千葉東金市女児殺害事件その33
久しぶりの続報です。
殺人罪などで起訴された男性被告(22)の弁護団は、物証とされる指紋と掌紋について、民間の研究所に鑑定を依頼、被告とは一致しないとする結論を得たことを2日、明らかにした。
主任弁護人の弁護士によると、鑑定書は既に千葉地検に提出。「県警の鑑識には重大な誤りがある。これで被告の犯行を裏付ける物証はなくなった。
真犯人は別にいる」として、3日の公判前整理手続きで捜査のやり直しを求める。
鑑定したのは民間の鑑識証明研究所(宇都宮市)の鑑識鑑定士。
栃木県警で約29年間、指紋鑑定の実務に携わった。
県警の捜査では、女児の靴が入っていたレジ袋の指紋1個と男性被告の左手親指の指紋が一致したとされる。
・・・マジで・・・ちょっと唖然としてしまうのですが・・・
指紋照合はずいぶん長期間をへて完成された鑑識技術だと思ってました。
この事件でも基本的に容疑者の事件に関係すると思う一番大きな証拠が「レジ袋の指紋」だと考えていました。
実際に部屋から女児がその部屋に居た事を証明する証拠が出ていないので、残るは自白証言となるけど・・・それは、みなさんご存じの通り、被告人は精神発達遅滞と事件以前に診断されてますから、証拠能力に疑問がありますよね。
しかし・・・・警察の鑑識、民間の鑑識それぞれの鑑識結果が異なるとなると、どちらが正しいのかどうやって判断するんだろう?
これは、また難しい事件になったな・・・・
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コメント
>警察の鑑識、民間の鑑識~
死体遺棄にていては、この鑑定結果を基に物証の信憑性で争う事になり裁判官が判断します。
足利事件や富山の婦女暴行事件がありますので裁判官もスルーできないでしょうね。
検察vs弁護団のガチンコ対決になりそうなので面白い公判になりますよ。
投稿: joker | 2009/12/03 01:51
>警察の鑑識、民間の鑑識~
死体遺棄については、この鑑定結果を基に物証の信憑性で争う事になり裁判官が判断します。
足利事件や富山の婦女暴行事件がありますので裁判官もスルーできないでしょうね。
検察vs弁護団のガチンコ対決になりそうなので面白い公判になりますよ。
投稿: joker | 2009/12/03 01:51
現場に何度も行ってしまいましたので、
容疑者が被害者を担いで現場へ歩いて向かい、
プレハブに遺棄する。そして、遠回りに部屋に
戻り、窓から下にレジ袋を落とす。
これを目の前で見ているように実感できます。
この環境ならあるなあ、と。
だけど、その前が見えません。
容疑者と被害者の接点です。
短時間の犯行状況です。
事件から1年以上過ぎ、レンタルビデオ屋も閉店
現場前のアパートもガラガラ。
あちこち様変わりしちゃっています。
でもまだ、献花台はあるんだろうなぁ。
指紋が違うなんて。
そんなんありかよ。です。
投稿: ケロ | 2009/12/03 07:51
この事件には不可思議な箇所が幾つかありますが、そのひとつに証拠がレジ袋からしか発見されなかったことが挙げられると思います。
これは容疑者が被害者を担いで移動した際に、被害者の体に物証を残していないということになります。
事件のあった9月はまだ暑く、薄着の季節です。目撃者の証言では、被害者は裸体のまま担がれていたようです。
ということは少なくとも肩から腕、手にかけて肌同士が接触した状態で、歩けばそれが擦れるわけです。
このような状態で移動すれば、容疑者のDNAを特定できる細胞を含む皮膚や体毛などが剥離し、被害者に付着しても不思議ではありません。ちなみに人体から指紋を検出するのは難しいそうです。
小雨が降っていたようなので、それがDNAレベルの証拠を全て洗い流したとして考えてみます。
それでも裸体のまま肩に担いであの距離を歩けば、子供で肌も弱いので被害者の体に擦り傷等、何らかの痕跡が残るのではと思います。
実際は片腕に少し引っ張られた痕があっただけのようです。
レジ袋を素手で持って窓から投げ捨てるくらいの隠滅能力しかないのであれば、遺棄する過程で被害者本人に証拠を残すはずと考えています。
投稿: 蝉丸 | 2009/12/03 16:07
女児の肺の中の水と、容疑者宅の風呂の水が一致したという記事がありませんでしたっけ?
目撃証言もありますし…。
レジ袋は証拠の一つに過ぎないと思います。
投稿: | 2009/12/03 21:35
>名無しさん
被告人宅から被害者の毛髪や指紋が見つかってないですけど?
それに、遺体には水を飲んだ形跡無しとの報道があったと思いますが。
とりあえず続報。
『指紋線の数合致せず別人』
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009120300986
投稿: joker | 2009/12/04 00:11
昨日の投稿にて「人体についた指紋を検出するのは難しい」と書きましたが、それは過去の話であり、現在では「四散化ルテニウム」という物質を使用した新技術により採取が可能になったということです。
これは日本で開発された方法で他国でも使用されているみたいです。指紋検出にも様々な種類があり日進月歩ということでしょうか。それにしても日本の科学技術力はやはり凄い、今更ながら敬服します。
もしこの事件の容疑者が裸体の被害者をそのまま担いだのであれば、手袋でもしていない限りあちこちから指紋が検出されてもおかしくないかもしれません。
参考「法科学鑑定研究所」
http://www.e-kantei.org/shimon/011.htm
投稿: 蝉丸 | 2009/12/04 12:20
これで目撃証言の信憑性が否定されました。
被告人の元上司「10キロ以上の物が持てない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091203-00001126-yom-soci
投稿: joker | 2009/12/06 01:36
初期の現場検証において、
容疑者自宅への立ち入りに手間取っていたような報道があった記憶があります。
詳しい報道は見ていませんが、家宅捜索、鑑識実施に、弁護団が正当な理由無しと拒否していたのかも知れません。
これにより一般の目には、証拠が出なかったのか、
証拠隠滅に相当念入りな清掃や交換その他行なったのか判らないです。
指紋・掌紋にごく一部に一致しない箇所があることが、
本人ではない決定的な証拠とはならないのは百も承知の、必死の抵抗とも取れますが、
具体的に差異を会見で公表して頂きたいものです。
会見を聴いた限り、非常に日本語が曖昧で、ある弁護士は一致しない指紋掌紋があったとか、
ネットでは指紋の一本が違っていると書かれていたり、
一体何を以って別人と主張したいのかが私にはさっぱり理解出来ません。
近所の男がマネキンのような物を担いで歩いていた、マンションの住人の男が裸の小さな女の子をおぶって歩いていた
などという確か一部週刊誌記事だったかネット転載だか忘れましたが、それについての報道も封印されてしまい気になります。
箝口令により続報が無いのとガセによる続報無しは別ですから、そちらもガセ断定が出るまでは気になっています。
投稿: | 2009/12/07 10:53