千葉大女子大生殺害放火事件その11
さて、時刻情報があいまいなこの事件、考える事が多くて悩ましい。
とりあえず、今回は外部犯行説と顔見知り説を切り分ける為に、顔見知り説を考えた時に疑問が浮かんだ「オートロックの謎」について考えてみたい。
事件発覚時にドアには2つの機械式の鍵はかけられていたが、オートロックとドアチェーンはかけられていなかった。
そこで、疑問なのが「オートロックが掛かっていなかった」点です。
報道を聞いた時にはそれほど違和感が無かったのですが、顔見知り説を考えた時に疑問が浮かぶんだよね。
そこでご存知の方がいたら教えて欲しいのが以下の4点です。
1.オートロックはどのタイミングで掛かるのか?
ホテルのドアとかを考えるとドアを閉めたらロックされそうな気がする。
2.オートロックの機能を無効にする事が住人に可能なのか?
3.オートロックの開錠番号は住人が変更する事ができるのか?
4.被害者は普段、オートロックを有効にしていたのか?
まず、順に考えていこう。
顔見知りの犯人が合鍵を使って進入した場合はどんな場合なのか?
つまり、被害者に合鍵を渡されて、部屋へ自由に入って良いと許可された人物なわけだよね?
だとしたら、被害者から部屋への入り方を教えて貰っていると言う事だよね。
マンションのエントランスの開錠方法、ドアの開錠方法(オートロックの開錠番号も含む)そして当然、部屋から出る時の方法も指定されていたはずだと思うんだよね。
その方法は被害者が部屋を出る時の施錠方法と同じはずだよね。
ドアの機械式の鍵は二つ掛けられていた。被害者が普段からオートロックも掛けていたのなら犯人がドアを閉めた時にオートロックも掛かっていると思う。
特に今回、犯人は部屋に放火している。犯人にしてみれば、全焼になって証拠が全て灰になった方が犯人にとって有利な状況でしょ?
だとしたら、消化活動を妨害する意味でも掛けられる鍵は全て掛けて、消防隊員がドアからの侵入を遅らせようとするんじゃないかな?
では被害者がオートロックを無効にしていた場合も考えられるのだが・・・
しかし、この場合は別の問題がありそうなんだよね。
つまり、被害者は複数の人物に合鍵を渡していたと言う事なのだが・・・ここが問題です。
合鍵を渡す相手なんてかなり親しい人間しかありえないと思うのだが・・・・
例えば元カレから鍵を回収できなかった場合とかどうだろう?
被害者としては元カレが部屋に自由に出入りできるような状況を歓迎する場合だけとは思えない。歓迎しない場合もあるだろう。その場合、貴方ならどうする?
私だったら、オートロックの開錠番号を変更して、機械式の鍵を持っていても、元カレは部屋に入れないようにする。(機械式の鍵の交換はお金がかかるでしょ?)
だとしたら、機械式の鍵の合鍵を持っていても、現在のオートロックの開錠番号を知っている人間しか部屋へは単独で入る事ができないと言う事になるよね?
別の言い方をすると、合鍵を持っている人間の中でも犯行時に実際に部屋に入れる人間は限られた数人だったのではないか?と言う事です。
あるいは、もっとイレギュラーな場合もあるかもしれない。
消火活動の時、ドアはこじ開けられたはずなので、その時にオートロックも開錠されてしまった。あるいは故障してしまった場合。
それ以外では、被害者が部屋に居る時はオートロックを解除していたとかかな。
逆にベランダから進入した流しの犯行の場合、ドアの鍵を持っていてもオートロックが掛かっていては、部屋にドアから入れない事になるんだよね。
オートロックの開錠番号を知らないわけだからさ。
その場合、2度目にドアから入る為にはドアのオートロックは邪魔な存在になる・・・
2度目の進入に備えて、オートロックを無効にすると言うのも有りだと思うのですが・・・
しかし、ここでも問題があって、マンションエントランスの開錠をどうする?と言う問題はあるんだよね。
ま、被害者が生存中に開錠番号を聞き出すと言う方法も有りなんですが、それなら、カードの暗証番号を聞き出さないのが変だよね。
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コメント
詳しくはないので、間違ってるかもしれませんが。。。
1.オートロックはどのタイミングで掛かるのか?
扉が閉まったことをセンサーが感じたなら直ぐ。
(ただし、賃貸マンションの部屋のドアなどにつける簡易なものだと自分で5秒後とか20秒後とかにタイマー設定できるものあり。)
2.オートロックの機能を無効にすることが住人に可能な のか?
マンションエントランスのものは無理。自分の部屋のものは、可能でしょう。
3.オートロックの開錠番号は住人が変更することができ るのか?
マンションエントランスのものは無理。自分の部屋の玄関ドアに取り付けてあるものには、いくらでも可能なものがあるはずですが、この被害者宅のものはどうなんでしょう。賃貸マンションでしょうから。。。わかりません。
4.被害者は普段オートロックを有効にしていたのか?
全く、わかりません!(苦笑)。その時の気分によるのでは?
現場マンションのエントランス(入り口)は、オートロック式のものだったのかどうかの情報を、私は確認していないのですが、そうだとしても、普通賃貸契約者には、暗証番号を教えず、その代わり渡している鍵(部屋の鍵と共用の場合も、別の場合もありますが)で、開錠して入るのが、普通なんじゃないかなぁ。。。
つまり、犯人がベランダから侵入、殺害し、鍵を奪ったなら、その後は、出入り自由になる。そう私は想像していました。。。
投稿: Mark | 2009/11/08 03:21
> 「オートロックの謎」について考えてみたい。
> 事件発覚時にドアには2つの機械式の鍵はかけられていたが、オートロックとドアチェーンはかけられていなかった。
オートロックがかけられていなかったという表現は違うかな、と思います。
一般にワンルーム等の廉価マンションのオートロックとは、エントランスドアがオートロックで閉じること
を指し、防犯上、エントランスドアのオートロックを切ることはできない仕組みになっているはずです。
被害者の部屋ドアには外側に鍵が3つあります。
ドアノブの上にある通常のシリンダー錠、 ナンバー錠、上部にもう一つドアノブとは別のシリンダー錠。
この3つの錠のうち二つが施錠されていたという報道のようです。
管理人さんのご見解は、このナンバー錠が部屋ドアのオートロックを開錠する鍵だろう、ですね?
エントランスドア同様にこの部屋ドアもオートロックだった場合、被害者がオン/オフを選ぶことは可能ですし
ナンバー錠がオートロックを開けるためのものなら、被害者が番号変更をすることも可能なはずです。
一方、エントランスのオートロックの番号を変えることは住人レベルではできないはずです。
もし、部屋ドアにオートロック機能があったとしてもそれを操作していたのは被害者だと思います。
ベランダからプロのような侵入方法が見つかっているようで、どうやらこの事件は被害者のプライバシーとは
無関係だったように様相を呈してきました。
以下は、放火以外がとてもよく似た事件です。これも刺殺して布団をかけ、逃走しています。
この件の判決は無期懲役、本件はそれ以上が確定でしょう。
http://www.asyura.com/0411/nihon15/msg/625.html
投稿: | 2009/11/08 10:36
いずれにしても、犯人はベランダか玄関ドアから逃走した訳で、玄関のオートロック機能が働いていたならば現在の報道の様な状況にはなりません。オートロック機能は働いていなかったと考えて良いでしょう。 外部犯にしろ、知り合いの犯行にしろ、犯人はシリンダー錠の鍵を手にした訳で、正面入り口からも、ベランダからも自由に出入りできたはずです。
外部からの進入の疑いが有るにもかかわらず、現金が残って
いたり、遺体の状況、被害者のアルバイト内容などから、身内や知り合いを疑った。
しかし、捜査が進まず、外部犯行説に方針変更、蟹江事件と全く同じですね。
投稿: ○スカ書庫入り | 2009/11/08 23:28
ときに、全裸というのが話題になりがちですが、私が疑問に思うのは、むしろ「着衣」です…
友人宅に泊りがけ、しかもファッションに関心のある年代の女性です。友人は当日の被害者の着衣は記憶しているでしょう。
さて、その着衣は何処へ?
ちょっと調べた限りでは警察はこの件については何も発表していないようですね。もしかしたら、犯人特定のための秘匿情報かもしれませんし、何より、「当日の着衣」情報が出てしまえば、犯人を刺激し、証拠隠滅を促す結果にならないとは言えない。
仮に着衣が行方不明としましょう。
そうすると、ひとつの筋道が見えてきます。被害者を全裸にしたのは、着衣に何らかの犯人特定の、あるいは犯人自身がそう恐れる証拠が残っていたということです。犯人の血液等にとどまらず、(実はこれが残ることは少ないのですが)指紋であるとか…それからありそうなのは「犯行現場を示す証拠」です。
泥や、砂、あるいは自動車のシートの繊維など。
仮にそうした「証拠」が、犯人特定に大きな意味を持たなくとも、過剰に意識して、現場に残さなかったとも考えられるのではないでしょうか。
この場合、殺害の現場は被害者自宅ではなくなる。
被害者が公共交通機関を使っていないらしいとの情報と併せ考えると、当日、被害者は友人宅を出た直後に拉致、あるいは顔見知りの犯人に送られる途上で殺害され、着衣を脱がされて、自宅に戻されたと考えることができます。
もうひとつ、気になるのは「携帯電話」です。
被害者の目撃情報を警察が欲しがるならば、携帯の微弱電波に関する情報は公開するでしょう。それがないということは友人宅に宿泊した当日~自宅までのあいだ、特に不審な軌跡はない、あるいはほとんどの時間において電源が切られているということでしょうか。
母親に振込みの催促をしたのは犯人であるとの推理がありますが、遺体となった(?あくまで私の仮説ですが)被害者を自宅に送り届けた後、犯人は携帯の電源を入れ、メールを打ち、その後被害者のメールなどの情報を携帯から得ているはずです。
また、その後も携帯電話の電源を入れているならば、場合によっては友人やバイト先からの着信を、その場で知っていたかもしれません。(バイト先に関しては「誰も出なかった」という報道が多いようです。これは「留守番電話だった」とは違う、ということではないかと私は解釈しています。)
何が言いたいのかというと、犯人が放火したタイミングは、バイト先からの電話の着信であったのかもしれない、ということです。
(補足)
携帯電話で知ることができる情報には、生年月日(誕生日のメール)、正確な住所(ネット通販)、同居者の有無(親へのメール)など様々なものがあります。
また、地下やトンネルの中など、電波が通じないところなら電源を入れても、居場所が特定されないのではないでしょうか。
こうした情報を駆使すれば、犯人が行きずり、あるいは軽いストーカー的な傾向の人物でも、今回の犯行と同様の過程を構成することが可能です。
投稿: 迷探偵にゃんこ | 2009/11/09 23:40
以上のような状況を仮定してみると、こんな流れも考えられる。
犯人は被害者と、ある程度の面識があるが、詳しい情報を持っていない。ただし、口座に相当額の預金があると睨んだ。
金銭目的が第一で殺害し、かつ金銭はカードで引き出すことを最初からもくろんでいた。
1)友人宅~自宅付近で拉致し、どこか別の場所で殺害。
2)携帯電話から、正確な自宅を割り出した。
3)遺体とともに被害者自宅に到着し、自宅からも何らかの情報を得ようとした。侵入は被害者の鍵を使った。銀行の入金額を増やそうと、母親にメールを打った。被害者自宅を出る際には施錠したが、オートロックに関しては暗証番号を知らなかったために解除しておく必要があった。
4)カードを持ち去って、引き落としをするが、その前か、直後に、何かの情報を得るために再び被害者自宅へ戻る。しかし、この際不手際で鍵を紛失(着衣の処分とともに?)したため、ベランダから窓を破って侵入するはめになった
5)犯行が露見する直前まで、被害者自宅にいたが、携帯電話が鳴り続けるのを見て危険を感じ、証拠隠滅のために放火を行った。
以上、つたない推理(いや妄想ですね)ですが…
投稿: 迷探偵にゃんこ | 2009/11/09 23:54
(若干の補足)
上記3)と4)の以下の部分は入れ替えてもよいかもしれません。
ATMでの出金→残高僅少→自宅に戻り被害者母にメール
(携帯でメールを打つためには、被害者自宅からであるほうが危険が少ない、というのも犯人が被害者自宅にこだわった理由と考えられるかもしれません。ほかにも「振込みを要求する先」ということも考えたいたかもしれない。)
その後再び口座を確認した、あるいは、その「思いつき」がせいぜい十万程度の金しか生まないことに気がついて、あきらめた。
財布の金に手をつけなかった件ですが、「今すぐに何百万かの金」を必要としていたと仮定すれば、それは放置したとも考えられるかもしれません。
連投失礼しました。
投稿: 迷探偵にゃんこ | 2009/11/10 00:10
にゃんこさん今晩は。
仰るように、遺体が全裸だったのは、犯人が(被害者の)着衣に付着したかもしれない自分の痕跡を消去するため、という可能性はありそうですね。。
携帯電源のオンオフについては、分からないけれど、バイト先からだけでなく友人(とその彼氏、第一通報者)からの着信音にも、堰きたてられたのかもしれませんね。。
怪しい男がうろついていて気味が悪いと被害者が言っていた、という報道は、まだ確かかどうか分からないみたいで、続報を待ちたいところです。
(島根の事件が陰惨なことになってきていますが、こちらの事件も何とか風化しないで、犯人逮捕されることを、願います。
それにしてもマスコミの報道は、ちょっといい加減なものが、多いですねぇ。。ちゃんと裏をとってから記事にしてほしいものです。)
投稿: Mark | 2009/11/10 00:47
Markさん今晩は
携帯電話というのは、情報源にもなりますし、犯人にとっては「警報」のような役目もするかもしれません。
また、被害者殺害後も、被害者がいるかのように装うこともできる。
今までは、ネットで共犯者を募るなどの面が着目されてきましたが、今後はこうした点を利用した犯罪も増えるのかもしれませんね。
島根の件が話題になって、みんなそっちにいっちゃったみたいですが、私はこっちのほうが気になりだしました。
覚えているうちに、もうひとつ…
オートロックと、ベランダ侵入の関係です。
犯人、被害者の鍵で室外に出る→予想外のオートロックで再侵入できず→ドアの前であれこれと暗証番号を推測するのは危険→夜になってから、ベランダから再侵入→室内でゆっくりとオートロック暗証番号を推測し、再再侵入のためにロック機能を解除。
もちろん仮定ですが、犯人が「被害者自宅に戻る必要性」を強く感じているとしたら上記のようなプロセスも考えられます。
その「必要性」から犯人像を推測できるのではないかと考えています。
投稿: 迷探偵にゃんこ | 2009/11/10 01:02
みなさん、こんばんは
にゃんこさんへ
長文の推理、お疲れ様です。
たしかに、着衣は見落としがちですね。
この事件でも放火されていなければ、現場に着衣の有無が報道されたでしょうね。
この事件、意外ですが考えれば考えるほど、謎が増えてくる。
本当にベランダの窓から侵入したのか?
うっかり強盗犯と鉢合わせしたのなら、外出時の着衣の上から刺されているはずだし。
ATMの男が全ての犯行を行ったのか?
疑問ばかりが浮かんできます。
投稿: ASKA | 2009/11/10 01:38
にゃんこさん、今晩は。
「予想外のオートロックで再侵入できず。」(笑)
これ、実は私も想像しました。
(それと自室ドアのオートロック機能に気づいても、その解除方法が犯人よく分からないで、(長時間)困惑することがあったかもな、とも。実際私が犯人だったらよく分からないまま途方にくれたでしょう。)
だから、再侵入は21日の深夜またベランダから、というのは、可能性としては、あると思います。
不謹慎ですが、深夜に笑ってしまいました。。
(もう寝なくてはいけないので直接のレスは、しないでください。(笑))
ASKAさん今晩は。
考えてもいまいち雲をつかむようにしかならないところは、ありますね。。
そうすると、(自分が)考えたいように考えてしまいがちです。。この事件簿の趣旨は理解しているつもりなのですが。。。
投稿: Mark | 2009/11/10 02:04
死因は刺殺ですよね。
刺殺の遺体を余所の宅に運びあげた前例ありますかね?
投稿: | 2009/11/10 10:30