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2009/12/22

世田谷一家殺害事件再考その86(Kの推理)

今回はこの世田谷一家殺害事件について最近出版されたKの推理 世田谷一家殺人事件 上智大生殺人放火事件 を紹介してみます。

この事件について書かれた本も3冊目かな?
クリミナルグループとかいろいろあったけど、今回の本は少し違う。
と言うのも、この本は犯人が誰か?を書いていない。

タイトルの「Kの推理」にもあるようにこの事件の「推理」を対話形式で書いた本です。
で、推理と言えば、このASKAの事件簿でも推理している項目とだいぶ重複する部分はあるけれど、違う視点から推理しています。

なので、ASKAの事件簿との推理の違いをみてみるのも一つの読み方かもしれませんね。

ただ、ASKAの事件簿では取り上げていない項目もあります。
・上智大生殺人放火事件との関連性
・ドラマ「眠れる森」との関連性

この2点についてはASKAの事件簿ではとりあげていない点です。
正直な所ドラマ「眠れる森」がこの事件との関連性を噂されたと言うのもこの本で初めて知りました。

このKの推理 世田谷一家殺人事件 上智大生殺人放火事件の推理の内容については、読んだ各人が判断してください。
私の感想としては、もう一歩踏み込んで欲しいなと言う気もします。
攪乱する為・・・ではなぜ、攪乱しなければならないのか?そのあたりの説明がもう一歩踏み込んで欲しい点ですね。

ただ、行き詰まった事件を考え直す機会になると言う意味においてこの本を私は高く評価しています。

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コメント

関連性といえば、事件直前の2000年12月からレンタルビデオ店にも並んだオーストラリアのホラー映画で【Cut】という作品があるそうです。
ここに出てくる犯人と世田谷事件の類似する点は以下の4つ。
①2階の小窓から侵入
②テニスシューズを履いている
③ラグランに似たトレーナー着用
④殺害後、冷蔵庫を物色


犯人が真似たかは分かりませんが先日読んだ【世田谷一家殺人事件の真実】に書かれていたので参考までに…。

投稿: 闇の彼方 | 2010/07/14 22:46

「山上の木」は、昨年見た時から改訂されているようですね。細部の表現に修正が入っているようです。市販されている本よりも、私にはこちらの方が鋭く感じられる。

http://kakimono.net/index.htm

投稿: 森 | 2010/07/15 16:44

私も以前そちらのサイトを拝見させて頂いた事があります。
多角度的から事件を分析されていらっしゃり、非常に鋭い考察という印象を受けました。
ただ個人的見解としては前半部分との整合性の兼ね合いで後半部分が『?』の点が多々ありました。特に合鍵うんぬんの所です。
栃木の事件の方も読みましたが、魔術うんぬんの所は私には理解出来ない内容でした。
世田谷事件同様に知的水準が非常に高い犯人像を示していらっしゃいましたが、過度に深読みし過ぎているのではないかと私は感じました。
しかし、随所で見られた鋭い分析には納得する箇所も多くあり、私のような凡人では到底辿り付けない質の高い推理の領域であったと共に、思考の角度を変えた見方は非常に勉強になりました。
続編があるなら事件とローダミンとの因果関係についての見解も示して頂ければと思います。

投稿: 闇の彼方 | 2010/07/18 19:17

http://ncode.syosetu.com/n6286h/7/
山上の木

犯人は推理小説の古典の要素を一家殺害にちりばめていると指摘。

山上の木で挙げられたものの他にも「黒いハンカチ」小沼丹。

屋根裏部屋で休むのが好きな女性英語教師という設定。

犯人は家の構造を知ってて泰子さんが英語の先生だってこともわかってた人物。

推理小説の知識を生かして自分でも推理小説を書ける人物だと世間にアピールしようとしている。

なんらかの形で一家と接点のあった人物。

靴で韓国人を装っているが外国人ではない日本人。遺留品でスケーターや若者を装っているが多分当時おじさん、13年半たって現在はおじいさんに近い。

眠れる森の6話「真犯人」を意図し地蔵を置く駄洒落みたいなセンスともつながる。若者像のラグランシャツと帽子もドラマ「眠れる森」のキムタクファッションからもってきた。

ヒンターカイフェック事件のように未解決にする前提で細い凶器で頭を狙い居座りの形跡を残した。

不謹慎だがこの事件は犯人からすればひとつの「作品」なんだろう。警察を嘲笑うかような。

美学はそうある一方、みきおさんのコレクションを狙った物取りのような何か裏の実利的な目的もあると思う。

こんな七面倒くさいことを何の実利もなしに実行する年齢ではあるまいということから。


投稿: 事件解決しますように | 2014/06/14 06:44

この犯人推理小説とか「ノワール」小説とか大好きな模様。三重渦状紋が出てくる江戸川乱歩の悪魔の紋章の明智小五郎も犯罪者でなくては犯罪者の心がわからないと探偵業について述べている。小説にのめり込んで実証しようとしたのか。。。被害者に怨みがあったというよりは細かな設定を作って実現することに意義を見出しているような危険人物であるのではないかと感じる。

みきおさんとは親しくはないけどみきおさんは何かの都合でこの犯人をなぜか家にいれなければならなかったのだろう。

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4861671671?pc_redir=1402402656&robot_redir=1

この本に犯人が残した指紋は左右の親指であって「渦状紋の変体紋」とあったように思う。これが本当なら2個しか手がかりがないことになる。一体どんな指紋だろうか。現場に何度も通って取材した結果の本のように言ってるけど本当だろうか。

犯人が残したとされる指紋が悪魔の紋章の三重渦状紋だったなんて作り物なことこれだけ警察が指紋追っかけててまさかないでしょうね。

世田谷一家殺人事件の真実( 山元 泰生著)では血が古くて人物特定のためのDNA鑑定にはうまく使えないみたいなことだったように読んだ。事件発生当初は少ない予算で限られたことしかできないかったのだろう。捜査も万能ではないね。


投稿: | 2014/06/17 19:51

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