傷を負わせるなどした。

投稿: ASKA | 2011/10/31 23:45

殺人などの罪に問われた男性被告(45)の控訴審判決が31日、大阪高裁であった。裁判長は、求刑通り死刑とした1審・大阪地裁判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。

投稿: ASKA | 2013/08/01 20:17

大阪市此花区のパチンコ店にガソリンをまいて火を付け5人を死亡させたとして、殺人などの罪に問われた男性被告(48)の上告審判決で、最高裁第3小法廷は2月23日、被告の上告を棄却した。1、2審の死刑判決が確定する。

上告審で弁護側は「常識ではあり得ない妄想を持っていた。完全責任能力を認めて死刑とした1、2審判決は破棄すべきだ」と主張。
さらに「絞首刑は残虐な刑罰を禁止した憲法に違反する」などと訴えた。
検察側は「妄想による影響は限られていた。自らの意思によって犯行を回避することは可能だった」と反論していた。

1、2審判決によると、被告は生活に行き詰まった不満から社会や妄想上の人物に報復しようと無差別殺人を計画。2009年7月、パチンコ店に放火して5人を殺害するなどした。

死刑確定ですね。
2009年から6年半かな。
5人が死亡、10人が重軽傷です。
しかも、まったく関係の無い、罪の無い人を身勝手に殺害した事は死を持って償う他ないでしょうね。
本人もそれを望んで自首したわけですし。

パチンコ店が現場だったのは偶然でしょうが、バケツ一杯のガソリンをぶちまけられて、火をつけられたら?と思うと、他の店舗や事務所、民家などでも避難はかなり難しいかもしれませんね。
(ちょっと考えただけでも、ぞっとしてしまいます)

ガソリン自体の入手を制限するのはできないでしょうし、それは、他の包丁などの凶器も一緒なんですよね。
銃や日本刀など、明らかに日常生活に不要な物なら規制しやすいけど、日常的に使う物を規制するのは難しいでしょう。

なので、この事件を防ぐには、本人がそんな事を考えないような環境を作る事になるのでしょうが・・・
ここが一番難しいかもしれません、これまでも、似たような事件は数年に一度は起きてますね。
99年池袋通り魔事件、01年池田小事件、08年秋葉原通り魔事件、10年のマツダ工場通り魔事件、15年新幹線放火事件・・・3年に一度ぐらいは起きているかな。

今後、労働環境などの悪化が進めば、もっと頻発するようになるかもしれません。
なので、政治家はちゃんとした人を選ばないとダメって事なんでしょうね。
同時に我々も、どうしたら世の中が良くなるのかをちゃんと考える必要があるんでしょうね。

投稿: ASKA | 2016/02/23 16:51

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